【山梨さくらんぼ狩り】最高の思い出を作る、5歳のほっこり家族旅♪ 甲信越

【山梨さくらんぼ狩り】最高の思い出を作る、5歳のほっこり家族旅♪

前回は、長男と北陸父子旅を満喫させてもらった5歳(嫁公認アカウント)です。
今回は家族みんなで山梨県へさくらんぼ狩り!
初参戦の嫁と次男を迎え、一家の冒険が始まった。

旅先で見つけたアイテムのプレゼント企画もあるので、ぜひ最後までお楽しみください。

念願の家族旅行も次男の機嫌が…

旅行当日の朝、その日も次男は機嫌が悪かった。
嫁がこの旅行のために用意した、とびきりオシャレなシャツも「これじゃない!!」と投げつけて、キャラクター物のTシャツを棚から引っ張り出してきて勝手に着だした。
「せっかく家族でトータルコーディネートしたのに」と嫁がしょげている。

嫁は今回の山梨旅行を1カ月前から楽しみにしていて、旅行用の子どもの服を買ったり、鼻歌交じりで旅行雑誌を眺めたりと、ずっとわくわくしている様子だった。
7歳になる長男も、ホテルでみんなで何をして遊ぶのかを、ずっと考えていた。

そして4歳の次男は当日の朝も、いつもと変わらず不機嫌だった。世界中を敵に回すような目つきをしている。機嫌が悪いのはいつものことだけど「せっかく旅行するんだから、楽しくやろうよ」と誘っても「行きたくない!」などと言っている。
教育方法としてダメだとはわかっているけれど「あとでお菓子買ってあげるから」と餌で釣って、なんとか連れ出す。

新宿駅 特急あずさ

明らかに不機嫌な次男

特急あずさ 車内

JR新宿駅から特急あずさに乗って、JR甲府駅を目指す。
電車の中では「おしっこ!」と急に言いだして、急いで車内のトイレに連れて行くと「ゆれるぅ〜うまくできないよぉ〜」とパンツとズボンを濡らして、また不機嫌に。出発後30分で着替えがなくなるという不測の事態に、嫁と顔を見合わせて苦笑いするしかない。
こーゆー出来事を逆に楽しむスタイルでいかないと、心が折れそうになる。

絶対に味わいたい山梨グルメ「ほうとう」

新宿駅を出発して2時間弱、なんとか昼前に甲府駅に降り立った。子どもたちがおなかをすかせて不機嫌になる前に、お昼ごはんを食べないと。

さて、何を食べよう。山梨グルメといえば、やっぱり「ほうとう」だよね。
甲府には「甲州ほうとう 小作」さんという、ほうとうの名店がある。甲府駅から徒歩3分ほどの「甲府駅前店」は、12時前なのにほとんど席が埋まっていた。

甲州ほうとう 小作 甲府駅前店 外観

着席してさっそくメニュー表を開くと、「熊肉ほうとう」の文字が目に飛び込む。最近ジビエブームでテレビでもよく見るし、話題の漫画『ゴールデンカムイ』でも熊肉はうまいと描いてあったので頼むことに。嫁はカレーほうとうを注文。

甲州ほうとう 小作 甲府駅前店 熊肉ほうとうとカレーほうとう

熊肉ほうとう(左)とカレーほうとう(右)

運ばれてきた2つの鍋からは、これでもかといわんばかりの良い香りが。
息子たちにも取り分けると、長男は「こんなにふというどんはじめてだ」と、おいしそうに食べていた。次男は黙々と食べている。

 甲州ほうとう 小作 甲府駅前店 熊肉ほうとう

ちなみに熊肉はめっちゃうまかった。
「熊肉は脂身がうまいんですよぉ〜」と、店長さんがニコニコしながら教えてくれた通り、かめばかむほど旨味が出てくる脂身が味わい深かった。

家族一同、おなかいっぱい心いっぱいになった。
空になった鍋の前で「旅行来てよかったね」みたいな顔をして、嫁が僕を見ている。そんな夫婦の見つめ合う時間も束の間、次男が「ユーチューブみるからけいたいをよこせ」と横でうるさい。
「こ・い・つ・ってやつは!!! 空気を嫁!! 今はママと見つめ合ってるんだよ!!」と心の中で思うが、まだ子どもなのでギリギリ許す。

子どものテンションもアップ!絶景スポット「昇仙峡」

次に向かうのは「昇仙峡(しょうせんきょう)」という、甲府で人気の絶景スポット。美しい渓谷沿いには滝があったり、遊歩道があったりと、一日中楽しめる場所なんだけど、子どもたちにそこまでの体力がない(途中で「疲れたー抱っこ!」が目に見えている)ので、昇仙峡ロープウェイで展望台へ行くコースに。

甲府駅からは昇仙峡行きのバスに乗り、終点の昇仙峡滝上まで約60分。3分ほど歩いて、山麓の仙娥滝(せんがたき)駅へ。ここから山頂のパノラマ台駅まで約5分、ロープウェイからの景色を楽しんだ。

ずっと機嫌の悪かった次男も、ロープウェイではさすがにテンションが上がった。子どもの喜ぶ顔が見たくて旅行に来ているので、もっともっと見たいよ息子の笑顔が。

昇仙峡 展望台 嫁と長男

展望台からは、甲府を一望する大パノラマを楽しめる。すぐそこには富士山もそびえ立っていて、最高の見晴らしだ。
ここから20分くらい歩いて、大きな一枚岩の上でパノラマビューを楽しめるという弥三郎岳山頂を目指す。

弥三郎岳への山道を歩く息子たち

途中で「熊出没注意」の看板を発見した次男が顔色を変えて「パパいますぐにかえろう」とぐずりだす。「パパが熊をやっつけてあげるから大丈夫だよ」となんとか説得して、トレッキングを続ける。
程よく体を動かして息子たちも楽しくなったのか、「森のくまさん」を歌いながら山道を歩いていた。嫁と2人で「これこれっ♪」という感じで、息子たちを仲良く眺める。
多分、今年一番の快晴だった。

弥三郎岳 一枚岩からの風景と息子たち

弥三郎岳山頂に到着すると、どーん! っと存在感のある富士山や、南アルプス、奥秩父連峰などの山々が。息子たちと、しばらくその景色を眺める。生い茂る新緑と初夏の心地よい風。最高の時間が流れている。

帰り道では、再び「熊出没注意」の看板を見つけた次男が、ロープウェイ乗り場に向かって、走って逃げていった。

次のバスまでちょっと時間があったので、「昇仙峡滝上」バス停から歩いてすぐの「森の駅 昇仙峡」を覗いてみると、山梨県産の生はちみつが並んでいた。

森の駅 昇仙峡 生はちみつ

試食して驚いた。間違いなく、今まで食べた中で一番おいしい! はちみつを食べて、ここまで感動するとは思わなかった。口の中に花畑が広がる。
思わず、おみやげに購入。

「華やぎの章 慶山」の和太鼓ショーは絶対におすすめ!

華やぎの章 慶山 外観

山登りでクタクタになった僕たちは、甲府駅から20分ほどタクシーに乗り、今夜の宿「華やぎの章 慶山(けいざん)」へ。到着すると、ロビーでスタッフの方々が出迎えてくれた。
ホテルで一番重要なのは接客だと思ってるんだけど、お出迎えを受けて一瞬で確信した。

「このホテル、絶対良いホテルだ!」

その直感は間違っていなかった。
お出迎えから、部屋も、料理も、スタッフの方々の気遣いも最高。毎晩21時から和太鼓のショーがあるんだけど、奏者はみんなホテルのスタッフなんですよ! ホテルのお仕事だけでも忙しいはずなのに、宿泊客を楽しませるために毎日太鼓を叩いてくれるんですよ? めっちゃ良くないですか?

華やぎの章 慶山 和太鼓ショー

甲府に行くなら、石和温泉の慶山に宿泊してもらいたい。息子たちも和太鼓の演奏中は瞬きもせずに見ていた。もうスタッフの人たちに「ありがとう」って気持ちしか湧いてこなかった。

そんなホテルで風呂にゆっくり浸かり、骨抜きになった僕は、夜遅くまで息子たちと、持参したボードゲームで盛り上がった。最高の夜だった。永遠に続いてほしいよ、この時間が。

いよいよさくらんぼ狩りへ!

翌日は、いよいよ今回の旅のメインディッシュ「さくらんぼ狩り」へ!

これをやりたくて甲府に来た。
木から直接とったさくらんぼを、息子たちに食べさせてやりたかった。だって絶対喜ぶじゃん!

しかし前日に夜更かしをしてしまったがために、寝起きの悪い次男の機嫌がさらに悪かった。
「またここから一日が始まるのか……」と思いつつ、お菓子で釣りながら支度をさせる。
寝起きの子どもマジ悪魔。

慶山の最高なスタッフの方々に笑顔で見送られて、さくらんぼ園に向かう。素敵な時間をありがとう。

わくわく観光村 入り口

2日目も快晴。天気に恵まれた旅行だ。

さくらんぼ狩りをするのは、ホテルからタクシーで10分ほどの距離にある「わくわく観光村」。「フルーツ王国やまなし」を名乗る山梨県で最大級の“さくらんぼ狩りテーマパーク”だ。例年4月下旬~5月下旬は温室ハウス(30分食べ放題が大人3,000円、子ども1,500円)、5月下旬~6月は雨よけハウス(40分食べ放題が大人2,000円、子ども1,000円)でさくらんぼ狩りが楽しめ、すべての園が屋根付きなので、急な雨でも安心。

到着すると、まだ少し機嫌の悪い次男が「あついぃぃ〜」「のどかわいたぁ〜」とグズる。こいつは呼吸をするようにグズるな。

よく次男は甘えん坊と言うが、本当にその典型なのだ。長男はしっかりしていて真面目。この2人をどうかわいがるかのバランスが、マジで難しいと感じる子育てライフ。嫁とも、その話をよくしている。

さてさて、さくらんぼはもう目の前。
ちょっとした坂道を長男はスタスタと歩いて登り、「おんぶしてぇ〜」などと言う次男を励ましながら登らせる。

わくわく観光村 さくらんぼ狩りをする長男

ハウス内に入ると、鈴なりに実ったさくらんぼが。長男は「これ、ぜんぶとっていいの?」と、目をキラキラと輝かせている。先ほどまでグズグズとしていた次男も、ちょっとだけテンションが上がった様子。
木にはしごが掛けられているので、サポートしてあげながら登ってとるのを見守る。長男は赤くなったさくらんぼを次々にとって、「はいどーぞ」と僕や嫁の口の中に放り込んでくれる。
めちゃくちゃ甘くておいしいのだけど、息子がとってくれたのもあって、うれしいとおいしいの感情が混ざり合って「うれしおいしい!」って気持ちでいっぱいになった。

わくわく観光村 さくらんぼ狩りをする次男

次男は次男で、黙々とさくらんぼをとり続けている。
今回の旅のことをいろいろと振り返りながら、夢中になってさくらんぼをとる次男を眺めていたら、次男がこうつぶやいた。

「さくらんぼがりってけっこうたのしいな」

その言葉は誰に言うでもなく、本当に心で思った言葉が、自然と口から出てきたって感じだった。
その言葉を聞いた僕と嫁は、めちゃくちゃうれしい気持ちになった。

この言葉が聞きたくて、旅行に来たんだ。そう思った。

わくわく観光村 家族4人で坂道を下りる

楽しい時間はあっという間に終わる。
帰り道にみんなで手をつないで、坂道をゆっくりと下りた。
長男は「さくらんぼでおなかいっぱい!」とニコニコしていた。次男は「こんどはいつくるの?」と僕を見上げながら聞いてきた。

また来年もさくらんぼ狩りをしに、甲府に行きたいと思います。
最高の家族の思い出ができました。

さくらんぼのかぶりものをする息子たち

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今回の旅の行程

【1日目】JR新宿駅→JR甲府駅→甲州ほうとう 小作 甲府駅前店→昇仙峡滝上→仙娥滝駅→パノラマ台駅→昇仙峡展望台→弥三郎岳→森の駅 昇仙峡→JR甲府駅→華やぎの章 慶山

【2日目】わくわく観光村→JR新宿駅

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この記事を書いた人

5歳(嫁公認アカウント)

1983年生まれの34歳。7つ年下の嫁と、6歳と4歳の息子の4人家族。日々の家族日記をTwitterに綴っています(@meer_kato)。好きなものは、嫁、息子、ビール、本。暇さえあれば、家族でお出かけ。いろんなところに家族を連れて行ってあげたいと思っています。原作に『ぼくの嫁の乱暴な愛情』(KADOKAWA)
Twitter:https://twitter.com/meer_kato

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