子どもが喜ぶ鉄板レジャーといえばフルーツ狩り!おいしいうえに果実の育ち方を学ぶ食育にもなり、家族連れに人気のお出かけスポットですね。
今回は、そんな定番のフルーツ狩りにプラスαして、ちょっと贅沢な旅を楽しみたいと思います!
やってきたのは、フルーツ王国・福島県。盆地特有の気候と風土で、もも、さくらんぼ、りんご、ぶどう、いちごなど、年間を通してさまざまなフルーツが味わえます。
ここ福島には、そんなフルーツ王国の名にふさわしい、おいし~い列車が走っているのだとか。
それがこの「フルーティアふくしま」。
「フルーティアふくしま」は、郡山~会津若松間を約1時間かけて走るリゾート列車。2両編成になっていて、定期列車に連結する形で、主に土日や祝日に運行しています。
旬な福島県産フルーツを使ったスイーツをいただくことができる、まさに「走るカフェ」なのです。
さっそく乗り込んでみましょう!
※編集部注:「フルーティアふくしま」は、2023年12月をもって運行を終了しました
2号車には、ゆったり座れるボックスシートが設置されていて、窓の景色を眺めながらスイーツが楽しめます。
列車が出発すると、さっそく各座席に届けられる白いボックス。
長女「ねえこれ!開けていい?開けていい?(ソワソワ)」
長女「わー!ケーキが2個も入ってるよ?ひとりで全部食べていいの?ひとりで全部食べていいの?(大事なことなので2度言いました)」
2種のケーキが同時に味わえるという普段では考えられない贅沢に、興奮を隠しきれない様子。
宝石のようにキラキラ輝く、艶やかないちごがまぶしい!
福島に本店を構えるフルーツタルト専門店「フルーツピークス」が、フルーティアのために開発したオリジナルスイーツ。
甘酸っぱくて果汁たっぷりの福島県産「さちのか」をふんだんに使った、贅沢なタルトとケーキです。
旬のフルーツを使用しているので、スイーツの内容は時期ごとに変わるそう。
福島県産あかつきを使用した桃のジュースも付きます。甘いのにすっきりしていて飲みやすい!飲み物は、ホットコーヒー、アイスティーなども用意されています。
※メニューは取材時のものです。最新情報は公式HPをご確認ください。
母「あ……ちょっと待って!もっとちゃんと写真撮らせ……」
むしゃむしゃがつがつむしゃむしゃがつがつ
おいしそうなスイーツを目の前にして、「待て」なんてできるわけない。美しいスイーツは、一瞬にしてぐちゃぐちゃに破壊されるのでした。
走る列車の中でスペシャルなスイーツを味わうという、なんともいえない特別感に、おのずと気分も高揚します。
「列車」+「カフェ」+「スイーツ」という、子どもの好きなものを足していくスタイル。そりゃあ笑いも止まりませんね。
1号車は丸ごと長〜いカフェカウンターになっていて、アイスティー、アイスコーヒーなどがおかわりし放題になっています。いや〜優雅だ。
フルーティアオリジナルグッズのほか、福島県のお菓子やアルコールも販売していますよ。乗車記念に買って帰りたい!
長いようで短い1時間の列車旅。子どもが飽きだす前に到着するので、感覚的にはちょうどよかったです。家族で、和やかなカフェタイムを過ごすことができました♪
さあ、会津若松駅に着きましたよ!
ん?窓の外になんかいる!?
なんと駅員さんたち総出で、フルーティア号をお出迎え!駅員さんの帽子をかぶって記念撮影してくれます。すばらしいホスピタリティ。ようこそ!会津へ。
会津若松は、戦国武将の蒲生氏郷が基礎を築いた、歴史ある城下町。幕末の戊辰戦争では、鶴ヶ城を中心に激戦が繰り広げられたことで有名ですね。
NHK大河ドラマ『八重の桜』でもおなじみの会津藩の什の掟「ならぬことはならぬものです」が、あちこちに掲げられていました。
「ならぬことはならぬものです」
あーこれ、毎日子どもに言っている気がするわ。子育て中の母は、皆もれなく会津藩士なり。
さらに駅前には、スイッチを押すとしゃべって歌う巨大な赤べこが!ちゃんと首もフリフリするんですよ。
「♪とことこ会津はイイとこだっぺ~♪」
この日は会津若松の街を少しぶらついて、駅前のホテルで一泊しました。
翌日。やってきたのは、いちご狩り30分食べ放題のがぶりガーデン・坂内いちご園。有機肥料を使用した土耕栽培で「さちのか」と「紅ほっぺ」を育てています。時期によっては、お店では見られないほど大きないちごにも出会えるとか。
いちごの取り方を教えてくれる坂内さん。「下にピッと引っ張れば取れるから。ヘタは向こう側にポイッと捨ててね」
手当たり次第に取りまくるのかと思いきや、真剣に「極上の一粒」を見つけようとする次女。あれでもないこれでもない。
あまりの甘さに思わず二度見。
採れたてのいちごって、なんてみずみずしいんでしょう。
その頃、黙々といちごを摘んでいた長女は…
「みて!でっかいのばっかり集めたの!すごいでしょ!」おぉ!これはでかい。一番大きいのは、ニワトリの卵くらいありそう!
その後も次から次へと競うように、採ったいちごを見せにくる子どもたち。
自分でもぎとった果実をその場で食べるのって、子どもの採集本能をくすぐるようです。
いちご狩りが終わったら、いちご大福作り体験が始まります。スタッフさんが丁寧に作り方を教えてくれますよ。
生地を平たくのばして、中にあんこを詰めてキュッキュッキュ。
最後にハサミでちょこんと口を開けて、中にいちごを差し込みます。
こんなふうに、一人4個作って持ち帰ることができます。
生地とあんこは系列の菓子工房から取り寄せているものなので、そのお味も本格的。あんこの甘さといちごの酸味が合わさって、うまい!この組み合わせを初めに考えた人は天才!
震災後、福島県というと敬遠され、ぱったり客足が途絶えてしまった時期もあったそう。でも今では大型バスの観光客も戻ってきて、予約で埋まってしまう日もあるんだとか。
帰る頃にはすっかり打ち解けていた、いちご園の娘さんと子どもたち。子どもはすぐに友達ができて、うらやましいね。
「ありがと~!ごちそうさまでした~!」
新幹線が揺れるたびに首をゆらゆらと揺らす、おみやげの赤べこ。首振りに催眠効果でもあるのでしょうか、赤べこを凝視していた次女は、ものの数分で夢の世界へ。
大好きないちごをいっぱい食べられてよかったね。
絶品スイーツから、もぎたて食べ放題のいちごまで、フルーツの魅力をとことん味わった大満足の旅でした。
掲載情報は2020年3月23日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
がぶりガーデン・坂内いちご園
住所:福島県会津若松市北会津町下荒井43
電話:0242-58-2313
いちご狩りは2月上旬から6月中旬まで ※要予約
大人800円~ 小学生600円~ 幼児400円~(時期によって料金が異なります)
大福作り体験550円
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR郡山駅→フルーティアふくしま→JR会津若松駅
【2日目】がぶりガーデン・坂内いちご園→JR会津若松駅→JR郡山駅→JR東京駅
1泊2日/東京駅⇒会津若松駅・福島駅⇒東京駅/夕朝食付き
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