ぶどう狩り&ワイナリーを楽しむ女子旅。新宿からわずか90分の山梨へ
週末に温泉旅行をするとしたら、どこに行きますか? 箱根? 草津? 秩父? それもいいけど、新宿から列車で90分の山梨もオススメです。温泉だけでなく、キラキラ輝く甲府盆地の夜景と、おいしいワインのテイスティング、秋しかできないぶどう狩り体験など、観光スポットが盛りだくさん。ということで、山梨女子旅コースを堪能すべく、JR新宿駅から特急あずさに乗ってJR勝沼ぶどう郷駅にやってきました!
勝沼は山々に囲まれた盆地で、ぶどうが育ちやすい気候条件が整っている場所です。そのため、このエリアには約30軒ものワイナリーが点在しています。最初の目的地は駅からタクシーで10分の場所にある、ワイン初心者でも立ち寄りやすい「シャトー・メルシャン」のワイナリーです。
勝沼ぶどう郷駅前にはレンタサイクルがありますが、ワインのテイスティングをするならタクシーで移動しましょう! 車のドライバーはもちろん、自転車に乗ってきた人もテイスティングはNGなので注意が必要です。
ツアーに参加すればテイスティングのコメント力アップ!?
日本最古の民間ワイン会社がルーツという、歴史のあるシャトー・メルシャンのワイナリー。ワイン初心者の私は、ワイナリーツアーのスタンダードツアーに参加することに。シャトー・メルシャンのワイン造りや歴史について学べて、さらに3種類のワインのテイスティングもできるツアーです。
今回テイスティングしたワインは「シャトー・メルシャン山梨甲州」と「シャトー・メルシャン アンサンブルももいろ」「日本の地ワイン国中マスカット・ベーリーA」でした。
香りや味の表現方法も教えてもらえるので、今後レストランでワインを飲んだ時に、少しはコメントできるようになりそう。3種類テイスティングしましたが、「最初はキャンディみたいな甘い香りがして、グラスを回すと香りが立つ」ロゼの「アンサンブルももいろ」が気に入りました。(さっそくツアーで教わった表現を実践!)
約200種類のワインを試飲し放題! 勝沼ぶどうの丘
シャトー・メルシャンでタクシーを呼び、車で10分。南アルプスの山々や甲府盆地を一望できる「勝沼ぶどうの丘」に到着です。温泉やレストラン、土産店、宿泊施設などがあり、この日も観光客でにぎわっていました。
ここでのお目当ては、甲州市推薦の約200銘柄のワインを試飲できるワインカーヴ……! しかも時間は無制限。つまり、試飲し放題。好みのワインを見つけるチャンスです。入場チケット代わりに専用の利き酒杯「タートヴァン」(1,500円)を購入して、自分に合うワイン探しスタート!
ひと通り気になるワインは飲んでみましたが、白ワインの辛口や、赤ワインのフルボディなんかは大人の味で、私にはまだ早かったようです。やっぱりロゼの甘口が好みでした。
満足するまで試飲をして、駅に戻ります。ぶどうの丘から勝沼ぶどう郷駅まではタクシーなら6分ほどですが、歩いても約20分。この日は天気が良かったので、歩いて駅へ向かいました。
駅までの道のりにはぶどう畑が広がっていたり、ワインの歴史にちなんだかわいい消火栓蓋があったり、猫と出会ったり……歩かないと出会えない景色を楽しむことができました。
眺望抜群の居心地が良いお部屋でのんびり休憩
勝沼ぶどう郷駅からJR山梨市駅まで列車で10分。山梨市駅から無料送迎バス(要予約)もしくはタクシーに乗って7分ほどで、今回宿泊する「フルーツパーク富士屋ホテル」へ到着です。「人生において、こんなにワインを飲んだのは初めて」というほど飲んでしまったので、チェックインして少し休憩。お部屋からの景色は、空が広くて開放感たっぷり。
雲が途切れると富士山も見えるし、夜は甲府盆地の夜景がそりゃあもうきれいで。ボーッと眺めているうちに眠くなりまして、そのまま気持ち良くお昼寝です……。
キラキラ輝く夜景を見ながら露天風呂!フルーツ温泉ぷくぷく
日が落ちるまでのんびりしたあと、ホテルから徒歩6分の場所にある「やまなしフルーツ温泉 ぷくぷく」にやってきました。ホテルの露天風呂も充分気持ち良いのですが、わざわざコチラに来た目的は、この景色……!
都心とはまた違った、光り輝く星空のような夜景。小高い場所にあるので景色を遮る建物はなく、温泉に浸かりながら大パノラマの景色を望む開放感! 写真では伝えきれない輝きなので、ぜひ肉眼で見てほしいです。ちなみにこの露天風呂を囲む石は、ピンク色の宝石「ローズクォーツ」。宝石でつくられたお風呂も珍しいですよね。
お風呂で温まったら、ひんやりした夜風に打たれながら歩いてホテルに戻って、気持ち良く就寝。おやすみなさい。
粒がキラキラしていてかわいい! 萩原フルーツ農園でぶどう狩り
2日目の午前に訪れたのは、ホテルからタクシーで3分の「萩原フルーツ農園」です。徒歩でも20分ほどで着きますが、かなり坂が急なのでタクシーの方が無難だと思います。
こちらでは、試食後に気に入った種類をもぎ取って、取った分を買い取る形の「ぶどう狩り」と、あらかじめ収穫したぶどうを40分間1,400円で食べられる「食べ放題」の2つのプランがあります。今回はぶどう狩りにしてみました。
訪れた9月上旬には、黒っぽい「ピオーネ」、赤紫色の「ベニバラオー」、黄緑色の「シャインマスカット」の3種類がなっていました。ちなみに、ぶどうは木の枝の先端から熟していくので、食べごろを選ぶなら幹から遠いものがよいそう。吟味しながらしばらく悩んだ末に、種なしで皮ごと食べられるシャインマスカットをもぎ取ることに。
もぎ取ったマスカットは農園入り口のカフェで洗って出してくれるので、すぐに食べられます。口に入れてかむと、プチっと皮の食感がして、そのあとじゅわ~っと甘い果汁が……めちゃくちゃおいしいです。
ぶどうは常温で3~4日、ポリ袋などに入れて冷蔵すれば1週間ほど日持ちするとのこと。シャインマスカットは粒を取って凍らせておけば長持ちするし、シャーベットっぽく楽しめるそうです。(帰宅後実践したら、びっくりするほどおいしかったです)
ちなみに萩原フルーツ農園のカフェでは、季節のパフェやジュースなども提供されていて、甲府盆地を見下ろしながらのんびりフルーツを味わうことができます。
萩原フルーツ農園でのぶどう狩りは例年8月上旬から9月下旬ごろまで。畑のぶどうがなくなり次第終了です。勝沼エリアなどでは11月上旬まで実施しているところもあるので、訪れる際には事前に調べてみてくださいね!
まったりのんびり、笛吹川フルーツ公園を散策
ホテル付近まで戻ってきて、最後に公園を散策。宿泊したフルーツパーク富士屋ホテルは、実は「山梨県笛吹川フルーツ公園」の中に位置しています。東京ドーム7個分とかなり広い公園で、本格的な洋食が食べられるレストランや、アスレチック、果樹園、足湯や土産店などがあります。公園の中央部分にあるオーチャードカフェ※では、巨峰のソフトクリームなどフルーツを使ったメニューが!
※現在、オーチャードカフェは閉店。同じ場所で「葡萄屋kofu パークcafé&kitchen&marche」が営業中。
新宿から90分で体験できる非日常。今回のルートのように、ワイナリー・温泉・絶景・ぶどう狩り・カフェなど盛りだくさんの内容を詰め込んでも、2日目の夕方には新宿に戻れちゃいます。ぜひ、フラッと気軽に旅行してみてくださいね!
この記事の内容は2019年8月9日現在の情報です。
今回の旅の行程
【1日目】JR新宿駅→JR勝沼ぶどう郷駅→シャトー・メルシャン→勝沼ぶどうの丘→JR勝沼ぶどう郷駅→JR山梨市駅→フルーツパーク富士屋ホテル→フルーツ温泉ぷくぷく
【2日目】萩原フルーツ農園→笛吹川フルーツ公園→JR山梨市駅→JR新宿駅