北関東

水戸偕楽園の梅まつり&真壁のひなまつりをハシゴ!春の茨城へ

2018.03.15 北関東茨城
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花はいい。心が和むから。
こんにちは、最近ちょっとお疲れ気味なライター仲島です。

めっきり暖かくなり、寒がりの私も、ぼちぼち活動的になってきました。そんな時に舞い込んできたのが「今、梅がアツいらしい」という情報。

いいじゃないですか! 花をめでてちょっと癒やされたいし……。そんなわけで、例年2月~3月に開催されている「水戸の梅まつり」へ行ってみることにしました。

せっかく茨城まで行くならと調べてみたところ、3月3日まで「真壁のひなまつり」が開催されているとのこと。これはもう欲張って両方行っちゃいましょう。

少し早い春を訪ねて。水戸の梅まつりへ!

JR東京駅から特急で約1時間半。到着したのはJR水戸駅。茨城って遠いイメージがあったんですけど、乗り継ぎもなく、1本でサクッと来られました。
街には「梅まつり」のポスターやのぼりがいっぱい。春の風物詩とあって、プッシュぶりがすごい。これは期待が高まりますね。

「弘道館」からスタート

弘道館正門

国の重要文化財に指定されている、弘道館の正門

まずやってきたのは水戸駅から徒歩8分の「弘道館」。江戸時代後期、水戸藩士が“文武を学ぶ場所”として作られた藩校です。武芸はもちろん、医学や天文学など、いろんな学問が学べたそう。今でいう総合大学のようなところですね。

梅の名所としても有名で、梅まつりの会場になっています。敷地内には約60種800本の梅が植えられているそう。入り口でチケットを買って、さっそく中へ。咲き乱れる梅たち、待ってろよ~。

門をくぐると、目の前には、想像以上にすごい光景が広がっていました。

弘道館 梅

ん?

弘道館 梅

あれ??

梅、咲いてない。全然咲いてない。五分咲きとかのレベルじゃなくて、まだつぼみだし。

弘道館 梅 想像図

期待していたのはこういうの。

弘道館 梅 実際の姿

で、実際はこう。そこはかとなく哀愁さえ漂う。

例年であれば見頃の時期を迎える2月下旬だったのですが…。
係の人に聞くと、どうやら今年は寒波の影響で開花が遅れているのだとか。まじか。

行きたい気持ちがはやりすぎて、フライングしてしまったようです。よい子のみんなは、開花情報を見てから行こうな。

弘道館正庁

梅の木に囲まれた弘道館正庁(国の重要文化財)

せっかくだから重要文化財を見て回ろうと、敷地内をぐるぐる。

弘道館 梅

すると、ところどころに早咲きの梅が咲いていました。あぁ、よかった……。

弘道館 梅

ピンク色の鮮やかな梅も。これが一面満開になったら、さぞかし圧巻でしょう。

店の庭でできた梅が味わえる一軒家カフェへ!

お昼も近づいてきたので、「見る梅がダメなら、食べる梅で気分を上げたい」と気持ちを切り替え、水戸駅から常磐線で5分のJR赤塚駅へ移動。
目的地は、駅から歩いて3分ほどの場所にある一軒家カフェ「cafe清ら」(※)。

cafe清らの庭

店内から見えるお庭。自然光たっぷりで開放的な雰囲気

以前はオーナーのご自宅だったというこのお店。建物は約40年前に建てられたそうですが、古民家のようなどこか懐かしい空間。畳もいい!
店内から見えるお庭。もう少しすると、きれいに咲いた梅を眺めながら食事が楽しめるのだそう。

cafe清ら あじ梅丼セット、梅サワー

注文したのは、あじ梅丼セット(1,300円)と、季節限定の梅サワー(580円)。これこれー! 待ってましたー!

あじ梅丼セットは、日替わりの小鉢2品と、野菜たっぷりのお味噌汁。デザートとして、季節のジャムが添えられたヨーグルトもつきます。

cafe清ら あじ梅丼

メインのあじ梅丼! 自家製の梅干しと、醤油ベースのタレでからめた鯵(あじ)。そして上にたっぷりのった海苔と白髪ねぎ。

使用されている梅は、なんとお店の庭でなった梅なのだそう。毎年梅の収穫シーズンになると1年分の梅干しをこしらえ、それを料理に使っているのだとか。

cafe清ら あじ梅丼

見て見てー! スプーンからはみ出るくらいの、ゴロッとした鯵ー! ほんのり香る梅の香りが食欲をそそります。

cafe清ら あじ梅丼を食べるライター

んー!! 合う……梅と鯵、めっちゃ合う。ごま油がいい香りで、ほどよい梅の酸っぱさで、さらに食欲湧いちゃう感じ。おいしくて、光の速さで完食してしまいました。

cafe清ら 梅サワー

そして梅サワー。グラスの中には贅沢に紀州梅が丸ごと1個ドーン。かき混ぜてグイッといただきましたが、これも美味!

すっかりおなかも心も満たされ、テンションを取り戻したところで……。

※編集部注:「cafe清ら」は2021年12月に閉店しました。

今度こそ梅が見たい!本命、偕楽園の梅まつりへ

偕楽園の梅まつり

水戸の梅まつりといえば、偕楽園! (提供:水戸観光コンベンション協会)

再び水戸駅へ。向かったのは梅まつりの本丸、日本三名園のひとつ「偕楽園」。梅まつり開催シーズンは水戸駅から出ている臨時バスを利用するのがおすすめ。水戸駅からはバスで約20分です。

とにかく広い偕楽園。面積は合計300ヘクタール、その広さは東京ドーム約64個分にもなるそう。こりゃ歩きがいありますわ。

東門から、シーズン最盛期には多くの人でごった返すメインの梅林エリアへ……すると。

偕楽園 梅 つぼみ

ん?

偕楽園 梅 つぼみ

あれ?? (2回目)

いやデジャブかよ! って、もう突っ込むしかないわ。そう、偕楽園も、ちらほらしか咲いていませんでした。

偕楽園 早咲きの梅

それでも、早咲きの梅はひそやかに咲いていて、

偕楽園 早咲きの梅

ふんわり優しい白やピンク色の梅たちが、私の心をそっと癒やしてくれました。美しや……。

偕楽園 早咲きの梅

満開シーズンには、園内に植えられた約100品種3,000本の梅が美しさを競い合うかのように咲き乱れる偕楽園。早咲き・中咲き・遅咲きといろんな品種があるので、約1カ月間にわたって観梅を楽しむことができるのです。ただ、来るのがちょっと早かった。

となると、やっぱり食べる梅に救いを求めたい。幸いにも園内にはいろんな梅グルメがありましてね。

ふと目についた、「偕楽園の梅を使いました」という梅干し大福をいただきました。ちょうどおやつの時間だしね。

偕楽園 梅干し大福

中には白あんと、梅干しが丸ごと1個入り。甘さ控えめで私好みのナイス大福~! これだけでも来たかいがありました。

梅まつり期間中は、ライトアップや毎週日曜に開催される「観梅デー」など、さまざまなイベントが催されているので、そちらも楽しみのひとつです。
水戸の梅まつりは、例年3月中旬までが見頃! ぜひ満開の梅を見てください。

この日は水戸駅周辺のホテルに宿泊。明日はひなまつりを見に行きます!

2日目は「真壁のひなまつり」へ。歴史を感じる街歩き

真壁のひな祭り ひな人形

翌朝は水戸線で約40分のJR岩瀬駅へ。バスに乗り換え、約25分で「真壁のひなまつり」会場に到着です。(※例年3月3日で終了)

真壁のひなまつりは、町中の160軒近い家やお店がひな人形を飾る一大イベント。「町を訪れてくれた人をもてなそう」という住民の方たちのひと言で始まったそうです。

真壁の木造建築

木造建築が立ち並ぶ、真壁の町並み

真壁町には江戸時代末期の見世蔵や土蔵、木造の町家などが軒を連ね、歴史情緒と風情を感じられます。

真壁のひな祭り ひな人形

旧真壁郵便局を中心としたメインストリートには、店頭やお店の中に、いろんなひな人形が飾られています。

真壁のひなまつり ひな人形

古典的な人形から、現代風のデザインのものまで

真壁のひな祭り ひな人形

こんなところ(2階)にもひな人形が!

真壁のひな祭り ひな人形

図書館にもひな人形。

真壁のひな祭り ひな人形

ステンドグラスで作られたモダンなひな人形も。

真壁のひな祭り 折り紙でできた吊るし雛

地域の小学校の子どもたちが作った折り紙作品や吊るし雛。いいですよね、こういうの。ほっこりした気分になりました~。

真壁のひな祭り 飾り

少し早い春を味わった、今回のひとり週末旅。
残念ながら満開の梅は見られなかったのですが、梅グルメは味わえたし、真壁のひなまつりも楽しめました。

最後にひとつだけ。
梅まつりへは開花情報を見てから行こうな。

この記事の内容は2019年3月2日現在の情報です。

 

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR水戸駅→弘道館→JR赤塚駅→cafe 清ら→JR水戸駅→偕楽園

【2日目】JR水戸駅→JR岩瀬駅→真壁のひなまつり→JR小山駅→JR上野駅

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この記事を書いた人

仲島ちひろ

ライター・編集者。石川県七尾市生まれ。女子クリエイターのライフスタイルづくりWEBマガジン「箱庭」のエディターとしても活動中。好きなものは、散歩とビールとはしご酒。最近はワイナリー巡りに夢中です。著書『かんたんなのに、ほとんどの人がやっていないお店にファンをつくるウェブ発信の新ルール』(角川書店)。
Twitter:https://twitter.com/haconiwa_nakaji

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