忙しい、疲れた…師走にこそ行きたい、半休を取れば行ける極上の温泉宿 北関東

群馬・上牧温泉は、半休を取るだけで行ける極上の温泉だった

2019.12.10 北関東群馬
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POINT

今回の列車旅ポイント

  1. JR東京駅から宿まで約90分。仕事終わりに行ける!
  2. 駅から宿へのアクセスが抜群。バスを待つ時間も短い
  3. 新幹線で本を読みながらゆったり移動

2019年も残りわずかとなった11月。
重大な事実に気づいてしまいました。

もしかして……私、めちゃくちゃ疲れているのでは!?

フルタイムの会社員(本業)とフリーライター、そしてオタク女子ユニット・劇団雌猫と3足のわらじを履く私、ひらりさ。本業以外は趣味のつもりだけれど、付随する飲み会、資料読み、トレンドチェックなどをしながら暮らしていると、メイクも落とさず屍のように寝落ちしていることもしばしば。いや最近は、ほぼ毎日だな……。

師走の前から走っちゃってるよ! とひとり焦り出したときに、びゅうたび編集部さんから「半休を取って午後から行ける温泉宿に行きませんか?」とのお誘いが。心を読まれている!? とビビりながらも、上越新幹線で行く群馬の上毛1泊2日(1日半)の旅に出発することになりました。

東京駅

仕事を昼で切り上げ、片道約90分のサク旅へ

平日の昼下がり、仕事を半日で切り上げて東京駅へ。上越新幹線「MAXとき」に乗り、JR上毛高原駅を目指します。

MAXとき

鼻先がキュートなMAXとき

ふ〜。ここのところ「夜まで働いた後LCCで海外へ」みたいな、体力にものをいわせる弾丸旅行をしていたので、新幹線の座席のゆったり感が身にしみる……。

カバンに入れっぱなしで読めていなかった本を取り出し、駅構内で買ったお気に入りの「かぼ茶」でリラックス。

書籍 かぼ茶

「かぼ茶」、東京駅内の紀ノ国屋アントレ グランスタ店で売ってます

だんだん山影に移りかわっていく風景を車窓から眺めているだけでも、癒されます。

上毛高原駅

ぐんまちゃんがお出迎え!

ゆったり過ごすこと約1時間10分、上毛高原駅に到着です。
改札に向かうと、見覚えあるキャラがお出迎え。ぐんまちゃんだ! ゆるキャラ好きのアラサーなので、人目を気にせずしばし写真を撮ってしまった……。

ぐんまちゃん

改札内に鎮座ましますぐんまちゃん

駅構内で販売されている地ビールやりんごに心惹かれるも、ぐっとこらえてまっすぐ宿に向かうことに。駅を出るとまだ空が青くてびっくり! 本当に近いんだな〜。

上毛高原駅東口から

東口の光景。バス停もすぐ前にあります

1番のバス停から「水上温泉行き」のバスに乗り10分ほど、「道木」バス停で下車。そこから徒歩1分で……「温もりの宿 辰巳館」に到着です!

温もりの宿 辰巳館

バーン!

新幹線からバスへの乗り継ぎにかかるタイムラグが少なくて、忙しいアラサーのひとり旅にやさしい宿だ! とこの時点で感動。

温もりの宿 辰巳館

温泉にエステ……おひとり様のご自愛旅

館内に入ると、荘厳な絵画を飾ったクラシカルなロビーが御目見えしてさらに感動! そうそう、こんな歴史と風格を感じさせる宿に泊まりたかったの……。

温もりの宿 辰巳館

重厚なロビー「サロン古代」

利根川のせせらぎ

利根川のせせらぎ、永遠に聞いていたい

家族連れ、カップル、団体客などに広く利用されつつ、「ひとり旅」プランも提供している辰巳館。たしかに、ひとりで宿泊OKの温泉宿ってなかなかなくて、「疲れたから温泉行きたいよ〜」って思っても諦めることが多いんですよね。プランがあるだけでとてもうれしいです。

広い部屋をのびのび使えるので、それだけで日々の労働をねぎらってもらった気に(大げさ?)。

客室

ここひとりで泊まっていいの?

畳で寝落ちしそうなところをグッと我慢し、旅の目的のひとつ、「温泉」を堪能します。

「裸の大将」として知られる画家・山下清が愛したという辰巳館には、彼の作品がもりだくさん。それを湯に浸かりながら楽しめてしまうのが、大浴場「はにわ風呂」です。

はにわ風呂

大壁画とはにわのマリアージュ。圧巻!

大将、この宿が本当に好きだったんだな〜と思うと、お湯加減が一層気持ちよく感じられます。

たまゆらの湯

緑の木々が綺麗な庭園露天風呂「たまゆらの湯」

庭園露天風呂「たまゆらの湯」は、最高のロケーションです。偶然にもひとりで入れる時間があり、「こんなのをひとり占めしていいの?」と超ハッピーに。

温泉で1週間の、いや1年の疲れをさっぱりと洗い流したら、夕食タイム。川魚のお造りや炭火焼きから、近所の果樹園でとれた果物のゼリーまで、川の幸、山の幸が盛りだくさんです。地元の名山の名がついた地酒「谷川岳」、ごくごく飲めてしまった……。

夕食

氷でできた皿に盛られたお造りの美しさ!

献残焼

辰巳館名物「炭火山里料理いろり献残焼(けんさんやき)」をジュージューと

お腹いっぱいになった後は、館内の女性専用エステティックサロン「セレーネ」でベーシックフェイシャル50分(税抜6000円)を施してもらいました。

女性専用エステティックサロン「セレーネ」

気持ちよすぎて爆睡した

「首と肩がこんなにこってる人、初めてです」と驚かれ、施術時間の大半を首肩こりほぐしに使っていただくというハプニング(?)もありつつ、お肌もさっぱりつるつるに。部屋に戻り、アロマオイルのスッとする香りに包まれながら、安眠できました。

道の駅 たくみの里

青空の下、キャンドル作りと北欧カフェ

さわやかな目覚めで迎えた2日目の朝。朝食をいただいて辰巳館をチェックアウトした後は、宿の無料シャトルバスで約30分、「道の駅 たくみの里」へ。道の駅って、名産品の特売所がぽつんとある感じ? という予想を裏切る広々とした敷地!

道の駅 たくみの里

道の駅 たくみの里

せっかくなので何か旅の記念になるものを買えないかな〜と歩いているときに見つけたのが、「キャンドルの家」。ガラスパーツや色砂を組み合わせて、自分だけのジェルキャンドルを作ることができます。

キャンドルの家

キャンドルの家

女児で大賑わいの店内で、容器に真剣に砂やパーツを注ぎ込むアラサー。客観的に見るとシュールだが、童心にかえれて超楽しかったです。「砂の入れ方うまいですね!」と褒められて、まんざらでもなかったです。えへへ。

キャンドルの家

気分はすっかり童心に……

海は関係ない旅なのに、海っぽいキャンドル

海は関係ない旅なのに、海っぽいキャンドル

お店の方がジェルを入れる作業を経て完成するそうで、待ち時間の間にごはんを食べることに。おそばに焼きまんじゅうにソフトクリームに……いろんなお店があるなかで、ひときわ惹かれる世界観を作り上げていたのが「Otowaya cafe」。

Otowaya cafe

道の駅のイメージを覆す、本気のカフェ

わくわくしながら店内に入ると、そこは「うわ〜、こんなカフェ来たかったよ!」と叫びたくなるような、ゆったりかわいい北欧的空間でした。

Otowaya cafe

この棚、ずっと眺めていられる

Otowaya cafe

コーナーにしつらえられた暖炉がかわいい

東京のカフェで働いていたという姉妹が開業し、6年目の同店。たっぷり悩んだ結果、人気NO.1だというデミグラスオムライス(税込980円)と、ケーキプレート(季節限定のシャインマスカットショートケーキ:税込550円)を注文しました。

デミグラスオムライス

卵もデミグラスソースも濃厚!

シャインマスカットショートケーキ

パティシエによる自家製ケーキ

ほっぺたが落ちそうな2皿をもぐもぐと食べているうちに、帰りのバスの時間が近づいてきました。「キャンドルの家」に立ち寄り、完成したキャンドルを受け取って、関越交通のバスに飛び乗り、たくみの里をあとに。

約20分乗車し上毛高原駅着。ここから行きと同じく上越新幹線「MAXとき」で、帰途に就きます。帰りの上越新幹線でもぐっすり眠れました。

自宅

キャンドルの火に癒され、また頑張ろ!

自宅で旅の写真を見返しながら、手作りのジェルキャンドルに火を灯します。ドアトゥドアで2時間ほどの場所に、あんなに雰囲気がある温泉宿や、ゆったりした観光スポットがあったなんて。半休を取ったら行ける温泉旅、まる1日休むよりも気軽に行けて、癖になっちゃいそうです。

自作のキャンドル

年末までもうちょっと頑張ろ!

掲載情報は2019年12月10日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】東京駅→上毛高原駅→温もりの宿 辰巳館

【2日目】温もりの宿 辰巳館→道の駅 たくみの里→(敷地内)キャンドルの家→(敷地内)Otowaya cafe→上毛高原駅→東京駅

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群馬・上牧温泉JR+宿泊 温もりの宿 辰巳館

1泊2日/東京駅⇔上毛高原駅/夕朝食付き

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この記事を書いた人

ひらりさ

1989年東京生まれ。ライター・編集者。旅、コスメ、映画、ボーイズラブを愛する。平成元年生まれの女性4人によるサークル「劇団雌猫」メンバー。ひらりさ名義として『FRaU』にて「平成女子の「お金の話」」、『マイナビウーマン』にて「#コスメ垢の履歴書」を連載中。
Twitter:https://twitter.com/sarirahira
note:https://note.mu/hirarisa_lv0/

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