首都圏

日本茶をカフェで、レストランで、お寺で。東京お茶んぽのススメ

こんにちは! ライターのステファニー・コロインです。
フランス出身で、日本には約8年住んでいます。日本銭湯文化協会公認の銭湯大使や銭湯ジャーナリストとしても活動しています。
今回は、落ち着いた大人の休日を過ごしたいと思い、「和」と「日本茶」をテーマに東京の旬なスポットを巡ります!
フランスで日本茶を飲む機会は少なかったけれど、日本に住むようになって、茶道の体験をしたり、いろいろな種類のお茶を飲んだりする機会も増え、日本茶のすばらしさを感じるようになりました。
今回も、また新しい日本茶の魅力を発見できると思います!


【行程】


自由が丘の隠れ家茶房「古桑庵」が美しい……

ということで、JR東京駅からJR京浜東北・根岸線で約15分の大井町駅まで行き、東急大井町線に乗り換えて約15分、自由が丘駅に到着!

古桑庵

「古桑庵」、外観が素敵!

自由が丘駅(正面口)から歩くこと約5分。
おしゃれな街並みにひっそりとたたずむ古民家が、なんとも素敵なお茶屋さん「古桑庵(こそうあん)」です。

古桑庵

美しい縁側と庭は、見ているだけで心が落ち着きます。

古桑庵の店内

店内は、とてもオープンな雰囲気

古民家カフェといわれるお店は、東京にはかなりの数がありますが、古桑庵は特に美しいです。
母屋は築約100年にもなるのだとか!

さて、ここに来た目的は……

窓際の席

縁側が見える窓際の席に座れたらラッキー

そう。お抹茶です。
今回注文したのは、「抹茶白玉ぜんざい」。

こだわりの宇治の抹茶を使用しており、甘みと苦みが絶妙なバランス。

抹茶を飲んだことがない人や、抹茶が苦手だと感じている人にも、美味しいと感じてもらえるはず。

抹茶を楽しみつつ読書

土曜日の昼下がり、抹茶を楽しみつつ、読書はいかが?

日の光が程よく差し込み、気持ちがいいので、本の世界に没頭しやすいと思います。

もう少しリラックスしたいなー。
と思って、「あんみつ」も頼んでしまいました。

あんみつ

フランスでは、実は今「あんこ」がちょっと話題になっています。
あの樹木希林さん、最後の主演映画『あん』が、フランスで高く評価されたのも理由のひとつでしょう。

ちょっと話がそれてしまいましたが、ここのあんみつ(特に「あん」)は、とっても美味しいです!

自由が丘の銭湯で、ひとっ風呂!

さて、せっかく自由が丘に来たので、銭湯にも行きたいと思います!
目的地は古桑庵から歩いて約8分の銭湯「みどり湯」。

私は生粋のフランス人ですが、銭湯が大好きです。好きすぎて、日本で銭湯の本を出版してしまうくらいに。

わかりやすい看板!

わかりやすい看板!

創業は1957年。もう60年以上、この地で銭湯を経営されています。
今回は特別に、オーナーの清水さんの許可をいただき、男湯と女湯の写真を撮影させてもらいました!

真っ青な富士山が描かれた男湯

男湯には真っ青な富士山

銭湯といえば、まず思い浮かべるのは「富士山」ではないでしょうか?
みどり湯の富士山は、ペンキ絵師の田中みずきさんによるもの。
明るく鮮やかな配色がとても見事な、日本ならではの美しいアート作品です。

真っ赤な富士山が描かれた女湯

女湯には太陽に照らされた真っ赤な富士山

さて、私はこちらの赤い富士山を眺めつつ、お風呂いただきました!(いいお湯でした!)
田中みずきさんのペンキ絵も大好きです。
そしてやっぱりお風呂上がりはコレですね。

お風呂上がりの筆者

昼はコーヒー牛乳、夜はビール派です

みどり湯のスタッフは、とっても優しい! 自由が丘に来た際は、ぜひ「みどり湯」をご利用くださいね!
みどり湯の隣には、「ギャラリーyururi」という、みどり湯が経営するギャラリーがあります。
展示会やイベントなどが定期的に開催されているので、こちらものぞいてみてください。

「茶を食す」レストランで抹茶ビールを

さて、銭湯で身も心もリフレッシュしたところで、次の目的地へ向かいます!
東急東横線(東京メトロ副都心線乗り入れ)に約12分乗車し、明治神宮前駅へ。そこから千代田線に乗り換えて約20分の新御茶ノ水駅へ。

新御茶ノ水駅から歩いて1分ほど、「RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」に来ました!
急須で入れる本格的なお茶文化は、最近、外国人に人気です。
ここは、そのお茶を美味しい料理やお酒として楽しめる、とても珍しいレストラン。
「茶を食す」というコンセプトで、日本茶と融合した料理や飲み物が提供されています。

ここの看板メニューはこちら!

1899抹茶ビール

1杯目は1899抹茶ビールで

「1899抹茶ビール」は、爽やかで贅沢な味わい。
抹茶の味がしっかりするけど、口あたりはさっぱりとしたビールカクテルです。
とても飲みやすいので、ついつい飲みすぎてしまいそうに。
アルコールが苦手な方には、ノンアルコールでのご用意もありますよ。

抹茶ぽてとサラダ

「抹茶ぽてとサラダ」は、見た目はさながら和菓子のよう!
食べると口の中にほんのり抹茶が香り、ポテサラと略してしまうには上品すぎる繊細な一品。
サラダの中に入っている、カリッとした食感の炒めた玉ねぎがアクセントに。

彩り野菜の茶~ニャカウダ

彩り野菜の茶~ニャカウダ

抹茶を混ぜた豆乳ベースのソースに、新鮮なお野菜をディップしていただく「彩り野菜の茶~ニャカウダ」。
フランスの定番料理、チーズフォンデュを食べる感覚と同じですね。
ソースが素材の味を邪魔することなく、優しく引き立てます。
食事の最初でも、お口直しでも、最後のつまみとしても、どのタイミングでもいただける一品です。

テラス席

これから暖かくなってくるので、夜のテラス席もgood!

雰囲気も素敵なので、デートでも観光でも幅広く利用できておすすめです!
こういうテーマ性のあるレストランは、いつもと違った夜を演出してくれますね。

この後は御茶ノ水駅から渋谷駅に移動、駅近くのホテルに宿泊し、明日に備えたいと思います。

東京の「薬師寺」で写経にトライ!

2日目、まずは写経を体験します!

渋谷駅からJR山手線に乗り約7分の、JR五反田駅で降ります。五反田駅から歩くこと、さらに約7分。

着いたのは「薬師寺東京別院」。

写経道場

荘厳な雰囲気の中、写経に挑戦します!

薬師寺東京別院は、1300年以上の歴史をもつ奈良薬師寺の別院です。
お写経道場、書道や茶道など日本の伝統文化に親しむための和室が設けられています。

さて、写経は初めてですが、頑張りたいと思います!
でも実は、漢字を書くのが得意でないので、ちょっと不安でした。

書き始める前に、お抹茶をいただきました。(ちょっとひと息)

写経の前の抹茶

まずは、墨をすります。

墨をする

墨をするのも初体験

書き始めは、やっぱり緊張します!

写経

最初の一文字は緊張で手が震えましたが、しばらくすると慣れてきます。

筆者の写経

下手なので、ものすごく恥ずかしいです

じっくり、ゆっくり、2行書いたら休んで、また書き始めて、休んで、の繰り返し。
透けて見える文字を筆で丁寧になぞるために自分の手の動きにとても集中するので、頭の中でいろいろと考えることがなくなり、写経に没頭できます。
かなり時間がかかりますが、集中しているせいか、リラックス効果を感じました。

そしてついに!

完成した写経

完成!

書き終えました〜!
願い事と住所を記入したこの写経用紙は、なんと奈良の薬師寺に永久に保管されるとのこと。
今まで一体どのくらいの人たちが写経をし、どんな願いを込めたのでしょうか?
とても感慨深いです。

書き終わると、とても爽快な気分でした。

あれこれ悩んでいたり、ストレスがたまっていると感じたりしたら、写経で雑念を払うというのは効果があると思います!

神楽坂で絶品の日本茶をお土産に

最後は、旅の思い出に、お土産を買いに行こうと思います!
五反田駅から山手線に乗車し、約20分のJR高田馬場駅へ。その後、東京メトロ東西線に乗り換えて約5分の神楽坂駅に向かいます。

今回は、日本茶がテーマということで、お土産はやはり「日本茶」です。
神楽坂駅から飯田橋方面に歩くこと約7分。「神楽坂銘茶 楽山(らくざん)」にやってまいりました。
楽山のお茶のためだけに、この神楽坂を訪れる人もいるのだとか。

神楽坂銘茶 楽山

「神楽坂銘茶 楽山」

店内に入ると、店員さんが深蒸し煎茶を振る舞ってくださいます。
優しい甘さが口いっぱいに広がり、なんともいえない上品な香りが。

深蒸し煎茶

深蒸し煎茶

老舗ならではの格式高い雰囲気が漂うお店で、私が選んだお茶は「新茶 深むし煎茶 竹印100g袋 掛川産」。

1番人気の定番商品です。

新茶 深むし煎茶 竹印100g袋 掛川産

新茶 深むし煎茶 竹印100g袋 掛川産

パッケージもおしゃれなので、プレゼントしても喜んでもらえると思います!

今回の旅は、和と日本茶をテーマとした大人の休日ということで、とても落ち着いた時間を過ごすことができました。
東京にはせわしない印象を持たれている人も少なくないと思いますが、こうして、ゆっくりと自分の時間と向き合えるような休日を過ごすことができるんだと感じました。

アクティブな休日も、家でごろごろする休日も大好きですが、たまにはこんな大人の休日を過ごすのもいいのではないでしょうか。


今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→自由が丘駅→古桑庵→みどり湯→新御茶ノ水駅→RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU→JR渋谷駅

【2日目】JR渋谷駅→JR五反田駅→薬師寺東京別院→神楽坂駅→神楽坂銘茶 楽山

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この記事を書いた人

ステファニー・コロイン

銭湯ジャーナリスト、日本銭湯文化協会公認の銭湯大使。銭湯をアートとして捉え、フランス人から見た銭湯の魅力とその文化を国内外に発信している。日本語での講演活動のほか、テレビやラジオへの出演、国内外の雑誌やインターネット媒体での取材および記事執筆などを通して、銭湯文化の普及に携わる。著書に『銭湯は、小さな美術館』(啓文社書房)、『フランス女子の東京銭湯めぐり』(G.B.)。

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