phaが案内!疲れたおっさんに効く北海道の旅 北海道

phaが案内!疲れたおっさんに効く北海道の旅

2019.12.25 北海道
written by
pha
POINT

今回の列車旅ポイント

  1. 無料のWi-Fiで友人と有意義な移動時間を過ごせる
  2. 列車ごとに違った駅弁を楽しめる
  3. 車窓から見る北海道の雪景色を

※本記事は、前編/後編の2回に分けてお届けします。

どうも、phaです。
なんだか最近いつも疲れていてやる気がなくて困っています。いや、僕のことを知っている人なら、前からずっとそうじゃないかというかもしれないけれど、最近は昔よりさらにだめになっている気がする。

多分年齢のせいだ。中年になるにつれて体はどんどん硬くなってあちこちが痛むようになり、もうどうしようもないですね。そんな毎日を少しでも紛らわせるために、遠くへ旅行でもしてみようかと思う。
今回は同じように疲れ気味の同い年の友人、櫛ヶ浜(くしがはま)を誘ってみた。

筆者と友人

櫛ケ浜とは、僕が20代の終わりに上京したばかりの頃、ネットを通じて知り合った。それからもう十数年のつきあいで、会うたびに「昔に比べて老けたな」と思うのだけど、多分向こうも同じことを思っているのだろう。

この疲れたおっさん2人で3泊4日の北海道の旅に出かけてみようと思う。何か人生を輝かせてくれるものを求めて……。

当記事は前後編の前編で、3泊4日の前半部分。まずは、登別と札幌に向かいます。

東京駅

移動時間の過ごし方

「最近どう」
そう僕が聞くと、
「仕事も家庭も体調も最悪ですね」
と櫛ケ浜が答えた。
「さすが本厄」

僕も櫛ケ浜も2019年は厄年なのだった。厄年なんて全く信じていなかったのだが、調子が悪い人が実際に多くて、結構信憑性があるのでは、と思いはじめている。

昨日、櫛ケ浜から、
「腰を痛めてしまったので旅行に行けないかもしれない」
と連絡が来たときはちょっと慌てた。
「ギックリ腰?」
「ギックリ腰のギックリしないやつらしい」
「なんだそれ」
「3日くらい起き上がれないかもしれないと整体師に言われた」

櫛ケ浜が行けなかったらどうしよう、他に誰か来られる人を急遽招集しようか、とかいろいろ考えたのだけど、その後何時間かして、
「歩くのは普通の人の半分くらいのスピードだけどギリギリ動けそうだ」
という連絡があり、なんとか櫛ヶ浜が来られることになった。

僕はといえば最近ずっと首が死ぬほど痛い。そんな満身創痍のおっさん2人の旅行が始まる。

はやぶさ5号

JR東京駅から北海道・東北新幹線「はやぶさ5号」に乗り込んだ。ここからJR新函館北斗駅まで約4時間かけて向かう。

今回は列車で北海道まで向かうという旅なのだけど、一番ネックとなるのが「移動時間に何をするか」だ。東京駅から新函館北斗駅まで約4時間ずっと座っているだけだ。この時間を楽しむには何をすればよいだろうか。

「とりあえず駅弁を食べよう」
「そうだな」
東京駅で買った駅弁を取り出した。

僕は「鮭はらこ弁当」を、

鮭はらこ弁当

櫛ケ浜は、季節限定の「吹き寄せ弁当 秋露のささやき」。

吹き寄せ弁当 秋露のささやき

「うまいうまい」
「うまいね」
よく考えたら、いくらとか鮭とかは北海道で食べたほうがよさそうなので、東京駅で買わなくてもよかった気もするけど、美味しかった。

お腹もいっぱいになったところで、
「じゃあアニメを観ようか」
と櫛ケ浜が言った。
新幹線を主役とした『新幹線変形ロボ シンカリオン』というアニメがあって、新幹線での移動中にこれを観るのがちょうどいいのではないか、という話になったのだった。あらかじめタブレットにダウンロードしておいたのだけど、新幹線内のJR-EAST FREE Wi-Fiに繋いで利用できる「※noricon」というサービスでも何話か観られるらしい。

※編集部注
noriconのご利用可能期間は2020年3月2日までとなります。

 『シンカリオン』

2人してアニメに見入る。
今回行く予定の函館が舞台で、北海道新幹線が登場する8話をいきなり観ることにした。

函館に「新世紀エヴァンゲリオン」の敵の使徒みたいな奴が襲ってくるのだけど、東京から新幹線で駆けつけても標準ダイヤだと4時間くらいかかってしまう。そこでピンチを救うために北海道で訓練していた新たなシンカリオン運転士が登場する、という回だ。

今自分が乗って高速で移動しているこの新幹線車両が、ガッチーン、とカッコよく変形してロボになるのは結構テンションが上がって、「このフィギュアほしい」「駅で売ってたら買ってしまいそう」などと話した。

そうこうしているうちにいつの間にかJR仙台駅を過ぎ、JR盛岡駅を過ぎ、JR新青森駅を過ぎていた。新青森駅では結構人が乗ってきた。

「これから青函トンネルを通り、北海道へご案内いたします」という車内放送が流れた。
本州と北海道を結ぶ青函トンネルは1988年に開通した。僕は1978年生まれなので何となく開通のニュースを覚えている。全長53.85kmで、新幹線の通過にかかる時間は約22分だ。

床に置いたペットボトル

これは何の写真かというと、青函トンネルは最初ゆるやかに下ってその後登っていくらしいので、その斜度の変化をペットボトルの転がりで感じてみようと思って置いてみたやつだ。実際に最初は奥に転がっていくのだけど、半分を抜けたあたりから上りになって手前に転がってくるようになった。

青函トンネルを抜けると窓の外が再び明るくなって、外には雪景色が広がっていた。

新函館北斗駅

特急の車窓からの眺めが素晴らし

12時18分、新函館北斗駅に到着。ここからは在来線特急の旅になる。
12時34分発の、特急スーパー北斗11号に乗り込んだ。次の目的地、JR登別駅までは約2時間15分。

北海道の列車は電気じゃなくてディーゼルで動いているから「電車」ではない、ということを昔どこかで読んだ。確かに音が違う。加速の感覚が車に乗ってるときと同じ感じだ。

特急スーパー北斗車内

JR北海道の車内誌。特集「農家の相棒、トラクター」が北海道らしくてよい。

外は雪景色だった。東京とは完全に別世界という感じだ。美しい山や海の景色が車窓の外を流れていく。
さっきまでの新幹線はトンネルが多くてそれほど景色は楽しめなかったのだけど、特急だと風景との距離が近くて臨場感があっていいな。

特急スーパー北斗車窓

特急スーパー北斗車窓

北海道はすべての風景が大きい。本州はせせこましいな。

そういえば乗り換えの際に、またお腹が空いてきた、ということで駅弁をさらに2つ買った。
僕が買ったのは「みかどのかにめし」、

みかどのかにめし

櫛ケ浜が買ったのは「蝦夷(えぞ)ちらし」という弁当だった。

蝦夷ちらし

「うまい」
「うまい」
1日に駅弁を2個食べると幸せになる、ということを学んだ。

美しい景色を見ながら美味しい駅弁を食べていると、列車で旅に来てよかったな、という気持ちになってきた。飛行機の旅では得られない楽しさだと思う。

登別駅

大きなホテルは楽しい

登別駅に着いた。乗り換えのときは時間がタイトで撮れなかったけど特急スーパー北斗はこんな車両です。カッコいい。

特急スーパー北斗

登別駅から25分ほど道南バスに乗って、足湯入口で降りた。
今日の宿の「登別 石水亭」は結構大きな旅館だった。

登別 石水亭

こういう、宴会場とかレストランとかいろいろある感じの巨大な宿は好きだ。
とりあえずお風呂に入った。露天風呂がいい感じだ。硫黄の匂いがする。

露天風呂(写真提供:登別 石水亭)

露天風呂(写真提供:登別 石水亭)

夕食はバイキング。どの料理も美味しかった。

登別 石水亭

夕食を食べて部屋に帰ると布団が敷かれていた。

特にやることもないし疲れもたまっていたので、あとは寝るだけだ。と思ったけど、なかなか眠れなかったので、夜中にホテルの中をうろうろ散歩した。
誰もいない夜中の巨大ホテルの中を歩くのは楽しい。世界が終わったあとみたいな感じがする。

登別 石水亭

結局夜中2時くらいまで起きていて、それから眠った。温泉に入ったから体から硫黄の匂いがするな、と思いながら眠った。

登別温泉

かわいくて怖いヒグマたち

朝起きて朝食バイキングを食べたあと、石水亭から歩いて4分ちょっとのところにある「大湯沼川天然足湯」に向かった。
ここは川全体が足湯になっているということで、前からぜひ一度来てみたかったのだった。

大湯沼川天然足湯

しかしあいにくの雨だった。入ってみたけれど、雨のせいかちょっとぬるかったし、寒かったのであまり長居はせずに帰った。また天気のいいときに来てみたい。

このあとは「のぼりべつクマ牧場」に向かう。かわいいクマを見て癒されたい。
クマ牧場の送迎バスに宿まで来てもらって乗車すること5分、ロープウェイ山麓駅まで連れて行ってもらい、さらにロープウェイで7分ほどかけてクマ牧場がある山頂駅へ。普段は山頂からの景色も素晴らしいようなのだけど、今日は霧で何も見えなかったので残念。

クマ牧場はとても楽しかった。クマすごい。生き物として絶対に勝てないという力強さがある。

のぼりべつクマ牧場

人のオリ」という、人間がガラス張りの檻の中に入っていてクマが外にいる、というスペースがあるのだけど、クマが餌を欲して寄ってきて、グルルルル、とか吠えられたりして、とても怖い。目とかかわいいといえばかわいいんだけど、山で遭ったら一瞬で殺されるな、という迫力があった。

人のオリ

人のオリの周りにいたのはオスばかりだったのだけど、メスばかりいる第2牧場にも行ってみた。オスよりメスのほうが愛嬌がある気がする。

のぼりべつクマ牧場

餌を投げてほしくて手を上げたり立ち上がったりする。賢いな。そしてかわいい。しかし山では遭いたくないな、とやっぱり思った。

札幌駅

スープカレーとパフェ(?)の夜

道南バスで約15分、再び登別駅まで戻り、昨日も乗った特急スーパー北斗に乗ってJR札幌駅に向かった。登別駅から札幌駅までは1時間ちょっとで着いた。札幌は都会だ。

 JR札幌駅

札幌の、ひたすら正方形が規則正しく並んでいる街並みはいつ見ても面白いなと思う。

駅前の札幌市街地図

京都なんかも碁盤の目だけどこんなに正方形ではない。地名も「北1東1」「北1東2」とかまるで座標のようだ。合理的なんだけどなんだか不思議な気がする。

駅のそばのホテルグレイスリー札幌にチェックインして荷物を置いてから、夜はスープカレーを食べに行った。

スープカリー イエロー

訪れたのはすすきのにある「スープカリー イエロー」というお店。店内にターンテーブルがあったり、札幌を本拠地とする伝説的なヒップホップグループ「THA BLUE HERB」のレコードがたくさん置いてあったりした。店主の高橋さんに話を聞いてみると「仲いいんですよ」と言っていた。すごい。あとで調べてみたら、THA BLUE HERBファンのあいだで「聖地」と呼ばれている店だった。

僕は「じっくり煮込んだラム肉とBlueHerbのカリー(トッピングは温泉玉子とカマンベールフライともめん豆富)」を頼んだ。濃厚でクリーミーで、具材も大きくて食べごたえがあって美味しかった。

じっくり煮込んだラム肉とBlueHerbのカリー

じっくり煮込んだラム肉とBlueHerbのカリー

札幌では「シメパフェ」といって、食事や飲み会のあとにパフェを食べる文化があるらしい。食べようと思ったのだけど、雪印パーラーに行ってみたらちょうどラストオーダーが終わっていて入れなかった。そこでソフトクリームを買って外で食べた。まだ3泊4日の旅の前半戦が終わったところだし、パフェは明日にでも食べよう。

筆者

後編では、白い恋人パークにクラーク像など、北海道「らしい」スポットをphaさん「らしく」ゆったりと観光します。

掲載情報は2019年12月25日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】東京駅→新函館北斗駅→登別駅→登別 石水亭

【2日目】登別 石水亭→大湯沼川天然足湯→のぼりべつクマ牧場→登別駅→札幌駅→スープカリーイエロー→ホテルグレイスリー札幌

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この記事を書いた人

pha

pha

1978年生まれ。著書に『持たない幸福論』(幻冬舎)、『しないことリスト』(大和書房)、『ひきこもらない』(幻冬舎)、『がんばらない練習』(幻冬舎)などがある。
はてなブログ:https://pha.hateblo.jp/
note:https://note.com/pha

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