信越本線【新潟―直江津】の旅。鉄道のまちや海沿い駅で途中下車
今回の列車旅ポイント
- 信越本線「新潟―直江津」間で途中下車の旅
- 商店街も鉄道推し・にいつ鉄道商店街を散策
- JR東日本ホテルメッツ 長岡でトレインビューを楽しむ
毎度ご乗車ありがとうございます。鉄道大好き芸人ダーリンハニー吉川正洋です。今回は、びゅうたび会員・SNSフォロワーのみなさまからいただいたアンケート回答をもとに旅をするという特別企画です。たくさんの投票ありがとうございました。
僅差で選ばれた舞台は……信越本線! 降りる駅や名物も教えていただきましたので、みなさまの情報を道標に、いや線路標にして旅へと向かいます。それでは発車しましょう!!
東京駅
東京駅から上越新幹線で新潟へ
JR東京駅からJR新潟駅までは上越新幹線で約2時間。見どころは終盤にあります。トンネルが多い「高崎―長岡」間を抜けると越後平野が現れ、「ザ・米どころ!!」という風景がこれでもかと続きます。お米もお酒も美味しい新潟。素晴らしい景色です。
新潟駅
新潟駅から信越本線に乗車
新潟駅は2022年6月に在来線全線高架化が完了。今後は高架下にバスターミナルが整備され、南北の流れもスムーズになります。60年以上愛された万代口駅舎も好きでしたが、新しい新潟駅も楽しみです。
それでは、びゅうたびのアンケート結果で選ばれた信越本線に乗りましょう!
(びゅうたび編集部)各エリアから魅力的なローカル線をびゅうたび編集部にて選定し、「吉川さんに乗って欲しいローカル線は?」アンケートを実施した結果、信越本線に決まりました。投票いただいたみなさま、ありがとうございました!
信越本線は、以前はJR高崎駅から新潟駅を結ぶ路線でしたが、北陸新幹線の開業に伴い、現在は「高崎―横川」「篠ノ井―長野」「直江津―新潟」間に分かれています。今回は新潟側から乗り、JR直江津駅までをメインに旅をします。
左手に新潟車両センター。お! 特急「いなほ」だ!
約20分乗車し、JR新津駅に到着しました。
新津駅
鉄道のまち・新津駅
「鉄道のまち」と呼ばれている新津エリア(新潟市秋葉区)。びゅうたびアンケート「降車してほしい鉄分補給駅は?」で、新津駅が第2位に選ばれました。信越本線・羽越本線・磐越西線の三路線が交差し、列車の車両を製造する工場もあることから鉄道産業で発展してきた街です。駅名標にも「鉄道の要衝(ようしょう)」感が溢れています。
にいつ鉄道商店街
鉄分高めの商店街、にいつ鉄道商店街
新津は商店街も鉄道推し。その名も「にいつ鉄道商店街」。びゅうたび会員・SNSフォロワーのみなさんからおすすめいただきました。
新津駅にある「あ!キハ観光案内所」にはジオラマが! 列車グッズで溢れかえっていてウキウキしますね〜。スタッフさんに街のことを詳しく教えていただきました。さっそく商店街に向かいましょう。
さすが「鉄道のまち」。歩いているだけで楽しい。
何かお土産を買いたいな……と思い歩いていたら、いいのが見つかりましたよ!
「御菓子司 羽入」さんで「しごなな焼フィナンシェ」を購入。「しごなな」とは、SLばんえつ物語号のSL「C 57」のこと。フィナンシェの上に黒い動輪に見立てたあんこがのったお菓子。いいお土産が見つかりました。
新津には商店街の他に立派な「新津鉄道資料館」もあります。今度は、ゆっくり1週間くらい泊まりたいです!
東三条駅
東三条でレア車両と遭遇!
続いてJR東三条駅で降りてみました。新津駅から約30分の乗車です。ここは弥彦線への乗り換えができる駅で、私の大好物があるんです。それがこちら!
昔は100か所以上あったといわれる「0番線のりば」です。今は、どんどん数を減らしていて、先ほど寄った新津駅にもあったのですが、残念ながら廃止に。新潟県で残っているのはJR新発田駅・JR柏崎駅・JR越後湯沢駅、そしてここ東三条駅です。
子どもの頃から0番線の不思議な存在に魅力を感じてきました。いやぁ見ることができてよかった……ん、待てよ、何か来たぞ、あ! あれは! 激レア車両の!
East i-D(イーストアイ・ダッシュディー)!!
新幹線のお医者さん「ドクターイエロー」をご存じの方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、こちらはその在来線バージョン。いろいろな箇所を調べて回る事業用車で、担当エリアが広いのでめったに出会うことはできません。
あぁ0番線を見に来てよかったー!
0どころか8万くらいの喜びがありました!
新津から鉄神様がついてきてくれたのでしょうか。旅はこういう意外性がたまらないんですよね。
East i-Dに出会えた喜びを噛み締めながら、再び信越本線に乗ってJR長岡駅へ向かいました。約30分で到着です。
JR東日本ホテルメッツ 長岡
トレインビュー! ホテルメッツ 長岡
今夜は、長岡駅から徒歩1分の「JR東日本ホテルメッツ 長岡」に宿泊。しかし、ただ泊まるだけではありません。
「トレインビュー」のお部屋! 私が泊まった階からは、信越本線が目の前に見えます。
ちなみに、上の階のお部屋からは上越新幹線を見ることができます。昔はここで、引退前のMaxを眺めていました。トレインビューホテルはやっぱりテンションが上がりますね。終電までバッチリ見送って、列車三昧の一日終了! おやすみなさい!
青海川駅
青海川駅
2日目になりました。まずは、びゅうたびアンケート「降車してほしい海沿い駅は?」で選ばれた駅へ!
約1時間の乗車で着きました。おー、やっぱり海が近い!!
着いたのは……JR青海川駅。
信越本線といえば山や田園風景のイメージがあるかもしれませんが、海が近い区間もあります。「鯨波―柿崎」間は海が近く、その間にある青海川駅は特にロケーション抜群!
(びゅうたび編集部)アンケートで乗車する路線が信越本線に決まった後、降車してほしい駅のアンケートを実施しました。「吉川さんに降車してほしい海沿い駅は?」では、断トツの第1位で青海川駅が選ばれました! 他駅に関していただいたコメントは、別の企画に生かさせていただきます。
こちらは夕陽もまたきれいなんですよねぇ。さすがは日本有数の絶景駅。
波の音を聞きながらホームでぼーっと過ごす時間は贅沢のひと言でした!
直江津駅
まだまだ鉄分補給! 直江津駅へ
続いて向かったのは直江津駅。信越本線、えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン&日本海ひすいラインが乗り入れる駅です。青海川駅から35分ほどで着きます。
こちらは、びゅうたびアンケート「降車してほしい鉄分補給駅は?」で、堂々の第1位。
(びゅうたび編集部)「吉川さんに降車してほしい鉄分補給駅は?」では、新津駅とわずかな差で直江津駅が1位に! 信越本線には魅力的な駅が多いことを、改めて実感しました。来迎寺駅、長鳥駅へは別の企画でぜひ訪れたいと思っておりますのでお楽しみに。
それでは、存分に鉄分補給させていただきます!
新潟県で初めて鉄道が開通したのは「直江津―関山」間。その後、徐々に線路が伸びる際にこの駅に0キロポストが設置されたそうです。直江津は新潟の鉄道発祥の地でもあり、0キロポストが残る駅。信越本線はとても複雑な歴史を辿ってきた路線なのですが、(写真の)解説看板にその詳細が記されていますので、ぜひご覧ください。
直江津の港に何度か寄港した豪華客船「飛鳥」をモチーフにした直江津駅駅舎。船をモチーフにした駅舎というのも珍しいですね。
直江津D51レールパーク
直江津D51レールパークへ
直江津駅から徒歩約3分の場所に「直江津D51レールパーク」があります。こちらは2021年4月に開園した列車のテーマパークです。(※)
※編集部注:開園時期・時間は施設のホームページをご確認ください
この「D51 827号機」は、主に岐阜県や長野県などの中央線エリアを走っていた車両で、引退後は和歌山県の有田川鉄道公園で保存されていました。そのSLが現在この直江津で活躍しています。
え? 活躍?
そうです。このSLは圧縮空気で動くんです。転車台も回ります。そして緩急車(かんきゅうしゃ)と連結して線路を走るんです!
こちらは、昔は車掌さんが乗っていた緩急車。
緩急車の中はお客さん用の座席があります。
SLに押されながらゆっくり走行!
往復で500m走ります。これがなんともアナログな揺れで風も吹いてきて気持ちいい。横には現役の直江津駅ホーム。飛鳥をイメージした通路の下を行ったり来たり。
ここは元々、直江津機関区だった場所。すなわちSLがたくさんいた場所です。そこに今でもSLがいて、そのSLが動くっていうこと自体グッとくる光景でした。
さらに、直江津駅はまさしく「鉄分補給ステーション」でした!
このメンバーに会いに行く場合は、ぜひ週末に。(※)
※編集部注:運転日は各運行会社のホームページでご確認ください
上越妙高駅
上越妙高であの駅弁を
えちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインに乗って上越妙高駅へ。約20分の乗車です。上越妙高駅でも、びゅうたび会員・SNSフォロワーからのおすすめがありました。
JR東日本エリアの駅弁ナンバーワンを選ぶ「駅弁味の陣」で、初代の「駅弁大将軍」に輝いたのが「鱈めし」。直江津のホテルハイマートでつくられている駅弁です。上越妙高駅でも買うことができるので、旅の締めにピッタリですね!
旅の最後は、北陸新幹線に乗って東京へ。
それでは自宅で豪華な夕食タイム!
「鱈めし」に「しごなな焼フィナンシェ」を添えて。
鱈めし、絶品です。鱈の甘露煮&塩辛い炙りたらこが口の中で連結! しごなな焼も洋のフィナンシェと和のあんこが相互直通運転!
いやぁみなさまの投票&情報のおかげで楽しい旅ができました! 景色の美しさと鉄分の濃さが一体となっている新潟エリアへ、みなさまもぜひ!!
東京駅
特別企画「一緒に旅のプランをつくろう!」第一弾
海を渡り極楽浄土の浜・下北半島「仏ヶ浦」へ。絶景を堪能する旅
掲載情報は2022年10月25日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR新潟駅→JR新津駅→にいつ鉄道商店街→JR東三条駅→JR長岡駅→JR東日本ホテルメッツ 長岡
【2日目】JR東日本ホテルメッツ 長岡→JR長岡駅→JR青海川駅→JR直江津駅→直江津D51レールパーク→JR上越妙高駅→JR東京駅
新潟・長岡JR+宿泊 JR東日本ホテルメッツ長岡
1泊2日/東京駅⇒新潟駅・上越妙高駅⇒東京駅
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