雪見の露天風呂も!奥飛騨、下呂…一度は行きたい岐阜の名湯をハシゴ
こんにちは。温泉と山を愛する女子旅ブロガー、月山ももです。
暇さえあれば温泉&登山の旅を楽しんでいる私ですが、今回、奥飛騨温泉郷と下呂温泉という岐阜の名湯を、2泊3日でハシゴする旅に出ることになりました。もちろん、北アルプスの絶景や現地のおいしいものも、一緒に楽しんできたいと思います!
【行程】
- 新穂高ロープウェイに乗って雲上の世界へ
- 露天風呂から槍ヶ岳を望む、穂高荘 山のホテル
- 夕食は、奥飛騨の旬な食材を堪能!
- 高山のランチは、A5ランク飛騨牛ステーキ!
- 「湯めぐり手形」で下呂温泉を満喫
- 下呂温泉名物。足湯に浸かりながらスイーツを!
新穂高ロープウェイに乗って雲上の世界へ
旅の始まりはJR新宿駅から。特急スーパーあずさ号に2時間40分ほど乗車し、終点JR松本駅で下車します。松本駅お城口の近くにある松本バスターミナルから「濃飛バス」の特急バスに乗り、約1時間30分、平湯温泉バスターミナルで同じく濃飛バスの新穂高ロープウェイ行き路線バスに乗り換え、30分ほどで終点に到着です。
ここから、北アルプスの絶景を眺めに「新穂高ロープウェイ」に乗車。
乗車駅である新穂高温泉駅(標高1,117m)の天候は薄曇りですが、青空が見える方角もあります。
終点・西穂高口駅(標高2,156m)に着くころには、どんな景色が待っているのでしょうか?
新穂高温泉駅から第1ロープウェイに乗り込み、約4分で鍋平高原駅に着きます。鍋平高原駅から徒歩1分のしらかば平駅まで歩き、そこから2階建ての第2ロープウェイへ。
第2ロープウェイの乗車時間は、約7分間。その間、晴れていればロープウェイの進行方向と逆側に、名峰・笠ヶ岳の美しい姿が眺められるはずなのですが……。この日はちょうど、山並みが見えるはずのあたりに厚い雲がかかり、山の姿は見えません。
うーん……このままずっと、見えないのでしょうか?
と思いきや、さらに標高が上がっていくと一瞬だけ雲が晴れ、笠ヶ岳が顔を出してくれて感動!
ちなみに以前、夏に登山をするためにこの新穂高ロープウェイを利用したときは、上空まで快晴!
美しい山の姿を、ロープウェイからも眺めることができました。
終点の西穂高口駅に到着したら、屋上にある展望台に向かいます。ですがやはり、視界はなく真っ白。
展望台の隅には、冬の間だけ登場するマスコットの「にしほくん」がひとり、少し寂しそうにたたずんでいました。
晴れていれば、にしほくんの背景には西穂高岳の姿が見え、絶好の記念撮影スポットとなるはずなのですが……。この日は西穂高岳も見えません。
残念ですが、山の天気はこういうもの。次に来たときはきっとまた、違う姿を見せてくれるでしょう! というわけで展望台を下り、ロープウェイの駅周辺の千石園地を散歩して楽しみました。
千石園地から先は西穂高岳に登るための本格的な登山道が始まりますので、軽装で散歩できるのはここまで。
新雪を踏みしめて満足し、下りのロープウェイに乗り込みます。
露天風呂から槍ヶ岳を望む、穂高荘 山のホテル
ロープウェイを下りたらまた路線バスに乗り、5分ほどで本日の宿泊場所、奥飛騨温泉郷「穂高荘 山のホテル」に到着です。
チェックインしてひと息ついたら、さっそくお風呂に向かいますよ!
山のホテルには、男女別の大浴場と露天風呂ほかに、3つの露天風呂があります。
「女性用」「貸切用」そして「混浴」の露天風呂で、この3つは建物のそばにあるのではなく、いったん宿の外に出て、専用のケーブルカーに乗って向かうのです。ドキドキしますね~。
ケーブルカーは最大6人乗りのコンパクトなものです。エレベーターのように自分で操作して動かします。発車の際にはちゃんと発車ベルが鳴ることに驚きました。
3つの露天風呂のうち、おすすめは混浴露天風呂です。
脱衣所が男女でしっかり分かれていますし、女性には湯浴み着(ゆあみぎ)のレンタル(税込300円)もありますから、混浴の難易度は低めですね。
混浴露天風呂は、なんといっても広いのです! そして、湯気の向こうにうっすらと見える白い山は、登山者の永遠の憧れ、北アルプスの名峰・槍ヶ岳です!
湯量豊富なかけ流しの露天風呂に浸かりながら、白く雪化粧した美しい槍ヶ岳の姿を眺める……こんな贅沢なシチュエーションには、なかなかめぐり会えません。
たっぷりと湯浴みを楽しんで部屋に戻り、夕食の時間を待つことにします。
夕食は、奥飛騨の旬な食材を堪能!
夕食は食事処で、旬の食材を使った奥飛騨会席料理をいただきます。
夕食のメインは、飛騨牛のすき焼きです!
見事なサシが入ったA5ランク飛騨牛を、煮立てた割り下に投入し……。
すき焼きでいただく。
飛騨牛は「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「ステーキ」から選べるのですが、すき焼きにして大正解でしたね!
翌朝の朝食も同じ食事処でいただきましたが、名物の「朴葉(ほおば)みそ」が出て大興奮!
朴葉みそは、自家製の味噌にネギなどの薬味ときのこを絡めたものを朴葉の上で焼くというもの。朝からご飯が進むメニューで、エネルギーチャージは完璧です。ついでに、お酒も飲みたくなってしまいました。
高山のランチは、A5ランク飛騨牛ステーキ!
2日目は、ホテル発のシャトルバスに乗り、JR高山駅へ。
高山では「飛騨牛ランチクーポン」を使用して、ランチをいただきたいと思います。
今回伺ったお店は、高山駅から徒歩約9分の「お食事処みかど」さんです。
1日10食限定のA5ランクの飛騨牛ステーキをいただくことに。
あらかじめ店舗に予約し、ランチクーポンを購入しておくことで2900円でいただくことができます。
鉄板で飛騨牛ステーキを焼いていくと、じゅうじゅうと音を立てて脂が溶けていく良い香り。
いただきます!
お肉は柔らかく、厚みもあり、ひと口サイズに切られているので食べやすく、噛むと肉汁がじゅわっと口の中に広がります。あっという間に完食してしまいました。ごちそうさまでした。
お食事処みかどは、高山の定番スポットである古い町並からもすぐ近く。観光客でにぎわう通りを散策しながら歩いて、高山駅に戻ります。
「湯めぐり手形」で下呂温泉を満喫
さて、高山駅からはJR高山本線の特急ワイドビューひだ号に乗り、目指すのは下呂温泉です!
40分ほどの乗車ののちにJR下呂駅に着くと、駅前の観光案内所で「湯めぐり手形」を購入し、日帰り入浴で湯めぐりを楽しむことに。
湯めぐり手形の有効期限は6カ月間で、その間に3ヶ所の宿で日帰り入浴を楽しむことができます。
まず立ち寄ったのは、広い畳風呂を持つ「和みの畳風呂物語の宿 小川屋」。
「湯快リゾート下呂彩朝楽別館」では露天風呂を楽しみます。
最後に、温泉街を一望できる高台に位置する「ゆらぎの里 ひだ山荘」へ。
広く眺めの良い内湯には源泉が豊富にかけ流されており、ほのかに温泉のいい香りが漂う抜群の泉質でした。
湯めぐりの後は、下呂駅近くの宿にチェックイン!
下呂温泉では、1月から3月の毎週土曜日に「冬の下呂温泉 花火物語 花火の歳時記」というイベントがあります。1月は「新春や成人式」、2月は「合格祈願やバレンタイン」、3月は「桃の節句やホワイトデー」など、その時期に合わせた花火が楽しめるので、土曜日に宿泊するなら必ずチェックしたいですね。
下呂温泉名物。足湯に浸かりながらスイーツを!
楽しかった旅も終盤です。宿をチェックアウトしたら、下呂温泉名物のスイーツをいただいて、旅の〆としたいと思います。
向かったのは「ゆあみ屋」。なんと、足湯に浸かりながらおいしいスイーツがいただけるという、温泉街ならではのお店です。
おすすめを聞いてみると、冬は「ほんわかプリン」のホットが人気とのことで、注文してみました。
プリンは店頭で下呂温泉のお湯に漬けて温められています。やけどしないように気をつけながら、自分で温泉の中からプリンを引き揚げ……。
カラメルソースをかけて、足湯に浸かりながらいただきます!
素材にこだわって作られているのがわかる、やさしい味わいのプリン。トロトロの状態でいただけて、至福の時間でした。
足湯とほんわかプリンで体の外側からも内側からも温まったところで、名残惜しいけれど下呂温泉に別れを告げ、JR高山本線の特急ワイドビューひだでJR富山駅へ向かい、北陸新幹線で東京へ戻ります。
泉質抜群、かつ眺めの良い温泉や、足湯など計5箇所めぐり、飛騨牛をはじめとした現地のグルメも楽しめる奥飛騨・下呂温泉の旅でした。冬の間は雪景色や雪見露天、花火など、楽しみ方のバリエーションがさらに広がります。
自然と温泉を満喫できる旅の計画を、冬の間に立ててみてはいかがでしょうか。
今回の旅の行程
【1日目】JR新宿駅→JR松本駅→平湯温泉バスターミナル→新穂高ロープウェイ→穂高荘 山のホテル
【2日目】JR高山駅→お食事処みかど→JR高山駅→JR下呂駅→和みの畳風呂物語の宿 小川屋→湯快リゾート 下呂彩朝楽別館→ゆらぎの里 ひだ山荘
【3日目】ゆあみ屋→JR下呂駅→JR富山駅→JR東京駅