鉄道ファンにはたまらない!北海道新幹線&道南いさりび鉄道が最高すぎた 北海道

道南いさりび鉄道&北海道新幹線で行く、函館列車旅が最高すぎた

2018.06.28 北海道
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みなさん、列車に乗ってますかー? わたくしは相変わらずノリノリで乗っております。前回は東京から程近い鶴見線の旅をご紹介しましたが、今回は思いきって北海道へ!
北海道新幹線&道南いさりび鉄道で、函館列車旅を楽しんできました!

駅弁、切り離し、青函トンネル…北海道新幹線の楽しみ方

北海道新幹線はやぶさと吉川正洋

駅弁を買ってテンションが上がりすぎて、運転席にかぶる失態

まずはJR東京駅6:32発「はやぶさ1号」で終点・JR新函館北斗駅のひとつ手前、JR木古内(きこない)駅を目指します。今回は道南いさりび鉄道にも乗りたいと思い、あえて木古内駅で降りることにしました。到着は10:40ですので、新幹線乗車をゆっくり味わえます(なんという贅沢!)。

取材日は6月2日。この日にもまた意味があります(詳細は後ほど……)。行きたい場所、乗りたい列車、食べたいもの、会いたい車両を思い浮かべ、早朝からニヤニヤが止まりません。

北海道新幹線 車窓からの風景

新幹線から東京の住宅地を眺めている時間がなんとも好きです

大宮の鉄道博物館を過ぎたあたりで、駅弁をオープン。東京駅の「駅弁屋 祭」は朝の5時半から開いていてありがたい。今回は北海道の弁当「北の海鮮鮨」にしました。目的地の駅弁を食べることで、テンションアップ! 僕はこれを“先走り弁”と呼んでいます。早くも北海道モード全開です。

北の海鮮鮨

本日の先走り弁。早く行きたい北海道!!

続いてのお楽しみはJR盛岡駅での切り離し作業見学。「こまち号」(秋田行き・前7両)と「はやぶさ号」(新函館北斗行き・後ろ10両)はこの駅で切り離され、それぞれの目的地に向かいます。僕はあとから出る「はやぶさ号」に乗っているので、切り離しを見ることができるんです。
(※作業時間が短いため、連結部分から遠い席だと切り離しシーンは見られませんのでご注意を! 見たい場合は普通車だと8号車に乗り、盛岡駅到着後すぐに連結部分へ向かいましょう)

盛岡駅での秋田新幹線切り離し作業

スーッと切り離し! グッバイこまち!

JR新青森駅、JR奥津軽いまべつ駅を過ぎたら、あのお時間が近づいてきます。そう! 「青函トンネルタイム!」
全長53.85kmを25分かけて走ります。しかも青函トンネルは2018年で30周年。感慨にふけりながら、長い長い海底トンネルを味わいました。これも北海道新幹線ならではの時間です。

青函トンネル通過中

途中、以前は駅だった竜飛(たっぴ)海底と吉岡海底を通過

木古内駅ホーム

木古内駅に着いたー!

鉄道ファン必見の資料館「いかりん館」

さぁここから道南いさりび鉄道に乗って函館へ! ……とその前に。木古内駅で降りたらどうしても行きたい場所がありました。それは「いかりん館」という名の資料館! 木古内駅からはバスで約10分です。

いかりん館 外観

念願のいかりん館!

こちらは2015年に開館した木古内町の郷土資料館。閉校した小学校の校舎を活用しています。幕末に使われた軍艦、咸臨丸(かんりんまる)のものと推定されるいかりのほか、木古内の郷土や産業についてたくさんの展示品があるのですが、その中になんと“鉄道資料室”があるのです! 僕はこういう資料館が大好き。あまりに好きすぎて、本を出したこともあります。

いかりん館 帽子、制服、タスキを身に着けた吉川正洋

なんと、帽子と制服と“タスキ”を貸してくれます

帽子と制服まではありますが、タスキを貸してくれるところはほとんどありません。しかもタスキには「一日駅長 山川豊」の文字! レア度100点満点を軽く超えてくるのが、いかりん館。こんな資料館初めてです!

いかりん館 館内展示

貴重な展示を眺める

ここには廃線になってしまった江差(えさし)線関連のものだけでなく、道南の鉄道に関するいろいろな展示があります。ヘッドマーク、駅名標、乗車券箱、メーターパネル……グッとくる品々ばかり。

さらに、いかりん館のすごいところ……それは資料が大充実しているところ!

いかりん館 館内資料

当時の運用情報や硬券の切符、オレンジカードやタブレット閉塞など、国鉄時代の希少な資料に思わず笑ってしまいます

いかりん館 青函連絡船で使用された毛布

青函連絡船で使われていた毛布に……

いかりん館 展示されている改札

改札もありました

資料を教室で一日中見ていてもいいそうです。しかも無料!! あまりに貴重な資料が多いので、木古内に1週間滞在して毎日来た方もいたそう。その気持ち、本当によくわかります。

土・日・祝日には、いかりん館の裏手にあった旧渡島(おしま)鶴岡駅を利用した「道南トロッコ鉄道」も走っています。

道南トロッコ鉄道 線路

次は2週間泊まってトロッコにも乗ろう

懐かしの「北斗星」車両に出会え、大感激‼

木古内駅に再び戻ってきました。ここからは函館に向けて「道南いさりび鉄道」に乗ります。こちらは北海道新幹線の開業と同時に走りだした第三セクターのローカル線。もともとは「江差線」と呼ばれていた路線です。魅力はなんといっても美しい車窓風景。昼は津軽海峡、夜は漁船のいさり火や函館の街明かりが見えることも。

さて、最初に書きましたが、本日は6月2日。
僕は、この日のいさりび鉄道乗車をずっと狙っていました。

それはなぜかといいますと……

道南いさりび鉄道 旧国鉄色車両

この日から、旧国鉄色の車両が運用開始に!!

こちらはファンの間では“首都圏色”や“タラコ色”と呼ばれている塗装。北海道では根室本線でこの色の車両が走っていますが、道南でも見られるのはうれしいことです。

道南いさりび鉄道 車窓からの風景

出発したら海と函館山をながめ……

道南いさりび鉄道 茂辺地駅ホーム

途中の茂辺地(もへじ)駅で降りました

木古内駅からいさりび鉄道で約27分の茂辺地(もへじ)駅。近くには、あの名車両が保存してあります。

その車両とは……

北斗星 車両

寝台特急「北斗星」!!

北斗星は青函トンネルが開通した1988年から2015年まで、27年間走っていた豪華寝台列車で、上野と札幌を結んでいました。引退後は解体される予定でしたが、地元北斗市の「北斗の星に願いをプロジェクト」がクラウドファンディングで保存を呼びかけたところ、なんと1,600万円近くが集まり、茂辺地駅近くの「茂辺地 北斗星広場」で2両が保存されることになったのです。

北斗星 寝台

土日祝は中にも入れます。懐かしくてたまらんです

北斗星が走りだした1988年、どうしても乗りたかった僕は親に毎日おねだりし、念願かなって乗せてもらいました。その時は約16時間、一睡もしないで乗りました。あまりに興奮しすぎて眠れなかったのです。

小学校6年生の吉川正洋と北斗星

北斗星と小6の僕(寝不足で、ちょっと具合悪め)

「北斗の星に願いをプロジェクト」代表の澤田導俊さん(地元のお米屋さん)に北斗星の思い出を語りまくっていると、そこにハツラツとした女性が入ってきました。お名前は「紀(きの)あさ」さん。紀さんは手回しオルガン奏者で、横浜出身ですが函館が大好きすぎて、なんとどちらにも住まいがあるそうです。

北斗星 ロビーカー

ロビーカーで語り合いました

気づけば次の列車の時間です。
ありがとう北斗星。また会いに来ます!

茂辺地駅から再びいさりび鉄道に乗車。

道南いさりび鉄道 ながまれ号

茂辺地駅で観光列車「ながまれ号」に遭遇!

ラッキーピエロ 北斗飯生店 チャイニーズチキンバーガー

茂辺地駅の隣駅、上磯駅から歩いて約4分の「ラッキーピエロ 北斗飯生店」へ

ラッキーピエロ」で函館名物のチャイニーズチキンバーガーを食べ、

東久根別駅 トイレ付き豪華貨車駅舎

上磯駅から約10分の東久根別駅へ

東久根別駅ではトイレ付きの豪華貨車駅舎を堪能し、JR函館駅に到着。
1日目は鉄分たっぷりの旅でした。

函館駅前停留場から函館市電に乗り約12分、谷地頭(やちがしら)停留場へ移動し、5分ほど歩いた先にある、こちらも鉄分多めの「谷地頭温泉」へ。疲労を癒やし、函館駅近くのホテルでゆっくり過ごしました。

函館朝市で、解禁直後のスルメイカを釣って食べよう!

6月3日、函館2日目の朝。

函館の朝といえば、もちろん朝市!
函館駅からすぐの「函館朝市」へ行ってみます。

函館朝市を歩く吉川正洋

海鮮から野菜まで、なんでもござれの朝市です

函館朝市 五色丼

キラキラの五色丼で腹ごしらえ。新鮮!

6月2日からいさりび鉄道では旧国鉄色車両が走りだしましたが、その前日には函館で「あるもの」が解禁になっていました。

それはスルメイカ!!

6月から12月のシーズン中に訪れるなら、絶対に食べたい函館の名物です。

函館朝市駅二市場 活いか釣り

函館朝市駅二市場で活いか釣り

函館朝市駅二市場 イカ刺し

この透明感!

函館朝市駅二市場 イカ刺しを食べる吉川正洋

コリコリしていておいしいー!!!

朝市内にある「函館朝市駅二市場」では、時価(500円~1700円程度)で、いけすのスルメイカを釣って食べることができます。
甘みも満点のスルメイカ。
これからどんどん大きくなっていき、特においしいのは7月から9月とのこと。

また夏ごろ、お目にかかりましょう!

八幡坂 路面電車

函館のビュースポット「八幡坂」

解禁直後のイカを満喫したあとは、写真撮影といきましょう。
まずは函館駅前から末広町まで市電で8分、停留場から3分ほど歩いた「八幡坂」へ。ここでは路面電車を撮影。
次は「函館山」。八幡坂から13分ほど歩き、函館山ロープウェイ山麓駅へ。夜景が有名なスポットですが、僕は昼をオススメします。

なぜかって?

それは、ここから北海道新幹線が見えるから!

函館山展望台からの眺望

終点に到着する新幹線を見届けて、この旅も終点に到着

この記事の内容は2019年5月20日現在の情報です。

 

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR木古内駅→いかりん館→茂辺地駅→北斗星広場→上磯駅→東久根別駅→函館駅→谷地頭停留場→谷地頭温泉

【2日目】函館朝市→函館朝市駅二市場→末広町停留場→八幡坂→函館山ロープウェイ山麓駅→函館山→JR函館駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

吉川正洋

1977年生まれ。東京都出身。長嶋トモヒコとお笑いコンビ「ダーリンハニー」を結成し、2000年プロデビュー。テレビ朝日『タモリ倶楽部』内で結成された“タモリ電車クラブ”の会員であり、日テレ系『笑神様は突然に・・・』では番組内で誕生したユニット“鉄道BIG4”の一人に数えられるなど、芸能界屈指の鉄道マニアとして知られる。2018年3月31日にはDVD『鉄道ひとり旅 DVD 偉大なる山陰本線編』を発売。鉄道関連のテレビ番組やイベントに多数出演している。
Twitter: https://twitter.com/dhyoshikawa

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