きりたんぽ! ハタハタ! 熊肉! 鍋の聖地・秋田を食べ尽くす

秋田の名物鍋を食べ尽くす。きりたんぽ鍋、熊鍋、ハタハタ鍋!

冬グルメの代名詞といえば、やっぱり鍋料理! 各地にさまざまなご当地鍋がありますが、同一県内での鍋バリエーションの多さで群を抜いているのは……ズバリ秋田県でしょう!(独断)。
定番は「きりたんぽ鍋」ですが、これは秋田鍋文化のほんの入り口なんです。今回ご紹介するのは、秋田のご当地鍋を食べ尽くす、冬のグルメツアー!
いぶりがっこ尽くしの旅をご案内いただいた、現地プロダクションclover+の藤田さち子さんにおすすめをピックアップしていただきました。

もちふわな山の芋鍋からスタート

JR東京駅から秋田新幹線こまちで約3時間。向かったのは、武家屋敷通りで有名な角館です。

秋田新幹線こまち

鮮やかな茜色の秋田新幹線こまち

ホームに降りた瞬間、キリリとした空気が肌を刺します。でも、この寒さが鍋の味を引き立てるんです!
今回はJR角館駅で駅レンタカーを利用し、雪の秋田ドライブを楽しみながら、鍋グルメを巡ります。

走ること10分で、最初の目的地「土鍋屋」へ。1853年創業の「安藤醸造」が運営している食事処で、老舗のしょうゆやみそを使った郷土料理が楽しめます。

安藤醸造北浦本館 外観

安藤醸造北浦本館の中にあります

土鍋屋 山の芋鍋

山の芋鍋

鍋ツアーのトップを飾るのは「山の芋鍋」です!
長芋よりも粘り気が強い「山の芋」で作った団子が入った、仙北市のご当地鍋。1980年に仙北市田沢湖町で生まれ、今では地元で愛される名物として定着しているんだとか。

土鍋屋 山の芋鍋

粘り気が強いため、つなぎがいらないそう

店舗によって山の芋団子以外の具材や味付けが異なるそうですが、こちらでは地産の山の芋100%の団子を、安藤醸造のしょうゆを使ったそばつゆで仕立てています。鶏肉、ゴボウ、ネギ、セリなど、きりたんぽ鍋と近い具材ですが、風味も濃厚な山の芋団子の“もちふわ”感で、まったく違う味わいに!
季節の料理で数量限定となっているため、気になる方はお早めに。

優しい味で身も心も温まったところで、歴史ある角館の武家屋敷通りを、ちょっとお散歩。

角館 武家屋敷通り

満開のシダレザクラが楽しめる4月下旬の時期が人気ですが、雪の武家屋敷通りも風情があります。

火振りかまくら

写真提供 (一社)角館町観光協会

冬の角館を訪れるなら、ぜひ見たいのが、毎年2月13~14日に行われる「火振りかまくら」。田んぼの厄を払うために、縄を結んだ炭俵に火をつけて振り回す伝統行事で、雪国の文化に触れてみては?

熊肉の鍋って、どんな味?

次の目的地は「打当(うっとう)温泉マタギの湯」。マタギとは、狩猟を行う人のこと。
打当温泉のある阿仁(あに)地域は、マタギ発祥の地。今でもその文化は残っており、本場のマタギ鍋が食べられるんです。

角館駅から阿仁マタギ駅までは、秋田内陸線で約1時間。阿仁マタギ駅からは宿の送迎バスがあるので、電車でのアクセスもスムーズです。ただ、本数が少ないので、乗り継ぎにはご注意を!

秋田内陸線 角館駅

阿仁マタギ駅までは950円。角館駅から鷹巣駅まで、秋田県内陸部を縦に貫く鉄道です

カラフルな車体がかわいい

カラフルな車体がかわいい

今回はレンタカーでの移動なので、角館駅を出発するカラフルな車両を見送りました。

角館を出発し、国道105号線を北へ。山道を車で走ること約1時間半、今宵の宿「打当温泉マタギの湯」に到着。

打当温泉マタギの湯 外観

そして待ちに待った“熊鍋タイム”です!

打当温泉マタギの湯 じゃんご料理

夕食は「じゃんご料理」。
「じゃんご」とは、秋田の方言で「田舎」のこと。とはいえ、田舎料理と聞いて受けるイメージとはまったくの別もの。打当温泉で製造しているどぶろくを食前酒に、季節の山菜やキノコ、川魚などを使った美しいごちそうが並びます。

打当温泉マタギの湯 熊鍋

夕食に2,000円を追加すれば、新鮮な熊肉の鍋に!

そして、本日のメインイベント「熊鍋」が登場!
口に運ぶと、脂の甘みが溶けていきます。肉は柔らかさと弾力が共存する独特の食感で、強い旨味が口いっぱいに広がります。多少のクセは感じますが、全然イケちゃいます。
さらに、心なしかカラダが元気になっていく感覚も(笑)。さすがマタギの活動を支えてきただけのことはあります。

打当温泉マタギの湯の斎藤英昭さんによると、獲った直後にマタギがきちんと処理をして、料理長による調理の仕方にも工夫があるからこそ、この味が出せるのだそう。

熊肉は貴重なので、入荷状況によっては提供できない可能性もあるそうなので早めに連絡を!

打当温泉マタギの湯 露天風呂

雪景色の中、源泉かけ流しの温泉も最高でした!

熊鍋と温泉で温まったところで、早めに就寝。翌日に備えます。

老舗料亭で堪能する「きりたんぽ鍋」と「かやき」

2日目は秋田市に向かいます。

 国道105号

降り続く雪の中、山道を進みます

打当温泉からJR秋田駅までは、車で2時間弱。鉄道なら角館駅まで戻り、新幹線で約40分。さらに秋田駅から車で10分ほど。向かうのは、秋田を代表する老舗料亭「濱乃家」です。

ランチタイムとはいえ、入るだけで緊張してしまう料亭の門

ランチタイムとはいえ、入るだけで緊張してしまう料亭の門

濱乃家 廊下

創業は大正7年(1918年)。今年で100年目を迎える風格ある建築は、美術的価値も高いそう。

濱乃家 個室

上品な内装の個室も。VIPになった気分

いただくのは、秋田ご当地鍋の代名詞「きりたんぽ鍋」。

濱乃家 きりたんぽランチ

きりたんぽランチ(3,780円)

ランチではきりたんぽ鍋とお造りなど1品に、小鉢2品と香の物がセットになっていて、季節に合わせた秋田の旬の味が楽しめます。

濱乃家 きりたんぽ

粘り気のバランスが良いという県産ササニシキを使用したきりたんぽは、すべて手作り。直径5cmはあろうかという太さに驚きます!

濱乃家 きりたんぽランチ

ベストの状態で食べられるよう、仲居さんが目の前で調理

濱乃家 きりたんぽランチ

具材はきりたんぽのほか、比内地鶏、マイタケ、セリ、ゴボウ、しらたき、油揚げ

深みのある地鶏の味わいと、きりたんぽの食感がベストマッチ。具材の味をたっぷりと染み込ませているのに、米の食感もしっかりと感じられて、煮崩れもしていません。そこには確かな料亭の技を感じることができます。

もう一品味わいたいのが、近ごろ秋田市を中心に盛り上がりをみせているという「秋田かやき」。
秋田県では漁師が鍋の代わりに大きな貝がらを使って料理をしていた文化があり、貝焼き(かいやき)がなまって「かやき」となったそう。鍋料理のことを「かやき」と呼ぶ人もいるのだとか。

濱乃家 秋田かやき

濱乃家では、ホタテの貝がらを鍋代わりに使用。具材は季節により異なり、この日はしょっつるのだしに、比内地鶏のつみれとアワビタケ、マイタケ、シメジなどを使った優しい味わいでした。

ここは地元の人が憧れる特別なお店。はるばる秋田まで来てご当地鍋を楽しむなら、ちょっと贅沢をして料亭の味に触れるのもいいですよ。

鍋ツアーの〆は、旬の高級魚ハタハタで!

秋田駅に戻りレンタカーを返却。旅の最後は、秋田駅から徒歩2分の「唐橋茶屋」へ。

唐橋茶屋 内観

外に見えている建物は秋田駅。駅近なので、電車を待ちながらでもOK

こちらでいただくのは、秋田を代表するご当地鍋の「ハタハタしょっつる鍋」です。

秋田県民にとってハタハタは、「これがないと正月を迎えられない」というぐらい身近な魚なんです。冬の漁期を迎えると、5㎏、10㎏と、まとめて買う人もいるくらい。塩焼きや汁物で新鮮なハタハタを楽しんだら、食べきれない分は塩と米、麹で漬け込んだハタハタ寿しにして、お正月に食べるのだそう。

唐橋茶屋 しょっつる鍋

澄んだスープの中に、新鮮なハタハタがズラリ。贅沢~

唐橋茶屋 しょっつる鍋

メスには、ブリコと呼ばれる卵もたっぷり!

まずはスープをひと口飲んでみると、まろやかでしっとりとした味わい。しょっつるとハタハタの相性は抜群です!
ハタハタはくせのまったくない上品な白身で、いくらでも食べられそう! ブリコと呼ばれる卵には独特の粘りがあり、ねっとりとした旨味と、プチプチとした食感が楽しめます。

ハタハタにしても、熊肉にしても、秋田の人が「本当においしい」って考えているものは、数も限られているので、なかなか県外には出て行かないのだとか。

5種類の鍋をハシゴしてきた今回の旅。でも鍋って、これだけ連チャンで食べても“まったく飽きない”のが不思議!
冬のグルメ旅は、秋田で決まりでしょう!

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