常設展なら行列回避!? この夏行きたい都内の美術館4選

常設展なら行列回避!? この夏行きたい都内の美術館4選

東京では、多くの特別展がひっきりなしに開催されています。人気のある展覧会だと入場に1時間以上かかる場合もあり、さらに館内は大混雑。絵を観に来たのか、人を観に来たのかわからなくなってしまうこともありますよね。

今年の夏はそんな大混雑する企画展を避け、ゆったり涼しく楽しめる、魅力的な常設展が充実した美術館を巡ってみませんか。

絶対はずせない!国立西洋美術館

国立西洋美術館

まずは絶対はずせないのが、JR上野駅公園口から徒歩すぐの国立西洋美術館です。西洋美術館といえば、2016年に「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として世界文化遺産に登録され大きな話題となりました。日本一(もしかしたら世界一)駅から近い、すぐ会いに行ける世界遺産かもしれません。

館内に入ると、中庭にあるロダンの彫刻「考える人」や「地獄の門」が出迎えてくれます。ル・コルビュジエ建築特有の自由な空間、ピロティ部分にチケットブースがあるのも西洋美術館ならではの魅力。入館料も500円と格安です。ちなみに毎月第2・第4土曜日、文化の日は入館無料となります。

5000点近いコレクションの中からセレクトされた優れた作品がいつ行っても観られ、そのほとんどが撮影可能です。落ち着いた雰囲気の中で絵とじっくり向かい合い、旅の想い出として記念に写真もパチリ。世界遺産の展示室で撮影したいつもと違った雰囲気の写真は、インスタで「いいね!」がたくさんもらえるはずです。

国立西洋美術館 常設展示室

国立西洋美術館 常設展示室

数ある常設展示作品の中で、絶対に見逃せないおすすめを2点だけ紹介しておきますね。

まずは、クロード・モネ「舟遊び」。印象派を代表するモネの作品がいつ行ってもまとめて観られるのが西洋美術館の魅力ですが、中でもこの作品は舟の全体を描かず、あえて途中で切る構図で対象をクローズアップさせており、浮世絵に学んでいることを如実に表しています。

クロード・モネ「舟遊び」

2点目は知る人ぞ知るヴィルヘルム・ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」です。デンマークを代表する画家ハンマースホイは、室内を繰り返し描きました。とても静謐な作品は、フェルメールの影響を強く感じさせます。印象派と同じ時代、同じヨーロッパでこんな抒情性豊かな作品を描いた画家がいたのです。

ヴィルヘルム・ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」

東京国立近代美術館で日本美術にひたる

東京国立近代美術館

さて、今度は日本美術にひたってみましょう。地下鉄東西線竹橋駅前、皇居のすぐ脇に立つ東京国立近代美術館です。1階は特別展を開催していますが、2階から4階までは所蔵作品展「MOMAT コレクション」として所蔵作品をたっぷりと観ることができます。

国立西洋美術館と同様に、入館料500円と、とてもリーズナブル。展示されている作品は明治時代以降の日本の近代絵画や彫刻などがメインですが、所蔵作品の中にはパウル・クレーやジョージア・オキーフなども含まれています。また「アッツ島玉砕」「サイパン島同胞臣節を全うす」など、藤田嗣治らが第二次世界大戦時に描いたいわゆる「戦争画」も見どころのひとつとなっています。

東京国立近代美術館 常設展示室

2階にある三國清三プロデュースのレストラン「ラー・エ・ミクニ」は美術館併設の店舗としては高めの価格帯ですが、1日の終わりに、ちょっと奮発してここでディナーを食べてみるのもよいかもしれません。1日アートを堪能したあとは、九段下駅周辺のホテルへチェックインして翌日に備えます。

レストラン「ラー・エ・ミクニ」

茶室で抹茶も楽しめる畠山記念館

メジャーな国立美術館を観て回った翌日は、小規模ながら優れたコレクションを所蔵している、穴場的な私設の美術館へ行ってみましょう。

JR五反田駅から徒歩で住宅街の中を進んでいくと、大名屋敷のような門構えの畠山記念館が現れます。こちらは古美術品を所蔵する美術館。作品保護のため常設展は行っておらず、年4回の企画展を実施しています。常設展を巡るという今回の主旨からは外れますが、混雑することもなく、静かに楽しめる美術館ですのでご紹介します。門をくぐり一歩中へ入れば、都心のど真ん中にあるとは思えないほどの多くの緑が生い茂る「異空間」が目の前に開けます。

畠山記念館 苑路

周りの気温と2度、3度、いやもっと低く感じる、都会のオアシス的苑内にある建物には、創立者である畠山一清(即翁)氏の発案により、日本建築の要素が巧みに取り入れられました。さらに建物はコレクションの中心である茶道具、書画、能装束などの展示と、驚くほど調和が取れています。

2階には茶室「省庵」と茶庭が設けられ、茶室でお抹茶がいただけます。日本広しといえども、こんな素敵な体験ができる美術館はほかにはありません。まるでお茶室にいるような雰囲気の展示室で心静かに観る作品は格別です。8月5日からは「茶の湯ことはじめⅡ」と題された、これから茶の湯について知りたい方向けの展覧会も始まります。

畠山記念館 外観

夏の暑さとは無縁の涼しく静かな、自然光が入り込み外の景色も観ながら鑑賞できる、ほかにはない展示室で、一級品の茶道具や日本美術に触れてみてはいかがでしょうか。

エジプト美術から印象派まで、「絵になる」展示の松岡美術館

畠山記念館を後にして白金方面に10分ほど歩き、プラチナ通りを曲がってすぐの場所に、松岡美術館があります。貿易や不動産業を営んだ松岡清次郎氏が収集した、1,800件にも及ぶ多彩なコレクションを展示する美術館です。

松岡美術館

当初はオフィスの一角にオークションで入手した美術品を展示していたそうですが、手狭になったことから2000年に自宅跡地に美術館を移し、現在に至っています。松岡美術館は、ほかの館から作品を借りず、自館のコレクションだけで展示を行うことをポリシーに掲げています。それだけ充実した作品を持っている証でもあります。

創立者の意向で海外の美術館や博物館を意識して作っただけあり、日本では写真撮影禁止の多い私立美術館でありながら、カメラの操作音を消し、三脚やフラッシュを使用しないというマナーを守ることで、写真撮影が自由に行えます。エジプト美術から印象派絵画まで多岐にわたるコレクションの展示は作品同士の調和が図られており、「絵になる」空間となっています。広々としたロビーホールも、撮影スポットとしてうってつけです。

松岡美術館 展示室

古代エジプト「彩色木棺」

古代エジプト「彩色木棺」。日本国内のみならず、世界的に見ても大変保存状態が良い

また松岡美術館は鑑賞者ファーストの視点から、解説文を大きく見やすくし、専門用語を多用しない、わかりやすく親しみのある文体で書いています。初めて美術館を訪れる方や夏休みに親子で行かれるのにもってこいの美術館です。

プラチナ通りに面したカフェ

JR目黒駅、JR恵比寿駅まで歩いて15分ほどの好立地にあり、道すがらお洒落でおいしいものがいただけるお店がたくさんあります。美術館でたっぷりとアートを満喫したあとは、おいしいもので〆ましょう!

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