今回の列車旅ポイント
かつて、京都府宇治市小倉町にあった任天堂の宇治小倉工場。その工場がリノベーションされ、2024年、「ニンテンドーミュージアム」としてオープンしました。ビデオゲームをはじめ、花札や玩具など、これまでに任天堂から発売された数多くの製品が展示され、任天堂の歩みをたどることができる施設です。
そんな、ゲーム好きなら誰もが憧れるミュージアムに向かう、ライターの井口エリです。幅広くプレイするよりかは1つの作品をじっくり遊び込むタイプで、特に大好きな「スプラトゥーン」シリーズのプレイ時間は2,000時間を超えました。もはや、歯磨きや入浴と並ぶ生活習慣です。今回は、そんなにも夢中になれるゲームを生み出してくれた、任天堂への感謝を込めた京都旅です。
まずは京都へ。JR東京駅からJR京都駅へは、東海道新幹線「のぞみ」で約2時間10分。京都駅からはJR奈良線でJR小倉駅へ移動します。なお、京都への旅は「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、新幹線と宿がお得なセットで申込みできます。
JR小倉駅から歩くこと約10分。あった、本当にありました。夢にまで見た「ニンテンドーミュージアム」……!
写真提供:任天堂株式会社
ニンテンドーミュージアムは、「知る」「体験する」「つくる・あそぶ」の3つのテーマを通して、花札からはじまった任天堂が歩んできた娯楽の歴史と、ものづくりへのこだわりに触れられる資料館です。入館の列には、海外からの観光客も多く見られ、みんな幸せそうな表情でした。勝手に仲間意識が湧いてきます。
※編集部注:入館には事前予約(抽選制)が必要です。抽選終了後、キャンセルなどによって空き枠が発生した場合は先着順での販売もあります(2026年2月現在)
まるで空港の保安検査のような厳重な手荷物検査を経て敷地内へ入ります。ちなみに、入場ゲート手前にあるコインロッカーの一部は「ゲームボーイ」のカセット型でした!
なお、こちらが唯一のロッカーなので、大きな荷物はここで預けておくと便利です。
無料の傘立ての鍵部分は、懐かしいゲーム機「ゲームボーイポケット」のデザイン。
中庭には、土管やハテナブロック、そしてゴールポール(避雷針らしい)につかまるマリオなどのワクワクするフォトスポットが。
ピカチュウの『ポケふた』も発見!
ミュージアムの第1展示棟エントランスでは、キノピオたちがにぎやかにお出迎え。
エントランスを進んだ先の壁には、任天堂のゲームキャラクターたちが描かれていて見入ってしまいました。
こんなところにも!
入館してまず向かったのがインフォメーション。お目当てのワークショップの予約(※)を行います。ワークショップには、花札をテーマにした「ちょっと、花札をつくろう」と「ちょっと、花札であそぼう」があり、今回体験したのは「つくろう」のほう。
※編集部注:来館当日の予約と別途費用が必要です
花札は、1〜12月まで各月4枚ずつで構成されています。ワークショップでは、その12カ月分の花札の中から、好きな月を1つ選んで制作できます。体験したのが11月だったこと、花札の中で唯一「人」が描かれている札が含まれていることに惹かれて11月を選びました。
筆を手に取り、型紙に合わせて少しずつ色をのせていきます。親切な説明書がついているうえ、切り込みの入った型紙で1色ずつ塗れるので、初めてでも安心して楽しめます。
花札(11月)
完成した花札がこちら(写真左)。付属するオリジナルのケースは、このまま立てて飾ることもできます。体験してみて感じたのは、黒の塗り加減が難しいということ。あまり濃くしすぎると雰囲気が重くなってしまうのです。黒が少なめの絵柄のほうが仕上げやすいかもしれません。もちろん、見本の通りではなく、色の濃さや配色を自由に組み合わせてオリジナリティを追求するのもアリです。
お昼は施設内にあるカフェ「はてなバーガー」でランチ。27万通り以上の組み合わせから自分だけのオリジナルハンバーガーをつくることができるカフェです。
『ゼルダの伝説』のステンドグラスの装飾も
列に並びながら、スマホで好きな具材をカスタマイズして注文します。画面上で自分の選んだ具材がイラストになって表示されるので、眺めているだけでもわくわくします。
HATENA BURGERセット
黒いバンズにすき焼き肉と九条ネギ、レタスやチーズなどを挟んだオリジナルハンバーガーが完成。すき焼き肉のハンバーガーがどんな味なのか気になって選んだのですが、これが大正解。甘辛い味がクセになるおいしさでした。サイドメニューはころころポテト、ドリンクはウーロン茶をチョイスしました。
次は、お楽しみのミュージアムショップ「ボーナスステージ」。ここは、ある意味、本当に危険な場所です……! あれもこれも気になる!
任天堂のゲームやキャラクターをテーマにしたオフィシャルグッズはもちろん、ニンテンドーミュージアムの展示や歴代製品にちなんだ「ここでしか手に入らない」任天堂グッズもずらり。人気商品は早めに売り切れてしまうこともあるのでご注意を。
コントローラーをモチーフにしたクッション
キーホルダーの種類も豊富!
ゲーム機本体やコントローラーをモチーフにしたものや、さらには起動音を取り入れたグッズまであって、見ているだけでテンションが上がります。そんな魅力的な空間の中で、あれもこれもと欲しくなりながらなんとかお土産を選びました。
「ゲームハードキーホルダーコレクション(1983-1999)」(写真左)とゲームボーイのステッカー(写真右)を購入しました。ゲームハードキーホルダーコレクションは開けるまで中身がわからないランダム仕様です。ゲームボーイのステッカーは箱まで完全再現されていてかわいすぎる……!
第1展示棟は、実際に体を動かして遊べる体験展示のある1階と、「アートギャラリー(2025年9月オープン)」や任天堂がこれまで生み出してきた製品を見ることができる2階に分かれています。
第1展示棟1階
第1展示棟1階
第1展示棟2階のアートギャラリー体験展示で、特に人気を集めていたのが「ザッパー&スコープSP」。
マリオの世界で射撃を体験!
目の前のスクリーンに広がるおなじみのキャラクターたちを「ザッパー」か「スーパースコープ」を使って射撃します。
スーパースコープ(左)ザッパー(右)
こちらが射撃に使用するスーパースコープとザッパー。もともとはゲーム機の周辺機器として発売された、光線銃のようなコントローラーです。「スプラトゥーン」シリーズをプレイする人にとっては、作品中に出てくるブキのモチーフとしてもおなじみですね!
次は、体験展示の中心で存在感を放つ「しぐれでんSP」を。足元に広がる巨大な画面と渡されるスマートフォンを使って、全身を使って百人一首が楽しめます。
しぐれでんSP
上の句や下の句を覚えていなくても、画面に表示される札を探すだけで気軽に参加できます。百人一首は学生時代に少し覚えがあったのですが、札の位置がなかなか覚えられず、結果は三段でした……!
こうした体験展示は、入場時にもらえる入館証にチャージされたコインで楽しめます。必要なコイン数は、アクティビティによって異なります。また、入館証はコインの利用だけでなく、館内の移動や展示エリアへの再入場の際にも必要になるので、なくさないように気をつけてください。何度も通っていそうな方は首からカードケースで入館証を下げていて、便利そうだなと思いました。次回訪れる際は取り入れたいアイデアです。
自分が訪れた際は、ショップは午後から夕方にかけて、はてなバーガーはお昼前後に特に混雑していました。各ブースには混みやすい時間があるので、それを避ければ比較的快適に巡れるんじゃないかと思います。
明日も任天堂に浸かるため、本日は京都駅近くのホテルにチェックイン。
任天堂のゲームにどっぷり浸かる旅、2日目。時間に余裕のある方は、奈良線のJR稲荷駅近くの「伏見稲荷大社」を参拝してみましょう。
千本鳥居(写真提供:伏見稲荷大社)
任天堂の旧本社は、伏見稲荷大社から歩いて約15分の場所にあったそう。伏見稲荷大社といえば、鳥居が連なる千本鳥居が有名。マリオを生み出した任天堂の宮本茂さんは、『スターフォックス』シリーズの主人公・キツネをモチーフにした「フォックス・マクラウド」は、この千本鳥居にちなんでいると話しています。
ゲーム内で戦闘機がゲートをくぐるシーンが多いことから、くぐるといえば鳥居、鳥居といえば伏見稲荷大社、仕掛けを伏見稲荷大社といえば……とキツネを思いついたのだとか。そうした背景を知ると、千本鳥居の景色もまた違った印象になるかもしれませんね。
京都駅から地下鉄四条駅へ。隣接する阪急烏丸駅と阪急京都河原町駅を結ぶ四条通地下道には、スーパーマリオの世界が広がっています。歩くとゲームの音楽が流れ、まるで自分がマリオの世界に入り込んだかのような気分に。
四条通地下道
阪急烏丸駅〜阪急京都河原町駅まで四条通地下道を歩き、「京都髙島屋S.C.」の専門店ゾーン[T8]にある「Nintendo KYOTO」へ。任天堂の世界観を存分に楽しむなら、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
と、その前に、京都髙島屋S.C. [T8]の1Fには巨大なマリオの展示が。すごくインパクトがあります!
Nintendo KYOTOは、専門店ゾーン[T8]の7Fにあります。
Nintendo KYOTO(写真提供:任天堂株式会社)
Nintendo KYOTO 店内
Nintendo KYOTOでは、京都店限定のかばんや文庫箱、西陣織のがま口など、京都の名品とコラボした京都らしいお土産が手に入ります。
お土産に、京都限定のデザインの「さくさくショコラ」を購入しました。さくほろっとした食感と濃厚なチョコ感がおいしい焼き菓子で、もう1つ買えば良かったと思ったほどです。
お買い物のあとは、ぜひ屋上にも足を運んでみてください。そこには、まるでゲームの世界から飛び出してきたようなマリオがゴールポールにつかまっています。
お土産も手に入れ、そろそろ東京に帰る時間。満足感いっぱいで京都をあとにします。1泊2日の旅でアクティビティからグルメ、グッズ購入まで、任天堂の世界観をたっぷり楽しむことができました。
掲載情報は2026年2月19日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR京都駅→JR小倉駅→ニンテンドーミュージアム→JR小倉駅→JR京都駅(ホテル)
【2日目】JR京都駅→四条駅→四条通地下道(阪急烏丸駅〜阪急京都河原町駅)→京都髙島屋S.C./Nintendo KYOTO→ 阪急京都河原町駅→JR京都駅→JR東京駅