【佐渡グルメ旅】海鮮・佐渡牛・生サラミ…山海の幸を食べ尽くす!
島の沖合で暖流と寒流がぶつかり合い、水産物や植生が豊かな佐渡。自然環境に恵まれたこの島は「自給自足の島」ともいわれており、とにかくおいしいものがたくさん。
新潟出身の筆者が地元をめぐる、食い倒れ・1泊2日のグルメ旅。たっぷりの写真とともに、お楽しみくださいませーっ!
新幹線と船に乗って、日本海側でいちばん大きな島・佐渡へ
まずはJR東京駅から上越新幹線で、終着・JR新潟駅へ。そこから、駅前のバスターミナルへ移動、新潟港行きのバスに乗り、フェリー乗り場を目指します♪
新潟港からは車と一緒に乗り込める「カーフェリー」と、より高速で走行する「ジェットフォイル」に乗ることができます。今回はジェットフォイルに乗船しました。
うれしいことにこの日は晴天。
1時間ほど行くと、日本海側でもっとも大きな島・佐渡が見えてきます。
船で移動することってあまりないから、すごく楽しい。
……と、さてさて、あっという間に佐渡に到着しました。時刻は午後12時半。
佐渡島内の交通は、路線・観光バス、観光タクシー、レンタカーなど。今回はレンタカーで移動します。
おなかがすいたので、まずは車で約8分の「SADOICHI 佐渡の味いちば」へ。
佐渡産の海の幸・山の幸を、心ゆくまでいただくランチ
「SADOICHI 佐渡の味いちば」では、迷わず海鮮丼を注文! 「佐渡定食」もおいしそうですね。
濃厚な味を楽しませてくれる佐渡産のエビに、新潟では定番の海藻の練り料理・エゴやイカの塩辛、フグの子粕漬けなど、佐渡の海の幸がテーブル一面に広がります。
食材はすべて新鮮で、かつ佐渡産尽くし。なぜなら佐渡には「サドメシラン」という名の「佐渡産品提供店」認定システムがあって、ここはその該当店舗だから。
階下には浜焼き屋台が! 近海で水揚げされた佐渡産の新鮮な魚介類が並びます。口に入れた瞬間、とろりととろけるような食感のウニや生牡蠣、香ばしく焼かれたホタテやエビは、得も言われぬおいしさです。
そのほか広いお土産売り場や「イカの塩辛作り体験コーナー」などもあり、ついつい長居してしまいそう。地元のおじさんとのおしゃべりも楽しかったです。
※「SADOICHI 佐渡の味いちば」は2019年8月7日現在、閉店しています。
デザートは“氷を使わない”シャリシャリかき氷「いちごけずり」
ドライブがてら、農園を営む店主が育てた佐渡産のいちごや柿、りんごを使ったデザートが味わえる「Fruits&Café Saito」へ。車で20分ほどです。
かき氷が有名なお店ですが、その特徴は、なんと「氷を使っていない」こと! 果物をそのまま凍らせて削るのがウリ。シャリシャリとした食感で、口の中でふんわりと溶けていきます。
熟れた果物の甘さはしつこくなく、さっぱりとしたおいしさ。ちょうどいい大きさだから、ひとりで2つ、3つは食べられます。「いちご・柿・りんごの全種食べ」を、ぜひお試しあれ。
まだまだ食べます。ディナーは海沿いの「清助 NextDoor」へ
佐渡の幸を堪能していたら、いつの間にか夕刻を過ぎ、夜になってしまいました。
「え……まだ食べるの?」「はいもちろん!」
だって、グルメツアーですから、島のおいしいものを食べ尽くすのが責務です。
「Fruits&Café Saito」から、車で20分ちょっと。「清助 NextDoor」は、宿泊施設「Guest Villa on the 美一」併設の飲食店。目の前は海で、日暮れどきはこんな景色が見られます。
いただけるのは、海外で修業を積んだ腕利きシェフ・尾崎邦彰さんのおすすめ料理。なんでも、尾崎さんは佐渡の景色の美しさや、山や海が近いがゆえの食材の豊富さ・バリエーションなどに惚れ込んで、大阪から移住してしまったのだとか!
年間約30頭しか世に出回らないという貴重な佐渡牛や、シェフ自ら収穫に行った山の幸など、珍しくておいしい食材が並びます。
雰囲気も盛り付けも、とってもおしゃれ。その上、食後は佐渡で古くから飼育されている在来種「佐渡ひげ地鶏」の卵を使ったアイスや、佐渡で取れた「モミジイチゴ」やイチジク、桑の実、無農薬のブルーベリーなどをふんだんに使ったデザートまで。
ドリンクは、佐渡に咲く「トビシマカンゾウ」の酢漬けを使った、手作りのノンアルコールスパークリングジュースでした。
おなかはいっぱい、胸もいっぱい、もう今日は眠るだけでいいです……。部屋でビールを飲みながら……。ということで食後は20分ほど車を走らせ、ホテルへ移動します。
※ディナーの情報は取材時の内容です。
朝は、窓の外に広がる一面の水平線を楽しみながら
そして起床。昨夜は気が付かなかったのですが、宿泊施設「ホテルファミリーオ佐渡相川」は海沿いのホテル。目の前は、一面の日本海……! こんなところに住んだら、原稿もはかどりそうです。
朝食は、これまた「サドメシラン」認定ごはん。佐渡在住のおばちゃんたちが、心を込めて作ってくれたお惣菜や、とれたて海鮮、珍しい果物ドレッシングを使ったサラダなど、健康にも美容にもよさそうな食事がずらり。
ちなみに昨夜は宿泊客がホテル前の広場で花火をしたりして、賑わっていたそう。たぶん、星もすごくきれいだったはず。私は満腹すぎて寝てたけど。
帰る準備! のその前に。ソーセージ工房「へんじんもっこ」でお土産さがし
今回の旅は1泊2日。だからそろそろフェリー乗り場に向かう……前に、佐渡に来たからには絶対寄りたい「へんじんもっこ」へ! ホテルからは車で40分ほど。両津港に向かう途中に立ち寄りやすく、お土産購入をするのにおすすめです。
「へんじんもっこ」は、独学でソーセージ作りを学び、ドイツで行われる食肉業界最大規模の国際見本市「IFFA」で金賞を獲得するなど多数の受賞歴があるオーナーと、ドイツの公式ゲゼレ(職人資格)を持つ息子さんが営むソーセージ工房兼店舗。日本で初めて本格ドイツ式の生サラミを売ったお店といわれているそう。
人気商品は生サラミの「たまとろサラミ」や、こだわりの「焼きソーセージ」。口に入れた瞬間とろけるような食感と、食べたあとまで残る芳醇な香り、濃厚な肉の味が、至福のときを提供してくれます。
私もお土産セットを購入! 佐渡の味を、自宅まで持って帰るんだー!!
佐渡の景色を堪能しながら、佐渡牛乳とともに帰路に就く
そして……ついに舞い戻ってまいりました、両津港フェリー乗り場。乗船前におしゃれなカフェ「maSani coffee」を発見。ディスプレイされている、トキを模した佐渡牛乳のパッケージもかわいい!
佐渡牛乳は、佐渡島内で生産された生乳を使用している、とってもおいしい牛乳。その佐渡牛乳をたっぷり使ったカフェラテと、マンゴーヨーグルトスリートを購入して、フェリーに乗り込みます。
とにかく美しくて、おいしい! 尽くしの佐渡
新潟出身といえど、実は佐渡へなかなか行く機会がありませんでした。海は驚くほどきれいで、自然も豊か。まだまだ食べたいものはたくさんあったし、ドライブしたい道も湖もありました。
東京からでも1泊2日で気軽に行ける、食の島・佐渡。今度の週末に出かけてみませんか? ちょっぴり体重が増えるのは、ご愛嬌ということで。
この記事の内容は2019年8月7日現在の情報です。
スポット情報
maSani coffee
住所:新潟県佐渡市両津湊353−1 両津南埠頭ビル1階 電話:070-4222-6448 営業時間:4:30~19:15 定休日:無休
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR新潟駅→新潟港→両津港→SADOICHI 佐渡の味いちば→Fruits&Café Saito→清助 NextDoor→ホテルファミリーオ佐渡相川
【2日目】へんじんもっこ→両津港→maSani coffee→新潟港→JR新潟駅→JR東京駅