「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」で行く列車旅に向けて、びゅうたびアンバサダー向けにオンラインワークショップが開催されました。今回学んだのは、旅先での撮影・取材・文章作成のポイント、動画編集のコツなど、Instagramを始めとしたSNS投稿の基本。参加者からも「短い文章でキャッチ―に伝えるコツは?」や「スマホとカメラの映像を組み合わせるのはアリ?」などの質問が次々飛び出し、活気あるワークショップになりました。

今回はそのワークショップで紹介した内容の一部を公開。InstagramなどのSNS投稿に使える、プロの技もお伝えします!

【目次】

ワークショップの講師をご紹介

文章編:びゅうたびライター 中村英里さん

びゅうたびライターとしても活躍するフリーランスの編集・ライター。レトロなお出かけスポットを紹介するYouTubeチャンネル&Webマガジン「てくてくレトロ」を運営するほか、喫茶店の歴史コラム、レトロスポットの取材記事など、「レトロ」を軸とした執筆活動を展開している。趣味は下町散歩と純喫茶巡り。

動画編:フォトグラファー Yuriさん

大阪を拠点に活動するフォトグラファー。観光プロモーションや企業の広告/SNSなど旅に関連する撮影を中心に、カメラメーカー作例写真、写真セミナー講師、映像制作、メディア執筆など、幅広く活動中。写真家として、「ふんわりパステルな世界」をテーマに、風景や花々、人物を中心とした写真撮影に取り組む。

著作権、取材、文章テクニックを学ぶ実践講座

オンラインワークショップ(文章編)の様子 オンラインワークショップ(文章編)の様子

文章編では、撮影・取材時に気をつけておきたい権利関係の基本から、取材や執筆のポイントを教えてもらいました。写真に添える文章は、写真に映らない情報を伝える大事なツール。読みやすく伝わりやすい書き方のコツは、SNSはもちろん日常の文章作成の参考にもなりそうです。

【撮影・取材の基本】著作権・肖像権などの権利関係に注意

旅先の景色をスマートフォンで撮影するイメージ (Photo:Adobe Stock)

SNS投稿の際に気をつける重要なポイントのひとつとして、肖像権などの権利関係が挙げられます。他人の顔が判別できるほどはっきりと写っている場合は、投稿に使わないようにするか、画像編集で削除(トリミング)や隠す(ぼかしやスタンプなど)対応をしておくと安心です。また、いうまでもありませんが、「撮影禁止」「投稿禁止」とされている場所では絶対に撮影しないようにしましょう。

撮影時の3つのチェックポイント

  • 他人の顔がはっきりと写っていないか?
  • 撮影禁止・投稿禁止の場所ではないか?
  • 店舗や施設では撮影・投稿許可を取っておくと安心(トラブル回避のため)

旅先での取材のポイント

SNSで「旅の魅力を伝える」ためには、写真だけでなく、そこに添える文章も大切。自分ならではの言葉でお店や施設の魅力を伝えるために、積極的にお話を聞いてみましょう。ただし、気負う必要はありません。「気になったことを聞く」「旅の感動を集める」という気軽な気持ちで、相手との会話を楽しむといいでしょう。

取材をスムーズに進める5つのポイント

  • 事前準備をしておく(話を聞けそうな人をリストアップする、施設の特色を調べておくなど)
  • 感動したポイントを素直に伝えてから質問に入る
  • メモで記録を残す(スマホではなく手書き推奨)
  • お店や施設の歴史、人気の理由などの「ストーリー」も聞けると話に深みが出る
  • 自然な流れを大切にして、無理に話を聞き出そうとしない

感動が伝わる執筆・文章作成のコツ

写真に写らないものを言葉で伝える例。 写真に写らないものを言葉で伝える例
出典:山形・七日町御殿堰エリアで建築巡り。レトロと新しさが融合!

文章は写真(=視覚情報)だけでは伝わらない、「五感+感情」を補う大事なツールです。聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの情報に加えて、体験で得られた感動や空気感も伝えられるので、上手に活用しましょう。難しく考えすぎず、まずは「楽しんで書くこと」を意識してみてください。

文章の執筆・投稿の3つのコツ

  • 一文一意(複数の内容を一文に詰め込まない)で短めに
  • 飾りすぎず、伝わりやすい文章を心がける
  • 感動したポイントや背景をストーリーで伝えると深みが出る

印象的な旅リール動画をつくるための撮影&編集講座

オンラインワークショップ(動画編)の様子 オンラインワークショップ(動画編)の様子

動画編では、スマホ撮影・カメラ撮影のメリット・デメリットのほか、撮影のポイント、編集の流れやコツなど実践的な内容を教えてもらいました。これからリール動画に挑戦してみたい方もぜひ参考にしてみてください。

動画はスマホで撮る? カメラで撮る?

スマホでの動画撮影のイメージ (Photo:Adobe Stock)

動画撮影でまず悩むのが機材。手軽で初心者でも扱いやすいスマホ、画質が良く表現力の高いカメラ、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。撮影したいイメージや被写体によっても得意・不得意があるので、自分の技術やイメージに合わせて使い分けるといいでしょう。

なお、スマホとカメラの映像を組み合わせると違和感が出やすいので、基本的には1本の動画撮影に使うツールは統一するのがおすすめです。

▼スマホ撮影のメリット

  • 手振れ補正が強いため、動きのあるシーンが簡単に撮れる(美術館や飲食店など、動く被写体のない撮影向き)
  • 機材がコンパクトなので手軽に撮影できる
  • データが軽く、編集の際に扱いやすい

▼スマホ撮影のデメリット

  • 映像だけで魅力を伝えることが難しく、編集スキルが必要になる
カメラでの動画撮影のイメージ (Photo:Adobe Stock)

▼カメラ撮影のメリット

  • 色味/画質がきれい(美しい映像で魅力を伝えられる)
  • ボケ感のある映像を楽しめる
  • 表現できる幅が広がる(より没入感のある映像で、伝えたいことを表現できる)

▼カメラ撮影のデメリット

  • 動きのない被写体を撮ることが難しい
  • 機材の存在感があるため、撮影していると目立つ
  • データが大きい(編集作業はパソコン推奨)

動画撮影の基本とポイント

動画撮影のポイント。 動画撮影のポイント

動画作成では、編集時に素材が足りなくなって困ることもしばしば。そのため撮影時にはとにかくいろんなシーンを撮影しておくことがポイントになります。少しでも「いいな」と思ったら、カメラを回すことを意識しましょう。その際、同じ角度で撮影した映像が続くと動画が単調な印象になるので、寄り引きやアングル違いなどバリエーションをつけて撮影しておくのがおすすめです。

動画撮影の5つのポイント

  • 寄り引き/アングル違いで撮っておく(組み合わせることで同じシーンでも単調にならない)
  • メインではない「インサートカット」を撮っておく(例:影や水面、空など)
  • とにかくいろんなシーンを撮っておく
  • 映る側になる時は、とにかく自然に! 動きをためらわない!
  • ワンシーンの撮影は長すぎず、短すぎずが大事!(10秒程度が編集しやすくおすすめ)

動画編集の流れと完成度を高める工夫

スマホを使った動画編集のイメージ。 スマホを使った動画編集のイメージ

動画編集はスマホでもパソコンでも可能です。気軽に編集するならスマホ、細かい編集をしたいならパソコンを選ぶといいでしょう。ただし、カメラで撮影した動画はデータが大きくなるのでパソコンで編集するのが楽です。

動画編集アプリやソフトは、無料で使えるものもたくさんあるので、まずはそこからチャレンジしてみるのがおすすめ。

動画編集の5ステップ

  • ①構成を決める(どんな動画をつくりたいのか、旅に行く前or撮りながら考える)
  • ②撮影する(①②は逆になる場合も)
  • ③音楽を決める(テンポ、曲調などを踏まえて決定)
  • ④使う映像を決めて、映像をつなげる
  • ⑤文字や効果音など、追加の編集を加える
動画編集のイメージ (Photo:Adobe Stock)

動画編集に慣れてきたら、もう一歩踏み込んだ工夫をすると、より魅力的な動画になります。スローモーションや倍速などで表現に緩急を付けたり、波の音や氷の音といった環境音を入れるのもおすすめ。また、テンポの良さも心地良く動画を見るために重要な要素です。自分で動画を何度も見て、客観的に判断しましょう。


Instagram上級者のアンバサダーたちも学びがたくさんあったようです!

最後に、ワークショップに参加したびゅうたびアンバサダーたちの感想をご紹介します。

こてたび様

びゅうたびアンバサダーとして、出会った人々の気持ちを汲み取りつつ実体験でしか得られない情報を伝えるために、その時の感情をしっかりとメモに残して旅を楽しんで行きたいと思います。

きょん様

カメラ動画はチャレンジしたい分野だったので、すぐにでも実践してみたいですね。非常に参考になるレクチャーでしたので、より良い投稿にできるよう生かしたいと思います。

なちょす様

写真を始めた初期のころから憧れていたYuriさんの講習を受けることが出来て感無量でした! ライティングに関しても知っているようで、ちゃんと講習を受けることは初めてだったので、旅に行く前に知ることができて良かったです。

vonqo様

手の込んだリール制作にもチャレンジしたいと思っていたので、使用ツールや撮影方法など紹介していただき大変参考になりました。今後は動画撮影にも積極的に取り組んでいきたいです。

NAOMI様

Instagramには、これからもっと「感動のタネ」を一言メモとして散りばめていきたいと思いました。SNSは個人で続けていると学びの機会が少なくていつも手探りでしたが、充実したセミナーを受けられて本当に感動しました!

aki様

具体的に情景が浮かぶような言葉選びが出来るようになりたいと思いました。スマホで動画を撮影する時、カメラで撮影する時の違いも分かりやすく、どのような素材を撮影したほうがいいかなど実践してみたいと思うことばかりでした。

しろ様

写真で伝わらないことを文章にする、中学生でも読める文章を、ということを心がけていきたいです。動画編は、改めて自分の動画のクセを見直すきっかけになりました。ワークショップに参加し、旅に出かけることや発信することがさらに楽しみになりました。

プロならではの技が満載で、Instagram歴が長いアンバサダーからも「多くの学びを得られた!」と大好評だった今回のワークショップ。びゅうたびアンバサダーでなくても活用できるポイントが多いのでInstagramなどのSNS投稿にぜひお役立てください!

掲載情報は2025年10月1日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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