魚との真剣勝負! 生まれて初めてワカサギ釣りに挑戦する 北関東

赤城大沼で初めてのワカサギ釣りに挑戦。魚との真剣勝負!

2017.01.10 北関東群馬
written by

ワカサギ釣りというものがある。冬場、凍った湖に穴を開けて釣り糸を垂らすあれだ。釣りを知らない人でも、その光景をどこかで見聞きしたことはあるのではないだろうか。冬だけしか楽しめない釣りの仕方でもある。

ただ、この釣りをやったことがある人は、そう多くはいないだろう。現に30年以上生きてきた私は、一度もしたことがない。ということで、人生初のワカサギ釣りにチャレンジしてみたいと思う。

群馬県へ

ワカサギは、湖に住む魚である。一部は海で成長して産卵期に川を上るようだけれど、イメージ的には湖の魚だ。氷に穴を開けて釣って、それを油で揚げて食べるのが醍醐味だ。テレビなどでも、シーズンになるとよく取り上げられている。

JR東京駅

東京駅に来ました!

そんなワカサギ釣りを人生で初めてやろうと、東京駅から上越新幹線で、群馬県の高崎駅を目指した。

やる気

やる気満々で目指します!

高崎駅ではレンタカーを借りて、「赤城大沼」という湖を目指す。東京駅からトータルで3時間ほどの移動だ。3時間で、これまでしたことのなかった体験ができるのだ。

JR高崎駅

高崎駅で……

レンタカー

レンタカーを借りて……

赤城大沼へ

赤城大沼を目指します!

赤城大沼へ

やがて道が白くなり……

赤城大沼

赤城大沼に到着です!

人生初のワカサギ釣り

赤城大沼に到着した。湖が凍って、一面真っ白になっている。遠くには、テントのようなものが見える。ワカサギ釣りをしているのだ。まずは装備を借りようと思う。赤城大沼の周りには釣竿などを貸してくれるお店があるので、手ぶらで来られちゃうのだ。

グリーン荘

装備を借りて……

グリーン荘

グリーン荘のお父さんに、釣り方を教えてもらいます!

ワカサギ釣りが初めてだと伝えると、お父さんが丁寧に説明をしてくれた。そして、「今日は渋い(釣れないかも)」という情報もいただいた。つまり、釣れない可能性が高いということだ。ただ私は信じている。まだ目覚めていない釣りの才能が、私には眠っていると。

湖上へ

湖に繰り出します!

まずは氷にドリルで穴を開ける。氷は、表面の雪氷(せっぴょう)と、その下の本氷(ほんひょう)という層からになっているらしく、本氷はとにかく硬いということだった。イメージ的に、ドリルを使えば簡単に開くのだと思っていたけれど、実際にやってみると、そうではなかった。本氷、めちゃくちゃ硬いのだ。

ドリル

ドリルで……

ドリル

穴を……

ドリル

開けます!

ちなみにこの作業は、ここ最近で一番キツかった。氷の硬さを知った。硬いと聞いていなかったら、ドリルが壊れているのか? と疑うほどだ。ただ安心してほしい。湖には、すでに開いている穴がたくさんあるので、それを使ってもいいのだ。

ワカサギ釣りの準備

すでに仕掛けがセットしてある釣竿に餌をつけて……

釣りの開始

釣りの開始です!

私のこの体勢が一番楽にできると、先ほどのお父さんに教えてもらった。竿先を軽く上下させることもポイントだ。ただ大きな動きがないので、寒い。そこでテントなのだ。今回は1人用を借りたけれど、2人用やファミリー用もある。これがないと風がじかに当たるので、多分、身も心も凍ってしまいます。

ワカサギ釣り

このテントが……

ワカサギ釣りテント

ないと無理です!

ちなみに餌は、「ハエ」の幼虫らしい。春頃になると、この辺りは虫が多いらしいけれど、釣りで使われなかった幼虫が成虫になるためだ。ぜひ私は、この幼虫を使い切るほどにワカサギを釣りたいと思う。

ワカサギ釣り

とにかく待ちます

ワカサギ釣り

待ちます

ワカサギ釣り

待つのをやめて……

移動

移動しました!

人が多いところで釣れ!

ワカサギは全然釣れなかった。1時間以上粘ったけれど、もうまったく釣れる気配がない。お父さんが言っていたように、今日は渋かったようだ。ただ湖は広い。釣れるポイントがあるのだ。それは大勢がテントを張っている場所。それが釣れるポイントなのだ。

ワカサギ釣り

移動してきました!

最初は初心者なので遠慮して、人が少ないところに穴を開けたのだけれど、「人の多いところが釣れる」とお父さんが言っていたので、思い切って人が多いところに移動した。これで釣れたも同然だろう。意気揚々と釣り糸を垂らした。

ワカサギ釣り

今度こそ釣ります!

ただ隣のテントから「今日はダメだな」という声が聞こえてくる。釣れないのだ。しかも、寒いのだ。めちゃくちゃ寒いのだ。外は0度。テントの中は5度。風がないからテントの中は暖かいだろうと思っていたけれど、1時間もすれば体が芯から冷えてくる。

ワカサギ

これが「ワカサギ」です!

そんな寒さの中で、ワカサギを撮影することに成功した。キラキラしていて美しい。湖の宝石と言っていいかもしれない。赤城大沼に来て4時間は過ぎただろう。そして、やっとワカサギを撮影することに成功したのだ。

ワカサギ釣り

定点カメラの写真です!

全然釣れないので、隣のテントの方にワカサギを見せてもらったのだ。話も聞いたけれど、この日は初めての人には厳しいとのことだった。ただそれがハマる要因でもあるそうだ。次こそは、と思うのだ。私も次こそは! と力強く思った。

ワカサギ釣り

この後も、かなり粘ったけれど、

ワカサギ釣れず

結局釣れませんでした!

ワカサギの味

結局、周りの人たちがいなくなるまで粘ったけれど、ワカサギを釣ることはできなかった。装備をまとめてグリーン荘に戻った。そして、気がついた。ここは料理も食べられることに。さらに、そこにはワカサギがあることに。

ワカサギメニュー

あったよね

「わかさぎのフライ」

頼んだよね

うまい

おいしいよね!

「わかさぎのフライ」はおいしかった。全然臭みがなく、純粋においしいと思える。次は釣り上げて、このフライを食べたい。釣れた場合は、そのワカサギを持ってくれば、フライにしてくれるそうだ。釣れなくても食べられるので、いい旅になるのではないだろうか。自分で釣りたいけど。

伊香保温泉へ

伊香保温泉へ!

伊香保温泉

夕方過ぎから雪が降り始めたので、この日のお宿がある伊香保温泉に車を走らせた。赤城大沼からは1時間ほどだ。宿に入り、温泉に入り、浴衣に着替えて、ゆっくりとする。天国である。ワカサギ釣りの疲れも、日々の疲れも取れる。

いかほ秀水園

幸せな時間です!

いかほ秀水園

夕ご飯も美味しいです!

幸せな1日だった。ワカサギ釣りを人生で初めて体験して、伊香保温泉のお宿でゆっくりする。こんなに幸せでいいのかな、と思えるような1日だ。両親を連れてきたいと思えるスケジュールだ。2日目も楽しみで仕方がない。

2日目は雪!

雪の朝

次の日は雪です!

一夜が明けて、窓の外を見ると、雪が水平に降っていた。ふつう雪や雨は、どちらかといえば垂直に降るけれど、雪が水平に振っている。そして、積もっている。この日がワカサギ釣りだったら、中止だったと思う。

雪の朝

街中が雪景色!

伊香保の石段街というものがあるので、見に行こうと思ったら、雪がすごくて、石段の下で断念した。絶対に滑る、と思ったのだ。それほどに雪がひどい。石段街は諦めて、伊香保を降り、水沢うどんを食べに行くことにした。

水沢うどん街道

水沢うどん街道へいざ!

田丸屋

田丸屋に来ました!

田丸屋

これが水沢うどんです!

水沢うどん街道には、うどん屋さんがずらりと並んでいる。今回お邪魔したのは田丸屋である。

水沢うどんは、日本三大うどんのひとつだ。水沢寺参拝者に振る舞ったのが始まり。運ばれてきて驚いたのだけれど、麺が輝いている。

田丸屋

おいしいです!

雪が心配なので、うどんを食べ終わったら、高崎駅に車を走らせた。あまりにひどい雪だったので、これは高崎市内もすごく降っているだろう、東京もそうかもしれない、と思ったのだ。しかし、高崎に向かい、しばらくして驚いた。めっちゃ天気がいいのだ。

快晴!

快晴ではないか!

伊香保温泉は、天空の温泉だったのかもしれない。伊香保は雪でも、高崎は雪ではないのだ。まだ新幹線まで時間があったので、伊香保温泉から30分ほどの場所にある、俳優・津川雅彦氏が英国から移築した城、「ロックハート城」を見に行って、東京へと帰った。

ロックハート城

ロックハート城を……

ロックハート城

見て……

帰宅

東京へと帰りました! いい旅でした!

リベンジだ

人生初のワカサギ釣りでは、残念ながら釣ることができなかった。リベンジである。例年1月から3月いっぱいまで、氷上でのワカサギ釣りを楽しむことができるそうだ。伊香保神社も雪で行けなかったので、リベンジである。宿題を残した旅だったけれど、今回の旅自体は楽しく大満足。群馬は、満足度が高い場所なのかもしれない。

リベンジを誓う

リベンジしたいです!

 

掲載情報は2019年11月20日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR高崎駅→赤城大沼→グリーン荘→いかほ秀水園

【2日目】伊香保温泉→石段街→水沢うどん街道→田丸屋→ロックハート城→JR高崎駅→JR東京駅

びゅうたび行くなら!列車と宿がセットでお得なJR東日本びゅうダイナミックレールパック

群馬・伊香保温泉JR+宿泊 森秋旅館

1泊2日/東京駅⇔高崎駅/夕朝食付き

※商品が0件の場合は検索条件を変更いただき、再検索をお願いします。

この記事をクリップする

この記事を書いた人

地主恵亮

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。

このライターの記事一覧へ

群馬の旅

体験の旅

アンケート企画

【アンケート結果発表】びゅうたび会員が選ぶ「もう一度飲みに行きたいご当地のお酒」

「もう一度飲みに行きたいご当地のお酒」のアンケート結果から、旅先でお酒を楽しんでいるびゅうたび会員の「酒旅」事情を、素敵な思い出とともに紹介します。

記事を読む

旬の旅

春は桜、夏は高原、秋は紅葉、冬はスキー……
今行きたい、季節ならではの旅の情報が満載です。

みんなの#びゅうたび

読者の皆さんが撮影した「とっておきの一枚」を集めました。
旅先で見つけたあなただけの写真を「#びゅうたび」でぜひ投稿してください!

みんなの投稿を見る

旅をして、
私をバージョンアップしよう

びゅうたびは、自由でお得な列車旅によって、
自分らしい旅をしたい人をエンパワーします。

びゅうたびについて
びゅうたび行くなら!列車と宿がセットでお得なJR東日本びゅうダイナミックレールパック

会員登録(無料)すると
記事を11件以上クリップすることができます