【河津桜の名所】早咲きの伊豆の桜は必見!ピンクの絶景を愛でる旅
「2月が一番寒い」という事実を、毎年忘れてしまうのは、私だけでしょうか?
正月が過ぎ「よっしゃ〜! 乗り越えたぜ冬! 来るぜ春!」と浮かれるものの、より一層寒さ厳しくなる2月。ぶっちぎりで寒い2月。
もういや! 布団にくるまり冬眠してやる……!
と言いたいところですが、そうもいきません。
だったらせめて、少しでも早く春を感じたい。
そんな皆さんにおすすめ! 今回は2月に咲くという「河津桜」をご紹介します!
河津桜まつりの見どころは?
2月上旬ごろからゆっくりと咲き始める、早咲きの桜として有名な「河津桜」。
ソメイヨシノなどに比べて色が濃く、鮮やかなピンク色の花びらが特徴で、開花から約1カ月を経て満開に。一般的な桜と違い、長期間楽しむことができるそう。
JR東京駅からレトロかわいい列車「踊り子号」に乗り込み、揺られること約2時間半。河津駅に到着です。
駅から7分ほど歩いて「河津桜観光交流館」へ。地元の海産物などのお土産の販売や、お食事処のある施設です。
こちらの1階にある河津町観光協会で、事務局長の島崎博子さんに、河津桜について伺いました。
「河津桜の魅力は、なんといっても鮮やかなピンクの花です。河津川付近では、桜と黄色い菜の花のコントラストを楽しむことができ、青空にもよく映えます。またせっかく河津まで来ていただくなら、原木はぜひご覧ください。まず駅から河津交流会館まで来て、歩いて約10分の原木を見て、帰りに川沿いを通る、というコースがおすすめです」(島崎さん)
1991年から始まった「河津桜まつり」には、毎年、全国各地から観光客が。昨年は93万人以上の人が訪れた、伊豆を代表する一大イベントとなっています。
夜桜の下を案内人さんの先導で歩く“河津桜満喫ナイトウォーク”など、さまざまなイベントも。
夜桜も、きっと素敵なんだろうなぁ……。
※ナイトウォークは2018年時点での情報です。
見どころたくさんの河津桜ですが、それだけじゃ物足りない人のため、一緒に楽しめるおすすめスポットやグルメも伺いました。
「樹齢1000年を超える大樟(くすのき)がある川津来宮神社は、パワースポットとして人気。すぐ近くにある峰温泉大噴湯(だいふんとう)公園やかわづカーネーション見本園もおすすめですよ。
また、ちょうど同じ時期、お隣の東伊豆町では『雛のつるし飾りまつり』が開催されているので、そちらに足を延ばすのもいいかもしれません。二つの町の神社を回り、御朱印を集めながら名所を巡る『御朱印さんぽ』も企画し、オリジナルの御朱印手帳なども販売しています」(島崎さん)
「グルメはやっぱり海の幸。あとは名産のわさびですね。珍しいと人気なのは、駅と河津桜観光交流館で販売している“あんバタわさこ”。わさびを練り込んだバターとあんこを挟んだパンは、好きという人と、そうでない人もいるけど(笑)」(島崎さん)
そういって差し出された“あんバタわさこ”を、ドキドキしながらひと口ぱくり。
甘くておいし……ん? ん! キタキタ! 鼻にツーン!
あんこの甘みと、時間差でくるわさびの辛味がベストマッチ。クセになる味わいです。
※店頭にない場合もありますので、ご注意ください。
足湯でのんびり&『孤独のグルメ』登場の店へ
いろいろとお話を聞けたところで、さっそく観光スタート!
20分ほど歩いて、おすすめスポットのひとつとして教えてもらった「峰温泉大噴湯公園」へ。
100℃のお湯が、高さ約30mまで噴き上がる自噴泉です。
園内では温泉たまご作りや足湯などを楽しみながら、のんびりと過ごすことができます。
どれも冬の寒さにしみる〜。
時間になると、勢いよく天へと噴き上げる温泉。
広がる大迫力の光景は、アトラクション感があって楽しい!
噴き上げは朝9時半から1時間おきに1日7回。時間を調べてから行きましょう。
そろそろおなかがすく時間。タクシーで15分ほど移動して、河津川上流の渓谷・河津七滝(ななだる)にあるお食事処「七滝茶屋」へ。
大好きなグルメドラマ『孤独のグルメ』にも登場したお店で、どうしても来たかったのです。
まずは「わさびうどんとミニわさび丼のセット」を。
新鮮なわさびならではの、辛味の中にしっかりと感じられる香りと旨味。チューブわさびしか食べたことのなかった私、感動です。
お店の看板メニューであるクラッシュ・ド・ストロベリーなどがセットになった「いちご三昧」は、ここへ来たら絶対食べたいメニューのひとつ。
甘く大粒のいちごで、口いっぱいに春を感じられますよ。
これぞ大人の旅!旅館でのんびりステイ
今回宿泊するのは、今井浜海岸に面した温泉旅館「伊豆 今井浜温泉 今井荘」。
予約をすれば、河津駅との間をバスで無料送迎してもらえます。
到着するなり、館内で着る色浴衣を選んで(さらっと書きましたが、どれもかわいくて20分悩んだ)さっそく大浴場へ!
美肌に効くといわれる今井浜温泉の源泉を引いたお風呂。
波の音に耳を澄ませながら入る露天風呂で、凝り固まった体も心もスルスルとほぐれていくのがわかる……。
夕食は、伊豆の恵みをふんだんに使った「藤会席」。新鮮なお造りや鴨鍋など、どれも素材を生かした優しい味わいです。
さらに食後は、キレイに敷かれたお布団にダイブ。
「あー、幸せ」
※編集部注:「伊豆 今井浜温泉 今井荘」は2023年3⽉13⽇(⽉)をもって営業を終了しました。
まるでジャングル!? 「体感型動物園iZoo(イズー)」で未知との遭遇
窓から差し込む光で目覚めた2日目の朝。
全室オーシャンビューのお部屋からは、太平洋と伊豆七島、そしてそこからのぞく朝日を一望することができます。
旅の最後は、河津駅からタクシーで5分の「体感型動物園iZoo(イズー)」にやってきました!
ここは約400種2,000匹もの爬虫類・両生類が飼育展示される、日本初の体感型動物園です。
前半は展示がメイン。ズラリと並んだトカゲやヘビに、時折「ゔっっ」と鈍い声をあげながら進みます。
足元はウッドチップなので、本当にジャングルにいるみたい。
冒険気分でドキドキしながら歩いていると……
えっっっっっ。
iZoo館内には、こうしてゾウガメやケヅメリクガメが自由に歩いているゾーンがあります。
角を曲がったらカメ、というありえない状況に思わず爆笑。
しかも餌やり(1カップ300円)もできるんです。
そしてここから、怒涛のふれあいコーナーが始まります。
この子はワニの赤ちゃん! まだ皮膚が柔らかい!
ニシキヘビとの記念撮影。(台紙+写真/1,000円)
さすがにこれは……とスルーしようとしていたのですが、ここまでのふれあいで、爬虫類のかわいさに目覚めてしまった私。
や、やってみたいかも!
しまった。想像以上に大きかった。肩にずっしりとくる重み。
うぅ、やっぱり怖い! けどかわいい! 複雑!
ということで、ちょっぴりこわばった表情の記念写真がこちら。
説得力がないかもしれませんが、すごくおとなしくて良い子なので、ご安心を!
屋外ではゾウガメとの記念撮影も可能です。
年間を通して、生き物の野生の姿を観察できるiZoo。
もちろん河津桜まつりの時期も営業しているので、あわせて訪れるのをおすすめします。
ゆったりとした時の流れの中で、素敵な風景をたくさん見ることができた河津町。
東京でのお花見は「花より団子」になりがちですが、ここに来れば自然と景色に見惚れ「花も団子も」楽しめちゃう!
河津桜は間もなく開花。
まだまだ寒い日が続くけど、一足早く、河津から春を始めてみませんか?
この記事の内容は2019年3月2日現在の情報です。
スポット情報
七滝茶屋
住所:静岡県賀茂郡河津町梨本363-4
電話:0558-36-8070
営業時間:10:00~17:00(LO16:30)※食事は11:00~
定休日:なし
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→河津駅→河津桜観光交流館→峰温泉大噴湯公園→七滝茶屋→伊豆 今井浜温泉 今井荘
【2日目】体感型動物園iZoo→河津駅→JR東京駅