ご当地アイドル「りんご娘」おすすめ!レトロかわいい弘前りんご旅
「青森県」と聞いて、皆さんはまず何を思い浮かべますか? ねぶた、海の幸、温泉……そして、なんといってもりんごでしょう。
りんごといえば可憐で、かわいらしい……といえば、そう、アイドルですよね!
今回の旅先は本州の端っこ、最北端に位置する青森県です。青森名物は数あれど、アイドル大好きライターの私としては、やはり、ご当地アイドル・りんご娘はハズせません。
“ご当地アイドル”という言葉、今ではよく耳にするようになりましたが、りんご娘はその先駆け的存在。2000年に結成され、メンバーを替えながら17年(!)たった今もなお活動を続ける、レジェンドともいうべきアイドルグループです。
今回、そんなりんご娘さんの取材をさせていただけることに。
緊張と興奮を抑えつつ、いざ青森県・弘前へ!
ご当地アイドル「りんご娘」に会いに、弘前へ
「本州最北端」なんて聞くとすごく遠い気がしますが、東京駅から東北新幹線に乗り込み、新青森駅までは約3時間。
そこから特急つがるに乗り換えれば、あっという間に弘前駅に到着です。
駅を出た瞬間、りんごがお出迎え。
弘前市観光案内所にはしっかり、りんご娘のポスターがありました。
さすが、地域に根付く、ご当地アイドルです。
さっそく弘前某所の、りんご娘さんが所属する事務所におじゃますると……
「よろしぐおねがいします!」
ひゃ、か、かわいい! ちょっと訛ってる!
ではいきなりですが……自己紹介をお願いしてもいいですか?
彩香 彩る酸味とおぢづぐ香りはどんだべか? りんご娘の彩香! この春から高校生になる15歳です。
ジョナゴールド(以下、ジョナ) リンゴジュースは“J”の味! りんご娘のジョナゴールド。春から高校2年生の16歳です。
ーーりんご娘さんはメンバー皆さんのお名前を、りんごの品種名から取っているんですよね! 普段は、どんな活動をされているんですか?
ジョナ 地元・青森のイベントや福祉施設でパフォーマンスをしています。りんごがおいしくなる秋から冬には、「パワーアップる!」というPR活動のキャンペーンガールとして全国を回って、弘前産りんごをPRするお手伝いをしています。
夏のねぷた祭りなど、お祭りにもたくさん参加するので、地元の方に話しかけていただくことも多いです。
ーー昨年は国民的アニメソングカバーコンテスト「愛踊祭(あいどるまつり)2016」で見事優勝し、全国的にも注目を集めました。
彩香 少しずつテレビに出させていただく機会も増えて、九州にもファンの方がいると知ってびっくりしました。優勝のご褒美として作っていただいた曲「Ringo star」の弘前での先行リリースイベントでは、地元の方が500人近く集まってくださって、うれしくて涙が出そうになりました。
ーー3月29日にリリースされた「Ringo star」は超名曲ですよね。
りんご娘推薦!弘前のおすすめスポット&スイーツ
ーー初めて弘前を訪れる人に、ここだけはハズせないというおすすめスポットはありますか?
ジョナ 「りんご公園」です! 県内で栽培されているほとんどの品種のりんごの木が一面に広がっていて、りんごの花が咲く5月には「弘前りんご花まつり」も開催されます。公園の中にある“りんごの家”では、りんごについての勉強もできます。
彩香 「弘前公園」もハズせません。今、石垣の改修のため、弘前城が丸ごとお引っ越しをしている関係で、弘前城と岩木山が一緒に見られるんです。もうすぐ「さくらまつり」もあるので、桜と岩木山と弘前城という3ショットが見られるのもおすすめです。
ーーなるほど。ちなみに、青森に来たら食べるべき、りんごスイーツはありますか?
ジョナ 「菓子司みしま」という和菓子屋さんのアップルパイです。果肉じゃなくてジャムを使っているので、すごく食べやすいんです。
弘前には「アップルパイガイドマップ」というのがあって、そこに載っているものをいろいろ食べてみたのですが、やっぱり「菓子司みしま」のアップルパイが一番好きです。
彩香 「ラグノオ」のりんごスティックがおすすめです。生地がしっとり、中のりんごはシャキシャキしていて、コンパクトな長方形なので、お土産にもぴったりです!
ーーでは、青森の魅力をひと言で表すと、ズバリなんでしょうか!?
ジョナ 「お祭り」です! 春は“日本一の桜”といわれる「弘前さくら祭り」、夏には「ねぷた」「ねぶた」「たちねぷた」「八戸三社大祭」と、いろんなお祭りがあります。四季に合わせたお祭りがあって、いつ来ても楽しい場所だと思います。
彩香 青森にずっと住んでいて一番感じるのは、「人の温かみ」です。シャイな人が多いんですけど、そのぶん心が温かいです。方言も、すごく温かみがあるなと思います。
ーーお2人の方言も、かわいいですもんね。
彩香 これでも“よそ行き”なんですよ。
ジョナ 普段友達と話してるときは、おじいちゃんおばあちゃんくらい訛りが出ますね。
ーーでは、最後に「びゅうたび」読者の方に、メッセージをお願いします。
彩香 青森県は、自然だったり食べ物だったり観光地だったり……本当にどこをとっても素敵なものばかりです。おいしい空気や、地元の人の津軽弁を感じながら、ぜひ青森・弘前を楽しんでもらえたらなと思います。
ジョナ 4月下旬から5月上旬の「弘前さくらまつり」で、弘前の魅力を存分に感じていただきたいです。私たちりんご娘が所属するリンゴミュージックも、年に一度の自主公演ライブ「パワーライブ2017」をやりますので、さくらまつりと私たちのライブ、どちらも見に来ていただけたらうれしいです!
青森のおいしい空気と温かい人柄に囲まれると、こんなにも良い子が育つのか……と、ため息が出るほど愛らしいお2人のインタビューでした。
メンバーおすすめの、りんごスイーツを求めて!
すっかり心が浄化された私。
ここからは、りんご娘さんおすすめのスイーツやスポットを巡る旅に出ます。今回インタビューできなかった残りのメンバー、ときさん・王林さんにも、おすすめスイーツを教えていただきましたよ。
まずは、彩香さんおすすめ・ラグノオ「パティシエのりんごスティック」。
青森土産の定番。食べたことがある人も多いのでは?
これを置いていないお土産屋さんはない!というほど、いたるところで見かけました。
私は弘前駅直結の駅ビル・アプリーズ内にある「ラグノオ アプリ」で購入。
しかも、ここ「ラグノオ アプリ」では、りんごスティックの実演販売があり、焼きたてを食べることができるのです。
焼きたてが食べられるのは、ここラグノオ アプリ店と弘前樋の口店の2店舗のみなので、どちらかで食べることをおすすめします。
続いては、ジョナゴールドさんおすすめ「菓子司みしま」のアップルパイ。
弘前駅から徒歩15分ほどということで、観光案内所で配布されていた「アップルパイガイドマップ」を手に、お店を目指します。
明治38年創業の老舗和菓子店「菓子司みしま」。
和菓子の並ぶ店内に、これまたすっと溶け込んでいるこちらが、ジョナゴールドちゃんおすすめのアップルパイです。
ふんわり軽い生地の中には、紅玉100%の自家製りんごジャムが。
ジャムは少し粒感が残っていて、ゼリーのような食感。しっかりとした甘みで、日本茶とよく合いそうな、まさに和菓子屋さんのアップルパイといった感じです。
小さくかわいらしい三日月形で、食べ歩きにもお土産にも最適!
お次は、王林さんおすすめのりんご飴です。王林さんいわく、「見た目もかわいいし、飴のパリパリとりんごのシャキシャキが絶妙なバランス!」なんだとか。
お祭りの出店などで買える、あのりんご飴のことらしいのですが……残念ながら見つからず、どうしようかと思っていたところ、観光施設「津軽藩ねぷた村」で、こんなものを発見!
りんご(娘の写真がパッケージにプリントされた)飴、発見! よっしゃー!
アイドルオタクさんにこれをお土産にすれば、盛り上がるし、喜ばれること間違いなし。
アイドルオタクの私が自信を持っておすすめします。
ときさんのおすすめは、「『珈琲はなまる』さんのアップルパイです。紅玉のりんごが使われていて、酸味があるパイです!」とのこと。
ねぷた村から5分ほど歩いた、弘前公園・亀甲門のほど近く。路地を少し入った住宅街の中に、またまたこの旗がありましたよ。
「珈琲はなまる」は、温かみのある木を基調とした店内に、コーヒーのいい香りが広がる、落ち着いた雰囲気の喫茶店。
こちらでは、アップルパイとホットアップルジュースをいただきました。
ぽっと色づいたりんごがパイからのぞく、見た目もかわいらしいアップルパイは、甘さ控えめの上品な味。酸味と甘みのバランスが絶妙でした。
ホットアップルジュースの酸味も、歩き疲れた体に効く効くぅ!
ここまで3つのアップルパイとりんごドロップを食べましたが、自分でも驚くほどペロッといけちゃいました。りんご本来の味を生かしたものが多く、どれも甘すぎないので、何個でも食べられるんです。
「アップルパイガイドマップ」に載っている、残り45種類も、いつか食べ比べたいな。
青森のりんごが集まる「りんご公園」&「りんごの家」へ
りんごスイーツを満喫したところで、本日最後に訪れるのは、ジョナゴールドさんおすすめの「りんご公園」。
約65種、1,300本のりんごの木があるりんご公園。公園内にある“りんごの家”では、約1200 種類ものりんごアイテムを販売しているそう!
まさに“りんご尽くし”な公園、期待に胸膨らませ、いざ!
あれ……
おや……。
さすがにちょっと時期が早すぎたようです。
気を取り直して、“りんごの家”へ。
本当に所狭しと、りんご食品やグッズが並んでいます。なかでも種類豊富だったのが、りんごを発酵させて作るお酒・シードル。
昨年4月に「ハウスワイン・シードル特区」に認定された弘前市では、現在さまざまなシードルが製造、販売されています。
シーズンオフ感は否めなかった「りんご公園」ですが、春になると一面りんごの花が咲き誇り、5月6日〜15日には「弘前りんご花まつり」が開催されます。
皆さんには、ぜひその時期に訪れるのを全力でおすすめします!
さぁ、ホテルに戻って、りんごの家で買ったシードルでも飲んで寝ますかね。
この取材旅、ひとり部屋飲みがお決まりになりつつあります。
そして、ゴキゲンなすっぴん写真を、いつの間にかたくさん撮影している。
あー、この時間が一番しあわせ! これぞ一人旅の醍醐味……じゃないですか……!?
さくらまつりに期待を胸を膨らませて弘前公園へ!
2日目も、りんご娘おすすめのスポットへ。
彩香さんが、一番行ってほしい場所に挙げていた「弘前公園」を訪ねます。
西濠沿いに続く“桜のトンネル”は、永遠に続いていきそうな桜の木々に思わず息をのむ、絶景ポイントのひとつです。
「りんご公園」に続いてこちらも、残念ながら少し時期が早かったですが、この道をのんびり歩くだけでも、とても癒やされました。
今年(2017年)の開花予定日は4月22日、「弘前さくらまつり」は4月22日(土)~5月7日(日)の開催です。
今年はさくらまつりが始まって100年の節目の年ということで、会期も例年より長めなんだそう。りんご娘が出演するイベントもあるし、これは行くしかない!
最後は再び弘前駅前に戻り、お楽しみのお土産さがし。
りんごジュースの種類はさすがの豊富さで、ラベルもかわいいものが多かったです。
カップにお湯を注ぐだけのりんご紅茶も、パッケージがお洒落。
なかでも私が気に入ったのが「青い森の天然青色りんごジャム」と「りんごde食卓 りんごバター」です。
これをダブルでトーストに塗れば、インパクト大・りんご風味特大の“青森トースト”が作れるのでは……? 帰った翌朝の楽しみまでできちゃいました。
弘前では、4月中旬から「さくらまつり」に「弘前りんご花まつり」と、楽しみなイベントが続きます。
りんご娘は5月3〜7日、ほぼ毎日どこかしらのイベントに出演しているそうなので、彼女たちのライブも同時に楽しむなら、ゴールデンウィークに訪れるのがおすすめ!
おいしい! かわいい! 楽しい!がいっぱいの青森県・弘前は、まさに今からがベストシーズン。1泊と言わず、2泊、3泊と……ついついのんびりしたくなりそうな、魅力的な街でした。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR新青森駅 →JR弘前駅 →弘前駅ビル アプリーズ →菓子司みしま →津軽藩ねぷた村 →珈琲はなまる →弘前りんご公園 →アートホテル弘前シティ
【2日目】弘前公園 →弘前駅ビル アプリーズ →JR弘前駅 →JR新青森駅 →JR東京駅