今回の列車旅ポイント
こんにちは。トラベルクリエイターのMARIです。Instagramを中心としたSNSにて旅の発信をしたり、ライターとして活動をしたりしています。
今回は、栃木県の日光市へ。中禅寺湖を船で巡る「中禅寺湖クルージング」や樹齢1000年を超える御神木のある「日光二荒山神社中宮祠」、日本三名瀑のひとつである「華厳滝(けごんのたき)」など、観光スポットが徒歩移動できる距離にぎゅっと詰まった中禅寺湖エリアを1泊2日で満喫してきました!
JR東京駅から東北新幹線「なすの」に乗り、約55分でJR宇都宮駅へ。宇都宮駅からは約45分日光線に乗り、JR日光駅へ向かいます。
東京から2時間弱で日光に到着です。
日光への旅は「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、新幹線と宿をお得なセットで申込みできます。
木造建築で一部に宇都宮産の大谷石を使って建てられたという日光駅。1890年開業の歴史ある駅で、大正ロマンを感じるレトロな雰囲気が印象的です。
日光駅から中禅寺湖を一周する「中禅寺湖クルージング」へ。駅からバスで約60分、船の駅中禅寺バス停で下車します。
大きなクルーズ船に乗って出発です! 1階・2階は室内席、3階は屋外席となっています。
「船の駅中禅寺」桟橋を出たクルーズ船は、自然を感じながら、風を切って湖の上を進んで行きます。「菖蒲ケ浜」「大使館別荘記念公園」「立木観音」の各桟橋に停まり、約55分で中禅寺湖を一周します。「一周フリー乗船券」を利用すれば、各桟橋での乗り降りが自由(発券日・一周に限り)です。
※編集部注:2025年5月取材時、菖蒲ケ浜、大使館別荘記念公園の両桟橋は水位低下のため臨時通過しています
各桟橋は観光スポットに近く、菖蒲ケ浜からは徒歩約10分で竜頭滝(りゅうずのたき)が、大使館別荘記念公園から徒歩約5分圏内にはイタリア大使館別荘記念公園と英国大使館別荘記念公園が、立木観音は「立木観音」桟橋から徒歩約1分の距離にあります。
小さな島が見えてきました。この島は中禅寺湖に浮かぶ唯一の島で、無人島である「上野島(こうずけしま)」です。唯一の島なだけあり、小さいながらも不思議と目を引きます。
船の駅中禅寺に戻り、クルーズ船から下りたら「日光二荒山神社中宮祠」へ。徒歩約5分で到着です。
鳥居をくぐってふと後ろを振り返ると、鳥居と中禅寺湖が織りなす美しい風景が。これはシャッターを切らずにはいられません。
参拝しに拝殿へ向かいましょう。
拝殿は改修中(2025年5月取材時)でしたが、参拝はできるようになっています。
境内にそびえる、御神木の「いちい」。推定樹齢およそ1100年の神聖な存在です。「いちい」の樹気は周囲を清浄にし、幸せをもたらすといわれているそう。力強く伸びている姿から、私もパワーをいただけそうな感じがしました。
「いちいの勝守」を購入しました。御神木の「いちい」は「一位」とも書くということから、これにあやかり、持つ人を勝利に導くようご祈祷したお守りです。ここぞという時に後押しをしてくれそうな心強さを感じます。
日光二荒山神社中宮祠から徒歩約15分、本日の宿「日光中禅寺湖温泉ホテル花庵」へ向かいます。
チェックイン時には、ホテル専属のティープロデューサー・Masakoさんが厳選した「ウェルカムティー」と、パティシエ手づくりのひとくちクッキーをいただけます。季節に合わせた旬の紅茶が提供されるそうで、温かい紅茶が身体に沁みわたります。
「スタンダードツイン」のお部屋に宿泊しました。
窓の外に中禅寺湖が広がり、開放感のある空間。2024年7月に全館リニューアルしているため、新しくきれいなお部屋なのもうれしいです。
室内に用意されているお茶は、ティープロデューサー・Masakoさんが厳選した「ROSE TEA」と「GREEN TEA」です。おいしい淹れ方の説明書きも用意されているので、お茶をより一層おいしくいただくことができます。ちなみに、コーヒーも用意されていました。
館内散策へ。まず向かったのはライブラリー。「上質な安らぎ」をテーマに集められた書籍が用意されており、座ってゆっくりと読書を楽しめます。お部屋に持ち帰って読むことも可能です。
フロントの近くには栃木の伝統工芸品である日光下駄が。外履き用の履物として利用することができます。日光下駄を履いて中禅寺湖の周りをお散歩するのも良いですね。
お部屋に戻って、夕食までゆったり。ここで、最高の過ごし方を見つけました。
中禅寺湖を眺めながら、ライブラリーで借りた本を読み、丁寧に淹れたティープロデューサー厳選のお茶でティータイムです! ホテル花庵の魅力を最大限に生かした過ごし方ではないでしょうか。
ホテル花庵では日光地区で唯一という、異なる2つの泉質の温泉が楽しめます。
露天風呂は、奥日光・湯元温泉の「硫黄泉」です。硫黄泉は万病の湯ともいわれているそう。加水なしの純粋な源泉を、かけ流しで堪能できます。
内風呂は、日光・和の代温泉の「アルカリ性単純泉」です。湯あたりしにくく、肌に優しいという特長をもち、美肌・心身の鎮静・体を芯から温める効果があるようです。
夕食はコース料理(月替わり)。暗くなっていく中禅寺湖を眺めながら、贅沢な夕食タイムのスタートです。
始めに運ばれてきたのは、先付け・前菜・お造りなどがのった豪華なスタンド。これはテンション上がります……!
使用されている器にもこだわりがあり、中禅寺湖のゆらぎをイメージした形の器や、水面のきらめきをイメージしたガラスの器などが使用されています。
こちらは、那須高原豚とさまざまな野菜が入った蒸籠蒸しです。写真の左に写っている塩は野菜塩で、野菜の切れ端を無駄なく使ってつくっているとのこと。そのため、その日しか味わえない味となっており、フードロス削減にもつながっています。
メインは霜降高原牛鉄板焼きです。柔らかく、噛むほどに上品な旨みが広がる一品。彩り豊かな野菜と一緒にいただきます。その後はご飯、赤だし、香の物、水菓子と続き、お腹も心も満たされました。
朝食は、野菜から取ったお出汁「旨出汁」を使ったお茶漬けが中心の、彩り豊かな御膳です。
ご飯は、炊きたての栃木県産こしひかり。1杯目は焼き魚や明太子など、ご飯が進むおかずとともにいただき、2杯目は栃木県名産のかんぴょう・ソバの実と熱々の旨出汁をかけ、お茶漬けにしていただきました。ちなみに、朝食の器には波佐見焼が使用されています。
私の座っていた席からは中禅寺湖を眺めることができました。景色を眺めながらおいしい朝食を食べる、贅沢な朝を過ごしました。
ホテルをチェックアウトし、徒歩約10分の「華厳滝」へ向かいます。日本三名瀑のひとつである華厳滝は、1931年に国の名勝に指定され、2007年には日本の地質百選に選定されています。
せっかく華厳滝に行ったなら、ぜひ乗ってほしい「華厳滝エレベーター」。滝壺近くの観瀑台まで、約100mを約1分で降下します。
観瀑台からは落差97mの滝が豪快に流れ落ちる様子や周囲の柱状節理など、迫力のある景観が楽しめます。滝壺に吸い込まれていく水の勢いに目を奪われながら、自然の偉大さにあらためて圧倒されました。
華厳滝を眺めたあとは、名物の「華厳だんご」でひと休み。
生新粉を使用したみたらし団子です。もちもち食感のお団子に甘いみたらしタレが絡んだ一品。日光の思い出を振り返りながら味わう一串は、この旅をやさしく締めくくってくれました。
帰りは中禅寺温泉バス停から日光駅までバスで向かいます。乗車時間は約40分。日光線で宇都宮駅へ向かい、東北新幹線に乗って帰京しました。
掲載情報は2025年8月5日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR宇都宮駅→JR日光駅→中禅寺湖クルージング→日光二荒山神社中宮祠→日光中禅寺湖温泉ホテル花庵
【2日目】日光中禅寺湖温泉ホテル花庵→華厳滝→JR日光駅→JR宇都宮駅→JR東京駅
1泊2日/東京駅⇔日光駅/夕朝食付き
※商品が0件の場合は検索条件を変更いただき、
再検索をお願いします。