スー女が紹介!両国駅周辺・相撲スポットを巡る観光モデルコース
今回の列車旅ポイント
- 優勝額、満員御礼の垂れ幕。両国駅から相撲を楽しむ
- 両国駅周辺の相撲スポットを徒歩で観光
- 両国駅周辺には宿も多数あって便利!
みなさん、初めまして! 大相撲ファン歴20年以上、タレントの山根千佳と申します。幼い頃から家族旅行は大相撲観戦や相撲部屋巡り。相撲の大ファンである父の英才教育を受け、どっぷり大相撲の沼にハマっています。
そんな私がプライベートでも足繁く通う、両国のおすすめスポットをたっぷりとお届けします。
両国駅
さっそく力士がお出迎え
JR東京駅からJR秋葉原駅を経由してJR両国駅へ。新幹線の発着駅である東京駅から両国駅へは、乗り換えも含めて約15分。あっという間に到着します!!
そして、両国駅の西口改札方面に向かって歩いていくと……
どーーーん! 歴代の横綱たちがお出迎え!
私がいちばん初めに好きになった力士である武蔵丸関と、言わずもがな数々の記録を作った最強横綱の白鵬関。この優勝額(※)は縦3.17メートル、横2.28メートルと、実際に見るとかなりの迫力があります。
※編集部注:大相撲の本場所にて幕内最高優勝をした力士に贈呈される額縁。両国駅には、白鵬、武蔵丸、三重ノ海、二代目若乃花、千代の富士ら歴代横綱の優勝額5枚が設置されています(2024年5月時点)
優勝額の下には、歴代の横綱たちの身長がわかる背比べコーナーが。
大相撲は、戦う者たちの身長体重がバラバラなのも魅力的で面白いところ。今の大相撲界は身長167センチ、体重67キロ以上を満たすことが入門の基準となっています。しかし、基準を満たしていなくても、運動能力が認められれば合格するという新たな方針も2023年に発表されたばかり。
歴代の横綱たちでも身長に結構差があるのは興味深いですよね!
天井を見上げると、両国駅らしく満員御礼の垂れ幕も吊られています。これだけでも相撲ファンには堪らない。
両国国技館/相撲博物館
相撲ファンの聖地! 両国国技館へ!
両国駅西口から徒歩1分ほど。熱い戦いが繰り広げられる「両国国技館」に到着。
大相撲などの大きなイベントが開催されていない時は、写真のように正面入り口の門は閉まっています。今回は南門から入場し、両国国技館内にある「相撲博物館」へ。
この日は辰年にちなんだ「龍づくし展」が開催されていました(2024年4月18日まで)。観光と思われる方も多く、かなり賑わっていました。
こちらは「第61代横綱北勝海の化粧廻し三つ揃い」。こんなに至近距離で化粧廻しを見られる機会は滅多にないのでうれしい……!
化粧廻しは、ひとつひとつの刺繍が繊細に施されていて、鮮やかで美しく、かっこいいです。
この他にも、「龍」が描かれた化粧廻しが沢山展示されていました。
鶴竜関と北の湖関が着ていた着物も展示されていました。これまたとんでもない迫力と美しさ! どの展示にもしっかりと説明が書いてあるので有り難いです。
相撲博物館には、相撲の神様「野見宿禰(のみのすくね)」を祀る「野見宿禰神社」の授与所が設けられています。
東京本場所中はとってもかわいい「力士おみくじ」のお取り扱いがあるんだとか。大相撲観戦に来たら必ずゲットしたいですね!
回向院
大相撲発祥の地
続いて向かったのは、両国国技館から徒歩5分ほどにあり、相撲と深いつながりのある「回向院」。
江戸時代、回向院で相撲興行が催されていたことから、1909年、初代の旧国技館が境内の一角に建設されたそうです。
歴代相撲年寄の慰霊のために建立された「力塚」。その力を授かろうと多くの人が祈願に訪れます。新弟子たちに力が授かるよう、親方も祈願に訪れるそうです!!
ちゃんこ霧島 両国江戸NOREN店
必ず食べてほしい絶品のちゃんこ鍋
そろそろお腹が空いてきた……。
続いて向かったのは、私が10年以上通い詰めている「ちゃんこ霧島」の両国江戸NOREN店。両国駅の旧駅舎をリニューアルして誕生した複合飲食施設「‐両国‐ 江戸NOREN」に入っています。
‐両国‐ 江戸NORENは、何度も訪れている大好きな場所で、施設内に相撲で使われる原寸大の土俵があるのがなんとも両国らしい! 「両国観光案内所」も併設されているので、立ち寄ってみると新たな発見があるかも。
あと、個人的におすすめなのが「パリス&キャンディ」で販売されている「両国ぷりん」。高級卵をじっくり蒸し焼きにして、保存料を一切使用していない高級プリンです。みなさんにも一度は食べていただきたい!!
ちゃんこ霧島では、霧島関の優勝額がお出迎えしてくれます。
どどーーーん!!!
大相撲陸奥部屋直伝の本格ちゃんこ鍋「<陸奥部屋直伝>ちゃんこ鍋-霧島味-」(二人前より)。鶏ガラ豚骨のベースに醤油と味噌を合わせたスープが特徴です。
霧島のイラストがレトロかわいい「トーキョーサイダー」を片手に乾杯〜! 店内には力士のイラストや手形がおしゃれに飾ってあってテンション上がります。
ちゃんこ鍋以外のメニューもかなり気合いが入っているので、一品紹介させてください!!
いつも注文する「どすこいサラダ」。海鮮がたっぷり使われていて、特製のドレッシングとよく合う、おいしくて贅沢な一品です。かなりのボリュームですので覚悟して頼みましょう。笑
ちゃんこ鍋は、野菜たっぷりでどれだけ食べてもヘルシー、栄養価も高いのでおすすめ。今まで沢山のちゃんこ鍋を食べてきましたが、私が自信を持ってオススメできるお店です。ご馳走様でした!!!
このあとは両国駅周辺のホテルに移動し、明日に備えます。ちなみに、「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、新幹線と宿のセットがお得に予約できるのでおすすめです。
時津風部屋
相撲部屋の朝稽古見学
おはようございます。2日目は、両国駅から徒歩4分ほどの、「時津風部屋」にやってきました。
この日は地方場所開催中のため、お部屋のシャッターは閉まっており、朝稽古は行われていません(※)。相撲ファンとして、これはこれで貴重なのではないか! ということで来たわけです。笑
※編集部注:時津風部屋の朝稽古見学について詳しくはホームページをご確認ください
続いては、私が両国でいちばんおすすめするお店に向かいます。
両国國技堂
あっという間に完売する最強手土産
時津風部屋から徒歩5分ほど。国技館通りにある「両国國技堂」さんでは、お相撲にちなんだお菓子やグッズが販売されています。
私が大好きなお菓子がこちらの「土俵サブレ」。
大相撲で勝利を意味する「白星」をイメージしたホワイトチョコレートを、米粉でつくったサブレの生地でサンド。マカダミアナッツも練り込まれていて、本当に本当においしいんです……!
個人的には米粉を使用しているのもうれしい。あっという間に売り切れてしまう名品です。手土産にいかがですか?
スポット情報
両国國技堂 東京都墨田区両国2丁目17−3
営業時間:10時~19時
定休日:なし
国技館通り
押さえておきたい写真スポット
両国國技堂を出ると、目の前に力士像がどーーん!!
この日は快晴。力士像もより映えます。みんながお腹を撫でるのか、その部分がつるつるです。
こちらは不知火型の土俵入り像。つい触りたくなる。
手形も迫力がすごい。こちらは私が心をいちばん揺さぶられた力士である稀勢の里関。大きい手。
「巨人・大鵬・卵焼き」の流行語にもなった大鵬関とも手を重ねてみたら……やはりこちらも大きい!!
歩いていると視線を感じたので下を見てみると、相撲協会の公式キャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」のマンホールを発見。実にかわいい。
両国髙はし
おしゃれな相撲小物を探す
続いては、両国國技堂から国技館通りを徒歩約10分。
「両国髙はし」は相撲グッズの品揃えが豊富。
店内には色々な物が販売されていて、見ているだけでも楽しい。今回、悩みに悩んで購入した相撲グッズがこちら。
・お店イチオシ、おくすり手帳
・便利な大きさ、ポーチ
・おすもうメモ
・軍配型の箸置き
・お相撲メッセージカード(2種類)
の計6アイテム。どれも実用的でかわいすぎる!! 沢山使います!!
今回紹介した両国髙はしでは、相撲グッズだけではなく、力士(関取)が支度部屋で使う座布団も仕立てています。大相撲界を支えるお店でもあるのです。
ということで、2日間にわたり両国のおすすめスポットをご紹介してきました。
沢山の歴史が詰まった両国。大相撲の世界が広がる両国。みなさん、楽しんでいただけましたでしょうか? 大相撲の開催期間中でなくても、こんなにも楽しむことができます。またすぐに行きたいな!
東京駅に到着
掲載情報は2024年5月16日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR秋葉原駅→JR両国駅→両国国技館/相撲博物館→回向院→‐両国‐ 江戸NOREN/ちゃんこ霧島 両国江戸NOREN店→ホテル
【2日目】ホテル→時津風部屋→国技館通り/両国國技堂/両国髙はし→JR両国駅→JR秋葉原駅→JR東京駅