走るカフェ「フルーティアふくしま」で、スイーツ&フルーツ三昧の旅 東北

走るカフェ「フルーティアふくしま」で、スイーツ&フルーツ三昧の旅

2017.06.15 東北福島
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子どもが喜ぶ鉄板レジャーといえばフルーツ狩り!おいしいうえに果実の育ち方を学ぶ食育にもなり、家族連れに人気のお出かけスポットですね。
今回は、そんな定番のフルーツ狩りにプラスαして、ちょっと贅沢な旅を楽しみたいと思います!

オリジナルスイーツが味わえる、リゾート列車でGO!

フルーティアふくしまと筆者の家族

やってきたのは、フルーツ王国・福島県。盆地特有の気候と風土で、もも、さくらんぼ、りんご、ぶどう、いちごなど、年間を通してさまざまなフルーツが味わえます。
ここ福島には、そんなフルーツ王国の名にふさわしい、おいし~い列車が走っているのだとか。

それがこの「フルーティアふくしま」。

フルーティアふくしまのパネルの前で遊ぶ娘2人

「フルーティアふくしま」は、郡山~会津若松間を約1時間かけて走るリゾート列車。2両編成になっていて、定期列車に連結する形で、主に土日や祝日に運行しています。
旬な福島県産フルーツを使ったスイーツをいただくことができる、まさに「走るカフェ」なのです。

さっそく乗り込んでみましょう!

景色を眺めて、のんびりカフェタイム

白いソファが並んだ2号車のテーブル席

1号車がカフェカウンター、2号車がテーブル席

2号車には、ゆったり座れるボックスシートが設置されていて、窓の景色を眺めながらスイーツが楽しめます。

スイーツボックスを開ける長女

列車が出発すると、さっそく各座席に届けられる白いボックス。

長女「ねえこれ!開けていい?開けていい?(ソワソワ)」

スイーツボックスに入ったいちごのケーキを見て喜ぶ長女

パカッ!

長女「わー!ケーキが2個も入ってるよ?ひとりで全部食べていいの?ひとりで全部食べていいの?(大事なことなので2度言いました)」
2種のケーキが同時に味わえるという普段では考えられない贅沢に、興奮を隠しきれない様子。

いちごがぎっしり詰まった「さちのかのカスタードクリームタルト」と「さちのかのショートケーキ」

「さちのかのカスタードクリームタルト」と「さちのかのショートケーキ」

宝石のようにキラキラ輝く、艶やかないちごがまぶしい!
福島に本店を構えるフルーツタルト専門店「フルーツピークス」が、フルーティアのために開発したオリジナルスイーツ。
甘酸っぱくて果汁たっぷりの福島県産「さちのか」をふんだんに使った、贅沢なタルトとケーキです。

旬のフルーツを使用しているので、スイーツの内容は時期ごとに変わるそう。

福島県産あかつきを使用した桃のジュース

ストレート果汁100%

福島県産あかつきを使用した桃のジュースも付きます。甘いのにすっきりしていて飲みやすい!飲み物は、ホットコーヒー、アイスティーなども用意されています。

※メニューは取材時のものです。最新情報は公式HPをご確認ください。

いちごのケーキを頬張る姉妹

母「あ……ちょっと待って!もっとちゃんと写真撮らせ……」
むしゃむしゃがつがつむしゃむしゃがつがつ

おいしそうなスイーツを目の前にして、「待て」なんてできるわけない。美しいスイーツは、一瞬にしてぐちゃぐちゃに破壊されるのでした。

いちごのケーキを食べて満面の笑みを浮かべる姉妹

うっひゃっひゃ。最高すぎて笑いが止まらない

走る列車の中でスペシャルなスイーツを味わうという、なんともいえない特別感に、おのずと気分も高揚します。
「列車」+「カフェ」+「スイーツ」という、子どもの好きなものを足していくスタイル。そりゃあ笑いも止まりませんね。

カフェカウンターにはフリードリンクも

フルーティアふくしま1号車のカフェカウンター

1号車は丸ごと長〜いカフェカウンターになっていて、アイスティー、アイスコーヒーなどがおかわりし放題になっています。いや〜優雅だ。

フルーティアふくしまオリジナルグッズのマグカップや缶バッヂ、スプーンとフォームのセットが並ぶ

フルーティアオリジナルグッズのほか、福島県のお菓子やアルコールも販売していますよ。乗車記念に買って帰りたい!

子どもにスイーツを食べさせる筆者

今日は特別に、あ~ん♪

長いようで短い1時間の列車旅。子どもが飽きだす前に到着するので、感覚的にはちょうどよかったです。家族で、和やかなカフェタイムを過ごすことができました♪

会津若松駅に到着!そこに待ち構えていたのは…

会津若松駅ホームで「ようこそ会津へ」の旗を持った駅員さんが並んでいる

さあ、会津若松駅に着きましたよ!
ん?窓の外になんかいる!?

フルーティアふくしまの列車の前で、駅員さんの帽子をかぶり記念撮影をする家族

歓迎されている感がうれしい

なんと駅員さんたち総出で、フルーティア号をお出迎え!駅員さんの帽子をかぶって記念撮影してくれます。すばらしいホスピタリティ。ようこそ!会津へ。

白虎隊士の像の前でポーズを取る姉妹

白虎隊士の像と一緒に

会津若松は、戦国武将の蒲生氏郷が基礎を築いた、歴史ある城下町。幕末の戊辰戦争では、鶴ヶ城を中心に激戦が繰り広げられたことで有名ですね。
NHK大河ドラマ『八重の桜』でもおなじみの会津藩の什の掟「ならぬことはならぬものです」が、あちこちに掲げられていました。

「ならぬことはならぬものです」

あーこれ、毎日子どもに言っている気がするわ。子育て中の母は、皆もれなく会津藩士なり。

巨大な赤べこに触る姉妹

さらに駅前には、スイッチを押すとしゃべって歌う巨大な赤べこが!ちゃんと首もフリフリするんですよ。
「♪とことこ会津はイイとこだっぺ~♪」

この日は会津若松の街を少しぶらついて、駅前のホテルで一泊しました。

採れたていちごを、おなかいっぱい食べよう!

がぶりガーデン・坂内いちご園のハウスの入り口で出迎える坂内さんご一家

出迎えてくれた坂内さんご一家

翌日。やってきたのは、いちご狩り30分食べ放題のがぶりガーデン・坂内いちご園。有機肥料を使用した土耕栽培で「さちのか」と「紅ほっぺ」を育てています。時期によっては、お店では見られないほど大きないちごにも出会えるとか。

坂内いちご園でいちごの摘み方を教える坂内さん

いちごの取り方を教えてくれる坂内さん。「下にピッと引っ張れば取れるから。ヘタは向こう側にポイッと捨ててね」

いちごを選ぶ次女

手当たり次第に取りまくるのかと思いきや、真剣に「極上の一粒」を見つけようとする次女。あれでもないこれでもない。

いちごを食べる次女

「パクッ」

驚いた表情の次女

いちごの甘さに驚く

あまりの甘さに思わず二度見。
採れたてのいちごって、なんてみずみずしいんでしょう。

いちごを摘む長女

その頃、黙々といちごを摘んでいた長女は…

両手にいっぱいの大きないちご

「みて!でっかいのばっかり集めたの!すごいでしょ!」おぉ!これはでかい。一番大きいのは、ニワトリの卵くらいありそう!

いちご狩りの様子

「みてみてー!とったよー!」

その後も次から次へと競うように、採ったいちごを見せにくる子どもたち。
自分でもぎとった果実をその場で食べるのって、子どもの採集本能をくすぐるようです。

採ったいちごで大福作りを体験

いちご大福の作り方を教わる長女

いちご狩りが終わったら、いちご大福作り体験が始まります。スタッフさんが丁寧に作り方を教えてくれますよ。

生地にあんこをつめて、ぎゅっと手でつつむ次女

生地を平たくのばして、中にあんこを詰めてキュッキュッキュ。

大福にいちごを差し込む次女

最後にハサミでちょこんと口を開けて、中にいちごを差し込みます。

大きないちごが入った大福が4つ完成

不格好だけど、完成~!

こんなふうに、一人4個作って持ち帰ることができます。
生地とあんこは系列の菓子工房から取り寄せているものなので、そのお味も本格的。あんこの甘さといちごの酸味が合わさって、うまい!この組み合わせを初めに考えた人は天才!

「バイバーイ!また来てね~!」と手を降って見送ってくれる坂内さんご一家

坂内さんご一家のお見送り

震災後、福島県というと敬遠され、ぱったり客足が途絶えてしまった時期もあったそう。でも今では大型バスの観光客も戻ってきて、予約で埋まってしまう日もあるんだとか。

帰る頃にはすっかり打ち解けていた、いちご園の娘さんと子どもたち。子どもはすぐに友達ができて、うらやましいね。

「ありがと~!ごちそうさまでした~!」

赤べこを連れて、おうちに帰ろう

新幹線のシートでおみやげの赤べこを眺める次女

新幹線が揺れるたびに首をゆらゆらと揺らす、おみやげの赤べこ。首振りに催眠効果でもあるのでしょうか、赤べこを凝視していた次女は、ものの数分で夢の世界へ。

大好きないちごをいっぱい食べられてよかったね。

絶品スイーツから、もぎたて食べ放題のいちごまで、フルーツの魅力をとことん味わった大満足の旅でした。

掲載情報は2020年3月23日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

 

スポット情報

がぶりガーデン・坂内いちご園

住所:福島県会津若松市北会津町下荒井43
電話:0242-58-2313
いちご狩りは2月上旬から6月中旬まで ※要予約
大人800円~ 小学生600円~ 幼児400円~(時期によって料金が異なります)
大福作り体験550円

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR郡山駅→フルーティアふくしま→JR会津若松駅

【2日目】がぶりガーデン・坂内いちご園→JR会津若松駅→JR郡山駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

宇都宮薫

ライター・編集者。出版業界に足を踏み入れてはや10年。出産を機にフリーランスに転向し、出産、育児、健康、おでかけ、芸能、グルメなど、自分の半径3mくらいの範囲で興味のあることを書き続けている。まち歩きとバイクが好き。
Facebook:https://www.facebook.com/kaoru.utsunomiya

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