福井・黒龍酒造「ESHIKOTO」へ。北陸の食と文化までを堪能できるランチ 北陸

黒龍酒造「ESHIKOTO」へ。北陸の食と文化までを堪能できるランチ

2023.07.27 北陸福井
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POINT

今回の列車旅ポイント

  1. 福井のローカル線、えちぜん鉄道・勝山永平寺線に乗る
  2. えちぜん鉄道・永平寺口駅のレトロな雰囲気と駅前の観光スポット
  3. 福井駅前「福井市観光物産館 福福館」で福井グルメを堪能

こんにちは、食を愛でるフリーランスのももです。普段は食のプロデュースやPR、ライターとして食体験の魅力を発信するお仕事をしています。

今回の旅は、福井を代表する酒蔵「黒龍酒造」が手掛ける複合施設「ESHIKOTO(えしこと)」へ。新緑の美しい名勝 養浩館庭園にも立ち寄り、福井のめぐみをたっぷり堪能! 大満足の旅路となりました。

JR東京駅

いざ福井へ。東京駅から北陸新幹線に乗って出発

JR東京駅から北陸新幹線「かがやき」に乗ってJR金沢駅に向かいます。空色と銅色のラインがかっこいい。

北陸新幹線「かがやき」

約2時間30分の快適な時間を経て金沢駅に到着。特急「しらさぎ」に乗り換え、JR福井駅には約50分で到着! 福井への旅は「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」であれば、新幹線と宿がお得なセットで予約できます。

福井駅西口広場(恐竜広場)

福井駅の西口広場にある有名な恐竜のモニュメントをパシャリ。恐竜の声が駅前に響き渡り、思った以上に迫力満点でした(笑)。

えちぜん鉄道

えちぜん鉄道・勝山永平寺線の乗り場へ。ブルーのボーダーにキャッチーなイエローの差し色が入ったデザインの列車に乗って約25分、永平寺口駅へ。

えちぜん鉄道・永平寺口駅

ノスタルジックな「えちぜん鉄道・永平寺口駅」

永平寺口駅は、洋風デザインのかわいらしい白い駅舎。ホームも青春ドラマのワンシーンに出てきそうな雰囲気で、ベンチに座ってのんびり過ごすだけでも癒やされそうです。

永平寺口駅

永平寺口駅

線路を挟んで向かい側にある旧駅舎(現:旧永平寺口駅舎地域交流館)は、かの有名な『男はつらいよ』シリーズの第9作『男はつらいよ 柴又慕情』のロケ地として使われたこともあるそうで、記念碑が建てられていました。

旧永平寺口駅舎地域交流館

旧永平寺口駅舎地域交流館

レトロ好きにはたまらない外観。この絶妙な色合いと佇まいが心をくすぐります。国の有形文化財にも登録されていて、観光名所としてもよく知られています。

レンガ館

永平寺口駅の前には、変電所として使用されていた旧京都電燈古市変電所(レンガ館)も保存されています。赤レンガがよく映える立派な建物は、大きな白い窓枠がポイントでヨーロッパの邸宅を思わせます。

黒龍酒造「ESHIKOTO」

福井の新名所「ESHIKOTO」とは?

永平寺口駅からタクシーで約10分、2022年6月に誕生した福井の新名所「ESHIKOTO(えしこと)」へ向かいます。こちらは文化元年(1804年)創業の「黒龍酒造」による、福井や北陸の文化を発信する複合施設。20歳以上から利用できる大人向けの施設です。

施設の名称は、「えし=良い」という意味の古語に「こと」をつけて「えしこと」と名付けられたそう。逆さから読んでみると、永遠を意味する「とこしえ」となります。

ESHIKOTO

ショップとレストランが入る「酒樂(しゅらく)棟」に到着しました。ちなみに、約3万坪の広大な敷地内には、ほかにもスパークリング日本酒を貯蔵するための「臥龍(がりゅう)棟」(通常は一般非公開)やイベントスペースがあります。宿泊施設などの建設も計画されているそう。

ESHIKOTOからの眺望

酒樂棟にあるショップ「石田屋 ESHIKOTO店」は、黒龍酒造の直営店。目の前に広がる広大な九頭竜川と山々の大自然を眺めながら、お酒の購入や試飲を楽しめます。

飲み比べセット

ボトルがずらりと並ぶ販売スペースを抜けると、奥には試飲用のカウンタースペースがあります。

こちらでしか購入することができないというスパークリング日本酒「ESHIKOTO AWA 2020 Extra Sweet」と、純米大吟醸酒「ESHIKOTO 永 五百万石」・純米大吟醸酒「ESHIKOTO 永 さかほまれ」・リキュール「ESHIKOTO 梅酒 13°」の4種類から3種類を選んで飲み比べできるセットをいただきました。

飲み比べセット

石田屋で限定地酒に酔いしれる

「ESHIKOTO 永 五百万石」(写真右から3番目)と名付けられた純米大吟醸は、ふくよかなお米の味わいを楽しめるすっきり辛口系。福井県産・黄金の梅を使用したという「ESHIKOTO 梅酒 13°」(写真右端)は、フルーティーで上品な甘さを感じます。

ESHIKOTO AWA 2020 Extra Sweet

ESHIKOTO AWA 2020 Extra Sweet

15ヶ月以上瓶内熟成させている「ESHIKOTO AWA 2020 Extra Sweet」は甘みがあり、女性人気の高そうな味わいです。飲み比べたなかでは1番好きな味でした。

越前箪笥のショーケース

縁起柄コースター(写真手前)

せっかくなので記念のお土産を購入します。店内でショーケースとしても使われている福井の伝統工芸品「越前箪笥」を手がけた小柳箪笥店の四代目、小柳範和さんがつくったという「縁起柄コースター」を購入。自宅でも大活躍でしょう!

縁起柄コースター(びゅうたび編集部撮影)

縁起柄コースター(びゅうたび編集部撮影)

※編集部注:お土産の「縁起柄コースター」をびゅうたび読者5名にプレゼントします(デザインは異なる場合があります)。プレゼント詳細は記事下部をご覧ください

越前箪笥のショーケース

越前箪笥のショーケース

越前箪笥のショーケース

福井に工房を構える陶芸家の作品も購入可能

「ESHIKOTO」でランチ

Apero acoyaで福井のめぐみが詰まったランチを食す

Apero acoya(アペロ アコヤ)」は、福井の食材をふんだんに使用したお食事やデザートが楽しめるレストランです。景色を眺めながら食事ができるカウンターのほか、店内中央には一枚板の杉のテーブルが置かれ、温かみのある落ち着いた空間となっています。

Apero acoya 店内

永平寺の精進料理にちなんで「膳」で提供されるというランチメニューから、「福井県産鮃(ひらめ)のポワレ 日本酒ソース」をチョイスしました。

福井県産鮃(ひらめ)のポワレ 日本酒ソース

お品書きには、竹内賢太郎シェフの想い(メッセージ)と、食材だけでなく器やお品書きで使われている紙まで! 生産元である農園や工房などの名前が載っています。福井のめぐみに想いをはせることができますね。

福井県産鮃(ひらめ)のポワレ 日本酒ソース

福井県産鮃のポワレは、パリッと焼かれた鮃の皮がおいしさを物語っています。フワッとしてあっさりとした身と、日本酒の濃厚で少し甘さのあるソースの相性も抜群です。

冨津金時のポタージュ

冨津金時のポタージュ

「冨津金時のポタージュ」は、福井県産冨津金時のやさしい甘さが凝縮されたスープ。福井県産の大麦を使っている「大麦倶楽部 生麦茶」は、写真だと透明に見えてしまうほどのうっすらとした緑色で、すっきりとしたクセのないお茶です。

大麦倶楽部 生麦茶

大麦倶楽部 生麦茶

お米やベビーリーフサラダ、トビウオのエスカベッシュ(小鉢)も、もちろん福井県産。大満足のランチでした。

越前和紙が使用されている壁

越前和紙が使用されている壁

ESHIKOTOは、壁(黒い部分)に1500年の歴史を持つ「越前和紙」が使用されていたり、女優で陶芸家の結城美栄子さんの作品が展示されていたりと、建物自体も楽しめます。

結城美栄子さんの作品

結城さんの「火の精」をイメージした作品

昼食のあとは、タクシーで永平寺口駅に戻り福井駅へ。本日は福井駅近辺のホテルに宿泊します。

名勝 養浩館庭園

福井の観光名所! 名勝 養浩館庭園を散策

2日目は、福井駅から歩いて約15分、世界的にも高い評価を獲得している「名勝 養浩館庭園」へ向かいます。

名勝 養浩館庭園

江戸時代初期〜中期にかつての福井藩主であった松平家の別邸として建てられたそうで、福井の歴史を感じられる有名な観光スポットです。

御座ノ間

藩主の座が設けられ、屋敷の中心となる「御座ノ間(ござのま)」は、東には床(床の間)と脇棚、南には出書院(出窓のようなもの)があります。

麻の葉模様の欄間

麻の葉模様の欄間

出書院の上には麻の葉模様の欄間が建て込まれていました。匠のこだわりがちりばめられた特別な空間です。

御月見ノ間

「御月見ノ間(おつきみのま)」は、出書院から池に写る残月を眺めることができる気持ちの良いお部屋です。

御月見ノ間からの眺め

このお部屋で反射した月の水面を眺めてお月見されていたそう、粋ですよね。月が映し出された夜の姿を想像しながらゆったりとした時間を過ごしました。

庭園

自然豊かなお庭を散策します。とても静かなので、水のせせらぎに耳を傾けて散策する時間が清々しくて気持ちいいです。

巨石の石橋

日本中どこを探しても中々見当たらないという自然石を使った大きな石橋。苔のグリーンと流水も相まって風情たっぷりの景色です。

福井市観光物産館 福福館

グルメもお土産も充実の福福館

福井駅へ戻り、駅前にある「福井市観光物産館 福福館」へ。こちらでは、食品やお酒をはじめ、伝統工芸品などの雑貨、お土産まで幅広く福井産の商品を取り扱っています。

福井市観光物産館 福福館

福井市観光物産館 福福茶屋

福福茶屋で福井の郷土料理を味わい尽くす

福福館内にある福井名物がいただける、「郷土料理・お食事処 福福茶屋」。お昼時は地元の方や観光客の方で賑わっています。

福井ならではのお惣菜が楽しめるというビュッフェも有名なのですが、今回は福井のご馳走を一度に味わうことができる「お幸ざい膳」をオーダーしました。

黒龍

併せて地酒の「黒龍 吟のとびら」も味わうことに。フルーティーで飲みやすく、日本酒初心者にもおすすめです!

お幸ざい膳

思わず歓声をあげてしまったボリューム満点のお幸ざい膳が運ばれてきました!

「お幸ざい」とは、福井の食材を使った郷土色豊かなお惣菜のことを指します。御膳の中身は、越前おろし蕎麦、福井名物のソースカツ、福井の郷土料理として親しまれている鯖の塩漬けを熟成した「へしこ」など、福井のソウルフードたっぷり。

お幸ざい膳

厚揚げ消費量日本一で知られる福井県。なかでも、1925年(大正14年)から続く油揚げ・豆腐の老舗「谷口屋」の厚揚げは県内でも大人気! なんと福福館では、谷口屋さんのビッグな厚揚げを食べることができるんです。香ばしい皮に包まれたお豆腐ステーキのような感じで、食べ応え抜群! 日本酒のお供にも最適でした。

福井駅 しらさぎ

帰りは特急「しらさぎ」で金沢駅へ。金沢駅から北陸新幹線で帰京しました。

1泊2日でしたが、楽しみにしていた福井のごちそうを心ゆくまで堪能し、歴史や文化、自然にも触れることができて大満足の列車旅となりました。ぜひ皆さんも福井へ旅してみてくださいね。

東京駅

掲載情報は2023年7月27日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

縁起柄コースター プレゼント応募要項

応募期間は終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR金沢駅→JR福井駅→えちぜん鉄道・永平寺口駅→ESHIKOTO→JR福井駅(ホテル)

【2日目】JR福井駅→名勝 養浩館庭園→福井市観光物産館 福福館/お食事処 福福茶屋→JR福井駅→JR金沢駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

もも

食と旅が大好きなアラサーライター。カメラを持ち歩き全国各地のおいしいご飯を食べ歩いています。 最近は日本酒がマイブームで旅行で買い込んだ地酒で晩酌を楽しんでいる。

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