三島スカイウォークの楽しみ方。周辺の観光&ランチも紹介
今回の列車旅ポイント
- 東京駅から三島駅までは1時間弱で行ける
- 三島スカイウォークへは駅からバス利用が便利
- 三嶋大社や源兵衛川など三島駅周辺の観光スポットを紹介
東京から気軽に行ける場所で、きれいな景色を楽しみながら「旅の醍醐味」を楽しみたい……。それ、静岡県の三島市で叶います!
三島スカイウォークで、日本一長い歩行者専用吊橋やロングジップスライドなどのアクティビティを楽しみます。そして三島の清流スポットを散策し、伊豆一宮である三嶋大社を参拝した後は、三島名物のうなぎに舌鼓。今回はそんな三島市へ旅立ちます!
東京駅
東京から1時間弱の新幹線駅「三島駅」へ
JR東京駅からJR三島駅まで、東海道新幹線の所要時間は1時間弱です。三島に近づくと新幹線の車窓からぼんやりと富士山が見え、気分が上がります。
流れる車窓を眺めていると三島駅に到着。この近さは魅力ですね……!
南口から路線バスで「三島スカイウォーク」を目指します。ちなみに、三島駅は北口(新幹線口)と南口の改札を間違えると、ぐるっと回らなきゃいけないのでご注意くださいね!
三島スカイウォーク
ロングジップスライドを体験
三島駅から東海バス(元箱根港行き)に揺られること約20分ほど、三島スカイウォークに到着しました!
三島スカイウォークは、吊橋あり、楽しめるアクティビティあり、レストランあり、静岡のお土産も買えるショップあり。三島観光に迷ったらココ! という定番スポットです♪
三島スカイウォークの吊橋は、全長400mの日本一長い歩行者専用の吊橋です。この日はちょっと景色がぼんやりしていたのが残念ですが、天候が良いと、吊橋から富士山や日本の湾の中で一番深い駿河湾が見えるそうです。
足元は下の景色が透けて見えます。この高さ、さすがにちょっと怖い……!
吊橋を渡った先ではフォレストアドベンチャーやセグウェイガイドツアーなど、多様なアクティビティが楽しめます。
ひときわ目を引いていたのが、このロングジップスライド。
吊橋からはロングジップスライドを体験している人が見えます。(怖そう)
春休みの頃ということもあり、学生さんたちを中心に人気を集めていました。よし、やってみようか……。
ロングジップスライドは、誓約書への署名と滑走方法などの安全講習受講が必要。当日受付で気軽に体験できる、本格的なアクティビティです。体験には手袋が必要になるので、持ってきてない人は受付で購入して挑みましょう。
スタート地点へ進みます。ここまで、何度引き返そうと思ったことか……。スタッフさんに安全確認をしてもらい、ワイヤーに金具とカラビナをひっかけ、いざ挑戦!
ロングジップスライドでは、往復合わせて560mの長さのラインを、往路・復路の合計2回滑ります。実際やってみると……滑ることに必死で、景色を楽しむ余裕は正直なかったです! 吊橋から見た人たちは余裕で写真撮っている(ように見えた)のに……。
少しは気持ちの余裕も生まれた復路。それでも、ロングジップスライドで手袋をした状態で、理想の写真や動画を撮るのはなかなか難易度が高いので、頑張ってみてください!
終わってみると、風も心地よく、ロングジップスライドでしか見られない景色も味わえてとにかく満足です。しっかり往復滑り切ったことは自信につながりました。ありがとう、ロングジップスライド。
三島スカイウォーク
三島の自然のなかでランチを楽しむ
程よい疲労感、空腹感……最高の気分でお昼を楽しめそう。吊橋を渡り、バス停で降りてすぐのところにある「森のキッチン」でカレーをいただきます。
カレーは甘口か辛口を選べて、訪問時の野菜は素揚げしたきのこ、蒸かしたかぼちゃやにんじん、パプリカなど(※)。三島の自然に囲まれて、テラス席利用も気持ちが良さそうでした。
※編集部注:「季節野菜カレー」の野菜は、季節により変わります
さらにソフトクリームも食べちゃいます。森のキッチン隣の「スカイウォークコーヒー」の星ソフト!
富士山麓の生乳を使用した濃厚ソフトクリームにカラフルな星形あられがトッピングされていてとってもかわいいです。そしてこのロケーションで食べる解放感最高……。
食後は「スカイガーデン」へ。天井から咲き誇る花のシャンデリアに彩られたショッピングエリアで、地場産にこだわったさまざまなお土産や楽しいグッズがたくさん!
一日楽しみ、この日は三島駅近辺に宿泊しました。
源兵衛川
源兵衛川散策で「水の都 三島」を楽しむ
街中にせせらぎが流れている三島はまさに水の都。そのなかでも「三島のシンボル」ともいわれる源兵衛川へ。川には木や石でできた散策路があり、せせらぎを楽しみながら歩くことができます。
源兵衛川はかつて上流域での企業の水の汲み上げなどが原因で水量が激減し、川の汚染もひどかったそうです。今は流域が整備され、周辺企業の協力により昔のような美しい水辺環境に戻り、蛍が見られるスポットとなっています。
三嶋大社
源頼朝ゆかりの伊豆一の宮 三嶋大社
源兵衛川散策を楽しんだ後は、源頼朝ゆかりの神社「三嶋大社」へ。伊豆に配流された頼朝公が源氏再興を祈願し、その後天下統一に成功した神社と伝えられています。
そんな三嶋大社境内にも、手水舎や宝物館の前などにきれいな水が流れるスポットが! とても癒やされます……。
また、桜の名所としても知られる三嶋大社。2月中旬の河津桜から4月中旬の八重桜まで、約15種200本の桜を楽しむことができます。訪問時は駐車場脇の河津桜が満開を少し過ぎた頃でした。
そして三嶋大社の神様の使いといわれているのが「うなぎ」です。かつてうなぎは、大社周辺の川や境内の神池(しんち)などに多く生息していたそうです。そして三島の人々は、「三嶋大明神のお使い」であるうなぎを食べると神罰が当たると信じていました。
それがどうして今のように名物になったのか。
一説によると明治維新の時、言い伝えを知らない薩摩・長州の兵士がうなぎを獲って食べてしまいましたが、兵士に神罰が当たらないのを見て、三島の人々もうなぎを食べるようになったのだとか……!
というわけで現在は三島名物として、大社周辺にはうなぎ料理を出すお店がたくさんあります。今回は、大社前にある「すみの坊 三嶋大社前店」へうかがいました!
すみの坊 三嶋大社前店
三嶋大社前でうなぎランチ!
三嶋大社の大鳥居の目の前という立地は、参詣ランチにぴったりです! こちらでいただくのは、うな重(並)。
お重を開けると、タレでつやつやに輝く立派なうなぎが……!
甘みを感じる秘伝のタレが絡むうなぎ。皮はパリッと香ばしく、身は口に入れるととろけます。
また、こんなに香ばしく炭の味を感じる肝吸いははじめてかも……。香の物の奈良漬けとべったら漬けも良きアクセントでした。そしてデザートの三島の湧き水を使った水ゼリーもふるふるでおいしかったです。三島は水がおいしい!
そうなんです。三島のうなぎがおいしい理由、それは三島の水「富士山の伏流水」にあります! 現在の三島はうなぎの産地というわけではありませんが、伏流水でうなぎを数日活きしめ(水にさらすこと)することで、泥臭さのないおいしいうなぎになるのだそうです。三島のうなぎが食べられる時代に生まれてよかった!
福太郎本舗
三嶋大社名物「福太郎」をお土産に帰京
うなぎランチ後は三嶋大社に戻ってきました。三嶋大社には名物の縁起餅「福太郎」があり、お土産に買って帰ろうと思っていたのです。
福太郎は大社の総門近くにある「福太郎本舗」で買うことができます。こしあんでくるんだ草餅で、烏帽子を模した独特のビジュアルから「リーゼント餅」ともいわれて親しまれています。
福太郎本舗(福太郎茶屋)では、お茶付きで食べることもできます。ほんのり苦いヨモギの草餅はやわらかく、なめらかなあんことの相性はバツグン!
ちなみに、福太郎は三島駅でも買えます。境内で買い逃した場合もご安心を!
三島でアクティビティを楽しみ、水のきれいさに触れ、三嶋大社に参拝して、名物のうなぎを食べ……東京から気軽に行ける近場旅を存分に楽しみ、満足な気持ちで帰京しました。
東京駅
掲載情報は2023年4月28日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR三島駅→三島スカイウォーク/森のキッチン/スカイガーデン→JR三島駅(ホテル)
【2日目】ホテル→源兵衛川散策→三嶋大社→すみの坊 三嶋大社前店→福太郎本舗→JR三島駅→JR東京駅