まったり女子旅@新潟・燕三条。温泉&スパイスカレーに癒やされる!
小さい時から夢の職業は旅人、モデルの甲斐まりかです!
今回は、年末年始に気軽に行けてゆっくりひと息つける、癒やしの女子旅へ。たくさんの美味しい食べ物に出会えることにも期待!
そんな目的にぴったりな新潟県・燕三条へは、JR東京駅から上越新幹線に乗り、約1時間50分。JR燕三条駅で下車します。
【行程】
初めての鍛冶体験!
まず向かったのは「三条鍛冶道場」。JR燕三条駅からJR弥彦線に乗り約3分、一駅隣のJR北三条駅で降り、徒歩5分ほどで着きます。
ものづくりは大好きでとても興味があるけれど、力仕事は得意じゃない私は、初心者向けのペーパーナイフ作り体験に挑戦!
館長さんいわく、三条は全国有数の金物産業都市として知られ、三条鍛冶道場では鍛冶職人さんに直接指導してもらえるとのこと。
まずは、一通りプロセスを見させてもらってから、挑戦です!
熱せられて柔らかくなった鉄をトンカチで打って、どんどん変形させていきます。力が足りない私は、鉄を均一に打てないため若干デコボコな表面になってしまい、職人さんに手伝ってもらいました。
最初から右腕がぱんぱんになるくらい力が必要で、最後までできるか不安だったけど、ただの鉄の棒だったものが、潰したり削ったり、形を整えてちゃんと愛情のこもったペーパーナイフになりました! 職人さんのご指導のおかげです。
最後に記念の刻印を入れ、はい、できあがりー!
丁寧に手伝ってもらったのもあり、1時間もかからずにできあがりました。
ものづくり体験を通してその土地のスペシャリティを肌で感じ、世界にひとつしかないものを持って帰るのは思い出にもなっておすすめです!
お目当ての宿、嵐渓荘へ
町からは少し離れ、自然に囲まれた温泉旅館「嵐渓荘」へは、予約していた三条市デマンド交通「ひめさゆり」のタクシーで東三条駅から約40分。
若女将さんが出迎えてくださり、とても素敵な部屋へ案内してもらいました。
私が泊まったのは、川に面していて、とても気持ちのいい日差しを感じられる部屋。着いてさっそく、緑茶とお饅頭をいただき、ひと休み。外の静かな景色を見てるだけで、もうリラックス……。
なんだかおなかがすいたなと思ったら、まだ昼ご飯を食べていなかった! ということで、地元の食材を使った天ぷらとともに、嵐渓荘の源泉を使って作ったおうどんを。いただきまーす!
東京より少し気温も低くて寒いけど、美味しいおうどんのおかげで、体も温まりました。おなかいっぱい食べ、天気もよいので、お風呂の前に館内外を散策。
館内の所々に飾ってある生花がとても素敵で、嵐渓荘のこまやかなこだわりを感じます。
一歩館外へ出ると、川のせせらぎや風に揺れる木の音がとても心地よく、デッキの椅子でずっと座っていれるくらい空気が美味しい。忙しい東京での生活を忘れちゃいそうなくらい癒やされます。
例年この地域は11月末に雪が積もるらしく、雪景色もきれいだろうな〜なんて想像してみたり。
貸し切りできる露天風呂へ
宿泊した部屋がある本館は国登録有形文化財の建物で、そこから廊下を渡っていくと、16時以降から貸し切りができる露天風呂があり、宿泊するなら絶対おすすめ! 露天風呂は、130cmの深さがあり立って浸かる「深湯」と、広々とした外の景色が眺められる「石湯」があり、私は石湯を貸し切り。
若女将さんいわく、嵐渓荘がある場所は昔、海底だったとのこと。そのため、未だに色々なところに岩肌がむきでるなど、陸地とは少し違う地形が残っているとのことです。また、温泉は少しヌルッとした強食塩冷鉱泉。それがまたこの旅館の魅力であり、個性なのですね!
露天風呂で温まった後は、ロビーに置いてある、嵐渓荘の源泉で入れたほうじ茶を一杯。ここでしか味わえない源泉は昔、健康に効果があるといわれ、薬として売られていたほど。胃とお肌にいいみたい〜!
そして、待ちに待った夕食!
旅館に泊まる醍醐味は豪華な夕食だと思っています。嵐渓荘の看板料理で、地元の旬な食材ばかりを楽しめる、川魚のフルコースをいただきました。初めて食べるゼンマイ一本煮と鯉の刺身もすべて美味〜! ちなみに、川魚が苦手な方は、海鮮のコースに変更もできるそうです。
あとはもうぐっすり寝るだけ。
そして朝食も豪華! 目が覚める!
おかゆは源泉を使って炊かれているため、少し塩っ気があって、それがまたちょうどいい。
もう一泊したいけれど、残念ながらチェックアウトして町に繰り出します!
三条産ウコンを使った本格的スパイスカレー!
2日目は食い倒れデー!
旅館の送迎バスで東三条駅に向かい、弥彦線で一駅隣の北三条駅へ。駅から徒歩3分ほど、大好物のカレーを求めて「三条スパイス研究所」へ。
お店の名前からして、スパイスへのこだわりが伺えます。わくわく。
地図を見ながら歩くと、急に現れる、ひときわ目立つ大きくて不思議な建築物が。なんとこれが、求めていた三条スパイス研究所!
かつては小学校の給食センターだったらしいのですが、町の人が集まれるような場所にしたいと、大変身させたそう。そんな想いもあり、イベントなどが頻繁に行われ、私が伺った時も地元ラジオの公開収録の日でした。たくさんのお年寄りが集まり、笑い声が絶えないにぎわいぶり!
朝食をちゃんと食べたのに、お店に入った瞬間から漂うスパイスの香りに食欲が復活し、さっそく注文。
メニューは好きなカレーを2種類選べるターリーセットか、数量限定のビリヤニセット。ビリヤニとは、インドで食べられているスパイスとお肉の炊き込みご飯のこと。
本心は両方食べたいくらい……。だけれど胃はひとつしかないので、店員さんおすすめのビリヤニセットに!
お料理を待っている間に、三条スパイス研究所のカレーがなぜほかとは違うか、こだわりを教えてもらいました。
スパイス料理には欠かせないウコン。なんと、お店のすぐ隣の畑で自家栽培。本来は暖かい土地の作物だけれど、地元の農家のおじいちゃんが30年ほどかけて研究した栽培方法を直伝してもらったそう。
毎年収穫は11月初旬頃で、ちょうど取材時期のタイミングがよかったので、採れたての貴重な生ウコン(秋ウコン)を試食させてもらえることに! 明るい黄色いのが春ウコンで、オレンジ色に近いのが採れたての秋ウコン。
初めての生ウコン……お味は……苦い……。とても苦い……。
ほんの少しかじっただけでも苦味が広がり、なんというか、体には絶対いいと思える味。
そしてついに待ちに待った、炊きたてのビリヤニ!
選んだカレーは新潟の郷土食材を使った、打ち豆と干し野菜のカレー。まずは、ビリヤニをそのままひと口。はぁ〜しあわせの味と香り。続いて、カレーも混ぜて、ヨーグルトソースも一緒に。地元の食材から出る出汁や旨味も効いているから、ただスパイシーなだけじゃなく、どことなく上品で落ち着く味です。
先ほど試食させていただいた、隣の畑で採れた新鮮なウコンは、「フレッシュターメリックカレー」で楽しめるそう。
レトロなサンドパンをお土産に
さすがにおなかいっぱいだから、東三条駅方面に向かいながら散策することに。弥彦線の線路沿いを歩くこと約15分、サンドパンで有名な山田ベーカリーを発見!
アットホームな雰囲気の中、並ぶパンは全部美味しそう……。
クリームがたっぷり挟んであるサンドパンを、お土産にゲット。
4つの楽しみが詰まったカフェ「TREE」
本日の食い倒れプランのラストは、ローカルな商店街の中にある、レトロな佇まいのカフェ「TREE」。
ここは、昭和時代の日本家屋をリノベーションし、若い人で町を盛り上げようというコンセプトで2017年にオープンしました。店内は思ったよりも奥行きがあり、入り口寄りのカウンター席などはコーヒーやデザートが楽しめるカフェスペース、そして廊下を進むとこたつ席があり、その奥にはショップスペース、一番奥にはグランピング風カフェが。
楽しいスペースが、ひとつ屋根の下に4つも詰まってるのです!
歩いたものの、まだそんなおなかすいてないけど……「おすすめなんですか? 」と尋ねたら、グランピング風カフェのハンバーガーといわれ、素直に誘惑に負けてしまった。
そして頼んだのは、溶けたチーズがかかったバーガー! とてもとても美味しそう……。
お店を立ち上げた皆さんと楽しくお話ししてたら、あっという間に新幹線の時間が近づいてきたので、残ったハンバーガーはテイクアウト。帰りの新幹線のお供に。
次は、絶対こたつでご飯したい!
東三条駅から燕三条駅まで弥彦線で2駅。燕三条駅から上越新幹線で東京に戻ります。
今回の旅は、地元の人がみんな優しくしてくださり、とってもアットホームな気持ちになりました。2日間天気にも恵まれ、エネルギーもメンタルもフル充電できた気がします。なんたって時の流れもゆっくり感じ、美味しい空気を吸って、すごく癒やされました。
温泉も一泊じゃ物足りないくらい気持ちよくて、次来るとしたら雪景色の中の露天風呂に入りたい!
スポット情報
山田ベーカリー
住所:新潟県三条市一ノ門1-11-23
営業時間:7:30~19:00(売り切れ次第閉店)
定休日:日曜・祝日・第2・4土曜
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR燕三条駅→JR北三条駅→三条鍛冶道場→嵐渓荘
【2日目】JR東三条駅→JR北三条駅→三条スパイス研究所→山田ベーカリー→カフェ「TREE」→JR東三条駅→JR燕三条駅→JR東京駅