GWの1泊旅行は「盛岡」で決まり!駅から徒歩で行ける穴場巡り 東北

盛岡駅周辺は穴場スポットがいっぱい!駅から徒歩で巡る旅

2019.04.04 東北岩手
written by
水野 ひろ子

盛岡で発行される地域誌、『盛岡の「ふだん」を綴る本 てくり』のスタッフ水野が、JR盛岡駅を起点に、老舗のお店や最近できたカフェなど、盛岡街あるきスポットを紹介します。

JR東京駅からJR盛岡駅間は、東北新幹線で2時間ちょっとの距離。4月後半は山々も緑色に衣替えし、北国の春到来を感じる絶好のシーズンなのです。


【行程】


JR盛岡駅

JR盛岡駅。「もりおか」の文字は、地元の歌人である、石川啄木自筆の文字を集めて作ったそう

盛岡のランドマーク「赤レンガ館」へ

城下町文化が息づく盛岡は、ゆったり歩いて楽しめるコンパクトさが観光客にも人気です。古きたたずまいと新しい場所が、自然にクロッシングしている感じ。

まずは、歴史ある建物「岩手銀行赤レンガ館」を訪ねてみます。盛岡駅から盛岡都心循環バス「でんでんむし」(左まわり)に乗って、約10分。赤レンガ造りの洋風建築物が目に入ってきますので、すぐ先の盛岡バスセンターななっく前で降りてください。

国指定重要文化財「岩手銀行赤レンガ館」

国指定重要文化財「岩手銀行赤レンガ館」。明治44(1911)年に完成以降、銀行として平成24(2012)年まで営業しました

東京にお住まいの方は、外観を見て一瞬「東京駅?」と思うかも。そう、この建物は東京駅を設計した辰野金吾と葛西萬治(盛岡出身)が手がけています。100年以上銀行として使用されてきましたが、現在は通称「赤レンガ館」の名で親しまれ、保存を第一にしつつも、コンサートなどに使われています。無料見学エリアもあり、観光客も多く訪れる場所です。

岩手銀行赤レンガ館内

大理石の床をはじめ、建築当時と変わらない内装

岩手銀行赤レンガ館1階フロア

自然光が差す1階フロア

岩手銀行赤レンガ館入り口天井

1階入り口では頭を上に向け、天井にも注目!

赤レンガ館が建つ中ノ橋通周辺は、江戸時代に多くの商人が店を構えた繁華街。近隣には、明治期以降に建てられた建物もいくつか点在しています。

精肉店直営の焼肉ランチで、パワーチャージ

盛岡の歴史に軽く触れたところで、次は隠れた名店ともいえるランチスポットを紹介。赤レンガ館そばを流れる中津川沿いを上流方向へ歩いて7〜8分。上の橋のたもとにある、焼肉レストラン「肉の米内」です。

焼肉レストラン「肉の米内」

アットホームな雰囲気の店内

同店は、明治32(1899)年創業の老舗精肉店直営のレストランで、前沢牛や県産黒毛和牛を使った焼肉やステーキ、そして、盛岡名物の冷麺などを提供。ランチメニューの「カルビ定食」は人気の一品です。自家製秘伝ダレに漬け込んだカルビ肉が5枚! その大きさにほれぼれしながらほおばるひと口はモウ、幸せです。

カルビ定食

和牛カルビ肉がどーん! ナムルやカクテキなども自家製

カルビ定食

ジューシーで柔らかな肉を生卵につけて食べるのが米内流

そして、盛岡では焼肉と冷麺を共に味わうのがスタンダードなのです。「肉の米内」の冷麺は、麺、スープ、キムチ、味付け肉すべて自家製。焼肉だけでなく、ぜひ一緒に堪能してほしいです。

「ひめくり」で、岩手のクラフト品と出合う

焼肉レストラン「肉の米内」を出たら、歩いて5分の場所に、岩手県内のクラフト品を多く扱う「shop+space ひめくり」があります。中津川沿いを散歩しがてら、店へと向かってみます。

中津川

市街中心部を流れる2つの川のひとつ「中津川」。川沿いをゆったり散歩もおすすめ

shop+space ひめくり

南部鉄器、漆器、手紡ぎ手織りの毛織物・ホームスパン、竹細工など、岩手の手工芸品をはじめ、東北にゆかりある作家のさまざまな作品が並ぶ店内。

元印刷会社勤務の店主は、てくりスタッフとも関わりが深く、時折てくりプロデュースの企画展もやったりしています。店内には『てくり』をはじめ、全国のリトルプレスや印刷物、紙モノもたくさんありますよ。

ニックナック 漆塗りのスプーン ポストカード

岩手らしい小物たちもいろいろ。盛岡の隠れた定番おやつ「ニックナック※」、口当たりの優しい漆塗りのスプーン、地元イラストレーターが盛岡の風景を描いたポストカードもおすすめです。

※編集部注釈:1936年に盛岡へやって来た6人の修道女たちが作り始めた焼き菓子。見た目はベルギーワッフルのようだが、素朴なクッキーのような食感。

地元の雑誌

地元経営の小さな喫茶店が多い盛岡のカフェ巡りには、てくりが作ったブックレット『盛岡の喫茶店 おかわり』も役立ちます。1日目の旅の振り返りや2日目に向けた予習に、よろしかったらどうぞ。

shop+space ひめくり

盛岡の伝統工芸「南部古代型染」って?

盛岡駅近くのホテルに宿泊し、2日目は、駅から歩いて10分ほどの材木町方面へ。全国各地のよりすぐった工芸品を扱う「光原社」があるのも、この通り沿い。商店街の先にある南部古代型染の「小野染彩所」を訪ねます。

南部古代型染とは、盛岡藩主・南部家御用染め物として武家の衣類に使われた型染め。型染めとは、文様を彫り込んだ型紙を使い、布に繊細な模様を染め付ける技法です。「小野染彩所」は、盛岡市で17代にわたって型染めの工房を営んできました。

小野染彩所

寛永5(1628)年創業の「小野染彩所」

南部古代型染の繊細な型彫りが生み出した文様は、500種類近いそうです。現在は、その中から現代風のデザインを選んで使っていますが、それでも100種以上! 

手ぬぐい

文様を生かし、カラフルに染めた手ぬぐい

南部家の家紋をモチーフにした「向かい鶴」が、南部古代型染の代表的な文様です。

南部古代型染めで作られたアイテムの数々

中央のトートバッグ(赤)が、向かい鶴の文様。どこか、アジアのテイストを感じる文様です

着物はもちろん、トートバッグ、ペンケース、ブックカバーなど、普段使いできるアイテムも多いので、お土産にもぴったりです。

さらに店舗の2階資料室には、南部古代型染の工程を紹介する資料や、藩政時代の染め物などを展示してあり、自由に見学できます。

旅の締めくくりに、コーヒーでひと休み

盛岡の武家文化を感じつつ店を出たら、歩いて数分の路地裏にあるコーヒー店へ。盛岡は、昔から小さな喫茶店の多い街。今も個性ある店が、あちこちに点在しています。自家焙煎コーヒーの店も多く、お気に入りの味を探すのも楽しみ。

そんな中、2018年秋に、材木町の路地裏にオープンしたのが「BOUND COFFEE」です。

BOUND COFFEE

アメリカンモダンな雰囲気の外観

入り口の奥にカウンターを構える店内で出迎えるのは、店主の田中大祐さん。
どこの国の、どんな農園で生産されたかが明確で、欠点豆の少ない良質なコーヒー豆を選び、店内で自家焙煎しています。現在は、ケニアやエチオピア等、豆に合った煎り方で4種類を提供。

BOUND COFFEE店内

豆の特徴や淹れ方など気軽に相談してほしいと、田中さんは話します

コーヒーに合わせた自家製スイーツを時季に応じて出しており、伺った日はチーズケーキやバナナブレッドなどがありました。
迷いつつバナナブレッドを頼んで、コーヒーはお任せ。出してもらったマンデリンはフルーティーな酸味と甘みのバランスが絶妙、バナナの甘さとすっきりマッチします。飲んだ後も心地よい余韻の残る一杯で、旅の思い出をきちんと収納できたような気分でした。

バナナブレッドとコーヒー

クルミたっぷりのバナナブレッドとコーヒーでカフェタイム

テイクアウト用の豆

単一農園で採れた、シングルオリジン※と呼ばれる豆を提供。店内で焙煎されたコーヒー豆も購入できる

※編集部注釈:様々な農園で採れたコーヒー豆を混ぜるのではなく、ひとつの農園で収穫したコーヒー豆のこと。

岩手山

盛岡駅へ戻る途中、夕顔瀬橋から眺める岩手山の風景も旅のお土産に

最後は、新幹線内で岩手の味を満喫

そろそろ旅も終盤。盛岡駅構内には、地元食材を使ったお弁当がいろいろ並んでいます。帰りの新幹線でも、岩手の味を楽しんでいただけたらうれしいです。

もりおか西京漬け御膳

盛岡駅ビル「フェザンおでんせ館1階」で見つけた、地元の魚屋さんが作った「もりおか西京漬け御膳」。岩手県産米「銀河のしずく」を使ったいくらごはんなど、岩手ならではの味がギュッと詰まっています。

そして、帰ってからのお楽しみに。盛岡には日本酒やワインなど地酒もいろいろありますが、地元のブルワリー「ベアレン醸造所」のビールも味わい深くておすすめです。

ベアレンビールクラシック(左)とドライサイダー

ベアレンビールクラシック(左)と、県産リンゴを使った女性に人気のドライサイダー

さて、盛岡の街あるきスポットを駆け足で紹介しましたが、バスはもちろん、徒歩でも充分に巡ることができる盛岡。派手ではないけれど、心安らぐ場所がいっぱいなので、1泊2日でゆったりと楽しんでほしいものです。では、また!

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR盛岡駅→岩手銀行赤レンガ館→焼肉レストラン「肉の米内」→shop+spaceひめくり→JR盛岡駅

【2日目】JR盛岡駅→小野染彩所→BOUND COFFEE→JR盛岡駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

水野 ひろ子

水野 ひろ子

岩手県在住フリーライター・エディター。地元デザイナーやフリーライターと運営する「まちの編集室」にて、地域雑誌『盛岡の「ふだん」を綴る本 てくり』を年2回発行。また、『いわてのうるし』『岩手のホームスパン』など、県内のクラフトや地域文化を題材にした別冊も不定期で発行。「まちの編集室」では、伝統工芸を生かした商品開発や販売も展開している。 てくりサイト:http://www.tekuri.net いわてのてしごと通販サイト「te no te」:http://www.tekuri.net/tenote

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