最新型「踊り子号」が素敵すぎる!サフィール踊り子で夏の伊豆へ 東海

サフィール踊り子で伊豆へ。最新の観光特急列車はまるで走る高級ホテルだった

2020.09.29 東海静岡
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POINT

今回の列車旅ポイント

  1. 2020年に運行開始したサフィール踊り子で優雅な列車旅
  2. 伊豆急下田駅の改札はなんと黒船がモチーフ!
  3. 伊豆急下田駅から徒歩圏内の観光・食事スポット

夏が近付いてくると、無条件に海が見たくなります。海のない街で育ったのに、きらめく水面が恋しくなるのは、ちょっと不思議。

2020年3月に運行を開始した観光特急列車「サフィール踊り子」は、目の前に広がる太平洋を堪能しながら目的地まで行けるらしい。そうと知ったら乗らない手はありません。

目的地は、かつてペリーの艦隊が開国を求めて訪れた地、下田。美しい海と歴史に彩られた場所です。

こうして、1泊2日、下田の旅へ出発しました。

東京駅

サフィール踊り子に乗って伊豆急下田へ

JR東京駅から特急「サフィール踊り子」に乗ります。伊豆急下田駅までは約2時間半。贅沢な列車旅のはじまりです!

列車を待つ時間は、いつもわくわくします。私のほかにも早めにホームに来て列車を待ち構える人たちの姿がちらほら。大人たちが一様に目を輝かせてる光景、なんだかとっても平和。

サフィール踊り子

白と紺の車体が美しいサフィール踊り子

サフィールってどういう意味だろう? と思っていたのですが、宝石のサファイヤを意味するフランス語なのだそう。青く輝く美しい伊豆の海と空のイメージと、上質・高級で優雅な旅を楽しんでもらいたいという願いをこめて付けられた名前なのだとか。名前の由来からもうロマンチック。

乗り込むと、洗練された車内のかっこよさに思わずため息が。見て楽しいだけでなく、段差のないバリアフリーなど、ユニバーサルデザインが考慮された設計です。

サフィール踊り子 グリーン車

窓が大きく明るい車内(グリーン車)

なんだか、列車というよりは洗練された建築物が走っているような感覚。天窓から降り注ぐ光の、なんと気持ちいいこと。いろんな国で列車に乗ってきましたが、こんなに美しい通路をもつ列車に乗ったのは初めて、写真を撮る手が止まりません。

サフィール踊り子 プレミアムグリーン車

サフィール踊り子 プレミアムグリーン車

サフィール踊り子 通路

通路でさえもこの美しさ!

今回利用したプレミアムグリーン車は、シックで落ち着いた雰囲気。席が大きく、包まれているような安心感があります。

サフィール踊り子 プレミアムグリーン席

包まれてる感のあるシート

手元のスイッチひとつで座席を好みの角度に変えられるほか、席ごと回転させて窓のほうを向くこともできます。USBの充電口も2つ完備されているのがありがたい! スマホとカメラを同時に充電できるので、バッテリーを気にすることなく写真を撮れました。

カフェテリア

カフェテリアのテーブル席

カフェテリアではなんとヌードルが食べられます!(※)

カフェテリアでの食事

カマボコがキュート!

東京・外苑前にある「傳(でん)」の料理長・長谷川在佑氏監修の上品なしょうゆ味のヌードルと、横浜中華街「重慶飯店」の焼売(2個)のセットをいただきながら、移り変わる緑や海、温泉街の風景を眺めます。

※編集部注:ヌードルの提供は2021年3月末で終了しました。最新のカフェテリアのメニュー、営業状況、ご利用方法は公式サイトにてご確認ください。

サフィール踊り子からの車窓

伊豆稲取周辺の車窓

いよいよ伊豆急下田駅に到着。2時間半があっという間にすぎてしまいました。もっと乗っていたかったくらい……!

伊豆急下田駅

開国ムード一色!伊豆急下田駅のかわいい改札

たどりついた伊豆急下田駅は、レトロなたたずまい。改札が黒船のカタチをしてるのが個人的にはツボでした。かわいい!

伊豆急下田駅 改札

これ、改札なんです

駅なのですが、改札を出た直後にある暖簾をくぐることでテーマパークに来たような気持ちに。

伊豆急下田駅

関所の文字がいい味出してます

駅舎のところどころに船のモチーフがあしらってあり、ああ、海の街に来たんだな〜という気持ちが高まります。

伊豆急下田駅の駅舎外壁

駅舎の外壁にも船モチーフが

よろずカフェらくら

国産の紅茶でほっとひと息

駅から徒歩約6分の「よろずカフェらくら」へ。

よろずカフェらくら

くつろげる雰囲気の店内

こちらでは、国産紅茶の世界を堪能します。イギリスの小説や映画が好きな私は、「紅茶といえばイギリス!」というイメージを持っていました。しかし日本の紅茶も今アツいんです。全国各地で紅茶の生産が行われており、地紅茶サミットなるものも開かれているのだとか。国産紅茶のファンも、じわじわと広がっているそうです。

開国下田紅茶 ガトーハリス(ケーキ)

開国下田紅茶とガトーハリス(ケーキ)

いただいたのは下田産の紅茶「開国下田紅茶 プチャーチンティー(アップルブレンド)」と「ガトーハリス(ケーキ)」。

ふわっとやさしい香りと、美しい琥珀色。いい香りの中で深呼吸すると、体中の緊張が抜けていくようで、癒されます。

開国下田紅茶

色も香りも美しい

さまざまな種類の茶葉が楽しめるので、気になったものを飲み比べてみるのも楽しそう。

ちなみにこちらのお店では、お昼からお酒も楽しめるそう。ビールをはじめ、下田の自酒である「下田黎明」などもあります。可愛らしい店内で、入りやすい雰囲気なのがありがたいです。旅先に到着してすぐほろ酔いになれるお店、最高では……?

のんびり贅沢な時間の使い方をして、身も心もリフレッシュ。「よろずカフェらくら」から歩いてさらに5分ほどの場所にあるホテルに移動し、今日はゆっくり休みます。

ペリーロード

開国の街を歩く

2日目は、下田散歩を楽しみます。歩いて回るのにちょうどいい大きさの街なので、朝の散歩にぴったり。あいにく今回は雨だったのですが、天気が良ければ早起きして歩いても気持ちが良さそう!

ペリーロード

写真仲間とフォトウォークしたい風景

伊豆急下田駅から歩いて13分ほどのところにある「ペリーロード」は、その名の通りペリーが部下を連れて行進した道なのだとか。

なまこ壁

モノクロのなまこ壁デザインが素敵

ノスタルジックな雰囲気のペリーロードには、白と黒の模様が美しいなまこ壁やガス灯があり、今も当時の面影を残しています。

活魚料理 新田

ふわふわのウナギをいただく

ペリーロードから歩いて3分ほどの場所にある、「活魚料理 新田」へ。

活魚料理 新田

こちらで「うな丼(並)」をいただきます。ふわふわの身と香ばしい香りで、いくらでも食べられそう。

うな丼(並)

旅先で食べるうなぎは格別!

昔ながらの雰囲気が残る店内も、どこかほっとします。店内には常連さんと思しき人の姿も。旅先で、地元の人に愛されるお店に入るのって楽しいですよね。

緑と海に囲まれた美しい景色と、下田の街のおだやかな空気をたっぷり楽しんで、リフレッシュしたらそろそろ帰宅の時間。

帰りはまたサフィール踊り子に揺られ、うとうと……。気付けば東京駅です。1泊2日、週末にじゅうぶん満喫できるサフィール踊り子の旅。伊豆半島がぐっと近くに感じられる体験となりました。

掲載情報は2021年5月20日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→伊豆急下田駅→よろずカフェらくら→宿

【2日目】宿→ペリーロード→活魚料理 新田→伊豆急下田駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

片渕 ゆり

コピーライター・フォトグラファー。会社勤めの傍ら旅をしています。そろそろ世界一周に行こうとたくらみ中。Twitterとnoteで、毎日発信しています。
Twitter:@yuriponzuu
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