水戸偕楽園の梅まつり&真壁のひなまつりをハシゴ!春の茨城へ
花はいい。心が和むから。
こんにちは、最近ちょっとお疲れ気味なライター仲島です。
めっきり暖かくなり、寒がりの私も、ぼちぼち活動的になってきました。そんな時に舞い込んできたのが「今、梅がアツいらしい」という情報。
いいじゃないですか! 花をめでてちょっと癒やされたいし……。そんなわけで、例年2月~3月に開催されている「水戸の梅まつり」へ行ってみることにしました。
せっかく茨城まで行くならと調べてみたところ、3月3日まで「真壁のひなまつり」が開催されているとのこと。これはもう欲張って両方行っちゃいましょう。
少し早い春を訪ねて。水戸の梅まつりへ!
JR東京駅から特急で約1時間半。到着したのはJR水戸駅。茨城って遠いイメージがあったんですけど、乗り継ぎもなく、1本でサクッと来られました。
街には「梅まつり」のポスターやのぼりがいっぱい。春の風物詩とあって、プッシュぶりがすごい。これは期待が高まりますね。
「弘道館」からスタート
まずやってきたのは水戸駅から徒歩8分の「弘道館」。江戸時代後期、水戸藩士が“文武を学ぶ場所”として作られた藩校です。武芸はもちろん、医学や天文学など、いろんな学問が学べたそう。今でいう総合大学のようなところですね。
梅の名所としても有名で、梅まつりの会場になっています。敷地内には約60種800本の梅が植えられているそう。入り口でチケットを買って、さっそく中へ。咲き乱れる梅たち、待ってろよ~。
門をくぐると、目の前には、想像以上にすごい光景が広がっていました。
ん?
あれ??
梅、咲いてない。全然咲いてない。五分咲きとかのレベルじゃなくて、まだつぼみだし。
期待していたのはこういうの。
で、実際はこう。そこはかとなく哀愁さえ漂う。
例年であれば見頃の時期を迎える2月下旬だったのですが…。
係の人に聞くと、どうやら今年は寒波の影響で開花が遅れているのだとか。まじか。
行きたい気持ちがはやりすぎて、フライングしてしまったようです。よい子のみんなは、開花情報を見てから行こうな。
せっかくだから重要文化財を見て回ろうと、敷地内をぐるぐる。
すると、ところどころに早咲きの梅が咲いていました。あぁ、よかった……。
ピンク色の鮮やかな梅も。これが一面満開になったら、さぞかし圧巻でしょう。
店の庭でできた梅が味わえる一軒家カフェへ!
お昼も近づいてきたので、「見る梅がダメなら、食べる梅で気分を上げたい」と気持ちを切り替え、水戸駅から常磐線で5分のJR赤塚駅へ移動。
目的地は、駅から歩いて3分ほどの場所にある一軒家カフェ「cafe清ら」(※)。
以前はオーナーのご自宅だったというこのお店。建物は約40年前に建てられたそうですが、古民家のようなどこか懐かしい空間。畳もいい!
店内から見えるお庭。もう少しすると、きれいに咲いた梅を眺めながら食事が楽しめるのだそう。
注文したのは、あじ梅丼セット(1,300円)と、季節限定の梅サワー(580円)。これこれー! 待ってましたー!
あじ梅丼セットは、日替わりの小鉢2品と、野菜たっぷりのお味噌汁。デザートとして、季節のジャムが添えられたヨーグルトもつきます。
メインのあじ梅丼! 自家製の梅干しと、醤油ベースのタレでからめた鯵(あじ)。そして上にたっぷりのった海苔と白髪ねぎ。
使用されている梅は、なんとお店の庭でなった梅なのだそう。毎年梅の収穫シーズンになると1年分の梅干しをこしらえ、それを料理に使っているのだとか。
見て見てー! スプーンからはみ出るくらいの、ゴロッとした鯵ー! ほんのり香る梅の香りが食欲をそそります。
んー!! 合う……梅と鯵、めっちゃ合う。ごま油がいい香りで、ほどよい梅の酸っぱさで、さらに食欲湧いちゃう感じ。おいしくて、光の速さで完食してしまいました。
そして梅サワー。グラスの中には贅沢に紀州梅が丸ごと1個ドーン。かき混ぜてグイッといただきましたが、これも美味!
すっかりおなかも心も満たされ、テンションを取り戻したところで……。
※編集部注:「cafe清ら」は2021年12月に閉店しました。
今度こそ梅が見たい!本命、偕楽園の梅まつりへ
再び水戸駅へ。向かったのは梅まつりの本丸、日本三名園のひとつ「偕楽園」。梅まつり開催シーズンは水戸駅から出ている臨時バスを利用するのがおすすめ。水戸駅からはバスで約20分です。
とにかく広い偕楽園。面積は合計300ヘクタール、その広さは東京ドーム約64個分にもなるそう。こりゃ歩きがいありますわ。
東門から、シーズン最盛期には多くの人でごった返すメインの梅林エリアへ……すると。
ん?
あれ?? (2回目)
いやデジャブかよ! って、もう突っ込むしかないわ。そう、偕楽園も、ちらほらしか咲いていませんでした。
それでも、早咲きの梅はひそやかに咲いていて、
ふんわり優しい白やピンク色の梅たちが、私の心をそっと癒やしてくれました。美しや……。
満開シーズンには、園内に植えられた約100品種3,000本の梅が美しさを競い合うかのように咲き乱れる偕楽園。早咲き・中咲き・遅咲きといろんな品種があるので、約1カ月間にわたって観梅を楽しむことができるのです。ただ、来るのがちょっと早かった。
となると、やっぱり食べる梅に救いを求めたい。幸いにも園内にはいろんな梅グルメがありましてね。
ふと目についた、「偕楽園の梅を使いました」という梅干し大福をいただきました。ちょうどおやつの時間だしね。
中には白あんと、梅干しが丸ごと1個入り。甘さ控えめで私好みのナイス大福~! これだけでも来たかいがありました。
梅まつり期間中は、ライトアップや毎週日曜に開催される「観梅デー」など、さまざまなイベントが催されているので、そちらも楽しみのひとつです。
水戸の梅まつりは、例年3月中旬までが見頃! ぜひ満開の梅を見てください。
この日は水戸駅周辺のホテルに宿泊。明日はひなまつりを見に行きます!
2日目は「真壁のひなまつり」へ。歴史を感じる街歩き
翌朝は水戸線で約40分のJR岩瀬駅へ。バスに乗り換え、約25分で「真壁のひなまつり」会場に到着です。(※例年3月3日で終了)
真壁のひなまつりは、町中の160軒近い家やお店がひな人形を飾る一大イベント。「町を訪れてくれた人をもてなそう」という住民の方たちのひと言で始まったそうです。
真壁町には江戸時代末期の見世蔵や土蔵、木造の町家などが軒を連ね、歴史情緒と風情を感じられます。
旧真壁郵便局を中心としたメインストリートには、店頭やお店の中に、いろんなひな人形が飾られています。
こんなところ(2階)にもひな人形が!
図書館にもひな人形。
ステンドグラスで作られたモダンなひな人形も。
地域の小学校の子どもたちが作った折り紙作品や吊るし雛。いいですよね、こういうの。ほっこりした気分になりました~。
少し早い春を味わった、今回のひとり週末旅。
残念ながら満開の梅は見られなかったのですが、梅グルメは味わえたし、真壁のひなまつりも楽しめました。
最後にひとつだけ。
梅まつりへは開花情報を見てから行こうな。
この記事の内容は2019年3月2日現在の情報です。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR水戸駅→弘道館→JR赤塚駅→cafe 清ら→JR水戸駅→偕楽園
【2日目】JR水戸駅→JR岩瀬駅→真壁のひなまつり→JR小山駅→JR上野駅