今回の列車旅ポイント

  1. ダイナミックレールパックで行く横浜への旅
  2. 本店限定デザインも!「近沢レース店 元町本店」
  3. 石川町駅から徒歩圏内で楽しむ、横浜元町巡り

純喫茶やホテル、昔の邸宅などのレトロスポットを、年300軒以上巡っているレトロさんぽの堤じゅりです。今回は、横浜元町を代表する老舗「近沢レース店 元町本店」を訪れ、クラシカルな空気が漂う「ホテルニューグランド」に宿泊する1泊2日の旅へ。

かわいらしいレースの魅力と、歴史ある建築の美しさ、そして街に刻まれた物語にふれながら、横浜ならではの時間を楽しんできました。

近沢レース店 元町本店

話題の老舗レース店へ!

JR東京駅からJR横浜駅を経由して、JR石川町駅へ。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、列車と宿をセットでお得に申込みできます。

まず向かったのは、駅から徒歩10分ほど、歴史ある横浜元町ショッピングストリートの老舗「近沢レース店 元町本店」です。1901年(明治34年)創業で、もともとは絹の輸出を手がけていましたが、時代とともにリネンを扱う店となり、やがてレース専門店へと姿を変えてきました。

※編集部注:元町本店はリニューアル工事に伴い、2026年8月末(予定)までは仮店舗(元町本店より徒歩2分ほど)で営業中です。詳しくはこちら

近沢レース店 元町本店 近沢レース店 元町本店(2026年4月取材時)

現在は、ハンカチや日傘、エプロン、スリッパなど、日々の暮らしに寄り添うアイテムにレースをあしらったラインアップを豊富に展開しています。

特に人気を集めているのが、「タオルハンカチ」と「シーズンタオルハンカチ」です。

タオルハンカチ

こちらが人気のタオルハンカチ。レースのデザインもカラーも豊富で、どれにするか迷う時間さえも楽しいです。

シーズンタオルハンカチ

こちらは、見ているだけで楽しくなるシーズンタオルハンカチ(写真左下のコーナー)。毎月2種類ずつ新作が登場するシリーズです。

2026年秋冬 シーズンタオルハンカチ頒布会 シーズンタオルハンカチ頒布会のコーナー

訪れたときにはちょうど、「2026年秋冬 シーズンタオルハンカチ頒布会」(※受付は終了しています)が開かれていました。頒布会とは、毎月の新作を確実に予約できる特別な機会のこと。人気のデザインは、予約販売の時点で完売して店頭に並ばないこともあるそう。

7月のシーズンタオルハンカチ「ケチャマヨ」

頒布会で展示されていた7月のシーズンタオルハンカチ「ケチャマヨ」。思わずくすっとしてしまう、遊び心のあるデザインです。

巾着 巾着
キーリングポーチ キーリングポーチ

もちろん、ハンカチ以外にも、思わず「かわいい!」と声がもれてしまうような商品がたくさん。シーズンタオルハンカチと同じレースを使ったアイテムなどもあり、思いがけない出合いがあるかもしれません。

元町本店限定のタオルハンカチ「マリーン」(写真提供:近沢レース店) 元町本店限定のタオルハンカチ「マリーン」
(写真提供:近沢レース店)
元町本店限定のポケッタブルエコバッグ 元町本店限定のポケッタブルエコバッグ

元町本店限定の、港町・横浜を感じさせる船のレースがあしらわれたタオルハンカチやエコバッグも見逃せません!

近沢レース店「シーズンタオルハンカチ」

お迎えしたレースたちを紹介!

さて、ここからは今回購入したシーズンタオルハンカチ2点と、タオルハンカチ1点をお披露目します。

シーズンタオルハンカチ「ピッツァ」 シーズンタオルハンカチ「ピッツァ」

まずは、シーズンタオルハンカチから。1枚目は、ピザのレースがなんともユニークで、思わずくすっとしてしまいます。「buono!(おいしい)」という文字とともに、トマトとバジルが鮮やかなマルゲリータピザが並んだレースは、見ているだけでお腹が空いてきそう。

シーズンタオルハンカチ「ボルダリング」 シーズンタオルハンカチ「ボルダリング」

もう1枚のシーズンタオルハンカチは、ボルダリングのデザイン。カラフルなホールドに足をかけて登る女性の姿と、「Climbing(登る)」の文字。今にも動き出しそうな躍動感にあふれた1枚です。

タオルハンカチ「オールドローズ(アクアブルー)」 タオルハンカチ「オールドローズ(アクアブルー)」

3枚目は、定番のタオルハンカチ。一番人気だという「オールドローズ」の花柄レースを選んでみました。少し特別な日にも普段使いにもなじみやすく、長く重宝しそうな1枚です。

編集部注:本記事で紹介している商品は完売している場合があります

ホテルニューグランド

時を超えて愛されるクラシックホテル

お買い物を楽しんだあとは、横浜元町ショッピングストリートから徒歩10分ほどの場所にあるホテル「ホテルニューグランド」へ。横浜で泊まるなら、一度は訪れてみたい憧れのクラシックホテルです。

ホテルニューグランド

関東大震災で大きな被害を受けた横浜の復興のシンボルとして、1927年(昭和2年)に開業し、マッカーサー元帥やチャップリンも滞在したことで知られています。マッカーサーが泊まった部屋は、今も「マッカーサーズスイート」としてその名を残しています。

ホテルニューグランド 本館

入って最初に目にするのは、重厚な大階段。温かみのあるタイルに、鮮やかなブルーの絨毯。大きな時計の下には、ホテルニューグランドのロゴのフェニックス(鳳凰)の意匠がいくつもあしらわれています。

ホテルニューグランド 本館

ホテル内部には、フェニックスの意匠がいたるところにひそんでいます。私が見つけたのは、階段のすぐそばにある柱のランプ。館内を巡りながら、そんな「隠れフェニックス」を探してみるのも楽しいかもしれません。

ホテルニューグランド 本館

階段を上った先に広がるのは、静かで品のあるロビー。窓辺にはやわらかな光が差し込み、椅子に腰を下ろすと、時間までゆっくりと流れていくようです。

ロビーには開業当時から使われているキングスチェア、ライティングデスク、新聞かけなどの家具が今も残っています。知らなければうっかり通り過ぎてしまいそうですが、このロビーを訪れたならぜひ目を留めたいポイントです。

キングスチェア キングスチェア

キングスチェアのひじ掛けにあしらわれた天使のお顔をやさしくなでると願い事が叶うかも……。

ライティングデスク ライティングデスク

マッカーサーズスイートにも同じライティングデスクが置かれているのだとか。

新聞かけ 新聞かけ

ロビーの端には、ひっそりと置かれた、今は使われていない新聞かけが。

ホテルニューグランドの客室

横浜の海と街を望む客室

本館のロビーをひと通り楽しんだあとは、チェックインを済ませて部屋へ。

ホテルニューグランド タワー館 客室

宿泊するのは、本館に隣接するタワー館にある「ベイビューコーナーダブルルーム」です。お部屋の窓からは横浜の海と街並みが広がり、豪華客船や、1930年(昭和5年)に建造された「氷川丸」の姿も見ることができます。内装は落ち着いたクラシックな雰囲気で、ゆったりと過ごせる空間でした。

ホテルニューグランド「フェニックスルーム」

特別公開のフェニックスルーム

普段は一般公開されていませんが、「フェニックスルーム」も見逃せない空間のひとつ。アフタヌーンティーなどの喫茶営業(不定期)を利用すると入ることができます。

フェニックスルーム

開業当時はメインダイニングとして使われていた場所で、洋風の外観や内装が印象的なホテルにあって、ここは和の意匠がひときわ強く感じられます。

ホテルニューグランド「ザ・カフェ」

ホテル発祥の味を楽しむ

部屋で少し休憩したあとは、本館1階の「ザ・カフェ」へ。例年、期間限定(3月〜4月くらい)で提供されている特別なメニューをいただきます。(2026年4月取材時)

ザ・カフェ

それがこの「大人のお子様ランチ」。

大人のお子様ランチ

もちろん、ただのお子様ランチではありません! ホテルニューグランド発祥の歴史あるメニュー、「スパゲッティ ナポリタン」「シーフードドリア」に、開業時より受け継ぐ伝統のデミグラスソースを添えた「ハンバーグステーキ」がひとつになった、なんとも欲張りで贅沢な一皿。普段は単品で提供されるメニューだからこそ、このように少しずつ味わえるのはうれしいですね。

プリン・ア・ラ・モード

デザートには「プリン・ア・ラ・モード」を選択(オプションで変更可能)。当時のパティシエが、アメリカ人将校の夫人たちに喜んでもらいたいという思いから生み出したメニューです。

つるんとしたプリンに、色とりどりのフルーツ、さらにアイスまで添えられた姿は、女の子の「好き」をぎゅっと集めたようなかわいらしさ。こんな一皿が目の前に運ばれてきたら、当時の夫人たちもきっと胸をときめかせたはずです。

ホテルニューグランド「中庭」

ライトアップされた夜の中庭を散策

食事を終えて、少しだけ本館にある中庭の散策へ。ここは、かつてプールとして使われていた場所で、今は噴水が楽しめる空間になっています。

ホテルニューグランド 中庭

個人的にはライトアップされた夜の雰囲気がお気に入り。ライトに照らされたアーチ窓が静かに浮かび上がり、緑の上にきらめく小さな光は、まるで星が降りたよう。今夜は美しい夢が見られそうです。

ホテルニューグランドの朝食

海を眺めながら朝食を

朝ご飯は、タワー館の5階の「ル・ノルマンディ」でいただきます。

ル・ノルマンディ

船をイメージしたという内装と、窓の向こうに広がる海を眺めながら過ごしていると、本当に船の中で食事をしているような気持ちになります。

モンテクリストサンド

朝食にいただいたのは、「モンテクリストサンド」。甘く焼かれたフレンチトーストのあいだに、塩気のあるベーコンととろりとしたチーズが挟まれた、甘じょっぱいおいしさが魅力の一皿です。旅の朝にぴったりのごちそうでした。

神奈川・山下公園
JR+宿泊 ホテルニューグランド

1泊2日/仙台駅⇔横浜駅

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山下公園

震災のがれきから生まれた、山下公園

朝食のあとは、天気が良かったので、ホテルニューグランドから徒歩3分ほどの場所にある「山下公園」を少しお散歩。海沿いに広がるこの公園は、1923年の関東大震災で生じたがれきを使って、海を埋め立て整備されました。

山下公園

今回は少し時期が早かったのですが、山下公園は横浜を代表するバラの名所としても知られ、見ごろの季節(春バラは5月上旬〜6月中旬、秋バラは10月中旬〜11月上旬)には約160種1,900株ものバラが咲き誇るそうですよ。

 春バラの見ごろ(5月中旬~6月上旬)を迎えた「未来のバラ園」(写真提供:横浜市) 春バラの見ごろを迎えた「未来のバラ園」
(写真提供:横浜市)
山下公園 インド水塔

そんな山下公園の片隅にひっそりと佇むのが、「インド水塔」。この塔は、関東大震災で被災したインドの人々に手を差し伸べた横浜の人々への感謝と、亡くなった同胞への祈りを込めて、1939年に横浜のインド人コミュニティによって建立されたものです。

山下公園 インド水塔

塔の内側を見上げると、モザイクタイルで彩られた、異国情緒あふれる美しい天井が。細かく砕かれた色の粒が花のような模様を描いていて、思わず見入ってしまいました。

横浜マリンタワー

横浜の街と海を一望できる横浜マリンタワー

旅の最後に立ち寄ったのは、山下公園から徒歩1分ほどにある「横浜マリンタワー」。

横浜マリンタワー

新しいスポットのようにも感じますが、実は、1961年に横浜開港100周年を記念して建てられた、歴史あるタワー。かつては世界一高い灯台としてギネスブックに登録されていたそうで、横浜の移り変わりを見守ってきた存在なのです。

横浜マリンタワー 灯台灯具(写真提供:横浜マリンタワー) 灯台灯具
(写真提供:横浜マリンタワー)

1階ホールには、長く横浜の海を見守ってきた「灯台灯具」が展示されており、灯台としての役割を担っていた名残を感じることができます。

横浜マリンタワー 展望フロアからの眺め

エレベーターで29階と30階の展望フロアへ上がると、横浜の街並みを見渡すことができます。ここまでで訪れた、ホテルニューグランドや山下公園のほか、赤レンガ倉庫、氷川丸といった歴史あるスポットも見渡せ、横浜らしい眺めを楽しめます。

近沢レース店でのお買い物から、ホテルニューグランドでの滞在、そして横浜の街歩きまで楽しんだ1泊2日。街の華やかさだけでなく、その背景にある歴史や物語まで楽しめるのが、横浜の面白さだと感じました。今回の旅が、お出かけの参考になればうれしいです。

石川町駅から帰途

掲載情報は2026年6月26日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR横浜駅→JR石川町駅→近沢レース店 元町本店→ホテルニューグランド

【2日目】ホテルニューグランド→山下公園→横浜マリンタワー→JR石川町駅→JR横浜駅→JR東京駅

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