万座温泉スキー場 北関東

【万座温泉スキー場】『私スキ』クライマックスの地でスノボトリップ!

2018.02.15 北関東群馬
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こんにちは。雪バカ田中と申します。冬の週末に可能な限り雪山に行き、スノーボードを楽しむ35歳です!

突然ですが、『私をスキーに連れてって』(以下、私スキ)という映画はご存じでしょうか?
スキー場を舞台にした名作映画で、私のようなウィンタースポーツ大好き人間からすると、何度見ても面白いのです。

JR SKISKI ポスター

今年で上映30周年。JR SKISKIの広告にも登場

バブリーな登場人物。おったまげーなファッション。突然始まるカーアクションシーンには時代を感じますが、ユーミンの曲に合わせて表現される、スキーへ行くウキウキ感は、時代を超えて共感できるモノがあります。

そんな『私スキ』のクライマックスシーンの舞台は、群馬県の万座温泉スキー場。雪バカと自称する私が、スノーボードを持って行ってきました。

すぐそこは長野県。ギリギリ北関東。それが万座

万座温泉は地図上で見ると群馬県のかなりの端っこにあります。スキー場は群馬県の嬬恋村にありますが、スキー場の頂上から向こうは長野県という立地。ここは限りなくギリギリの北関東。標高1,800mと、かなりの高地にあります。

万座温泉スキー場へは、JR東京駅を出て北陸新幹線に1時間ほど乗車し、JR軽井沢駅へ。駅から出ているバスに乗り換えて、約1時間40分の「万座バスターミナル」を目指します。

軽井沢駅表示

今回の旅の経由地は軽井沢!

万座に車で行くとなると、高速道路のインターチェンジから遠いこともあり、なかなかの難アクセス。雪道はスタッドレスタイヤなどの装備が必要だし、運転に気を使うので疲れてしまいます。気兼ねなく行くことができるのは、列車旅のメリットですね。

さらに、運転がないのでビールが飲める! ということで、新幹線のドアが閉まるプシューという音とともに缶ビールのフタをプシュー! そんな「ダブルプシューの儀」を済ませて、旅のスタートです! スノーボードは事前に宅配便で手配していたこともあり、ここまで完全にストレスフリー。

万座温泉バスターミナル

万座のバスターミナルで降りると、すでに温泉の香りが漂っていました

お昼前に到着して、昼食と準備を済ませたら、いざ! スキー場へ!

万座温泉スキー場は見晴らし抜群!

万座温泉スキー場はこぢんまりとしていますが、そのぶん人が少なく、ほのぼのした雰囲気。
ほかのスキー場よりも休憩できる場所が多く、レストハウス内も混雑を感じません。マイペースにゆったりと遊べる、独特なリゾート感が漂っています。

万座温泉スキー場

標高1,800mで、周りに並ぶ山が少ないので、見晴らしは抜群

私が行った日は、本当に快晴でした。遠くの山まで見えて、気持ちがよかったー!
数日間降雪がなかったそうですが、そんな状況でも雪が硬くならず、良い雪質がキープされていました。これは標高が高く、日中の気温が上がりにくいから。万座をおすすめする理由のひとつです。

万座温泉スキー場 黒湯非圧雪ゾーン

おすすめのコースは、林間を抜けるワイルドな滑りを楽しめる「黒湯非圧雪ゾーン」。頂上から歩いて入ることができます。
非圧雪の名の通り、雪を固めていないため、普通のコースよりもさらに、万座の上質でサラサラの雪を楽しむことができます。上級コースなので、滑り慣れていない人には向きませんが、人も少なく穴場となっていますので、スノボ好きはぜひ挑戦を!

万座温泉スキー場コースマップ

コースマップとともに雪の熊さんがお出迎え!

そして何よりも、万座温泉スキー場といえば『私スキ』のクライマックスシーン。
万座で行われる発表会で使う新作ウェアが、トラブルで届かないことを知った主人公たちが、自分たちの着ているウェアを届けるため、スキーで万座温泉スキー場を目指し、時間ギリギリに駆け込むシーンが印象的でした。ファンとしては、ちょっぴり感動。

万座プリンスホテル入り口

そうそう、このドーム形の入り口!

滑ったあとのお楽しみは万座温泉!

今回のお宿は「万座温泉日進舘」。万座山リフト乗り場から、徒歩5分の場所にあります。

日進舘入り口

通年営業の温泉としては、日本一標高の高い場所なんだそう

万座温泉は、保温効果があるといわれる硫黄の含有量が日本一。地中から湧き出る温泉の湯量も豊富で、源泉温度も75℃以上と高温です。湧き出たお湯は無色透明ですが、空気と触れ合うことで乳白色に濁るそう。

日進舘 「極楽湯」 温泉注ぎ口

注ぎ口についた硫黄が、温泉成分の豊かさを感じさせます

日進舘は、そんな万座温泉を充分に楽しめる温泉旅館。源泉かけ流しを含んだ9つの温泉、3つの浴場(そのほかにも、貸し切りで使える家族風呂が1つ)を備えています。皆さん、3つの浴場があるという意味はわかりますか!?

そう! 寝る前、朝風呂、そして帰る前! すべてで違う浴場を楽しめということ。う~ん、たまらーん!

なかでも、日進舘さんの「推し風呂」、白濁したお湯に浸かりながら万座の雪景色が堪能できる露天風呂の「極楽湯」は最高でした!

日進舘 「極楽湯」

こちらが極楽湯 ※カメラの持ち込みは禁止。許可を得て撮影しています

2日目は朝イチから滑る! そして浸かる!

スキー場で朝イチに1本目を滑る快楽をご存じでしょうか? スキー場のオープン直後を狙って滑るんです。最近は、ファーストトラックと呼ばれています。

この日は、8:30からのオープンに合わせてスキー場へ。ピステンと呼ばれる圧雪車が整備した直後のコースは滑りやすく、早朝で人も少ないので開放的な気分。とっても気持ちがよく、言葉にできないぐらい最高でしたよ!

朝イチの万座

2日目も快晴! 誰もいないコースに一番乗り!

列車の日帰り旅で朝イチを狙うのは難しいのですが、泊まってしまえば問題ありません。しかも、日進舘さんからスキー場は近いので、ゆっくり朝ご飯を食べてから出発しても充分に間に合います。

私は少しだけ早起きして、誰もいない朝風呂も、しっかりいただいちゃいましたけどね。フフフ。

万座温泉スキー場ゲレンデ

リフト待ちはないのに、雰囲気はにぎやか

そんな万座温泉スキー場を朝イチから滑り、いい感じの疲労感に包まれたところでフィニッシュ! 2日とも天気が良くて大満足でしたよ。

帰りのバスに乗る前に、もう一度日進舘のお湯に浸かってリフレッシュ! 硫黄の香りに名残惜しさを感じながら、荷支度をします。ボードケースにはすべての荷物を詰め込んで発送したので、帰りも手ブラです。

寄り道も充実。軽井沢を経由して帰路に就く

夕方のバスに乗り、軽井沢駅に到着。駅を出たすぐの場所にあるアウトレット「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」で買い物をしながら、新幹線を待ちます。お目当てのお店はもちろん、スノーボードブランドのBURTON!

新幹線の中では、群馬・長野の県境のグルメである、おぎのやの「峠の釜めし」を食べて旅の余韻を味わいました。列車旅の大好きなところは、渋滞の苦しみもなく、手ぶらで帰宅できるこの気楽さ。

峠の釜めし 軽井沢高原ビール

私は雪バカと名乗るぐらいなので、滞在時間のほとんどをスノーボードに充てておりましたが、旅行中の時間配分を変えれば、いろんな楽しみ方ができるのが、列車旅のいいところですね!

軽井沢・プリンスショッピングプラザ ライトアップ

スノボに、温泉に、軽井沢観光。振り返ってみると、かなり贅沢な旅でした。

誰かに連れてってもらわなくても、新幹線で気軽に旅立てる便利な現代。いいなと思ったら、ぜひ行ってみてください。きっと最高の冬の休日が過ごせますよ!

 

掲載情報は2019年12月18日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR軽井沢駅→万座バスターミナル→万座温泉スキー場→万座温泉日進舘

【2日目】万座温泉スキー場→万座バスターミナル→JR軽井沢駅→軽井沢・プリンスショッピングプラザ→JR東京駅

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群馬・万座温泉JR+宿泊 万座温泉日進舘

1泊2日/東京駅⇔軽井沢駅/夕朝食付き

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この記事を書いた人

雪バカ田中

1982年生まれのサラリーマン。限られた時間と金銭で、スノーボード旅行をどこまで楽しめるかを探求中。夏は何してるの? ってよく聞かれますが、特に何もしていません。
スノーボード旅行を通して出会った、スキー場、温泉、旅館を題材にしたスノーボードブログ「雪バカ日誌」の管理人。また、スノーボードメディア「スノーラボ」にてライターとして活動中。
Twitter:https://twitter.com/yukibakatanaka

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