今回の列車旅ポイント
全国のパン屋さんを巡り、パンの魅力を発信しているpataです。おいしいパンを求めてどこへでも旅に行きます。今回は、美しい景色とおいしいパンが出会う場所、神戸へ。パンを満喫する1泊2日の列車旅をしてきました!
有名なパン屋さんが点在する元町駅周辺のおすすめの人気パン屋さんと、2024年4月にリニューアルしたばかりの神戸ポートタワーをご紹介します。
旅の始まりはJR東京駅。東海道・山陽新幹線「のぞみ」に乗り込み、約2時間40分の旅でJR新神戸駅に到着。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」なら、新幹線と宿をお得なセットで予約できます。
新神戸駅からは神戸市営地下鉄に乗り換えて三宮駅へ。徒歩2分ほどのJR三ノ宮駅から神戸線でJR元町駅へ。東京から神戸元町までの移動はスムーズで快適でした。
まずは、パン好きが喜ぶ魅力的なパン屋さん3店をご紹介します。最初に訪れたのは、元町駅から徒歩2分ほどの「Pane Ho Maretta(パネ ホ マレッタ)」。
店内に一歩足を踏み入れると、焼きたてのパンの香りが広がり、訪れる人々の心をつかみます。こちらでは毎日70〜80種類以上のパンが焼かれており、天然酵母を使用したハード系のパンが充実。
パンが所狭しと並んでおり、その多彩さに目を奪われます。手書きのポップもかわいい。スタッフの皆さんが笑顔で迎えてくれ、丁寧にパンの説明をしてくれるので、初めての訪問でも安心して選ぶことができます。
「マロンマカダミア」(写真左)は、マロンクリームに栗が2粒のっていて、中にはローストされたマカダミアナッツが入っています。栗をしっかり感じられる、栗好きさんに食べてほしい一品。ファンが多いパンとのことで、納得のおいしさでした。
「メープルナッツ渋皮マロン」(写真奥)は、やさしい甘さのマロンクリームに、メープルに漬け込んだナッツがたっぷり入っていて、食感も楽しいパンです。
おすすめなのはバゲットサンド。そら豆が贅沢に乗った「焼きそら豆のバジルグラタンドッグ」は、TVでも紹介された人気商品。バゲットは、外はカリカリ、中はしっとりとした食感が特徴で、一口噛むと、バリッとした歯ごたえとともに、中のモチモチとしたクラムが絶妙なバランスで楽しめます。グラタンソースがとろ〜りなめらかでおいしく、そら豆との相性も抜群。これはすごく好みでした。
スタッフの方におすすめいただいた「クロワッサンダマンド(※)」シリーズは、「ダマンドパイナップル」「ダマンドマンゴー」「ダマンド渋皮マロン」「ダマンドラムレーズン」……と、種類が豊富すぎます。
※編集部注:クロワッサンにアーモンドクリームを塗り、焼き上げたパン。ダマンドとはアーモンドのこと
私が選んだのは「ダマンド宇治抹茶」。抹茶好きにはたまらない、和を感じるクロワッサンダマンドです。
中には濃〜いお抹茶クリームとカスタードチョコ。ザックザクのクロワッサンもおいしい……!
次に訪れたのは、こちらも元町駅から徒歩2分ほどの1946年創業の老舗「イスズベーカリー元町店」。毎日飽きのこないパンをモットーにしており、神戸・三宮を中心に4店舗を展開しています。
ディスプレイには色とりどりのパンが美しく並べられ、どれを選ぼうか迷ってしまうほど。定番の食パンやフランスパンから、総菜パンやスイーツパン、季節限定のパンまで、毎日飽きのこない品揃えが魅力です。
特に人気だという「カレーパン」シリーズ。「元町ビーフカレー」「牛すじ煮込みカレー」「スコッチエッグカレー」、夏季限定の「激辛カレー」と種類も豊富。
私は、王道の「元町ビーフカレー」を選びました。(激辛カレーはかなり辛いということで怯んでしまいました……笑)
カレーパンのサクサクとした衣とふんわりとした生地に辛すぎないカレーが絶妙でおいしかったです。
この日はかなり暑く、さっぱりしたものが食べたい気分で、「昔ながらのレモンメロンパン」も購入。外はさっくり、中はふんわりとした生地に、ほんのりレモンの香りが広がります。
メロンパンの甘さとレモンの爽やかな酸味が絶妙にマッチしており、どこか懐かしさを感じる味わいです。軽い食感と爽やかな風味は、おやつや朝食にぴったり。一度食べたらまた食べたくなる魅力があります。
そして、店長のおすすめ「タルタルフィッシュ」。ふんわりとしたコッペパンにサクサクの白身魚のフライが挟まれ、その上にたっぷりとタルタルソースがかけられています。
白身魚のフライは軽く、タルタルソースの酸味とコクが絶妙にマッチ。ボリューム満点ながらも、さっぱりとした後味で食べやすく、ランチや軽食にぴったりの一品です。
最後は、元町駅から徒歩5分ほどにある「BOULANGERIE Nao(ブーランジェリーナオ)」。外観はまるでパリの街角にあるブーランジェリーのようです。
店内は落ち着いた色調で統一されており、パンの香りが漂うなか、ゆったりとした時間が流れています。スタッフの皆さんは、プロフェッショナルでありながら親しみやすく、パンの説明やおすすめの食べ方を丁寧に教えてくれます。
パンの素材にこだわった、シンプルなパンがずらり。生地そのものにこだわりを持ってつくられているとのこと。「クロワッサン」や「あんぱん」、噛みごたえあるハード系のパン、食パンなど約40種類が並び、夕方には完売してしまう人気のパン屋さんです。
特に人気だというクロワッサンは、バターの風味が豊か。サクサクとした食感とバターの香りが楽しめる絶品クロワッサンです。幾層にも折り重ねられた生地が織り成す食感は、一度食べたら忘れられません。
そして驚きの組み合わせで気になった「プリンのダノワーズ」。さっくりデニッシュ生地に濃厚なプリンがのった、かわいらしい見た目のスイーツパンで、デニッシュ生地とクリーミーなプリンの絶妙なコンビネーションです。
口に入れた瞬間に広がる甘さと滑らかさ。コーヒーや紅茶とともに、軽食やおやつとしてもぴったりです。
ハード系のパンもおいしいと伺い、個人的に気になった「オレンジピールとチョコのカンパーニュ」。チョコが隅々まで入っており、オレンジピールの酸味がたまりません。何より噛みごたえのあるカンパーニュが最高においしかったです。
スポット情報
BOULANGERIE Nao(ブーランジェリーナオ)
兵庫県神戸市中央区北長狭通5-6-12 菊屋ビル1階
営業時間:8時~18時
定休日:水曜、日曜
元町で1日パン屋巡りを楽しんだあとは、三ノ宮駅に戻り、駅周辺のホテルに宿泊しました。
2日目は2024年4月にリニューアルオープンした「神戸ポートタワー」へ。元町駅から徒歩15分ほどです。
1963年に開業した神戸ポートタワーは、世界初のパイプ構造の観光タワーとして有名。360度回転するカフェ&バー「Ready go round」や、新たに加わった屋上デッキが見所です。
展望3階にある「Ready go round」で食べてほしいのは、モーニングメニュー(9時〜12時)でいただける「メゾンムラタさんの赤いパンのフレンチトーストタワー」。
タワーのように積み重ねられたフレンチトーストは、神戸ポートタワーに見立てた赤い色でインパクト抜群。ベリーソースと生クリームが美しく盛り付けられており、まるでデザートアートのような見た目です。
使用されているパンは、神戸の和田岬(わだみさき)で行列のできる人気パン屋「メゾンムラタ」の特製パンで、ふわふわでありながらしっとりとした食感が特徴。メープルシロップをかけていただきました。
フロアが360度回転するので、素晴らしい景色を楽しみながら味わうことができます。タワーの上から神戸の美しい風景を眺めつつ、特別なフレンチトーストを楽しみ、心も体も満たされる贅沢なひとときを過ごすことができました。
食後は、神戸ポートタワー内を散策。リニューアル後初めて入場可能となった屋上デッキは、360度ガラス張りのオープンエアで、神戸の風景を一望できます。
展望2階には、神戸ポートタワーのオリジナルグッズなどを販売しているお土産ショップ「Kobe Port Tower Shop by Felissimo」があります。ここで購入したのは「神戸ポートタワータオルハンカチ」。
オリジナルイラストをプリントしたハンカチ。くるくるっと丸めてきゅっとカモメのスナップで留めると、神戸のシンボル・神戸ポートタワーのできあがり。とってもかわいくて、思い出にぴったりです。
神戸ポートタワーのオリジナルグッズ「神戸ポートタワータオルハンカチ」(デザインは写真と同じ)を、びゅうたび読者5名にプレゼント。ぜひご応募ください。
※プレゼント詳細は記事下部をご覧ください。
今回は、元町駅周辺の人気のパン屋さん巡りと、リニューアルオープンした神戸ポートタワーの魅力をたっぷりと楽しみました。おいしいパンと美しい景色が融合したこの旅、神戸の新しい魅力を再発見できました。
掲載情報は2024年9月12日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
応募期間は終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR新神戸駅→三宮駅→JR三ノ宮駅→JR元町駅→Pane Ho Maretta(パネ ホ マレッタ)→イスズベーカリー元町店→BOULANGERIE Nao(ブーランジェリーナオ)→JR元町駅→JR三ノ宮駅(ホテル)
【2日目】JR三ノ宮駅→JR元町駅→神戸ポートタワー→JR元町駅→JR三ノ宮駅→三宮駅→JR新神戸駅→JR東京駅