東京の夜、ちょっとお酒が飲みたいなと思ったら、みなさんはどこへ行きますか?
おしゃれなバルや、落ち着いたバーもいいけれど、酒場に行ってみるのはどうでしょう。
良心的な価格で予約は不要と、気軽に楽しめるのが魅力です。
とはいえひとりで行くにはちょっと構えてしまうかも。女性ならなおさらですよね。
そこで今回は、週に3……4……いや数回(!)はいろいろなお店で晩酌を楽しんでいる私、モデルの倉本康子が、女性ひとりでも入りやすい、都内のお気に入りの酒場をご紹介します!
渋谷といえば、おしゃれでスタイリッシュな新しいお店が次々とオープンしていますが、今回は50年以上続く老舗酒場へ。JR渋谷駅南口から徒歩3分ほどで到着したのは、立ち飲みの聖地として名高い「富士屋本店」です!
老舗の立ち飲み酒場と聞くと、昔からの常連客ばかりで入りにくい気がしますが、こちらは初めてでも大丈夫。わいわいと楽しむお客さんもいますが、ひとり静かに読書をしながら飲んでいるお客さんもいたりします。若い女性客も多いので、気兼ねなく楽しめるお店です。
営業時間が夕方5時から9時ぐらいまでと短めのため、泥酔客がいないというのも女性にはうれしいポイント。
女将のヨッシーさんをはじめ、キビキビと働くスタッフがお店全体に目を配っているので、雰囲気を壊すようなお客さんはいません。ひとりでも安心して飲めますよ。
もちろん、料理もおいしいんです。
私は決まってタコ刺しからスタート! タコは高タンパクなのに低カロリーで低脂肪、そのうえタウリンやビタミンB群をはじめ栄養素も豊富で美肌効果も期待できるので、女性には絶対におすすめ。鮮魚店から毎日仕入れているので、いつ食べてもおいしいタコを出してもらえます!
野菜としらすがたっぷりとのったボリューム満点の豆腐サラダ、ハムカツやはんぺんチーズ揚げなどの揚げ物もおすすめ。
2杯目はホッピーで!
ホッピーは、1948年に販売が開始されたビアテイスト清涼飲料水。消費のほとんどは東京をはじめ関東圏で、そのほかの地域の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、東京の酒場ならどこにでも置いてある定番のお酒です。スッキリとした味わいでどんな料理にも合ううえに、低カロリーで低糖質、プリン体ゼロという、健康にやさしいホッピーは女性にぴったり!
注文すると“外”と呼ばれるホッピー1瓶と、“中”と呼ばれる焼酎のセットが出てきて、自分で割って飲むスタイル。アルコール度数も気分によって調節できるんです。
富士屋本店では普通のお店とはちょっと違っていて、焼酎の銘柄を選べます。もし残ったら、焼酎のミニボトルは、持ち帰ることもできますよ。
このお店は良心的な価格も魅力。キャッシュオンデリバリーの明朗会計で、あらかじめ予算を決めて飲むことができるのも安心。とはいえ私は、いつも予算をオーバーしてしまうけど……(笑)。
渋谷駅からすぐなので、0次会やひとりで軽く飲みたいときにもうってつけ。入れば絶対に楽しい時間を過ごせます!
※「富士屋本店」は2018年10月末に閉店しました。
渋谷で楽しく飲んだあとは、JR山手線で1駅のJR恵比寿駅へ。向かうは西口から徒歩2分の「たつや駅前店」。おしゃれな街・恵比寿にありながら、開店は朝8時(!)というレアなお店です。
テーブル席中心で広い地下店が併設されていますが、ひとりで飲むならコの字型の大きなカウンターの雰囲気が素敵な1F店がおすすめ!
店内に一歩入ると、タイムスリップしたかのようなTHE大衆酒場の雰囲気! アパレル関係者が多い恵比寿という土地柄もあってか、夕方ごろからは若い女性の姿も目立ちます。
私も知り合いと偶然会うことが多く、モデルの先輩に会ったり、0次会をしていたら、1次会で一緒に飲む予定のメンバーも0次会をしていたり(笑)。
実はたつやは、黒ホッピー発祥の店なんだそう。店員の鈴野輝佳さんによると、ホッピーの製造会社がまだ黒ホッピーを作っていなかった時代に、たつやではホッピーをギネスビールで割ったものを提供。それがおいしいと評判になり、黒ホッピーの製造が始まったのだとか!
飲み方にもこだわりが。焼酎・ホッピー・ジョッキの3つをよく冷やし、焼酎・ホッピーを1:5で注ぐ、製造会社おすすめの“3冷”で提供してくれます。氷が入っていないため、時間を置いても薄まらないのがポイント。アルコール度数は5%とビールと同じくらいなので、飲みすぎには要注意です!
ちなみにホッピーと黒ホッピーの違いは、ビールと黒ビールの違いと一緒。黒のほうが香ばしさと苦みが感じられる味わいです。
日本一を看板に掲げるやきとりは、どれも香ばしくておいしい!
私の好みはシロとコブクロ。コラーゲンが豊富なガツ刺しも、いつも頼むお気に入りのメニューです。
最後は女性に人気という、お店おすすめメニューを。じっくりと焼き上げられた厚揚げの表面はパリパリで、中はフワフワ♪ ヘルシーなのもうれしいところ。売り切れることもあるそうなので、早めに注文するのがいいかも。
黒ホッピーと一緒に、ぜひ試してみて!
5時からスタートした酒場旅。夜も更けてきたところで、最後のお店へ向かうとしましょう。
恵比寿駅から山手線で約20分のJR有楽町駅へ。4分ほど歩いた数寄屋橋のガード下にあるのが、お目当ての「まつ惣」。会社帰りのOLさんや、カップルにも人気のお店です。最近は外国人観光客も多いんだとか。
ハイブランドのショップや大型商業施設が立ち並ぶ通りから、わずか数分で酒場がひしめき合うエリアへと行けるのが東京の魅力。ショッピングを楽しんだあとに立ち寄ると、なんだかホッとできる雰囲気で、銀座の別の魅力が楽しめます!
店内の雰囲気が外から見えるので、気軽に入れるのも女性にはありがたい。この開放感を感じるためにも、できれば晴れた日に訪れてください!
こちらのお店もキャッシュオンデリバリーですが、会計方式がちょっと変わっています。
ザルの中にお金を置いておくと、注文したものが出てくるたびに引かれていきます。これならひと目でいくら残っているかわかって便利!
でもやっぱり私は途中でお金が足りなくなって、つい追加してしまうんですけど(笑)。
ところで、店頭にかかる緑色のちょうちんに気づきましたか? これは地場産品応援の店である証し。まつ惣では豊富な地場産品を取りそろえており、看板メニューのやきとん、やきとりには冷凍肉を使わず、国産物のみに限るというこだわりぶり。さらに、できるだけ食品添加物も使わないというから、何を食べても安心です。
やきとりややきとん、肉豆腐が人気ですが、サクサクのコロッケも大きな鳥モモ肉の串も本当においしい! 何を食べても満足できるお店で、リピーターが多いというのもうなずけます。
3軒もはしごをしたので、本日はここまで! JR東京駅近くのホテルに宿泊です。
明日はどこに行こうかな……?
今回の酒場旅、いかがでしたか?
3軒とも大きな駅からも近くて便利なうえ、女性でも安心して入れるお店です。
東京で遊んだ夜に「どこでご飯を食べようかな」と迷ったら、ふらっと入ってみるのもいいのでは?
絶対に楽しい夜になりますよ!
この記事の内容は2019年6月14日現在の情報です。
たつや駅前店
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-8-1 STM恵比寿ビル1F 電話:03-3710-7375 営業時間:月~土曜日8:00~翌4:00、日曜日、祝祭日8:00~22:00 定休日:年末年始
まつ惣
住所:東京都千代田区有楽町2-1-20 電話:03-3592-6551 営業時間:月~金曜日17:00~23:30、土・日曜日17:00~23:00 定休日:無休
今回の旅の行程
【1日目】JR渋谷駅→富士屋本店→JR恵比寿駅→たつや駅前店→JR有楽町駅→まつ惣→JR東京駅