湘南モノレールで行く裏鎌倉&江の島。穴場観光スポットを巡る旅
今回の列車旅ポイント
- 湘南モノレールで江の島へ
- 湘南モノレールは、日本では珍しい懸垂式モノレール
- なるべく混雑を避けて、湘南モノレール沿線を散策
はじめまして! 発明家でミュージシャンの小川コータです。湘南・鎌倉をテーマにした曲をたくさんつくって歌っています。湘南のことなら何でも聞いて! そんな僕が、湘南モノレールを利用して人気の観光スポットをストレスなく周るオススメ散策コースをご紹介します!
神奈川県の江の島、鎌倉は超定番の観光スポット。それに加え、最近は外国人旅行者がたくさん押し寄せていて、混雑でなかなかお目当ての場所にたどり着けないこともあるほど。でも、巡り方を変えることですんなり周れちゃうかもしれません。
横浜駅を出発。湘南モノレール・大船駅へ
観光スポットをストレスなく周る方法って?
JR横浜駅から約30分で江の島に行けちゃう方法、ご存じですか? 横浜駅から東海道本線で約15分、JR大船駅へ。そこから「湘南モノレール」に乗れば、たった14分程で湘南江の島駅に。しかも湘南モノレールの運行は7分間隔(※)です。さっそく乗ってみましょう!
※編集部注:時間帯によって異なります。詳しくは各駅の時刻表をご確認ください
東京・横浜方面への旅は、新幹線と宿のセットがお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」がおすすめ。湘南・鎌倉エリアの宿もそろっています。
観光シーズンには観光客で混雑しやすい江ノ電に比べると、地域住民の利用がメインの湘南モノレールはゆったり。
世界でも珍しい懸垂式モノレールで、天気のいい日は富士山や海といった車窓からのビューが楽しめます。
あっという間に終点の湘南江の島駅に着いてしまうのはもったいないので、途中下車してみましょう。
湘南モノレール・湘南深沢駅
いきなりですが、ちょっとホッと、途中下車
オススメのカフェ、「自家焙煎 ほしの珈琲豆や」は、湘南深沢駅の目の前。店主の星野修さんと奥さまのお二人で切り盛りされています。
自家焙煎をされていて、さまざまな種類の豆も販売している、こだわりが感じられるコーヒー屋さんです。
お店を始める前は舞台監督だった修さんを慕って、知り合いの大物ミュージシャンもコーヒーを飲みに来るそうです。とはいえ、基本は地元密着、取材当日も地元の方がたくさん訪れていました。
取材当日、残念ながら僕の好きなロールケーキは売り切れ。苦みとコクがあって後味すっきりのコーヒー、「鎌倉スカイブレンド」をいただきました。
湘南モノレール・片瀬山駅
ローカル気分で寄り道、食べ歩きは楽し
さて、もう一軒寄り道してみましょう。片瀬山駅から徒歩約15分、駅から少し歩いても訪れる価値のあるローカル御用達のパン屋さん、「KOMO PAN」。少し奥まった場所にあるので見逃さないように注意してください。
外観もかわいいですが店内もかわいい。人気店ですので売り切れる前に、なるべく早めの時間に行くことをオススメします。
オススメは、(写真手前から)たまごサンド、バゲットサンド、バゲットにベーグル。外で食べるときはトンビに取られないよう、くれぐれも注意してください。
季節限定の「アイスクリームマラサダ」。沖縄の人気店から取り寄せたアイスクリームをフワフワのマラサダ(揚げパン)でサンドしてあり、出合えたらラッキーな逸品。
湘南モノレール・湘南江の島駅
天空の駅は穴場。ナイスビューでした
再び湘南モノレールに乗って、終点の湘南江の島駅に着きました。
湘南江の島駅の改札は、なんとビルの5階にあって、出てすぐのルーフテラスは、富士山や海が見えるナイスビュースポット! 取材当日は、残念ながら曇っていて見えず……。
今日はJR大船駅近辺のホテルに泊まります。
江の島・稚児ヶ淵
裏から快適、あっという間の船の旅
おはようございます。さて、2日目は江の島に行ってみたいと思います。島内では「江の島エスカー」というエスカレーターを利用することもできるのですが、かなりアップダウンがあり、湘南江の島駅側から江の島弁天橋を渡って徒歩で周るとけっこう疲れます。
ということで今回は、遊覧船「べんてん丸」(※)に乗って、江の島の裏側(江の島弁天橋の逆側)に位置する「稚児ヶ淵(ちごがふち)」までいっきに行ってみましょう。
※編集部注:天候・波の状況により運航は不定期。詳しくはホームページの運航情報をご確認ください
べんてん丸は、江の島弁天橋の手前(湘南江の島駅側)から乗船することができます。乗船中は、普段見ることのできない江の島の風景を見ることができて楽しいですよ。
乗船時間は約6分、あっという間に「稚児ヶ淵」に到着。
ここにはタイドプールと呼ばれる潮溜まりがあって、まるで自然の水槽。引き潮で取り残されたたくさんの魚が泳いでいるのが見えますか? 水面左上に写っているのは岩屋へ続く橋。
江ノ島 魚見亭
思わず声が出る江の島イチの絶景ごはん
さて、稚児ヶ淵から階段を上ると「江ノ島 魚見亭」に到着。
テラス席がオススメです。
見よ! 地球は丸いと感じられるこのビュー!
そして、名物「しらす丼」! 目の前の海で獲れたしらすをいただいていると思うと感慨深いですね。しらすフンワリ、ご飯ホカホカ、とってもおいしかったです!
テラス席は大人気なので午前中がオススメ。やっぱり島の裏側からスタートして正解でした。
なんと創業140年ということで、たくさんの有名人のサインが飾ってありました。ちなみに、座敷席からも海が見えますよ。
江の島・富士見浜(西浦漁港)
喧騒を避けて秘密のビーチへ
さて、ランチのあとは江の島を裏側から観光してみましょう。裏側から江の島弁天橋へ向かう逆ルートは下りがメインで、表から周るより楽に思えるから不思議です。
こちらはわりと空いている「江島神社奥津宮」。「江の島サムエル・コッキング苑」(江の島の頂上付近にある公園施設)を過ぎたら、「江島神社 中津宮」「江島神社 辺津宮」と下っていきます。
大人気のたこせんべい屋さんを過ぎたところで、脇の細道を左に入ると……。
「富士見浜(西浦漁港)」が現れます。
江の島にビーチがあるって、ほとんどの人は知らないですよね。メインストリートが大混雑でもここは空いている、穴場スポットです。
いつでも混んでいる鎌倉・江の島エリアですが、行き方を変えるだけで混雑を回避してサクサクっと周れちゃうかも。ぜひ行ってみてくださいね!
横浜駅に到着
掲載情報は2024年7月4日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR横浜駅→JR大船駅→湘南モノレール大船駅→湘南深沢駅→自家焙煎 ほしの珈琲豆や→湘南深沢駅→片瀬山駅→KOMO PAN→片瀬山駅→湘南江の島駅→JR大船駅(ホテル)
【2日目】湘南モノレール大船駅→湘南江の島駅→稚児ヶ淵→江ノ島 魚見亭→富士見浜(西浦漁港)→湘南江の島駅→JR横浜駅