東京の“ステキ”を発信!渋谷からディープな谷中の路地裏まで。山手線ぐるり旅
こんにちは。ライターの仲島ちひろです。
キレイな風景やおいしそうな食べ物に出会ったら、写真を撮って、インスタグラムにアップする。これ、最近はもう日常の風景になりましたよね。そんな今だからこそ、自分で見つけた“ステキ!”をSNSにアップして、みんなに共有しちゃいましょう。
今回ご案内するのは、歩いて、食べて、撮って楽しい欲張りな東京街歩きプラン。2020年に向けて、新しいスポットが続々と誕生する一方で、ちょっと足を延ばせば昔ながらの下町が残っているのも東京ならではのおもしろさ。新旧のカルチャーが入り交じる東京では、あちこちでいろんな“ステキ!”を体感することができます。
世界有数の混雑スポット・渋谷の朝
東京駅から出発し、山手線で渋谷駅へGO。さすが世界有数の混雑スポット、朝から駅周辺は賑わっています。まずは、お目当てのコーヒーショップへ。
1日の始まりは、スペシャルなコーヒーで
渋谷駅から道玄坂をまっすぐ上り、到着したのは道玄坂上のコーヒースタンド「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。基本的にはテイクアウト専門ですが、店内のカウンター(スタンディング)や外のベンチで座って飲むこともできます。店内は不定期でアーティスト作品が飾られるギャラリーにもなっているので、コーヒー片手にアートを眺めるなんてのもオツですね〜。
奥沢の「ONIBUS COFFEE 奥沢店」や目黒の「SWITCH COFFEE TOKYO」、武蔵小山の「AMAMERIA ESPRESSO」など、都内の人気店が焙煎したコーヒー豆も楽しむことができます。まるでコーヒーのセレクトショップ! 最先端の文化が生まれる渋谷で、新しいライフスタイルを発信しているお店です。
ここで飲めるのは、一般的な“苦くて濃い”コーヒーじゃなく、フルーティでさっぱりとしたコーヒー。豆の産地や焙煎、淹れ方まで一つ一つこだわった、希少なスペシャルティコーヒーと呼ばれるものです。
毎日大量のコーヒーをがぶがぶ飲む私ですが、 “苦くて濃い”コーヒーを飲み続けると、さすがに胃がキリキリしてしまう。そんなときに、このさっぱりとした苦さ控えめのコーヒーが、ちょうどいいのです。苦いコーヒーが苦手!という人にも、ぜひ飲んでみていただきたい。
この日は、ホットのラテをチョイスしました。体が温まったところで、次なる目的地へ。
ステキ!が集まる最先端スポット、中目黒へ
渋谷をブラブラしたあとは、東急東横線で中目黒へ。昨年秋、駅前の高架下に「蔦屋書店」や、人気のフレンチトースト専門店「LONCAFE」、EXILEの所属事務所でおなじみLDHがプロデュースする「CURRY SHOP 井上チンパンジー」など、話題のお店が続々オープン。もともと人気の街でしたが、最近ますます盛り上がっている気がします。
お昼は高架下に立ち並ぶ飲食店に入るもよし、近くの「おにやんま」でうどんをすするもよし、ちょっとだけ歩いて話題の「PEANUTS Cafe」で楽しむもよし。
ごはんを済ませたら、「中目黒 蔦屋書店」でひと休み。ファッションやエンタメ、情報誌など、本が充実しているのはもちろん、ギフト向けの生活雑貨やビールなんかも販売していて、いろんな楽しみ方ができます。ちょっとしたスキマ時間を有効活用するには、ぴったり。
そして、私的おすすめポイントは「スマホを充電できるUSBポート」が完備されているところ。スマホの充電がなくなりそう!なんてときに駆け込めて、めちゃ便利です。
目黒川沿いを散策。ノープランでも楽しめる
中目黒駅のすぐ近くを流れている目黒川沿いは、食後の散歩にぴったり。セレクトショップや雑貨店、カフェから赤ちょうちん系の居酒屋まで、さまざまなお店が軒を並べていて、歩いているだけで楽しめちゃいます。
川沿いを池尻方面に進むと見えるのが、赤いアーチ状の「なかのはし」。ドラマのロケ場所にもたまに使われる、このエリアのアイコン的スポットです。特にお花見シーズンは、桜の撮影スポットとして大人気。
お花見シーズンを逃した人は、絵で気分だけでも味わいましょう。こっちの桜は年中満開です!
桜の壁画の向かいにも一面カラフルなイラストが。
SNSで話題!「フツウニフルウツ」のフルーツサンド
続いての“ステキ”スポットは、昨年10月にオープンしたサンドイッチ店「フツウニフルウツ」。テイクアウト式の小さいお店ですが、SNSや口コミで話題を呼び、週末はいつもオープン前から行列ができています。表参道の人気ベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと」がプロデュースしたとあって、サンドイッチに使われているパンはふわっふわ。
そして、お店の外観が、とにかくかわいい。フォトジェニックな壁とおいしそうなサンドイッチの最強コンビ……とくれば、もう無意識にスマホでパシャリですよね。
オープンの11時と、追加販売される15時の2度購入できるチャンスがあるんですが、ちょっと出遅れると売り切れることもしばしば。タイミングを見計らって行きましょう。
お目当ては、キウイ・オレンジ・グレープフルーツ・バナナがごろっと入ったフルーツサンド(350円)。ボリュームはありますが、生クリームがくどくないので、食後のおやつとしてちょうどいい感じ。ほかにも、柿×アボカド、梨×リンゴなど数種類のメニューがあって、まとめ買いする人も。店前のスタンドで食べるもよし、目黒川沿いのあちこちにあるベンチに座って、ゆっくり味わうもよし。甘いものを食べると、歩き疲れも吹っ飛んじゃいます。
古き良き下町・谷中を散策する
中目黒の最新スポットをたっぷり堪能したところで、次は懐かしさ溢れるレトロな下町へ! 中目黒駅から渋谷駅へ戻り、山手線でJR日暮里駅へ向かいます。
JR日暮里駅から5分ほど歩くと、目的地の谷中に着きます。
谷中・根津・千駄木を総称して“谷根千”と呼ばれるこのあたりは、東京の中心部にありながら、昔ながらの下町風情を残す、歴史と情緒溢れるエリア。最近は観光客も増えていますが、古くからあるお店や温かい下町人情は今も変わりません。
仕事帰りのお父さんや買い物をする家族連れなどで賑わう、谷中銀座。歩けば、不思議と懐かしい気分に。
食べ歩きグルメのスポットとして知られる谷中銀座で、ひときわ有名なのが、谷中メンチと呼ばれるメンチカツ。この通りを歩くと、ほぼ確実にメンチカツを持って歩いている人を見ます。ちなみに、メンチカツを買えるお店はいくつかありますが、おすすめは「肉のすずき」。
谷中は「猫の街」。猫グッズの充実ぶりもスゴい
猫の街としても有名な谷中。あちこちで猫モチーフの看板や置物を見かけます。猫グッズを買えるお店も多いので、猫好きさんにはきっとたまらないはず。
あいにくこの日はニャンコさんたちを見かけませんでしたが、普段は路地裏で猫ウォッチングもできますよ。
夕やけだんだんから眺める夕日
そろそろ日が暮れるかな〜という頃に、JR日暮里駅方面へUターン。お目当ては、この「夕やけだんだん」と呼ばれる階段から見える夕日! 「夕やけだんだん」という名前は、夕方この階段に座り谷中銀座方向を見るとキレイな夕焼けが見えることから、一般公募で選ばれたのだとか。
これぞ昭和の飲食街!ディープな初音小路
夜に足を運びたいのが、谷中のディープスポット「初音小路」。夕やけだんだんとJR日暮里駅の間にある路地を入ると、ひっそりとたたずむ飲食街です。人で賑わう谷中銀座の近くにありながら、ここは足を踏み入れるのを躊躇するほどただならぬ雰囲気がプンプン。トタン屋根と店横に積まれたビールケース。まさに昭和の飲食街!というレトロな雰囲気を味わえます。
30mほどの小さな飲食街なので見過ごされがちですが、夜は地元の人たちや常連さんで密かに賑わっています。焼きとり屋に沖縄料理屋、こぢんまりとした和食屋などなど……。
一番おすすめしたいのは、初音小路の一番奥にある「C’est qui?(セッキー)」というワインバー。ネットにほとんど情報が載っていないにもかかわらず、連日お客さんが絶えない、知る人ぞ知るお店。フランスで修業を積んだきっぷのいい女性店主が振る舞うおいしい料理とワインは、一度行くと確実に通いたくなります。
初めて訪れたときは「こんな所に、こんなステキなお店があったなんて……!」と衝撃を受けました。リーズナブルなのに、料理もワインも間違いない。店内では、地元の常連さんたちに混じって初訪問らしき外国人のお客さんが一緒に乾杯しているなど、谷中のひと味違う一面を垣間見ることができます。
宿泊先のあるJR上野駅に到着して、今回の旅は終了!
最新トレンドが集まる渋谷〜中目黒を歩いたあとは、下町レトロな谷中をディープに味わう。新旧のカルチャーを両方楽しめる街歩きプランでした。山手線でぐるっと巡れば、1日でも充分に東京を堪能できますよ。
ゴールのJR上野駅周辺は、動物園や公園、美術館など、見どころいっぱい。翌朝はちょっと早起きして、周辺をお散歩するのもよさそうですね。
朝昼夜と表情を変える東京で、アンテナを刺激する1日旅。GWに東京へ遊びに行く予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。
スポット情報
ABOUT LIFE COFFEE BREWERS
住所:東京都渋谷区道玄坂1-19-8
電話:03-6809-0751
営業時間:8:30 - 20:30
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR渋谷駅→ABOUT LIFE COFFEE BREWERS→中目黒駅→目黒川沿い→フツウニフルウツ→JR日暮里駅→谷中銀座(夕やけだんだん)→初音小路→JR日暮里駅→JR上野駅周辺で宿泊