時代を超えて愛される街。伝統とロマン感じる冬の会津・大内宿へ 東北

【会津・大内宿】茅葺き屋根の街並みへタイムスリップ!

2019.02.12 東北福島
written by
伊佐知美

「レトロな雰囲気の建物や雑貨に触れて過ごしたい」。そんな時にオススメの旅先は、福島県・会津エリア。

大正ロマンあふれる街並みを散策できる七日町(なぬかまち)や、茅葺き屋根の民家が並ぶ大内宿(おおうちじゅく)を、雰囲気満点の東山温泉の宿に泊まりつつ巡ったら、気分はもうタイムスリップ。

そんな楽しい、冬の1泊2日の旅をレポートします!


【行程】


旅の始まりのランチは、会津の郷土料理

JR東京駅から東北新幹線に乗ってJR郡山駅まで約1時間30分。JR磐越西線に乗り換えて、JR会津若松駅まで約1時間10分。会津若松駅から会津鉄道線で1駅行った先に、最初の目的地・JR七日町駅はあります。

 磐越西線

七日町は、藩政時代の主要道路が通り、明治時代以降も問屋、宿、料理屋などが軒を連ね繁栄を極めた町。昭和30年代頃までは会津エリア一の繁華街として、毎月市が立つほどにぎわっていたそう。

七日町駅 駅舎

そして今は、当時の面影が色濃く残るレトロな場所として、旅行客に人気の観光地に。

この日は、朝早く東京を出てきたので、到着時間はちょうどお昼時。まず、駅近くの「大正浪漫 渋川問屋」でランチをする! と心に決めて家を出てきたんです……! 腹が減っては戦はできぬ。

大正浪漫 渋川問屋

JR七日町駅から徒歩すぐの「大正浪漫 渋川問屋」

渋川問屋は、明治20年代創業の元海産物問屋。昔商家として使っていた建物を、そのまま郷土料理のお店として活用・運営しています。

中に一歩足を踏み入れると、当時大にぎわいだったという問屋さんの面影が感じられる荘厳な雰囲気の内装に驚きます。かつて、文豪・三島由紀夫も訪れたという逸話にも納得。

渋川問屋の店内

一番人気の「【祭り御膳】鶴コース(税込2,200円)」を注文。ニシンや棒タラなどを一手に扱っていた問屋らしく、会津ゆかりの食材がどどん! と並びます。

【祭り御膳】鶴コース

ニシンの山椒漬や、ニシンの昆布巻、会津エリアで冠婚葬祭やお正月に食されるという汁物「こづゆ」や、そば処会津のそばの粒をとろ火でゆでた健康がゆなど

味付けはしっかりめで、素朴な味わいながら噛み締めるごとに深みが増して、飽きることなく10種の品目が楽しめます……。目的のランチが心ゆくまでいただけて、大満足!

腹ごなしに七日町通りのお散歩へ

おなかがいっぱいになったら、次はレトロな街並みをお散歩。

メイン通りである「七日町通り」には、明治後期から大正、昭和初期に建てられた蔵や洋館、木造商家などの歴史的建造物が立ち並びます。

七日町通りのお店

七日町通りのお店

お店の外観に、とにかく風情があるのです。私はカメラが好きなので、シャッターを切る手が止まらない……!

中には「昭和なつかし館」なんて名前の、「THE・レトロ! 」みたいなお店もありました。お店の外で地元の方が談笑されていたりして、なんだかよいなぁ、なんて思いながら通り過ぎたり。

七日町通りのお店のショーウィンドウ

ヒメリンゴの実が豊かに実るなど、自然の豊かさにも癒やされながら歩けるお散歩道でした。

ヒメリンゴの木

野口英世ゆかりの洋館でひと休み

七日町通りをまっすぐ行くと、今度は「野口英世青春通り」にぶつかります。じつは、七日町は書生時代の野口英世が暮らした町で、今も野口英世ゆかりのスポットが残っている場所なんです(野口英世は、言わずと知れた1,000円札の肖像画の人ですね)。

そして、その通りの代表格の観光スポットとなっているのが、こちらの建物「會津壹番館(あいづいちばんかん)」。

會津壹番館の入り口

野口英世ゆかりの建物を利用したこちら。1階が喫茶店「會津壹番館」、2階が資料館「野口英世青春館」になっている

今日は1階のカフェへ! ここでは、野口英世が愛した中米産のコーヒーや、会津産の素材を用いたスイーツなどが、ゆったりした雰囲気の中で楽しめます。

會津壹番館の店内

會津壹番館の店内

この日は、オススメの「メキシココーヒー(税込540円)」と「会津の酒粕プリン(税込432円)」をオーダー。素朴な味わいが体と心を満たしてくれます。

あと、マグカップが野口英世のイラストになっていて、とってもかわいかった……!

メキシココーヒーと酒粕プリン

時間を忘れてゆっくりできるお店でした。オススメ。

東山温泉で自家源泉掛け流しの湯に癒やされる

おなかもいっぱい、散策も満足した頃には、そろそろ夕暮れ。今日の疲れを癒やしに、温泉宿へと参りましょう。

この日向かうのは、七日町から車で17分ほどの場所に位置する、川沿いの温泉郷「東山温泉」。

東山温泉の看板

東山温泉

川辺に宿が反射する美しい風景。到着してすぐに迎えてくれました……!

宿泊は、約1300年の歴史ある東山温泉の中でも珍しい、「自家源泉保有の宿」として有名な旅館「会津東山温泉 原瀧(はらたき)」へ。

清流湯川の真横に位置するこちら。対岸の渓流美と川のせせらぎに包まれながら、24時間いつでも自家源泉掛け流しの温泉が楽しめるお宿とあって、雰囲気がとてもいい……!

女性専用露天風呂

女性専用露天風呂(写真提供:原瀧)

「貸切展望風呂」も、源泉掛け流しの贅沢なお風呂。50分間(税込2,160円)の予約制で、プライベートの温泉を満喫できます。4種類あり、こちらは「滝見の湯」。

滝見の湯

貸切展望風呂「滝見の湯」(写真提供:原瀧)

早めの温泉を楽しんだ後は、お楽しみの夕食です。

夕食のバイキング

この日は、2階のダイニング「瀧川」にて。お食事は「お手前料理(おてまえりょうり)+バイキング」の両方を楽しめる「ハーフバイキング」スタイル。席に運ばれる「お手前料理」は、しゃぶしゃぶに旬魚のお刺身など。20品目が並ぶバイキングでは、郷土料理に季節のお野菜、田楽の炭火焼きなど、会津のおいしさがたっぷり味わえます。おなかいっぱい食事を楽しんだあと、ふかふかのお布団でぐっすりと眠ります。

いよいよ伝統とロマンの街「大内宿」へ!

原瀧の朝食

朝ごはんも「瀧川」で。川沿いの景色がきれいでした

温泉が少し名残惜しいですが、この日も観光! 宿からJR会津若松駅まで戻り、そこから会津鉄道に乗って40分ほどの距離にある湯野上温泉駅へ。

湯野上温泉駅

湯野上温泉駅から、バスに乗り換えて約15分。山道を少し登れば、茅葺き屋根の家が並ぶ「大内宿」に到着です。

猿游号

大内宿へは、悪路・雪道を得意とする「ボンネットバス」と呼ばれる猿游号(さるゆうごう)にて

大内宿は、江戸時代に活躍した街道「会津西街道」の宿場町として栄えた場所。1981年に国の「重要伝統的建物群保存地区」に指定され、日本国内からはもちろん、世界中から観光客が訪れます。

大内宿

念願の大内宿に到着!

何を隠そう私も、都市デザインを研究していた学生時代に、ゼミ合宿でこの大内宿を訪れた一人……! 10年ぶりに訪れたにもかかわらず、ほぼ変わらない街並みを保っている大内宿と、そこで暮らす人々に心から感謝しながら人生2度目のメイン通りを歩きます。

茅葺き屋根の家々

茅葺き屋根の家々は、宿や商店として営業している

そして、ここに来たら絶対にいただかねばならない食事があります……! それが大内宿名物の「ネギそば」! 一般的には刻んで提供されるネギが、ここではなんと1本丸ごと入っているのです。それだけでなく、その丸ごと1本のネギを「箸代わり」に使って食べるのが、大内宿流。

その元祖といわれるのが、ここ「三澤屋」です。

三澤屋

三澤屋の外観

高遠そば(ネギそば)

通称「ネギそば」。正式名称は「高遠そば(税込1,296円)」

本当にネギが1本提供されました(よかった、ちゃんと割り箸もくれるんですね)。おそばはしっかりとコシのある手打ちで、さらっと食べられるのかと思いきや、意外なほどのボリュームで、おなかをしっかり満たしてくれます。

展望台への階段

また、メイン通りを突き当たりまで進むと、階段を上った先に展望台があります。誰でも気軽に登れて◎!

展望台からの眺め

展望台からの眺めは最高で、大内宿が一望できる。ぜひ訪れてほしい場所

通りのお店

その後も、大内宿で暮らすおばあちゃんの手作りの雑貨や、五平餅に似た「べったらもち(税込150円)」や「甘酒(税込100円)」などをいただきながら、ゆったりとメイン通りを散策。この日は天気もよくて、なんだか気持ちが浄化されていくのが手に取るようにわかりました……。

べったらもち

雑貨

干し柿

気軽に、列車でヒョイッと訪れたい会津エリア

七日町に東川温泉、大内宿と、まるでレトロを絵に描いたような場所を巡った2日間。会津はじつはWi-Fi先進エリアで、大内宿を除くと町中や電車の中など、かなり広い範囲でフリーWi-Fiが利用できます。なので、通信に不便を感じることがありませんでした。SNSもリアルタイムで使えてよかったです。

温泉目当てで行くのもオススメ! 今度は、雪がたっぷり積もってる時期に「雪見温泉」を楽しみに行きたいな。

 

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR郡山駅→JR会津若松駅→JR七日町駅→大正浪漫 渋川問屋→七日町通り→會津壹番館→会津東山温泉 原瀧

【2日目】チェックアウト→JR会津若松駅→湯野上温泉駅→大内宿→三澤屋→大内宿 展望台→湯野上温泉駅→JR会津若松駅→JR郡山駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

伊佐知美

伊佐知美

世界と日本を旅する『灯台もと暮らし』編集長。ライター・フォトグラファー。新潟県出身。旅が好きすぎてただいま多拠点居住中。連載「ことりっぷ:伊佐知美の世界一周さんぽ」(昭文社)など。著書に『移住女子』(新潮社)。旅と写真と恋があれば生きていけると思っています。
Twitter:https://twitter.com/tomomi_isa
note:https://note.mu/tomomisa
灯台もと暮らし: http://motokurashi.com/
TOMOMI ISA TRAVEL&PHOTOGRAPHY:https://tomomiisa.com

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