岩手県は、三大麺や海の幸、伝統的な郷土料理など絶品グルメに事欠かない、心躍るような“食の宝庫”だということをご存じですか? 今回は、岩手旅行で絶対に食べたい、岩手ならではの名物グルメをジャンルごとにご紹介し、その魅力に迫ります!
「盛岡三大麺」のひとつ、盛岡じゃじゃ麺。元祖といわれる「白龍(ぱいろん)」の創業者が、戦前旧満州(現在の中国東北3省)で食べてきた家庭料理を再現したのがその始まりといわれています。
もちもちの食感で、ほどよいコシのある平打ち麺に、香ばしい肉味噌がのっているのが特徴。全体をよく混ぜ合わせて、麺にしっかり味噌を絡めて食べます。お酢やラー油、ニンニクなどを自由に加えて、自分好みの味で楽しみましょう。麺を少し残したところに卵を落とし、ゆで汁とねぎと味噌を加えた「ちいたんたん」という卵スープをシメに味わうのが盛岡流です。
盛岡観光のついでに立ち寄るなら、盛岡城跡公園にほど近い「白龍 本店」がオススメ。地元の人や観光客でいつもにぎわっています。
Minako Ohara様
@minako9597
【ご本人コメント抜粋】
人生初じゃじゃ麺。
混ぜて食べたら ちーたんたん。
美味しかった。
【びゅうたび編集部より】
「白龍 本店」で元祖の味を堪能しましょう。
「盛岡じゃじゃ麺HOT JaJa(ほっと じゃじゃ)」は、盛岡冷麺の人気店「ぴょんぴょん舎」の系列店。自家製麺を使用し、もっちりした食感とつるつるしたのどごしが特徴です。味の決め手となる肉味噌には岩手県産の味噌を使用しています。
chako様
@nikoniko_poon
【ご本人コメント抜粋】
ぴょんぴょん舎系列のHOT jajaというじゃじゃ麺屋さん!
店員さんも親切に食べ方を教えてくれてとても美味しかった
じゃじゃ麺もチータンタンも自分で味のカスタムができる所が楽しい
【びゅうたび編集部より】
「盛岡じゃじゃ麺HOT JaJa」で自分好みの味を見つけてみて。
大食い大会などで有名なわんこそばも、「盛岡三大麺」のひとつです。ちなみに「わんこ」とは「お椀」のこと。そのルーツにはいろいろな説があるようですが、岩手県の南部地方には昔から宴会時に「そば振る舞い」の習慣がありました。その際にそばがのびてしまわないよう、小さなお椀に小分けにして出したことが、わんこそばの始まりだといわれています。お給仕さんの「はい、じゃんじゃん」「はい、どんどん」のかけ声に合わせて、リズムよく食べていきましょう。
「そば処 東家(あずまや)」は、明治40年の創業当時から南部そば料理の伝統を守り続ける店。わんこそば15杯で約1杯のかけそばと同じ量なのだそう。明るいかけ声をかけてくれるお給仕さんと会話を楽しみながら食べられます。100杯以上食べると、オリジナルの記録手形をもらえます。
mimi様
@m_____1023
【ご本人コメント抜粋】
手形が欲しくて頑張ってキリよく110杯食べれました
薬味のおろしや海苔、まぐろの刺身も美味しかった~!!!
【びゅうたび編集部より】
一位の記録は男性500杯、女性570杯なのだそう
「直利庵(ちょくりあん)」は明治17年創業の老舗。わんこそばのコースは、9種類の薬味つきです。味に変化をつけながら、お椀を積み重ねていきましょう。
aniel様
@laynarll
【ご本人コメント抜粋】
色んな薬味と食べるけど他にもこのあと食べるしってことで控えめに55杯。
【びゅうたび編集部より】
「直利庵」の薬味は9種類。何度でもおかわりできそう!
盛岡市の焼肉店「食道園」の初代店主が、平壌(ピョンヤン)の辛みのない冷麺と、咸興(ハムフン)の辛い冷麺を組み合わせてアレンジしたのが盛岡冷麺の始まりといわれています。
小麦粉と片栗粉を練って作る歯ごたえのある麺が特徴です。さらに、牛骨や牛肉、鶏ガラがベースのコクのあるスープとキムチの辛みの相性も抜群。別皿にキムチを盛り、辛さを調節できる店もあります。
朝鮮半島の冷麺はそば粉を使いますが、食道園では小麦粉を使った日本人好みの麺が特徴です。牛骨、鶏ガラなどをたっぷり使った濃厚なスープと、コシが強くのどごし抜群の麺がよく合います。
ゆう様
@ohhhhh_you
【ご本人コメント抜粋】
#元祖 #盛岡冷麺 とされる#食道園 で#冷麺 #辛をオーダー。
#最高にうまかった #完食
【びゅうたび編集部より】
キムチ、牛肉のチャーシュー、ゆで卵、三杯酢漬けのきゅうりなど具材もたっぷり!
スポット情報:
食道園
URL:https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=1433
「ぴょんぴょん舎」は、盛岡冷麺という名称が全国に広まるきっかけを作った人気店。麺のしなやかなコシと歯ごたえを楽しめます。おしゃれな雰囲気の店内は、女性にも好評なのだそう。
チャンりえ様
@rie.252539
【ご本人コメント抜粋】
#ぴょんぴょん舎稲荷町本店#盛岡冷麺#名店#岩手#盛岡市#盛岡グルメ
#麺が好き#辛いのが好き#スイカがとても甘かった
【びゅうたび編集部より】
「ぴょんぴょん舎」の冷麺。スイカは箸休めにぴったり
「ひっつみ」は、水でこねた小麦粉を手でちぎり、しょうゆベースの汁に肉や野菜といっしょに煮込んだ郷土料理。「手でちぎる」ことを方言で「ひっつむ」と言うことから「ひっつみ」と名付けられ、地域によっては「とってなげ」と呼ばれるそう。野菜、キノコ、肉、魚介など、地域によって具材が異なります。岩手県内には、ひっつみを食べられるお店が多くあります。
花巻市にある「Wildcat House 山猫軒」は、花巻市生まれである宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』をモチーフにしたレストランです。西洋造りの一軒家は、童話の世界そのもののような場所。「イーハトーブ定食」など、宮沢賢治に関連したメニューもあります。人気の「山猫すいとんセット」は、特製味噌の焼きおにぎり付き。グルメとともに、宮沢賢治の世界も体感しましょう。
のんちゃそ様
@non.gourmet
【ご本人コメント抜粋】
山猫すいとんセット
すいとんは宮沢賢治の言う『雲を食べてるかのよう』
その通りでやわらかくて温かかった
【びゅうたび編集部より】
「山猫軒」の素朴なすいとんにほっこり。
盛岡市の「ひっつみ亭」は、古民家を改装した趣ある雰囲気が評判のお店。店名の通り、ひっつみを使ったメニューが充実しているそうです。
ky***様
@kinokurage11
【ご本人コメント抜粋】
お店の雰囲気が懐かしくて好き。
#本日のランチ #ひっつみ亭 #ひっつみ
【びゅうたび編集部より】
「ひっつみ亭」のキュートな三角いなりもおすすめ
「柳家」は、1975年に盛岡市に誕生した店であり、現在では岩手県が誇るラーメンチェーン店へと成長しました。そんな柳家のラーメンの中で代表的なメニューといえば、「元祖キムチ納豆ラーメン」です。そのおいしさは岩手県民に愛され、今や岩手のソウルフードのひとつと言っても過言ではありません。
キムチと納豆は、発酵食品同士なので相性抜群。納豆味噌味のスープに、キムチの辛味や酸味が組み合わさって、ヤミツキになってしまう味わいです。
岩手県産小麦「ゆきちから」を自家栽培し、オリジナルの小麦粉「○ッ粉(わっこ)」を使用している中太麺にも、スープとキムチ、納豆が絡み合います。
シャキシャキのモヤシやコーンがトッピングされており、ボリュームも満点。自分の好きなタイミングで生卵を崩せば、優しい味わいに変化するのも魅力です。
Toru様
@drunkenukerazy
【ご本人コメント抜粋】
柳家本店でキムチ納豆辛!
安定の美味さ。
【びゅうたび編集部より】
辛味のパウダーで、ほどよい刺激を感じられそうですね!
shiho様
@namishiho
【ご本人コメント抜粋】
『岩手』に来て、キムチ納豆ラーメン食べないなんて、損!
美味しゅうございました
【びゅうたび編集部より】
「柳家」は自家栽培の小麦を使った麺も魅力ですね
「和食」のユネスコ無形文化遺産登録に貢献したといわれるのが、一関(いちのせき)地方のもち料理。一関には「もち暦」があり、冠婚葬祭やお盆、お彼岸などで、年間60日以上、もちを食べる習慣が根付いていました。
米100%のもちが食べられない農家では、雑穀を混ぜてついたもちを、どうにかおいしく食べようと工夫を凝らしたと言われています。その結果、さまざまなもち料理が誕生し、一関を代表する食文化になったのだとか。
「蔵元レストラン せきのいち」では、「果報もち膳」や「手切りはっと膳」などの郷土料理のほか、「もちフォンデュ」などのオリジナル創作メニューも楽しめます。「蔵元レストラン」の名の通り、酒蔵直営の店舗ですから、もちとお酒を合わせてみるのもオススメ。
mayaka様
@cherieee01
【ご本人コメント抜粋】
餅おいしかった!満腹
#世嬉の一酒造 #もちフォンデュ
【びゅうたび編集部より】
もちフォンデュは心も体も温まりそうです。
「三彩館(さんさいかん)ふじせい」は、9種類の伝統的なもち料理を楽しめる「ひと口もち膳 雑煮付」が人気。あんこやくるみ、ごま、しょうが、ずんだ、大根おろしなど、さまざまなバリエーションのもちを食べ比べできます。
mina*様
@minmina816
【ご本人コメント抜粋】
色んな味を楽しめるし、一口サイズの小さなお餅で見た目が可愛い!
箸休めの甘酢味の大根おろしが口をさっぱりさせてくれてとても良かったです
【びゅうたび編集部より】
餅米の最高峰「こがねもち」を店内でついているのだそう
岩手県の三陸海岸を縦貫する、日本初の第三セクター鉄道である「三陸鉄道」。「さんてつ」の愛称で親しまれ、 NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、その人気が全国区となりました。
2019年3月には、北リアス線と南リアス線がつながり、久慈(くじ)駅~盛(さかり)駅間を結ぶ「三陸鉄道リアス線」が新たに誕生。それに伴い新たに新田老(しんたろう)駅が開設されるなど、三陸鉄道は今後も要注目のローカル線です。
青い海の絶景を眺めながら駆け抜けていく、三陸鉄道の旅……そのお供として欠かせないのが、「幻の駅弁」とも呼ばれている「うに弁当」。久慈駅内の「三陸リアス亭」で販売されており、予約以外は一日20食限定のため、午前中に売り切れてしまうことも多いようです。蓋を開けると、たっぷりのったうにに感動!
Ichie Kazama 様
@ichiekko
【ご本人コメント抜粋】
初めて買えた 三陸鉄道久慈駅のうに弁当 幻のやつ 幸せ
【びゅうたび編集部より】
ごはんの上にはクリーミーな蒸しうにがぎっしり!
久慈市の「道の駅くじ やませ土風館」にある地場食材レストラン「山海里(さんかいり)」では、三陸沖で獲れた新鮮なうにがのった「海女丼」などが味わえます。
jun_zaki 様
@m_junma
【ご本人コメント抜粋】
道の駅久慈でランチ 海女丼
マグロ、タコ、いくら、蒸しうに、アワビ、エビ、焼き鮭、卵焼き、ホタテ。
めかぶ、いちご煮。
【びゅうたび編集部より】
あわび、ボタンエビ……うに以外の海鮮も豪華!
2016年6月、建物の老朽化などにより惜しまれつつ閉店した、花巻市の「マルカン百貨店」。地元の人たちの声援を受けて、花巻市のまちづくり会社が改修工事を行い、名物スポットだった展望大食堂を「マルカンビル大食堂」として、可能な限り引き継ぎました。花巻市外からも、たくさんの人が訪れているようです。
閉店前のメニューの中で特に人気が高かった、名物の10段巻きソフトクリームも復活。高さ約25cmの圧倒的なビジュアルでSNS映え抜群! これを箸でスーッとすくって食べるのが「花巻流」なのだとか。
Michiko Sato様
@michiko___sato
【ご本人コメント抜粋】
箸で食べるマルカンソフト、相変わらず背が高い!
でも2つも食べたぞ(^^)
【びゅうたび編集部より】
ノスタルジックなお店の雰囲気も素敵ですね。
同じく花巻市にある「ミルク工房ボン・ディア」も、ソフトクリームの人気店。岩手県の大迫(おおはさま)産ブラウンスイス牛のしぼりたて生乳で作る「ボン・ディアソフト」は、濃厚でまろやかな味わいが評判です。「ワインソフト」もオススメ。
maaamomamo様
@maaamomamo
【ご本人コメント抜粋】
#ミルク工房ボンディア
#一番好きなソフトクリーム
【びゅうたび編集部より】
甘さは控えめで後味はさっぱりしているのだそう
一関にある絶景スポット「厳美渓(げんびけい)」。長い年月をかけて造られた、大自然が織り成す見事な渓谷美が広がります。
厳美渓の近くにある「郭公屋(かっこうや)」では、名物の「郭公(かっこう)だんご」が楽しめます。「空飛ぶだんご」とも呼ばれ、東屋の脇にあるかごに代金を入れ、木づちで板をカンカンとたたくと、対岸のお店からロープを伝ってだんごとお茶が届いてビックリ! あんこ、黒ごま、醤油の3種類のだんごは店内でも食べられます。
厳美渓の「滝見だんご」も、地元の人たちに愛されるだんご店です。お土産用の串にささっただんご以外に、店内での飲食用のお椀に入った「てぎりだんご」もあります。ぜひいろいろな味を食べ比べてみて。
JTK###様
@jun_takahash
【ご本人コメント抜粋】
#厳美渓 #滝見だんご #納豆だんご #くるみだんご
#ずんだだんご #しょうゆだんご #ごまだんご #あんこだんご
【びゅうたび編集部より】
めずらしい納豆のだんごも味わってみたいですね。
高品質で知られる前沢牛。きめ細かな霜降り肉、とろけるような舌ざわり、そして風味と三拍子そろった極上品です。肥育期間や肉質など、厳しい条件を満たした牛だけが、前沢牛と認められます。
本場の奥州市前沢で前沢牛を食べるのもオススメ。「牛匠おがた 駅東店」は、優れた前沢牛の生産で知られる小形牧場直営のレストラン。丁寧に育てられた極上の前沢牛が、ステーキや焼き肉、しゃぶしゃぶ、すき焼きなどの調理法でゆっくり味わえます。
Kumiko Yada 様
@kuroko333
【ご本人コメント抜粋】
岩手での前沢牛
#前沢牛 #肉料理おがた #みすじ #霜降り #GW
【びゅうたび編集部より】
「牛匠おがた」の前沢牛は霜降りがすごい!
遠野はジンギスカンが盛んな街で、一人当たりの羊肉消費量は北海道と首位を争うほど。昔から、ホームスパン※用に羊を飼育する家が多かったため、ジンギスカン文化が根づいており、遠野市では家庭でも食べるほど一般的なのだとか。
野外でブリキ製のバケツの上にジンギスカン鍋をのせて肉を焼く「ジンギスカンバケツ」という、独特の食べ方も定着しているそうです。
※手紡ぎによる太めの粗糸などを使った手織りの織物のこと
「ジンギスカンのあんべ」は、遠野ジンギスカン発祥の店といわれる老舗。精肉店に併設されています。厳選された羊肉を専用鍋で焼くと、余計な脂分が落ちるので、ヘルシーにいただけるのがうれしいポイント。代々受け継がれるタレも人気です。
「遠野食肉センター 遠野本店」は、昔、マトンのジンギスカンが主流だった遠野で、生ラム肉のジンギスカンの提供に成功した店とされています。鮮度がよく、くさみの少ない生ラム肉を味わえます。こだわりの4種類のタレで、さらにおいしく食べられると評判です。
joyceynish様
@joyceynish
【ご本人コメント抜粋】
#遠野 #岩手 #岩手グルメ #ジンギスカン #遠野ジンギスカン
【びゅうたび編集部より】
見た目からもやわらかさが伝わる生ラム肉。
おいしい名物料理に事欠かない岩手県。バリエーション豊富で魅力的なご当地グルメを巡る旅行は楽しい思い出になるでしょう。ぜひ、一人、友人、家族で岩手の豊かな食文化を味わいに出かけましょう!
掲載情報は2020年1月22日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。