ライター:明知真理子
旅の楽しみは、初めての景色やグルメ、そして人の温かさとの出会い。そのすべてを持ち帰ろうと写真を撮ってみたものの、帰ってみるとどれもイマイチ……。そんな残念な体験は誰にでもあるはず。
そこで、その世界観にファンが多いトラベルグラファー・古性(こしょう)のちさんに、今日から始められる「旅の思い出になる写真」を撮るためのコツを聞いてみました。
びゅうたび 編集部員のイマイチ写真へアドバイスも!
★プロフィール
「素敵だな」「好きだな」と感じたものがあるはず。それが写真の「主役」です。
主役が決まったら、それを写真の中心にして、しっかり表現してみましょう。カプチーノの泡に思いっきり寄って質感を表現したり、きれいな色を際立たせるように光を当てたり、友達の笑顔を中心にしたり。自分が感じた「素敵」や「好き」を、写真で伝える工夫をしてみて。
ポイント①【基本】
・自分が感じた「素敵」を写真の中心に
・被写体に適した表現を工夫する
写真を撮るアングルも大切。ソースや飾り付けがキレイな料理なら俯瞰した写真もいいけれど、のっぺりした印象になってしまうことも。たとえばパフェや山盛りサラダなどの高さのある料理なら、横から撮ってボリューム感を伝えるのもアリ。料理にだけピントを合わせて、お皿の手前や背景をぼかせば、雰囲気のある写真になります。
あとは、お店の花瓶やオブジェなどの雰囲気が伝わる小物をプラスしたり、フォークを持った手を入れてみたり、写真に「動きをつける」と変化がつけられるかも。
ポイント②【グルメ写真】
・自然光が当たる場所で
・被写体に合ったアングルで
・動きをつける小物をプラス
もっと良くするとしたら、2つ以上の被写体を主役にしたい場合は、高さが合っているかを考えるといいかも。
この写真だと、背の低い缶と背の高い瓶を一緒に撮ろうとして、右上が切れてしまっています。2枚に分けたくないなら、もう少し引いて全体を入れるか、手で持ち上げて高さをそろえてみましょう。
単体で画にならないときは、「相方」を用意するのもおすすめ。
お酒の瓶だけでは少し寂しいと感じたら、例えば下の写真のように、きれいな色のおつまみを一緒に撮れば、自分らしいシチュエーションが作れます。
ポイント③【お土産編】
・ラベルは正面に向けて
・2つ以上の被写体を撮るときは高さをそろえる
・単体で画にならないときは「相方」を用意
ポイント④【Instagram】
・同じフィルタを使ってテイストを統一
・プロフィール画面でどう見られるか意識する
メイン画像:Photo by – Nobuhiro Toya