寒〜い冬に恋しくなる温泉。冬ならではの雪景色と一緒に楽しんでみませんか。今回は雪道の運転に不慣れな人も安心の、列車&バスで行ける関東近郊の温泉地5つを厳選。合わせて、雪見温泉が楽しめるおすすめの温泉宿も紹介します。
どれも東京駅から約2時間半以内なので、休日を利用して気軽に訪れられるのも魅力。絶景に癒やされながら、身も心もぽかぽかに温まりましょう! なお、天候によってはシーズン中でも雪見ができない場合もあるので、あらかじめご了承ください。
【目次】
日本三名泉の1つとして知られ、湯畑を始めとした観光スポットが豊富な草津温泉は、JR東京駅から新幹線とバス利用で約2時間半。標高1,200メートルの高原に位置しており、早ければ11月ごろから雪が降り始め、例年では12月末~3月ごろにかけて本格的な雪見温泉が楽しめます。
草津温泉の特長であるpH値2.05という強い酸性のお湯は、「恋の病以外効かぬ病はない」といわれるほどさまざまな効能があるので癒やされること間違いなし。湯畑や、草津節に合わせて行われる「湯もみ」など温泉街ならではのスポット巡りや、草津温泉スキー場でウィンタースポーツを満喫するのもおすすめです。
温泉街から送迎バスで5分ほどの「草津ナウリゾートホテル」は、美しい森に囲まれたマウンテンリゾート。露天風呂や5種の貸切露天風呂はもちろんのこと、大浴場(内湯)でも窓からの雪景色を楽しみながら源泉かけ流しの草津の湯を堪能できます。
雪の季節は、幻想的な情景が見られる敷地内の教会や毎日夜にフロント横で開催されるたき火(雨天中止)、子ども向けの雪遊び広場など見どころも満載。また、草津温泉スキー場までシャトルバスを運行しているのもうれしいポイントです。
■施設情報
住所:群馬県吾妻郡草津町白根750
東京駅からのアクセス:北陸新幹線「軽井沢」駅で路線バスに乗換、「草津温泉バスターミナル」停留所下車、無料送迎バス利用(予約不要)〈合計約2時間30分〉
JR東京駅から東北新幹線+バス利用で2時間程度というアクセスの良さも魅力の「高湯温泉」。山形の白布温泉や蔵王温泉に並ぶ奥州三高湯の1つに数えられ、400年以上にわたって静かな湯治場として愛されてきた福島県を代表する温泉郷です。
泉質は酸性・含硫黄(硫化水素型)で白濁した湯色が特徴。そして高湯温泉は吾妻山の中腹、標高750メートルの高地に位置するため冬は雪深く、雪見温泉も見ごたえたっぷり。例年12月中旬〜2月末ごろに迫力ある雪見風呂を楽しめます。
150余年の歴史を誇る萱ぶき湯小屋「玉子湯」を始め、7種類の湯処で旅客を迎える「旅館 玉子湯」。400年絶え間なく湧き出し続ける白濁のかけ流し源泉が特徴の老舗旅館です。
7つの湯処の中でも雪見シーズンに特におすすめなのが、こんもりと雪が積もった湯小屋と大自然を臨む野天岩風呂「天渓の湯」。まるでおとぎ話の1幕のような非日常感に包まれて、日ごろの疲れもじんわりと癒やされそうです。
■施設情報
住所:福島県福島市町庭坂字高湯7
東京駅からのアクセス:東北新幹線「福島」駅下車、無料送迎バス利用(要予約)/福島交通高湯温泉線[上姥堂経由]に乗換、「玉子湯」停留所下車、徒歩約1分〈合計約2時間10分〉
新潟県と長野県の県境、通常時でも3メートル以上、多い時には4メートルを超える積雪になるという日本有数の豪雪地帯・十日町市にある松之山温泉。お湯は有馬・草津と並び「日本三大薬湯」に数えられるほど効能が高く、越後守護上杉家の隠し湯であったともいわれています。
雪見温泉が楽しめる時期は例年12月下旬~3月中旬ごろ。冬場は300年続く越後の奇祭「婿投げ・墨ぬりまつり」などのイベントや、年間10万人が訪れる美しいブナの森「美人林」でのガイド付きスノーシュー体験などのアクティビティも充実しているので、ぜひ温泉と合わせてチェックしてみてください。
ブナ林に囲まれた雪深い松之山温泉の温泉街にたたずむ「ひなの宿 ちとせ」。温泉と認められる基準値の15倍もの温泉成分が含まれた薬効豊かな湯を、源泉かけ流しで堪能できる露天風呂が自慢の宿です。
雪の時期は、露天風呂「月見の湯」や大浴場「ほんやらの湯」のほか、特別室の温泉スイート「雪あかり」と「なごり雪」でも雪見温泉が楽しめるそう。温泉で芯から温まったあとは、雪解け水が育んだ米などの地元食材を活かした郷土料理と日本酒にも舌鼓。里山の静けさに包まれてのんびりと過ごしてみては。
■施設情報
住所:新潟県十日町市松之山湯本49-1
東京駅からのアクセス:上越新幹線「越後湯沢」駅でほくほく線に乗換、「まつだい」駅下車、無料送迎バス利用(要予約)〈約2時間30分〉
1,200年以上の歴史をもつ塩原温泉郷は、栃木県の北部、箒川(ほうきがわ)の渓谷沿いに連なる温泉地の総称。約150の源泉から湯が湧き出しているため、1つのエリアでさまざまな泉質や成分の温泉に入れるのも特徴的です。
降雪は例年12月〜3月ごろで、雪見温泉は1月中旬〜2月末ごろが見ごろ。うっすらと積もった雪と那須の美しい自然のコラボレーションにきっと心が洗われることでしょう。
温泉施設が立ち並ぶ塩原街道沿いにある「ゆとりろ那須塩原」は、滝見ラウンジを始め、那須の素朴な自然を身近に感じられると評判の宿。自家源泉かけ流しの温泉は、湯ざわりが柔らかく肌に優しいのが特徴です。
岩づくりの露天風呂に浸かりながら眺める美しい雪景色は最高のぜいたく。12月中旬~2月末には栃木グルメ満載の夕食に、選べる1品で「オリジナル巻狩鍋」が追加される予定なので、お腹の中からも温まってみてはいかが。
JR東京駅から新幹線とバス利用で約2時間半、仙台市街地の近くとは思えない豊かな自然に囲まれた「秋保温泉」。開湯から千年以上、別所温泉・野沢温泉と並ぶ「日本三御湯」の1つとして愛されてきた歴史ある名湯で、伊達政宗公も英気を養ったといわれています。
なお、もともと雪が少ない仙台では、雪が積もるのは1シーズンに数回程度。雪見温泉を狙うなら、事前に天候を調べてから旅の日程を計画するのが良さそうです。
仙台駅から車やバスで約30分の高台にたたずむ旅館「仙台秋保温泉 篝火(かがりび)の湯 緑水亭」は、敷地から湧き出る自家源泉が自慢。土色に濁った温泉は約20の効能をもつといわれています。
名物は、露天風呂「篝火の湯」で行われる篝火の演出(悪天候の場合は中止)。ダイナミックな石組みでつくられた露天風呂で見られる真っ白な雪景色と、そこに浮かび上がる炎のコントラストは圧巻の一言です。
東京から約2時間半以内でも、雪見が楽しめる温泉がこんなにもあります! 冬にしか見られない絶景とともに楽しむ温泉は一味も二味も違うはず。宿でのんびりとおこもりするのもよし、温泉と一緒にアクティブにウィンタースポーツや冬の観光を楽しむのもよし。週末を利用したプチ旅行にもおすすめですよ。
列車を使った旅行には、列車と宿がセットでお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」をぜひご利用ください!
掲載情報は2025年1月21日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。