今回の列車旅ポイント
こんにちは。トラベルクリエイターのMARIです。Instagramを中心としたSNSにて旅の発信をしたり、ライターとして活動したりしています。
今回は、福島県・会津若松へ。会津といえば、赤べこ! ということで、赤べこの魅力がたくさん詰まった「アカベコランド」やレトロな街並みが広がる七日町通り、さらに東山温泉に宿泊して、会津らしさをたっぷり感じる1泊2日を過ごしてきました。
JR東京駅から東北新幹線に乗り、約1時間20分でJR郡山駅へ。
東北新幹線
郡山駅で磐越西線に乗り換えて約1時間でJR会津若松駅へ。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、会津若松駅までの往復きっぷと宿をセットでお得に申込みできます。
会津若松駅から只見線に乗り換えて数分でJR七日町駅。東京から約3時間で七日町に到着です。
七日町駅
七日町駅に着いてまず目を引いたのが、どこか懐かしさを感じるレトロな駅舎。1934年に開業した駅で、現在の駅舎の前身は1948年に建てられ、2002年にリニューアルされたそうです。落ち着いたたたずまいが、これから歩く七日町の街並みによく合っています。
七日町駅から徒歩約10分、七日町通りにある「アカベコランド 七日町店」へ向かいます。
アカベコランド 七日町店
まず体験したのは、赤べこの絵付け体験。
目の前に置かれたまっさらな赤べこを見た瞬間、どんな柄にしよう、どんな表情にしようと想像が広がります。王道の赤べこらしさを残すのも素敵ですし、自分らしく少しアレンジするのも楽しい。
今回は、王道の赤べこにすることに。筆を持って集中している時間はあっという間で、旅先で何かをつくる時間の楽しさをあらためて感じました。
完成した赤べこ
完成した赤べこは、少し歪んでしまった柄も含めて愛おしい仕上がりに。首がゆらゆら揺れるたび、会津で過ごした時間を思い出せそうです。
赤べこの製造エリア
製造エリアは、外から見ることができます。まだ色のついていない白い赤べこや、赤く塗装されて乾燥中の赤べこの姿が!
物販コーナーも充実しています。旅の記念になるアイテムがそろっていて、会津らしいかわいさを持ち帰ることができます。
物販コーナー
購入したおみやげ
今回購入したのは、ポーチ、コインケース、ステッカー、クリスタルベコです。コインケースは、福島のソウルドリンクともいわれている「酪王カフェオレ」とのコラボ! 伝統的な張り子の赤べこだけでなく、さまざまな赤べこのグッズがあります。
店頭には「カプセルトイ」と「赤べこおみくじ」もありました。
ちなみに、七日町店からバスで30分程度(タクシー10分程度)の場所にある「アカベコランド 飯盛山店」には、赤べこの歴史や豆知識を知ることができる「教えて!VEKO兄」やゲームエリア「GAME BEKO」、フォトスポットなどもあります。
※編集部注:アカベコランド 飯盛山店は別日に取材しています
教えて!VEKO兄
フォトスポット「教えて!VEKO兄」では、赤べこが福島を代表する郷土玩具であることや、疫病が広がったときに魔除けのお守りとして親しまれてきたこと、赤べこ発祥の由来とされる「赤べこ伝説(※)」の背景などを知ることができます。ポップで親しみやすい展示なので、赤べこのかわいらしさだけでなく、その背景にある文化にも自然と興味がわいてきます。
※編集部注:福島県柳津町に伝わる伝説。1611年に会津地方を襲った大地震で倒壊した「霊巌山 圓藏寺」の「虚空藏堂(本堂)」の再建に、赤毛の牛の群れがあらわれて資材を運ぶ手伝いをしたことから、福を運ぶ「赤べこ」として多くの人々に親しまれるようになったといわれる
赤べこの塗り絵
GAME BEKOでのデジタル紙相撲ゲームエリアでは、赤べこの塗り絵をし、それをスキャンすると赤べこのデジタル紙相撲が始まる仕掛けも。自分で色をつけた赤べこが動き出すのが楽しく、つい夢中になってしまいます。
アカベコランド 七日町店を楽しんだあとは、まちなか周遊バスで約30分、東山温泉の「御宿 東鳳」へ向かいます。
御宿 東鳳
フロント
背後に「大野ヶ原追鳥狩図」が描かれたフロントへ。落ち着いた空間の中に会津らしい趣が感じられます。
タワー館 和室
今回泊まった部屋は「タワー館 和室」です。
客室の窓からの眺め
窓の外に広がる景色も気持ち良く、宿で過ごす時間をゆっくり楽しめます。また、客室にウォーターサーバーが設置されていたり、洗面台が2つあったりと、便利に過ごせる配慮もうれしいです。
館内には「宙(そら)の湯」と「棚雲(たなぐも)の湯」という2つの大浴場があり、標高約300メートルの高台ならではの開放感が魅力。会津の空や街並みを眺めながら湯に浸かる時間は、それだけでとても贅沢でした。
宙の湯の露天風呂
三日月のかたちが印象的な宙の湯の露天風呂。湯舟の部分が突き出ていて、まるで浮かんでいるような気分に。湯に浸かりながら景色をぼんやり眺めているだけでも、開放感たっぷりの贅沢な時間を感じられます。
棚雲の湯の露天風呂
こちらは、棚雲の湯の露天風呂。棚田のように3つの湯舟が連なっていて、上から全身浴、半身浴、寝湯を楽しめるように深さが違っているのが特徴です。頭上に広がる空を眺めながら湯に浸かる時間が心地良く、自然と気持ちがほぐれていきます。
2つの大浴場には、露天風呂のほか内湯やサウナも備わっていて、朝5時に男女が入れ替わるため、朝と夜で異なる湯処を楽しめます。泉質は硫酸塩泉です。
宙(そら)の道
大浴場へ向かう途中にある「宙(そら)の道」も印象的でした。月の満ち欠けをモチーフにした小道を進んでいくつくりとなっていて、温泉へ向かいながら気分が少しずつ高まっていきます。
夕食はビュッフェです。会津らしい料理が数多く並び、どれから食べようか迷う時間さえも楽しいひとときです。
馬すじ煮
ぜひ食べていただきたいのは、東鳳名物の「馬すじ煮」(上写真)と「まんじゅう天ぷら」(下写真)。
まんじゅう天ぷら
どちらも普段なかなか食べる機会のない、会津らしさを感じられる一品です。さらに、柳津町のご当地グルメ「会津柳津風ソースカツ丼」(季節限定。通常は「ソースカツ丼」)、会津の郷土食「こづゆ」、目の前で握ってもらえるお寿司や、会津名物のねぎ蕎麦もいただきます。少しずついろいろ味わえるのは、ビュッフェならではの楽しさです。
デザートの種類も豊富です。
写真の上段左から「レインドロップケーキ」、「苺のムースとミックスベットのマリネ」(季節限定)、「東鳳プリン」。下段左から「レアチーズ杏とオレンジのクーリー」(季節限定)、「抹茶のココット」(季節限定)。
おすすめは、テレビ番組に出演もされている鈴木一夫シェフ監修の、会津中央乳業の牛乳を使用した東鳳プリンです。ミルクのコクが豊かでありながら甘さは上品で、満足感のある味わいです。
翌朝も朝食ビュッフェを満喫。
注目なのが、会津若松市に隣接する、喜多方ラーメンで有名な喜多方市の食文化として知られる「朝ラー」です。会津地鶏スープを使用した塩としょうゆの2種類が用意されていて、今回は塩味をチョイス。やさしい旨みが広がって、朝からしっかり満たされます。
チェックアウト後は、まちなか周遊バスで約30分、再び七日町通りへ。
七日町通り
歴史を感じる建物が並んでいます。落ち着いた空気の中でゆっくり歩けるのが七日町通りの魅力。建物を見上げたり、写真を撮ったりしながら歩いていると、この町らしい時間の流れを感じられます。
七日町通りではカフェ巡りを。はじめに立ち寄ったのが、抹茶専門カフェ「濃い春」です。
濃い春
店内は自然光が差し込む明るい雰囲気です。
目の前で抹茶をたててもらえるのが印象的で、一杯ができ上がるまでの時間も楽しめます。
いただいたのは、抹茶ラテと抹茶テリーヌ。どちらも店名の通り「濃い」おいしさです。
旅の最後に立ち寄ったのは「太郎焼総本舗」です。地元では「太郎焼き」と呼ばれる大判焼きがいただけます。
太郎焼総本舗
木のぬくもりを感じる店内は、どこか懐かしい空気に包まれています。
今回は、クリームチーズの「あげ太郎」(写真左)と、小倉あんの「太郎焼き」(写真右)、コーヒーをいただきました。
「あげ太郎」は、サクッとした食感と軽やかさの中にコクもある味。小倉あんの「太郎焼き」は、ほっとするようなやさしい甘さで、どこか懐かしさのある味わいです。
赤べこの絵付けを楽しみ、七日町通りを歩き、東山温泉でゆっくり過ごす。かわいさ、懐かしさ、癒やしが詰まった2日間で、見て終わりではなく、自分で体験して、味わって、持ち帰れる楽しさがあります。赤べこの愛らしさにときめきたい人にも、レトロな街歩きを楽しみたい人にも、温泉でゆっくり癒やされたい人にもおすすめしたい旅先です。
掲載情報は2026年5月28日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR郡山駅→JR会津若松駅→JR七日町駅→アカベコランド 七日町店→御宿 東鳳
【2日目】御宿 東鳳→濃い春→太郎焼総本舗→JR七日町駅→JR会津若松駅→JR郡山駅→JR東京駅