宮城・南三陸【おいしい旅】うにのキラキラ丼、地元産ワイン 東北

宮城・南三陸【おいしい旅】うにのキラキラ丼、地元産ワイン

2021.10.12 東北宮城
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POINT

今回の列車旅ポイント

  1. 東北本線の車窓から眺める田園風景
  2. 志津川駅から徒歩でさんさん商店街へ
  3. ホテルまでは最寄り駅から送迎バスが便利

海猫、海幸、海沿ワイン! 南三陸の旅。

いくら、うに、あわび、ホヤ……、みなさん大好物だろう、海鮮スターズ♡

これが南三陸でいただける! ということで、地域食を求めて旅する料理家、写真家のminokamo(みのかも)が、東北新幹線とローカル線を乗り継いで向かいました。

東京駅

南三陸にはおいしいものが色々あるらしい!

新幹線

いざ南三陸へ。JR東京駅から新幹線に乗り、2時間ほどでJR仙台駅に到着!

ここからローカル線の旅の始まり。仙台駅で東北本線のJR小牛田(こごた)駅行きに乗車。

東北本線

東北本線 車窓

仙台駅から車窓に流れる田園景色を眺めながら45分ほど、小牛田駅に着きました!

小牛田駅 気仙沼線

小牛田駅で列車をパチリ

次は気仙沼線、JR柳津駅行きに乗り換えます。
小牛田駅から40分ほどで、終着駅の柳津駅に到着!

柳津駅

元線路をバスで駆け抜ける気仙沼線BRT!

駅前に気仙沼線BRTの大きな赤いバスが待っていました。このバスに乗って、目的地の「南三陸さんさん商店街」に向かいます。

発車時間を待っていると、観光案内もされている駅の係員さんから、「気仙沼まで続く線路は、震災で流れてね。今は、線路だった上につくられた専用道を通るJRのバスで気仙沼まで行けるようになってるの。こんな絶景の中も通るバスなのよ!」と写真を見せていただきました。

気仙沼線BRTの写真

ほんとに絶景!

バスに乗り込もうとすると、先ほどの係員さんがかけ足で出てきて「さんさん商店街の近くには、隈研吾さん監修の橋もあるから、見~て~み~て~ね~!」とバスに向かって大きな声で教えてくださり、見送ってくれました。まるでドラマ!

初めての駅、町で、温かい出会いがあるのも、ローカル線の旅の良いところ。

気仙沼線BRT トンネル

小さなトンネルを何個か抜けたら、海が見えてきます。30分ほどでJR志津川駅に到着!

南三陸さんさん商店街

南三陸さんさん商店街で、キラキラ丼と対面!

今回の目的地、南三陸さんさん商店街までは志津川駅から徒歩3分ほど。

南三陸さんさん商店街 著者

たこになったつもりでなりきれてません……

さっそく、宝船をモチーフにしたパネルの前で記念撮影。ご機嫌で撮影したこのパネル、後で、アートディレクター・森本千絵さんのデザインと知りびっくり。

南三陸さんさん商店街 モアイ像

すぐ横には世界初、イースター島から復興への願いを込めて贈呈されたモアイ像。地震津波の経験があるチリと南三陸は友好都市なのです。

南三陸さんさん商店街

南三陸杉で建てた平屋が並びます

さんさん商店街は、震災後に「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」というコンセプトのもと、仮設商店街としてスタート。2017年3月に本設オープンしました。震災前は5つあった商店街がぎゅっと凝縮され、飲食店、電気店、写真店、理髪店などが並びます。

弁慶鮨

夢の丼景色「南三陸キラキラ丼」と対面!

そういえば……「は・ら・ぺ・こ」なことに気づく。
朝早く出発してお昼に到着するとは、なんと良いスケジュール! ランチ時は行列ができるほどの人気店「弁慶鮨」へ。

南三陸の参加店で提供しているという「南三陸キラキラ丼」を注文。その土地のものをいただくことこそが旅!!

弁慶鮨 南三陸キラキラ丼 うに

丼登場、夢じゃないかしらと思うほど、丼⼀⾯に南三陸産のうに。産地に来たー! と実感する、うにの⽢み。キラキラした醤油のジュレと一緒にいただくのがまたおいしい。

南三陸キラキラ丼は四季に応じた4種類があり、南三陸産の旬のネタがたっぷりのっているのが特徴。私がいただいたのは「キラキラうに丼」(5月~8月に提供)でした。

こちらのお店、創業は1983年。大将の菅原さんは、有名グルメガイドブックにお店が掲載されるほどの実力の持ち主。ネタはもちろん、シャリにもこだわり、宮城県産「つや姫」を秒単位の火加減調整で炊き上げているそう。

中橋

安全を願う公園へ続く、2層構造の橋

お腹が満たされた後は、柳津駅の係員さんが教えてくれた「中橋」へ。

中橋

2020年10月に開通した中橋は、デッキが2層になっていて、上から下からと、人が行き交います。設計は隈研吾氏で、南三陸産の杉を使用。

さんさん商店街から中橋を渡ると、震災を後世に伝える「南三陸町震災復興祈念公園」に続きます。旧防災対策庁舎があり、同じことが起こらないよう祈りました。

阿部茶舗

お茶屋でお茶菓子を楽しむ

商店街へ戻り「阿部茶舗」へ。こちらは、1908年(明治41年)創業、オリジナルブレンドの煎茶を取り扱っています。

次々と昔からの常連さんたちがお茶を買いに、日常話をしにお茶を飲みにいらっしゃいます。新しい店になっても昔からの温かいつながりは同じなのですね。

宇治金時

まずは人気の抹茶ソフトクリームベースの宇治金時。お茶の風味が良し!

抹茶

ソフトをいただいた後は、抹茶で一息。

南三陸ワイナリー

海が見える、地域とつながる、南三陸ワイナリー

商店街から徒歩15分、海景色を楽しみつつ「南三陸ワイナリー」へ。

南三陸ワイナリー

到着してまずは、ワイナリーツアー(※)に参加。醸造所へ案内していただくと、ぶどうを搾っている良い香り!

※編集部注:ワイナリーツアーは前日までの事前予約が必要です。

醸造用タンク

タンクは発酵過程により温度をベストに調整され、南三陸町産のぶどう、東北産のぶどうで丁寧にワインがつくられています。また、ぶどうの搾りかすは、地元のファームで肥料や家畜の餌としても役立てているそう。地域とのつながりを大切にされています。

ツアーの後は、お楽しみのワイン時間。店内でグラスワインを注文できます。ワイナリー内展望テラスの2階へ。

赤ワイン

夕暮れと海と南三陸でつくられたワイン。なんともロマンティックなシチュエーション。私は赤ワインのグラスを注文。深みがありつつ、優しい味わい。白ワインは南三陸の海の幸と相性良いこと間違いなし。

海中熟成ワイン

ラベルは南三陸地方の神棚飾「キリコ」をモチーフにしたデザイン

地元漁師と協力してつくられたという海中熟成ワインも気になります。次回はいただいてみたいな。

南三陸ホテル観洋

海に囲まれたホテル、海幸を味わう

本日のお宿「南三陸ホテル観洋」に向かいます。ワイナリーから徒歩15分で志津川駅に戻り、気仙沼線BRTで10分ほど、JR陸前戸倉駅で下車。陸前戸倉駅にはホテルの送迎バス(事前予約制)に迎えにきてもらいました。

南三陸ホテル観洋 夕食

温泉でさっぱりしたあとは、お楽しみの夕食。

昼に続き、夜もご馳走! 御膳の上には、海の幸も大漁です。⼀度はしてみたかった憧れのスプーンですくう殻付きうに、炊きたて海鮮ご飯、さらにはあわびをまるっといただける踊り焼き。嬉しくて私が踊りそうになります。あわびのぷりっとした食感も最高です。

南三陸ホテル観洋 フカヒレ姿煮

フカヒレの姿煮も登場!

こんなに贅沢して良いのかしら、しみじみおいしい夜でした。

ホテル内には、翌日の日の出時刻が掲示されています。明日は朝4時50分台……ちょっと自信ない時間だけど(笑)、せっかくのロケーション! 逃してはならないと目覚ましをかけて熟睡。

南三陸ホテル観洋

ウミネコと迎える日の出、岸壁温泉探検

翌朝、目覚まし時計より先に、子猫のような鳴き声で爽快に目が覚めました。

部屋のカーテンを開けると、飛び交うウミネコ! そして海!
ウミネコとともに、日の出を待ちます……。

日の出

日が昇り始めました。
素晴らしい1日を約束してくれるような、素晴らしい日の出!

ウミネコ

窓辺に来てくれたウミネコ達は、朝日を一緒に見ているような振りをして朝ごはんをおねだりしてました(笑)

日の出の後は、朝風呂へ。

大浴場

⼤浴場の窓から⾒えるのは⼀⾯の海。サウナからも海が⾒え、さらに室内浴場から奥の階段を上ると、もう1 つの⼤浴場。なんて探検しがいのある浴場なのでしょう(笑)

露天風呂

露天⾵呂は⾃然の岸を活かした岩壁沿いにあり、景色最高! と海に向かって叫びたくなる開放感のあるお⾵呂。地下2,000メートルの深層天然温泉という露天風呂は、海を眺めながらじんわり温まります。

南三陸ホテル観洋

再び、眩しいキラキラ丼と対面

チェックアウトして、ロビー横の震災展示コーナーへ。海景色を楽しみつつも展示パネルをじっくり拝見していると、レストランから良い香り。

早めの昼ごはんをいただこうと入店、「南三陸キラキラいくら丼」を注文。

キラキラいくら丼

ホテルのキラキラいくら丼は通年で提供されている

来ました! 一面、はらこ(いくら)と鮭丼。
そしてあわびとは贅沢すぎ眩しすぎる! 南三陸は、天然の鮭の他、国内で最初に成功した銀鮭の養殖も盛んで、ホテルの窓から見える海には養殖景色が広がっています。

上山八幡宮

神社にご挨拶、そして〆は新鮮ホヤ

ホテルの送迎バスで陸前戸倉駅へ。気仙沼線BRTで志津川駅に到着。帰りは志津川駅発の高速バスで1時間40分ほどかけて、仙台駅に向かいます。

高速バスの発車時刻まで時間があったので、再びさんさん商店街へ。道路向かいにある「上山八幡宮」へ、今回の旅のお礼に伺いました。

上山八幡宮

南三陸町の家には、神社の宮司さんが白い切り紙でつくる「キリコ」を神棚に飾る風習があるそう。今回は参加できませんでしたが、上山八幡宮では禰宜(ねぎ)さんが教えてくれる「伝承キリコづくり体験」もできます。南三陸の伝統文化に触れてみるのもいいかもしれません。(「伝承キリコづくり体験」詳しくはこちら

上山八幡宮 伝承づくりキリコ体験

伝承キリコづくり体験の様子(写真提供:上山八幡宮)

さんさん商店街 創作キリコ

さんさん商店街に飾られていた創作キリコ(みんなのきりこ)

旅の最後は、さんさん商店街のなかの「さんさん市場」で地場野菜の買い物をして、「ロイヤルフィッシュ」でカップに⼊ったホヤ刺をいただきました。

ホヤ刺

なんと、1カップ250円(税込)。産地でいただくホヤのおいしいことといったら!

そうこうしている間に高速バスの時間に。

あっという間の2日間、海の幸をしっかりいただき、そして学びもありました。四季それぞれ楽しめる南三陸、また伺いたい町です。

東京駅

掲載情報は2021年10月12日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR仙台駅→JR小牛田駅→JR柳津駅→JR志津川駅→南三陸さんさん商店街→南三陸ワイナリー→JR志津川駅→JR陸前戸倉駅→南三陸ホテル観洋

【2日目】南三陸ホテル観洋→JR陸前戸倉駅→JR志津川駅→上山八幡宮→南三陸さんさん商店街→JR志津川駅→JR仙台駅→JR東京駅

宮城・南三陸JR+宿泊 南三陸ホテル観洋 28,100円

2021年11月18日出発/1泊2日/東京駅⇔仙台駅/バス付き和室/夕朝食付き

※参考価格です。最新情報はこちらからご確認ください

※表示価格は、2021年9月27日時点のおとな1名の価格です

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この記事を書いた人

minokamo

岐阜県美濃加茂市出身、料理家、写真家、フードスタイリスト、イラストレーター。祖母と過ごした経験がきっかけで料理家に。地の食材を活かした提案、郷土食の取材を行う。雑誌や広告のスタイリング、撮影、器の使いの提案も。食、手仕事、酒場を求め旅することもライフワーク!近著は各地の郷土食を紹介した「料理旅から、ただいま」(風土社)PAPERSKYweb「japanese Local Cuisine」岐阜新聞「毎日ごはん」連載中。
instagram:https://www.instagram.com/minokamo/?hl=ja
Facebook:goo.gl/wdtGz7
web:http://minokamo.info

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