フォトジェニックな世界遺産「五箇山」。話題のフォトインフォトにも挑戦!
富山県といったら……? 私のイメージはおいしい海鮮料理や黒部ダム、あと富山ブラックラーメン(ラーメン大好きなのです)など。
そして、ずっと行ってみたかった「五箇山(ごかやま)の合掌造り集落」があるのも富山県!ということで、今回は「フォトジェニック」をテーマに、その五箇山を訪れることに!
東京から北陸新幹線に乗り、約2時間半。あっという間に富山県に足を踏み入れました。
JR新高岡駅がスタート地点!
新幹線で降り立ったのはJR新高岡駅。ここが五箇山へのスタート地点です。「世界遺産バス」というなんとも素敵な名前のバスが駅前のバスロータリーから出ているのでこちらに乗り、いざ五箇山へ!
世界遺産バスの注意ポイント
世界遺産バスは合掌造り集落の周辺にある各停留所を経由して行くのですが、バス停間の距離はかなりあります。「降りそこなった!」なんてことになったら大変。JR新高岡駅やJR高岡駅からのバスは、1〜2時間ごとに1日5便しかないため、もし降りそこなったら隣の集落まで45分くらいかけて歩かなければならないことも。あらかじめ、行きたい集落を決めておきましょう!
五箇山ってどんなところ?
五箇山の合掌造り集落は富山県南砺市(なんとし)に位置し、いくつもの集落が点在しています。中でも代表的なのは相倉(あいのくら)集落と菅沼(すがぬま)集落。これらの集落は岐阜県の白川郷と合わせて、1995年にユネスコ世界遺産に登録されています。
美しい写真が撮れる「相倉集落」へ
五箇山を代表する写真でよく使われているのが相倉集落の合掌造りです。後ほどフォトスポットからの様子をご紹介しますね。まずは、相倉集落を一通り散策してみます。
今年は雪が少ないそうですが、「えっ! これで少ないの!?」と思ってしまうほど積もっているように感じました。メインの道路は舗装されているので歩きやすいのですが、少しでも脇道へ入るとすごい雪の量で、たちまちズボッとはまってしまうほど!
写真では雪がかなり積もっているので、大雪が降っているように見えますが、訪れた時はかすかに降っているくらいでした。観光するにはよいのですが、写真に収めるとなるとたくさん降っていたほうが、きちんと雪が写り込んでより幻想的な雰囲気に撮れるのでちょっぴり残念。
ちなみに、雪を写すってとても難しそうに見えますが、実はすごく簡単。撮影するときの大事な3つのポイントをお伝えします!
- フラッシュを発光させる
- シャッタースピードやISOはオート
- ホワイトバランスは寒色系がおすすめ
上記の中でも一番重要なのは一つ目の「フラッシュを発光させる」こと。雪に光が当たり、ふわっと写り込んでくれます。
構図のポイントとしては撮りたいもの(被写体)を真ん中にして、全体の景色を撮影するのも良いですが、端に寄せてみたり、思い切って部分的に切り取ってみたりすると、ひと味違った写真が撮れるかもしれません。
「相倉集落」全景フォトスポット!
相倉の全景を見られるフォトスポットへはまず、メイン通り沿いにある駐車場の脇から始まる階段を上ります。冬は元の階段が見えなくなるくらい雪が積もっているので、「そもそもこれって雪で作った階段のオブジェみたいなものでは!?」と思ってしまうほど。
階段を上っていくと、今度は山道。舗装されているので歩くことはできますが、腰〜肩の高さくらいまである雪をかき分けただけなので、本来の道幅より、かなり狭くなっている感じです。
そしてようやくたどり着いた頂上からは……こんな景色が!
23棟の合掌造りが連なる、素敵な佇まい。こちらの家屋には、現在も住んでいらっしゃる方々がいます。「世界遺産に住む」って、なんだかよいですね。
実は、ここまで来ると距離があるので、撮影するには望遠レンズが必要です。
フォトスポットでの簡単撮影テクニック!
最近はやりの「フォトインフォト」という言葉をご存じでしょうか? スマホなどで撮影した写真を表示させて、それを別のカメラで撮影するという方法。 今まで世界各地でフォトインフォトを行ってきたのですが、五箇山でもやってみました! 今回はスマホを雪の上に置いて合掌造りの景色を表示させ、雪に包まれた集落のイメージを撮影してみました。
相倉に行ったら立ち寄ってほしい!
メイン通り沿いにあるお休み処・茶店「まつや」にはお土産や食事のコーナー、自由に休憩できるスペースがあり、相倉観光に欠かせない場所となっています。
歩き疲れてしまったら、ここでひと休み。お土産の種類も豊富です。
こちらも訪れておきたい「菅沼集落」
相倉を満喫したら再び世界遺産バスに乗り、次に訪れたのは菅沼集落。
こちらは全9棟と相倉に比べてこぢんまりとしていますが、歴史や暮らしを身近に体験できる施設があり、近くを流れる庄川の眺望も抜群です!
人が少なくひっそりと落ち着いた雰囲気で、のんびりと観光できました。
そういえば、散策していて気づいたことがひとつ。
「……まだお昼食べてない!!」
全9棟の中には、お土産屋さんやお食事処も数軒ありましたので、ちょうど目の前にあった「お食事処 与八」へ飛び込みました。
冷えた体に入れたいのはやっぱりこれ、温かいおそば! しかも山菜とろろそばですよ! たくさん歩いて足も疲れて、全身寒くて……そんな状態で食べるおそばは、いつもの数百倍おいしく感じられました。
「菅沼集落」全景フォトスポット!
世界遺産バス停留所からまっすぐ歩いて行った場所が、菅沼集落を見渡せる全景スポットになっています。
バスを降りて集落内の民俗館などを散策したあと、この全景スポットへ行く場合はエレベーターを使うと便利。歩いていると矢印の書かれた看板があり、その方向に進むとトンネルが現れ、さらにその先にエレベーターがあります。迷うことはあまりなさそうですが、雪が積もっている時期は知らない道へ迷い込むと大変なので、お気をつけて!
雪がたくさんあるタイミングを狙うなら、1月中がよさそうです。(取材時は2月上旬)
帰りは菅沼からJR新高岡駅やJR高岡駅まで、世界遺産バスで帰れます。今回は高岡市内のホテルで一泊しましたが、五箇山では合掌造りに泊まることもできますよ!
ちなみに冬季はライトアップイベントも行われているので、気になる方は五箇山の公式ホームページから日程をチェックしてみてくださいね♪
掲載情報は2019年11月18日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
スポット情報
お食事処 与八
住所:富山県南砺市菅沼177
電話:0763-67-3955
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR新高岡駅→相倉集落→菅沼集落→JR高岡駅
【2日目】JR高岡駅→JR東京駅