こんにちは。旅をしながらかわいいものを集めたり、書いたり撮ったりしている旅人、古性(こしょう)のちです。寒いのが死ぬほど苦手なので、冬は大体あたたかい南国に避難しています。だけれど冬は嫌いじゃないんです。だって寒い冬にしか味わうことのできない贅沢ってたくさんあるから……!
そんな「寒いのは苦手だけど冬は好き」なわがまま代表として、今回は青森のぽかぽかリゾートで温泉に入り、岩手を走るぬくぬくのこたつ列車で雪景色を楽しむというめちゃくちゃ贅沢なコースを回ってきました。
【行程】
まずは、はやぶさに乗り込み、JR東京駅から青森のJR八戸駅へ。片道は3時間ほど。この緑×ピンクのカラーリングがかわいすぎる。
駅弁を食べたりウトウトしたりしているうちに、あっという間に八戸駅に到着。ふと窓の外を見ると、屋根に白い雪が積もってる……!
駅前に降り立つと、そこは本当に圧倒的……雪景色……!!!
何を思ったのか、スネを思いっきり出すスタイルで取材に来てしまったわたし。でも銀世界ってテンションあがる。
八戸駅からさらに「青い森鉄道」に乗り継ぎ、約15分の三沢駅で下車。向かうは本日の宿泊先の「青森屋 by 星野リゾート」さん。憧れの星野リゾートに行けるなんてうれしすぎる。
来ました! 青森屋! 広々立派な外観に……
贅沢なフリースペースの数々(フリードリンクが楽しめるフリースペースは1箇所)。
館内はほどよく暖かく、冷えた体がぽわーんと緩んでいきます。
そしてこちらがお部屋。めっっちゃ広い……。
館内はとにかく広いため、わたしのように早めにチェックインを済ませて、館内をゆっくり楽しむ人が多いそうです。
荷物を置いて、早速公園を散策してみることに。
公園は一周40分ほど。公園奥の楓林橋(ふうりんきょう)へ向かいます。
ここからは、公園内の真ん中にぽっかり穴のように開いた池を眺めることができます。あまりの寒さに、水が凍っている……!
カエデの落ち葉を透かすと、氷の光がキラキラ。フォトジェニックな写真がたくさん撮れるので、写真好きにはたまらないスポット。
反対側には、足湯に浸かりながら池を眺めることのできるスポットが。
コタツでぬくぬく暖まりながら景観を楽しむ「あおもり藍テラス」も極楽。もちろん電源コンセント付きです。
しばらく散策して冷えた体を温めるため、公園内にある有料ラウンジ「八幡馬ラウンジ」へ。ここは2000円(税抜)を払うと10:00〜21:00まで何回でも使えるシステム。チェックアウト後でも利用が可能。
中には、こんな感じでくつろげるスペースが。座って足をうんと伸ばしても余るくらいの大きさです。
9:00~12:00までは、抹茶と和菓子を楽しむことができるそうです。
窓からは、こんな景色を一望することが可能。贅沢すぎる……。
歩き回って疲れたので、1時間ほどひと休み。この後は写真を撮りに出かけたり、ラウンジでお昼寝をしたりしながら過ごしました。
お散歩で冷えきった体を温めるため、楽しみにしていた温泉へ。内湯も素敵なのですが、おすすめしたいのは露天風呂の浮湯。ロケーションもさることながら、とにかく湯質が良すぎる。驚くほどに、お肌すべっすべになります。
最高具合が、写真からも伝わりますでしょうか。もう……いつまでもいつまでも、この幻想的な雰囲気に包まれてぽかぽかお風呂に浸かっていたい。浴槽の外側にはたくさんの灯篭と、ライトアップされたねぶたの姿が。気づけば出たり入ったりを繰り返しながら、1時間ほど堪能してしまいました……。
お風呂に入ったあとは、食事処「ヨッテマレ酒場」で、夕飯を食べながら「じゃわめぐショー」を鑑賞!
「じゃわめぐショー」は、青森屋のスタッフが演奏してくれる「スコップ三味線」や津軽三味線、青森民謡が楽しめる大人気のショー。開始1時間前から人が集まってきていました。
しめ鯖丼とたんげりんごサワーをいただきながら鑑賞。頬張りながら撮影していたのでショーには混じれませんでしたが、一般のお客さんがスコップ三味線を演奏する場面も! 飛び入りしたかった……。
※編集部注:「じゃわめぐショー」は2019年公開時のものです。最新のアクティビティ情報は青森屋 by 星野リゾートのWebサイトをご確認ください
夕飯の後は再び公園へ。4人のねぶた師が手がけた作品がライトアップされています。
めっちゃかっこいい……!!! 体は温泉に入ったおかげでポカポカだし、雪も降っていないタイミングだったので、ぬくぬくしながら見ることができました。
30分ほど鑑賞して、この日はお部屋へ帰宅。ふかふかベッドでおやすみなさいしました。
翌日は、青森屋のバイキングレストラン「のれそれ食堂」で素敵な朝がスタート! 青森の美味しいものがずらり。
その中でも、ものすごーく気に入ったのが、青森の郷土料理「せんべい汁」。ふわふわのお煎餅が入った汁物で、あったまるし美味しいしで、朝から4杯くらい食べました。愛しい。
ご飯を食べたあとは、20分ほどかけて公園を一周するストーブ馬車に乗ってみました。
その名の通り、馬車の中にあったかいストーブがあり、のほほんと暖まりながら公園を回れる馬車です。中はこんな感じ!
馬車を降りたら、青森屋専用のシャトルバスに乗って、約10分で三沢駅へ。ここから青い森鉄道で八戸駅にいったん戻り、JR八戸線に乗り換えて岩手県の久慈駅に向かいます。およそ2時間の旅。
ここから、本日のお目当て「こたつ列車」に乗ることができます。
朝ドラ『あまちゃん』の、ユイとアキのイラストも。懐かしい。
数分待って、いよいよ出発! こたつ列車の旅に行ってきます!
中はこんな感じ。こたつがずらりと並びます。窓の外にはきれいな景色が見えていて、これは初体験。
もちろん、めちゃめちゃ暖かい……ついついウトウトしてしまう居心地の良さ。
ガイドさんが居て、停車駅や外の景色について説明をしてくれます。
駅弁は要予約。わたしは、ほたて弁当を頼みました。移動しながら、コタツに入って美味しいものを食べることのできる幸せ。
のんびりしていると、突然乗り込んできたのは「なもみ」。岩手版のなまはげです。
「なもみ」の語源(炉にあたってできる火だこを「なもみ」と呼び、火だこを剥いで怠け者を懲らしめるという意味からきている)や、三陸鉄道ができた歴史など、いろんな話を聞くことができます。
三陸鉄道といえば……あまちゃん! ロケ地になった場所が次々現れます。運行状況次第ではありますが、タイミングが良ければ、こんなふうに気になる駅に降りることもできちゃいます。
この日は残念ながら曇りだったのですが、晴れると、もっとたくさんの絶景が見えるはず……。
そんなこんなしているうちに、終点の宮古駅に到着。ここで1時間ほど待って、折り返しで久慈駅に戻ります。
外を眺めているうちに、いつの間にか眠ってしまいました……。
帰りは行きと同じルートを、八戸で購入したウニ丼を食べながら帰りました。
寒かったけれど、冬ならではの楽しみ方ができました! 今度はゆっくり1週間くらいかけて青森・岩手旅をしてみたいなあ。
それでは今日も、良い旅を!
掲載情報は2020年12月22日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR八戸駅→三沢駅→青森屋 by 星野リゾート
【2日目】三沢駅→JR八戸駅→久慈駅(こたつ列車)→宮古駅(こたつ列車)→久慈駅→JR八戸駅→JR東京駅