今回の列車旅ポイント
こんにちは、小鳥遊しほです! イラストレーター、フードコーディネーター、ライターと欲張りに働く私の楽しみといえば食べること! 飲むこと! 旅に出ること!
今回、私が行くのは福井県小浜市。福井県の「カニが有名」なのは知っていたけど、若狭湾に面する小浜市はどうやらお魚がおいしいらしく、特にふぐやサバが人気らしい……! お腹を空かせてレッツゴーです!
JR東京駅から北陸新幹線で約3時間20 分。まずはJR敦賀駅を目指します。
北陸新幹線が敦賀駅まで走るようになったのは2024年春! それまでJR金沢駅までしか行けなかったのが、敦賀駅まで新幹線が延伸したことにより、東京〜福井のアクセスがとても便利になったのです!
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敦賀駅に到着! ここから小浜線に乗り換えて最終目的地のJR小浜駅を目指します!
都内ではなかなか見ることがないであろう2両編成のレトロかわいい列車! 1時間ほど、のんびりと列車に揺られます。
敦賀駅から小浜駅までの車窓は、のどかで自然豊かな風景が続きます。田んぼも山も、やっぱ良いよなぁ〜と思いつつ、仕事で疲れた脳みそをほぐしていくー!
小浜駅に到着! お昼ごはんがまだな私は、腹の虫が限界値(グ〜〜〜)! さっそく腹ごしらえといきましょう!
小浜駅から徒歩約20分(バスでも約20分)にある「御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館」へと足を運びます。
御食国若狭おばま食文化館さんは、食の歴史などを学べる施設。食に関するさまざまな体験ができるキッチンスタジオや工房があって、子どもから大人まで楽しめます。
さらに、温浴施設「濱の湯」、別館には名物料理などが食べられる「お食事処 濱の四季」があり、一番のお目当てはそこのサバ料理!
まずはミュージアム見学。全国各地のお雑煮の違いやお寿司の歴史を学べたりするのがなかなか楽しい。
昔の干物づくりなどの再現模型(原寸大)もあっておもしろい。
さてさて、やってきました! 併設のレストラン「濱の四季」さん。
いただいたのは「鯖街道定食」。小浜名物の醤油干し、シメサバ、へしこ(サバを塩とぬかで漬け込んだ保存食)と、小浜のサバが活きる3種のサバ料理がセットになった、白米がノンストップで食べれちゃう定食です。
う〜ん! おいしすぎる! 定食の名前になっている「鯖街道」とは、サバなど若狭湾の海産物を京都に運んだ街道の総称。小浜は街道の起点として繁栄したそう。
実は、「小浜よっぱらいサバ」という酒粕をエサに育てられたサバのお刺身も食べたかったのですが、今年は養殖に使う天然のサバが不漁とのことで、当日は残念ながらありませんでした……(泣)。絶対リベンジしたい!
お腹いっぱい。のんびり散歩しつつ、徒歩15分ほどで本日のお宿「夕雅と旬彩の宿 せくみ屋」に到着。ホールがあって、結婚式なんかも挙げられる素敵なお宿です。
泊まるのは「和モダンツイン」。和の心も感じつつ、ふかふかベッドでゆったり快眠できる〜! 最高です。
まずは温泉! ということで明るいうちに露天風呂へ。竹や石の感じが雰囲気良い〜!
お隣の若狭町から運ばれている天然温泉の「三方温泉」は、ナトリウム塩化物泉。からだが温まるのが特長の泉質で、冷え性にも効果があるそう。
露天風呂のほかに大浴場もあり、こちらにはサウナも! これはうれしい!
ゆっくり温泉に入った後は豪華なお夕食〜! 小浜はふぐ料理も有名ということで、「ふぐのプラン」を堪能します。
今回は国産ふぐですが、11月~2月に旬を迎える若狭湾で養殖されたトラフグ「若狭ふぐ」は、冬の冷たい海で育てられることで身が締まって、天然にも引けを取らないおいしさだそう。
事前にお宿に希望を伝えれば、若狭ふぐで料理を用意してくださるそうですよ。(※宿にお問い合わせください。追加料金がかかります)
お刺身はもちろんのこと、ふぐの餡かけ、ふぐちり鍋、ふぐ釜飯、ふぐ茶碗蒸しなど。とにかくふぐ三昧!
ふぐといえばお刺身! コリコリ食感がたまりません! 数枚まとめて食べて贅沢気分を味わったり……!(笑)
個人的には唐揚げが1位でした。淡白で締まった身とサクサク衣が相性抜群!
今回はふぐのプランでしたが、「ふぐ+カニ」のプランもあるらしい……! いいな〜、次はカニも食べたい!
おはようございまーす!
宿から歩いてすぐのところに海があるので、朝の散歩が気持ち良い♪
朝ごはんも地産地消メニューが豊富で豪華!
もちもちの厚揚げを蒸し焼きにし、生姜醤油でいただく乙な一品! 朝ごはんにピッタリです。
やさしい和食をモリモリ食べて、今日も1日楽しみましょうー!
皆さん、湧き水って飲んだことあります? 私、経験がなくて憧れてました! ついに叶いました!
宿から徒歩10分。雲城水と呼ばれる湧水が汲めるスポット。
なんとなく湧き水って山や川のそばで汲むイメージがあったけど、雲城水は街中にポンッて感じであります。地元の方はペットボトルなどに汲んで持って帰っていました。生活用水としてガチで利用できるなんて、なんか憧れる!
静止画じゃ伝えきれない、水の勢いの凄さ! 飲んでみると、うまい! めちゃくちゃうまい!! 地元の方に聞いたら、お米を炊いたりコーヒーをいれたり、雲城水を使うととにかくおいしくなるらしい。羨ましい。
雲城水から徒歩1分ほど。創業190年を超える老舗の御菓子処「伊勢屋」さんへ。
夏はくずまんじゅうが看板商品となる伊勢屋さん。今の季節(10月中旬取材時)はかりんとうまんじゅう(冬季限定)もオススメとのこと。
イートインコーナーがあるのがうれしい!
福井名物で、冬の風物詩でもある「丁稚(でっち)ようかん」(冬季限定)のセットをオーダー! 雲城水で入れたほうじ茶付きです。あっさりしていて、ようかんなのに全く重くない! おいしくいただきました。
地元・小浜産のもみじ卵、福井県産の小麦粉と砂糖で生地を仕上げた、どら焼きもありました。
お土産を買って帰ろうと、最後に寄りたかったお店へ。伊勢屋さんから徒歩10分ほど、サバ寿司で有名な若廣さんの「若廣 工場直売所」(※)です。
※編集部注:お持ち帰りのみ
サバ寿司と聞くと、なんとなくシメサバの押し寿司のイメージだった私。こちらには、味付けや調理法などが異なる、多種多様なサバ寿司があるのです!
味噌、醤油、塩、明太……いやいや待って! 選べない! となりつつも、最終的に選んだのは王道な塩味の「焼き鯖すし」でした。邪道を愛してやまない派ですが、やっぱり最初は軸を知らねば。
ノルウェー産のサバと福井県産コシヒカリを使用。何がおいしいって、サバはもちろんのことなんだけど、間に挟まった大葉とガリ!!! それらが加わることで、計算し尽くされた、食感・酸味・香りが完成していると思いました。小浜のサバ料理、最高です。
サバ、ふぐ、そして北陸への、愛と知識が広がった今回の旅。ちょっと時間やお金をかけてでも、行ったことのない土地で得る経験は何ものにも代え難いものだなぁと思いながら帰路に着きました。皆さんも、良い旅をぜひ。では、また!
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掲載情報は2024年12月25日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1⽇⽬】JR東京駅→JR敦賀駅→JR小浜駅→御食国若狭おばま食文化館/濱の四季→夕雅と旬彩の宿 せくみ屋
【2⽇⽬】夕雅と旬彩の宿 せくみ屋→雲城水→和菓子屋 伊勢屋→若廣 工場直売所→JR小浜駅→JR敦賀駅→JR 東京駅