6歳の娘が初めてのスキーに挑戦! 家族で楽しむ信州・白馬スキー体験
こんにちは!主婦ライターの宇都宮薫です。我が家には、石橋を叩いて渡るタイプの長女(6歳)と石橋をぶっ壊すタイプの次女(3歳)がいます。
長女は、バナナがちょっと黒ずんでいるだけで「これ毒入ってない? 死なない?」と確認してくるほどの超慎重派なのですが、そんな彼女が、ある日突然言いだしたのです。
「私、スキーをやってみたい」
スキー? それなりに度胸が必要なスポーツを、慎重派の長女ができるものなのだろうか? でも、子どもが自ら「やりたい」と口にした時こそ、可能性の芽生えなのかもしれない。
そこで今回は、6歳の長女をスキーデビューさせるべく、一家で白馬コルチナスキー場へ行ってきました。
特急あずさで南小谷へ。車中で眠って充電完了!
7:30新宿発の特急あずさに乗車し、南小谷(みなみおたり)へ。4時間超えの長い道のりで、次女がぐずりださないか心配でしたが、あずさに乗った途端、眠り始める子どもたち。起きたころには、すっきり上機嫌でした。到着までの時間を睡眠に充てられるのは、列車旅の良いところですね。
辺りが雪景色になるにつれ、緊張した面持ちで、急激にテンションが下がっていく長女。がんばれ長女! きっとなんとかなるさ!
ゲレンデ直結のリゾートホテルにチェックイン
今回泊まるのは、ホテルグリーンプラザ白馬。冬はスキーやスノボ、緑のシーズンはアスレチックやトレッキングが楽しめる大型リゾートホテルです。
駅からホテルまでは、無料送迎バスで約15分。山道をぐんぐん登っていくと、真っ赤な三角屋根が印象的なスイス風の建物が見えてきます。
長女「かわいい! シルバニアファミリーみたい!」
泊まる場所が素敵だと、それだけでテンションが上がるものですね。早速チェックインを済ませ、館内を探検。
ホテルを一歩出れば、そこはもうゲレンデ。子連れだと特に、ホテルからの移動がないのは助かります。
スキー旅の持ち物は? 道具やウェアはレンタルでOK!
スキー道具一式は、ホテルでレンタルできます。板やブーツはもちろん、ウェアも現地で借りることができるので、少ない荷物で大丈夫。
今回我が家が持参したのがこちら。
- ニット帽
- ゴーグル
- 手袋(自分で装着できない子どもは、ジッパーで大きく開くタイプが便利)
- ネックウォーマー(防寒はもちろん、服に雪が入ってこないように)
- 日焼け止め(ゲレンデは紫外線が強いので必須)
- カイロ
- 砂場セット(雪遊び用)
長女がウェアの下に着ていたのは、こんな感じです。
- インナー(綿素材は汗で湿って体温が奪われるので、化学繊維のもの)
- スパッツ
- トレーナー
- ズボン
- 靴下(厚手)
意外に軽装だと思いませんか? 実は、重ね着用の服を何枚も持っていったのですが、結論から言うと必要ありませんでした。スキーや雪遊びで体を動かしていると、思った以上に暑くなって汗をかくほど。その日の気温にもよりますが、子どもの着込ませすぎには注意です。
長女、 キッズスキーレッスンに参加!
さて、私も夫もスキーど素人。そんな私たちが子どもにスキーなんて教えられるのだろうか……。いや、無理だ。
下手に教えて混乱させるよりも、プロの手できちんと基礎を教えてもらったほうがよいと判断し、スクールを利用することに。
この時は特別に許可をいただき撮影させてもらいましたが、通常、親が近くでレッスンの様子を見学することはできません。子どもに里心がつかないように、あえて親元から離れたところでレッスンするのだそう。
まずは、スキーの基礎である「ボーゲン」=「ハの字」をひたすら練習。足を内股にして板をカタカナの「ハ」のような形にすることで、減速しながら滑ります。
イケメンぞろいの先生たちは乗せ上手。「うっまいなー。このクラスはすごいなー」と、子どものやる気を引き出します。
スキー板の先端に装着しているのは、ボーゲンヘルパー。初めてだとハの字の形を作るのが難しいのですが、これがあれば足を横に開くだけで自然とハの字に。ネットでも2000円程度で購入できるので、子どものスキーデビューには持っていくとよさそうです。
さっそく上から滑ってみよう!
先生「じゃあこれから、みんなでリフトに乗ります!」
え? もうリフト?
……って
うちの子、完全な初心者なのに、あんな高いところまで行って、帰ってこられるの? そもそも板を履いてる状態で、リフトから降りることができるのか?
リフトが上がるにつれ、冷たい粉雪が舞う。本当に大丈夫?とドキドキ。
ゲレンデの中では最もなだらかな初級コースとはいえ、やっぱり高い。ふもとにいる人々が米粒のよう。
無事リフトから降りると、板を外して一列になって歩き始めます。さすがに急なところをいきなり滑るわけではないのですね。脇道のなだらかなコースまで移動。
スキーブーツで雪の上を歩くこと自体が、初めての経験。雪に足を取られ、一歩進むのもひと苦労。歩くことで、ブーツにも斜面にも慣れるのだそう。
なだらかな場所に到着すると、板を装着して、一列になって滑り始めます。転んでも立ち上がり、みんなから後れを取らないように、足を震わせながら必死についていく長女。
ちなみにストックを持たないのは、足でブレーキをかける感覚を覚えさせるため。それに子どもの握力では、分厚い手袋でストックを握り続けるのが難しいのです。
すごい。みんなめちゃくちゃ真剣だ。初心者の子がほとんどなのに、いつのまにかちゃんと形になって、きれいな列を作って降りてくる。
こなれた感じで、颯爽と目の前を通り過ぎていく長女。あの心配性の長女が、自分の足でしっかりと滑っている。
なんだろう……。母ちゃん涙が出てくるよ。
2時間のレッスンを終えて親元に駆け寄る子どもたちの表情は、みんな一様に晴れやかでした。
3歳の次女は、キッズパークでソリ三昧
一方その頃、3歳の次女はキッズパークでパパと一緒にソリ三昧。チュービングやキッズモービルなどもあり、スキーデビューはまだ難しいお子さんでも十分に楽しむことができます。
何度も繰り返しソリ遊びを要求する次女。滑るたびにスタート地点までソリを持っていかなくてはいけないパパは大変です。日頃の運動不足解消になりそう。
ゲレンデには託児所もあり、1時間1000円で、3歳から6歳までの子どもを預かってもらうことができます。大人だけで思う存分滑りたい人も安心ですね。
ゲレンデを一望できる天然温泉で、疲れた体を癒やす
奥白馬温泉白馬コルチナ美人の湯。展望岩風呂からは、ライトアップされたゲレンデが一望できます。今日はたくさん動いたので、疲れた身体に温泉が染み入りますね。
お風呂上がりは、やっぱり冷た〜いコーヒー牛乳。プハー!
2日目:ゲレンデ直結だから、朝からとことん遊び尽くせる!
朝食を取ったら、さっそくゲレンデへ。
ホテルに宿泊して連日スキー道具をレンタルする場合、専用のロッカーに保管しておけるので、すぐに遊び始めることができます。
この日はリフトを使わずに、歩いて登れる範囲でスキーや雪遊びをすることに。
さらさらのパウダースノーは握って形を作ることが難しく、思ったように雪遊びができません。そこで活躍したのが砂場セット。バケツとスコップがあるだけでも、おままごとがはかどります。
真っ白なゲレンデはレフ板効果絶大で、子どもの写真をバンバン撮りたくなります。下からあおり気味で撮影して背景に青空を入れ込むと、より爽やかな一枚に。
この日、長女と一緒に滑るという目標を達成! でも、「後をついてきて」と言っても、ひとりで先に進んでしまうので、「危ない!ゆっくり!ハの字!ハの字!」と何度も声を荒らげるはめに。
スキーデビューは、とにかく楽しむことが鉄則です!
帰り道に「何が一番楽しかった?」と聞くと、キッズパークのチュービングと口をそろえる姉妹。なぜかスキーを推してくれないので詳しく聞くと、2日目、ママに鬼の形相で「ハの字だよ!ハの字!ハの字!ハの字ぃぃぃぃ!!!」と言われまくったせいで、すっかり自信を失っていたのです。
チーン……。やっちまったー。
つい熱くなって余計な口出しをしてしまうのが親の常。せっかく初日に「スキーって楽しい!」と実感できていたのに、なんたること……。
スキーが嫌いになっては、元も子もありません。まずはとにかく楽しむことが鉄則でしたね(反省)。
「初めてなのに滑れてすごかったね〜!」と、駅弁を奮発してご機嫌を取る帰り道。普段は慎重派なのに意外と度胸があるんだなと、我が子の新たな一面を知ることができた旅となりました。
掲載情報は2019年10月18日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
スポット情報
コルチナスキー学校
住所:長野県北安曇郡小谷村千国乙池の田
電話:0261-82-3193(冬季のみ)
今回の旅の行程
【1日目】JR新宿駅→JR南小谷駅→ホテルグリーンプラザ白馬→白馬コルチナスキー場→キッズパーク→宿泊
【2日目】ホテルグリーンプラザ白馬→白馬コルチナスキー場→キッズパーク→JR南小谷駅→JR新宿駅