台湾かき氷、最高の朝食…超フォトジェニックな東京カフェめぐり
みなさん、ごきげんよう♪ 素敵なカフェがあると聞けば西へ東へどこへでも! これまで世界10カ国300軒以上のカフェをレポートしてきた、カフェマニアの斉藤アリスです。
ひゃ〜毎日暑いですね〜。真夏の太陽! 海! 青空! そのすべてが最高に素敵だけど、お外は本当に暑い。暑すぎます! 今回はそんな手ごわい季節を快適にしてくれる「夏カフェ」を紹介するよ。みんな、ついてきてね!
新宿に現れたヴァカンス「WILD BEACH(ワイルドビーチ)」
いきなりですが、はい。出ました! みんな大好き、天使の羽。
いまや世界中で絶大な人気を誇るエンジェルウィングのウォールアート。でもインスタでよく見るのはハワイとか、ロサンゼルスとか……ちょっと遠いんだよね〜。って思っていたら2017年の4月、新宿にこんな壁が登場!
この壁を見つけたお店「TOKYO SKY RESORT WILD BEACH SHINJUKU」があるのは、なんとルミネエスト新宿の屋上。大都会も大都会、駅直結の駅ビルです。ヴァカンスをテーマに15tの白い砂が敷き詰められた空間は、まさにビーチそのもの。冒頭の天使の羽以外にも、ブランコ、ビーチソファ、サボテンと多数のフォトジェニックスポットが点在。これはアガる〜!
でもね、このお店の魅力はそれだけじゃないの! カフェに加えて、バーベキュー、グランピングと3つの楽しみ方ができるのもポイント。グランピングはざっくり説明すると、おしゃれなキャンプのことね。パラソルやテントを張ってキャピキャピしながら、こんな素敵なバーベキューもできちゃうんです。夏の思い出づくりもこれでバッチリ♪
2017年9月30日まで期間限定での営業予定だから、早めに遊びに行ってみて!
※毎年季節限定でオープンしています。
あの美食家も認めた台湾かき氷「三徳堂」
新宿駅から丸ノ内線で銀座駅に移動してプーアル茶専門店「三徳堂」へ。ここで夏の間だけ食べられる台湾かき氷が、ゼツのピン。絶品なの!(※) その証に美食家で知られるあのマツコ・デラックスさんも絶賛。さらにはグルメ漫画『孤独のグルメ』にも登場するお店なのです。あれ?ちょっとハードル上げすぎちゃったかしら?(笑)
私のおすすめは、この豆豆氷(ドードーピン)。ふわっふわの氷にかけるのは、沖縄の黒蜜とお店自慢のプーアル茶で作ったシロップ。その上にプルプルの愛玉子(オーギョーチ)と、ピーナッツ、茶豆、金時豆……やわらかく煮た9種類のお豆がどっさり。ただ甘いだけじゃなく、しっかりコクのあるシロップは、これぞ本物! これぞ老舗! とうなずけるおいしさ。わたし参りましたわ。
また、かき氷とお茶のセットは、20種類の茶葉から好きなものをチョイスできるのも魅力。民族衣装が素敵なマダムが淹れてくれたよ。ちなみに私は別名「飲む美容液」と呼ばれる「紫絹茶(シケンチャ)」を注文。かき氷で冷えたのどを熱〜いお茶が通る感覚、たまらんです。かき氷ファンはもちろん、かき氷ビギナーズのみんなにも絶対おすすめだよ!
※2020年8月現在、店内での飲食サービスは休止中で、茶器や中国茶等の販売のみ行っています。
星空を仰ぐ銀座のお庭「月のはなれ」
せっかく銀座まで来たんだし、すぐ帰るのはもったいない。このエリアで夏に必ず行きたくなるもう一軒が「月のはなれ」。雑居ビルの屋上にあるこのカフェバーには、隠れ家という言葉がぴったり。エレベーターのない古い5階建てビルの階段を上がりきると、緑でいっぱいのガーデンテラスが出現。テラスと店内が一体化している感じ、なんだかナウシカの秘密の庭みたい〜!
実はここ、もとは銀座で約100年以上続く画材店「月光荘」の倉庫でした。お店の名付け親は、あの与謝野晶子。ほかにも芥川龍之介など、昔は有名な文化人が集まるサロンでもあったんだって。そんな日本のアートを育んできた場所で、毎日20時からライブを開催しているのもポイント。日替わりのミュージシャンによる演奏を、目の前で聴くことができるよ。秘密の屋上庭園で星空を仰ぎながらバンドの生演奏なんて、想像しただけで最高でしょ?
食事は、日本ではちょっと珍しいアメリカ南部のクレオール料理がメイン。店主がミュージシャンを目指してアメリカを旅したときの思い出の味なんだって。チキンガンボスープ(写真・木の器)やブラックジャンバラヤ(写真・手前)など、エキゾチックなメニューはどれも本格的! きっと銀座中を探しても、ここより時間がゆっくり流れている場所はないはず。夏の夜をとびきりロマンチックに過ごすなら、間違いなしの穴場!
この日は東銀座駅から都営浅草線で1本の東日本橋駅付近に宿泊!
日常のための最高の朝ごはん「PATH(パス)」
築地、代官山、丸の内……東京にはいろんな素敵な朝を過ごせる場所があるけれど、私のおすすめは断然、代々木! こだわりのコーヒー屋さんやパン屋さんが朝からにぎわっている都内屈指の朝活エリアです。
早起きした朝も、ちょっと寝坊した時のブランチも、最高の一日のスタートを切るなら代々木「PATH」は外せない! ということで都営新宿線・馬喰横山駅から小田急小田原線・代々木八幡駅まで移動して、朝ごはんを食べに行きます。カウンター前の厨房ではパンをこねたりパイ生地を延ばしたり……その様子を見ているだけでも、このお店の手作りへのこだわりがひしひしと伝わってくるはず。
実はここ、星付きレストランで修業したシェフとパティシエがタッグを組んでオープンさせたお店なんです。「ジョギング帰り?」とおぼしきパーカー姿のお客さんもいたり、店内はとてもカジュアルな雰囲気。メニューもサンドイッチやパンケーキなど決して気取っていないのに、本当に何を食べてもおいしいんです! 私の一押しは、ダッチパンケーキ。フレッシュで濃厚なチーズと生ハムたっぷりのパンケーキで、注文が入ってからじっくり焼き上げます。お好みでメープルシロップをかけたら……んもっ! 甘じょっぱさがたまらな〜い!
上質なハムとチーズをシンプルに味わうなら、サンドイッチが正解。自家製のカンパーニュに挟まっているのは厚切りのカマンベールと自家製のハム。それぞれの素材が引き立てあっていて、ほおばると幸せを感じます。
そして夜はお酒も充実! カジュアルだけどしっとりとした大人の雰囲気に早変わり。店内に流れるレコード音楽や抜け感のあるインテリアもセンス抜群です。個人的にはデートで連れてこられたらうれしいな〜。気取りすぎてないけどちゃんとしてる感じ、大好きです。
以上。みんな、どうだった? 暑い東京の夏も素敵なカフェを押さえておけば、足を休めながら快適に楽しむことができるよ。これで旅の準備はバンタン。あとは行動あるのみ! みんなに素敵な夏の思い出ができますよ〜に♪
掲載情報は2020年8月21日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
スポット情報
PATH
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-44-2 A-FLAT 1F
電話:03-6407-0011
営業時間:8:00~15:00(LO14:00)、18:00~24:00(LO23:00)
定休日:月曜、第二・第四火曜休みあり
今回の旅の行程
【1日目】JR新宿駅→TOKYO SKY RESORT WILD BEACH SHINJUKU→銀座駅→三徳堂→月のはなれ→東日本橋駅
【2日目】馬喰横山駅→代々木八幡駅→PATH