今回の列車旅ポイント

  1. ダイナミックレールパックで青森県弘前市へ
  2. 弘前駅を基点に書店と雑貨店を巡る
  3. 観光にアクセスのいいホテルがある弘前駅前

こんにちは。旅先の美しい風景や豊かな自然の中で本を読むのが好きなゆっこです。

桜の名所として知られる青森県弘前市。春には弘前公園で「弘前さくらまつり」が開かれ、まち全体がやさしいピンク色に染まります。そんな弘前に、センスとこだわりが詰まった書店や雑貨屋さんが増えていると聞き、今回は「弘前らしさ」が感じられる個性あふれる独立系ショップを巡ってきました。

東京駅を出発

東北新幹線「はやぶさ」に乗って新青森駅へ

JR東京駅から、弘前が舞台の小説を片手に東北新幹線に揺られて、JR新青森駅まではおよそ3時間20分。物語の世界に少しずつ引き込まれながら、これから出会う風景を想像し、「はやぶさ」で北を目指します。

東北新幹線「はやぶさ」

新青森駅の構内には、青森らしさを感じられるねぶたの展示がありました。足を止めたくなるフォトスポットですね。

新青森駅 構内

新青森駅で在来線に乗り換えて、JR弘前駅まではさらに約40分。

弘前駅「HIROSAKI」のモニュメント

東京駅を出発しておよそ4時間、弘前駅に到着しました。駅前で迎えてくれたのはりんご形の「O」がかわいい「HIROSAKI」のモニュメント。駅を出た瞬間からあちこちにりんごが目に入り、旅の気分が一気に高まります。

弘前への旅には、「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すれば、新幹線往復きっぷとホテルがセットでお得に申込みできます。どれくらいお得になるかは、記事下部で具体的にご紹介しています。こちらをチェック!

弘前の書店「まわりみち文庫」

まわりみちが楽しい本屋

まず訪れたのは、弘前駅からバスで約6分の下土手町バス停で降りて、徒歩3分ほどの場所にある「まわりみち文庫」。

まわりみち文庫 外観

本好きな店主の奈良さんが会社を辞めて開いた小さな書店です。

まわりみち文庫 店内

わずか7坪ほどの店内には、丁寧に選び抜かれた新刊と古本が約1,500冊。検索という便利さだけでは出会えない「まわり道」の楽しさを、本を通して感じてほしい──。そんな思いが込められた店名の通り、テーマごとに並べられた本棚は、今の自分にぴったりの1冊にふと出会える工夫が詰まっています。

まわりみち文庫 店内 「変わった視点の旅、街歩き」コーナー

旅先では、ホテルに置いてある本に手を伸ばしてみたり、いつもと少し違う視点で本を選んでみたりしたくなることがありませんか? 旅先での出会いは人だけではなく、本との出会いもあると思っています。

まわりみち文庫 店内 「こぎん刺し」にまつわる本
まわりみち文庫 店内 「青森にゆかりのある本を集めた」コーナー

私自身、旅先が舞台の小説を読みながら旅への気持ちを高めていくのが好きなので、見つけた時にうれしかったのが、青森にゆかりのある本を集めたコーナー。

青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺し子の技法「こぎん刺し」にまつわる本や、弘前市出身のシソンヌ・じろうさんによるエッセイ、弘前在住の作家さんの作品なども並び、弘前の空気を感じられる一冊に出会えます。

まわりみち文庫 店内 「ZINE」コーナー

「ZINE(ジン)」(※)のコーナーもあり、本好きの心をくすぐるセレクトがずらり。この日も、地元の方や観光客の方が次々と訪れていて、なかには「2年前にも来ました」と話すリピーターの姿も。地域に根付きながら、旅人の心もとらえる。この小さな書店にふらりと立ち寄りたくなる理由がわかりました。

※編集部注:個人が趣味などをテーマに制作した冊子のこと。写真やイラスト、文章を自由にまとめたもので、最近は雑誌や作品集のように凝ったものも多い

弘前の雑貨屋「bambooforest」

生活雑貨からお野菜まで揃う小さなよろずや

次は、雑貨屋へ向かいます。

バンブーフォレスト 外観

まわりみち文庫から歩いて12分ほどの場所にある「bambooforest(バンブーフォレスト)」は、日本全国から集められた暮らしのあれこれがぎゅっと詰まったよろずやです。

バンブーフォレスト 店内

なかでも目を引くのが、棚の多くを占める無添加の食品。どれも店主の竹森さんがご家族と一緒に実際に食べて、吟味したものだけが棚に並んでいるというこだわりのものです。

バンブーフォレスト 店内

こちらの調味料は、近所の居酒屋「南国食堂shan2」で使われていた調味料があまりにおいしくて、竹森さんが商品化を依頼したというオリジナルの調味料。そんなストーリーを知ると自宅で試してみたくなります。

バンブーフォレスト 店内

バンブーフォレストには地元・弘前のつくり手による温もりあふれるアイテムも並びます。青森を代表する染織作家「Snow hand made」さんのアクセサリーもそのひとつ。弘前の植物を使い、草木染めや藍染めで染め上げた糸を使って作られたヘアゴムやピアスは自然な柔らかい色合い。贈り物にはもちろん、自分へのお土産にもぴったりです。

バンブーフォレスト 店内

キッズ向けのおもちゃにも、思わず手に取りたくなるユニークなアイテムが充実。たとえば「おやさいクレヨン」は、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料にした環境にやさしいクレヨンです。

笑顔で商品紹介をしてくれる竹森さんの誠実なセレクトにすっかり心をつかまれてしまいました。「みんなのよろずや」バンブーフォレスト。訪れるたび、新しいお気に入りに出会える気がします。ちなみに、お店には角打ちできるスペースもあり、店内で販売しているナチュラルワインやクラフトビール、酒の肴などを自由に組み合わせて楽しむことができるそう。

弘前タップルーム「ギャレスのアジト」

1日の終わりに特別な一杯を

夕方は、バンブーフォレストからバスで約3分、和徳東口バス停で降りて徒歩約5分の場所にある弘前タップルーム「ギャレスのアジト」へ。

ギャレスのアジト 外観

弘前市初のクラフトビール製造所「Be Easy Brewing」が1階に併設された、ビール好きにはたまらないスポットです。

ギャレスのアジト店内

店名は、ブルワリーの代表であるギャレスさんの名前から。「アジト」の名前にふさわしく、店内はどこか秘密基地のような居心地のよさ。オープンと同時にビールを楽しみたいお客さんが次々と集まります。

ギャレスのアジト店内

国内外のビールコンテストで数々の賞に輝く実力派のクラフトビールが揃います。お洒落なデザインの缶ビールはお土産にもおすすめ。気に入った味を持ち帰れるのもうれしいですね。

ギャレスのアジト店内

人気の「あおもりラガー」は、ここギャレスのアジトと姉妹店の限定で味わえる特別な一杯。金色に輝くビールは見るからにおいしそう。

ギャレスのアジト店内

ビールのお供には、「十和田湖ガーリックポークの自家製ソーセージ」を。カウンター席もあり、ひとりでも気軽に立ち寄れる雰囲気です。

今夜は弘前駅の近くにあるホテルに宿泊。翌朝の出発にも便利なロケーションです。

弘前公園

桜の名所・弘前公園で春を満喫

2日目は、弘前駅からバスでおよそ10分、市役所前バス停で降りて徒歩3分ほどの場所にある「弘前公園」へ。

春の弘前を旅するならやっぱりここは外せません。「日本さくら名所100選」にも選ばれていて、園内にはなんと52種類・約2,600本もの桜が咲き誇ります。

弘前公園

弘前城天守を彩るように咲く八重紅枝垂。その奥に雄大な岩木山が佇み、うっとりするほど美しい春だけの絶景です。

※編集部注:展望デッキからの撮影。展望デッキの来年以降の設置予定はありません

弘前公園

西濠の両岸には約300本の桜がアーチ状を描くように植えられています。私が訪れた日は、ちょうど開花直前のタイミングでしたが、ふくらんだ蕾も可憐で、十分に見ごたえがありました。

弘前公園

広大な園内では、場所ごとに違った桜の景色を見られるのも楽しみのひとつ。この日もところどころで咲き始めた桜が春の訪れを感じさせてくれました。

桜満開時の弘前公園(写真提供:弘前市) 桜満開時の弘前公園(写真提供:弘前市)

弘前の雑貨屋「green」

津軽の手仕事にときめく

旅の最後に訪れたのは、「人と地球に優しい」をテーマにした代官町にあるセレクトショップ「green」。

green 外観

1日目に立ち寄った「bambooforest」のお隣で、弘前公園からバスでおよそ8分、上代官町バス停で降りて徒歩3分ほどの場所にあります。

green 店内

白を基調とした明るい店内には、洋服や器など、日々の暮らしに寄りそう雑貨が丁寧にディスプレイされ、眺めているだけでも癒やされる空間です。

green 店内

そんななかでもひときわ存在感を放つのが、青森・津軽地方に伝わる伝統技法「こぎん刺し」を取り入れたgreenのオリジナルアイテム。

こぎん刺しとは、雪国の厳しい冬を生きる知恵として生まれたもの。かつては、農家の麻布の作業着を少しでも温かくしようと木綿の糸で刺し子を施すようになったのが始まりだといわれています。

green 店内

今では、羽織として着る機会が少なくなったこぎん刺しを、暮らしに取り入れやすい小物として新たな形に。地元の「弘前こぎん研究所」さんの協力のもと、greenがデザインを手がけたオリジナルシリーズには、ブックカバーやしおりなど本好きが喜ぶアイテムも。

green 店内

シリーズ最初に誕生した「桜と銀鼠色」の組み合わせは、どこか弘前らしさを感じさせる色合いです。もともとはフリンジ付きだったコースターは、「壁に飾って楽しみたい」というお客さんの声をきっかけに持ち手のついたスタイルへとリニューアルされたそう。そんなエピソードからも、greenのものづくりへの思いや、お客さんとのあたたかなつながりが感じられます。

1泊2日で巡る弘前の書店と雑貨屋の旅はいかがでしたか? 今回の旅はここまで。弘前駅から東京に戻ります。皆さんも次の休日、弘前の街を歩きながら自分だけのお気に入りをぜひ見つけてみてください。

東京駅に到着

掲載情報は2025年6月19日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

ダイナミックレールパックでお得に旅行を申込み!

旅先での読書が好きな、ゆっこさんが行く弘前の旅。店主による唯一無二のセレクトを楽しむ書店と雑貨店巡りは、自分だけのお気に入りを見つけられそうでワクワクしますね。魅力的な街歩きが楽しめる弘前への旅は、列車と宿がセットでお得に申込みできる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」がおすすめです。

今回ご紹介した旅のプランで、列車と宿を別々に申込みした場合と料金を比較してみると、単純計算で7,160円(※)もお得に旅ができます。新幹線駅である新青森駅からは、奥羽本線で40分ほど。桜の名所としても知られる弘前へ、旅してみませんか?

【今回の旅プランの場合】

  • 列車:JR東京駅⇔ JR弘前駅 東北新幹線(はやぶさ号)普通車指定席+在来線利用
  • 宿:アートホテル弘前シティ
  • プラン名:【スタンダード◆素泊り】宿泊のみ!シンプルステイプラン
  • 部屋タイプ:スタンダードツインルーム【禁煙】(1~2名)

A. JR東日本びゅうダイナミックレールパックで申込みした場合

旅行代金(目安額):33,000円(おとな1名)

B. 列車と宿を別々に申込みした場合

旅行代金(目安額):40,160円(おとな1名)

<内訳>

新幹線の指定席特急券と乗車券 33,460円※乗車券の往復割引適用済み

ホテル公式サイトで申込みした宿泊費 6,700円

★単純計算(B―A)で7,160円もお得!

※A、Bともに旅行代金は、2025年6月9日時点の2025年6月24日に出発する場合の金額です。

※往復JR+宿泊(2名1室利用時)のおとな1名の旅行代金で比較しています。

※ダイナミックレールパックは、価格変動型の個人旅行商品です。申込操作時期により同一内容でも旅行代金が異なる場合があります。

※ダイナミックレールパックの旅行代金に含まれるのは、往復JR+宿泊のみです。現地での移動・飲食等にかかる費用は含まれておりません。

青森・弘前
JR+宿泊 アートホテル弘前シティ

1泊2日/東京駅⇔弘前駅

※商品が0件の場合は検索条件を変更いただき、
再検索をお願いします。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR新青森駅→JR弘前駅→まわりみち文庫→bambooforest→ギャレスのアジト→JR弘前駅(ホテル)

【2日目】JR弘前駅→弘前公園→green→JR弘前駅→JR新青森駅→JR東京駅

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