冬だけの絶景がここに…奥入瀬で氷瀑&温泉に酔いしれる 東北

冬の絶景は奥入瀬渓流にあり!星野リゾートで、ゆったり&まったり旅

2019.02.28 東北青森
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こんにちは。温泉と山を愛する女子旅ブロガー、月山ももです。

暇さえあれば、温泉&登山の旅を楽しんでいる私。今回は、「冬の女子旅」をテーマに「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」に泊まり、冬しか見ることのできない絶景を楽しむことになりました。
もちろん、雪見の露天風呂、魚介やりんごなど青森のおいしいものも堪能してきたいと思います!


【行程】


東北新幹線に乗って八戸駅へ

今回の旅は、友人と一緒の女ふたり旅。まずはJR東京駅から東北新幹線に乗り、JR八戸駅を目指します。

はやぶさ15号新函館北斗行き

はやぶさ15号新函館北斗行き

東京駅から八戸駅までの所要時間は2時間45分ほど。乗車中にお昼どきになるため、車内販売で駅弁を購入しました。

「仙台だより」と「網焼き牛たん弁当」

「仙台だより」と「網焼き牛たん弁当」

「仙台だより」と筆者友人

「仙台だより」は幕の内弁当

幕の内弁当の「仙台だより」をチョイスした友人、色とりどりのおかずににっこり。

網焼き牛たん弁当

牛たん弁当は、ひもを引き抜くと熱々になるタイプ

私はひもを引くと熱くなる「網焼き牛たん弁当」をチョイス。食べているうちに車窓から見える景色がいつの間にか雪景色に変わり、お昼過ぎに八戸駅に到着しました。

奥入瀬渓流ホテルにチェックイン

八戸駅からはホテルの送迎バスに乗り、約1時間半で本日のお宿「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」に到着しました。
立体彫刻の施された大きな暖炉のある西館ラウンジ「河神(かしん)」で、チェックインの手続きを行います。

西館ラウンジ「河神」

西館ラウンジ「河神」

立体彫刻は、1996年4月に完成した岡本太郎氏の遺作で、水が岩に当たり、しぶきが妖精になる様子を表現しているのだとか。
今回宿泊するのは、窓から渓流が眺められる、その名も「渓流和室」。

渓流和室

窓から渓流が眺められる「渓流和室」

「主役は窓の外の渓流」であるため、内装はシンプルにまとめられているそう。

部屋からの景色

部屋の窓から眺めた景色

窓の外には、まるで水墨画のような景色が広がっていました。

しばし部屋でくつろいだ後は、女子旅らしくラウンジでティータイムを楽しむことに。

「ロビー 森の神話」

「ロビー 森の神話」

「ロビー 森の神話」には、チェックインをした西館ラウンジ「河神」と同様に、巨大暖炉があります。大きな窓越しに奥入瀬の森を眺めながら、スイーツやコーヒーをいただくことができます。

ティータイム

奥入瀬の森を眺めながらのティータイム

1日10食限定の「幸福林檎のミルフィーユ」。そして湧き水で淹れたという「湧水珈琲」をオーダー。

だんだんと日が暮れていく奥入瀬の森を眺めながら、女子トークに花を咲かせる私たちでした。

氷瀑ライトアップツアーへGO!

日もすっかり暮れた午後6時、奥入瀬渓流ホテルが提供している所要1時間ほどのアクティビティ、「氷瀑ライトアップツアー」に参加することに。
ダウンジャケット、マフラー、ニットキャップなど防寒対策万全で集合場所に向かい、レンタルしたスノーブーツに履き替えてバスに乗り込みます。
最初にバスが到着したのは、馬門岩(まかどいわ)です。

ライトアップされた馬門岩

ライトアップされた馬門岩

氷柱が岩一面に広がり、青くライトアップされた馬門岩。冬以外の季節は、岩に湧き水が流れているだけの場所なんだそうです。
水量の多い滝は冬でもなかなか凍り付かないため、水量の少ないこの場所のほうが、こんなふうに立派に氷柱が育つのだとか。

馬門岩の前ではしゃぐ

馬門岩の前ではしゃぐ私たち

テンションが上がって、ついはしゃいでしまいました。バスに戻り、2番目のポイントに向かいます。
次のスポットは「千筋(さみだれ)の滝」です。

千筋の滝

千筋の滝

千筋の滝

ライトアップの色が次々と移り変わっていく

千筋の滝は、奥入瀬渓流の中ではかなり下流にある滝で、あまり水量が多くないため凍りやすく、きれいな氷瀑に育つのだそうです。

「国立公園内である奥入瀬渓流に電飾を付けるわけにもいかないだろうし、どうやってライトアップするのだろう?」と思っていたのですが、「見学ツアーの時だけ、同行車両からライトを当てる」という仕組みと聞き、驚きました。

ツアーの最後に訪れたのは、「三乱(さみだれ)の流れ」です。

三乱の流れ

三乱の流れ

三乱の流れ

こちらも、ライトアップされた色が移り変わっていく

三乱の流れは、奥入瀬渓流の、いちばん奥入瀬渓流らしい姿とでも言いましょうか。美しい流れを楽しむことができます。

そして、明日の午前中に参加予定のアクティビティでも、この「三乱の流れ」や最初の「馬門岩」に立ち寄る予定なので、昼と夜の姿を見比べられるんです! 夜の三乱の流れを、しっかりと目に焼き付けました。

「青森りんごキッチン」で地元グルメを味わう

氷瀑ライトアップツアーの後は、お待ちかねの夕食タイム。
ビュッフェレストランの「青森りんごキッチン」でいただきます。インテリアから料理までりんごにこだわり、青森の名物をまるごと味わえるレストランです。

ビュッフェ台

色とりどりの料理が並ぶビュッフェ台

ビュッフェ台には、りんごや魚介など青森産の食材を使用した料理がずらりと並びます。熟考の末、好みの料理を取り分けて席に着き、いただきます!

ビュッフェ

いただきます!

少しずついろいろいただいて、特に気に入ったものはお代わり。
ビュッフェって「いろんなものをちょっとずつ食べたい」女子の心を究極的に満たしてくれますね!
友人と私が共に気に入って、お代わりしてしまったのがこちら。

ローストビーフ

絶品ローストビーフ

ライブキッチンで、その都度切り分けてもらえるローストビーフです。ヘルシーな赤身肉を使用しているのに、柔らかくジューシー、絶品でした。
デザートも、りんごを使用したものを中心に、ずらりと並びます。

りんごのデザート

りんごのデザートも豊富に並ぶ

夕食後は、ラウンジでまったりと。

※メニューは季節により変更されます。

コーヒータイム

暖炉の炎を見つめながらコーヒータイム

西館ラウンジ「河神」では、滞在中(営業時間6時〜23時)いつでもコーヒーや紅茶などのドリンクを無料でいただけます。ゆらゆらと燃える暖炉の炎を見つめながら、夜がゆっくりと更けていきました。

※2021年1月現在、ドリンクのサービスは休止中です。

冬だけのお楽しみ、氷瀑の湯

おなかが落ち着いたところで、温泉に入ることに。
露天風呂からは渓流の美しい流れを望むことができるのですが、冬の間はなんと、間近に氷瀑を眺めながらお湯に浸かるより貴重な体験に。
壁面に氷瀑が再現された「氷瀑の湯」がこちら。

氷瀑の湯

氷瀑の湯

温かい温泉に浸かりながら氷瀑を眺めるという、贅沢なひとときを味わえました。心も体も温まったところで、明日に備えておやすみなさい……。

雪景色に見とれる…奥入瀬渓流ガイドツアーへ!

翌日の朝食も「青森りんごキッチン」で。

朝食

朝からゴージャスな朝食をいただく

りんごのパンケーキやしぼりたてのりんごジュースなど、朝食もりんごがたっぷり!
できたてのふわふわオムレツや種類豊富なパンとジャム、盛り放題のいくら丼でエネルギーをチャージし、2日目のメインイベント「冬の奥入瀬渓流ガイドツアー」に参加します。

「冬の奥入瀬渓流ガイドツアー」も奥入瀬渓流ホテルが提供しているアクティビティで、ガイドさんと一緒にバスに乗り、冬の奥入瀬渓流のみどころを1時間程度かけて巡るというもの。

雪道を歩く必要がないので、雪に慣れていない人でも参加できるこのツアー、宿泊者はなんと無料で参加できます。

最初にバスが到着したのは、昨晩ライトアップツアーで最後に訪れた「三乱の流れ」でした。

三乱の流れ

再び、三乱の流れへ

渓流に点在する石の上に雪が降り積もり、綿帽子のようにこんもりと盛り上がっています。夜の間に降り積もった雪で、綿帽子は昨晩見たときよりも大きくなり、木の枝に積もった雪がときおり風に揺られてさらさらと流れていくのも趣深かったです。

馬門岩

再び、馬門岩へ

次に、こちらも昨晩訪れた「馬門岩」へ。
昼間に来てみると、うっすらと氷柱に青みがかかっていることがわかります。色は時期によって異なり、12月頃はやや白っぽい透明なのですが、日を追って太く成長すると、青みがかっていくのだそうです。シーズン中、何度来ても変化を楽しめるというわけですね。

最後に、高さが約20メートルあるという「雲井の滝」へ。

雲井の滝

雲井の滝

雲井の滝は、雪がない時期も壮大な美しい姿を見せてくれる名所で、以前夏にも来たことがありました。あの大きな滝がこんなふうになるのか! と、感動もひとしおです。

夏の雲井の滝

夏の雲井の滝

奥入瀬渓流が初めての友人も、終始興奮気味ではしゃいでいました。

興奮する筆者と友人

滝の迫力に興奮!

今朝のアクティビティは、雪の中を歩く必要がないように、見学するポイントの目の前でバスから下ろしてくれ、冬の奥入瀬の、いちばんおいしいところだけをピックアップして見せてくれるのがありがたかったです。

実はこの日、ロープウェイに乗って八甲田山の樹氷を眺めに行く「八甲田山樹氷シャトルバス」というアクティビティにも参加する予定だったのですが……。

八甲田山の樹氷

八甲田山の樹氷 (写真提供:星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)

強風のためロープウェイが運休とのことで、あえなく中止に……。とても残念でしたが、いつか八甲田山のスノーモンスターに会いに、また冬の奥入瀬渓流ホテルに泊まりに来たい! と心に誓いました。

「八食センター」の魚介炭火焼きで旅を締めくくる

チェックアウトした後は、ホテルから車で1時間ほどの場所にある八戸市内の市場「八食センター」まで、シャトルバスで送っていただきました。

「八戸のうまいもんがみんな揃う!」ともいわれる八食センターには、購入した食材を、すぐに炭火焼きにして食べることができる「七厘村」が併設されています。
もちろん私たちも、バーベキュー用の帆立や大あさりを購入し……。

バーベキュー

七厘村で乾杯!

炭火で魚介をあぶりながら、青森の地酒で乾杯! 新幹線の乗車時刻ギリギリまでバーベキューを楽しみました。

行く前は「雪にもアウトドアにも慣れていない友人が冬の青森と奥入瀬を楽しめるだろうか?」と不安に思っていたところもありましたが、まったくの杞憂に終わりました。帰りの新幹線の中でも彼女は「魚介もお肉もりんごもおいしかったし、めったに見られない景色にも出会えて最高の旅だった!」とご満悦の様子で、誘った私もホッとしました。

何を食べてもおいしく、気軽に絶景を楽しめる冬の青森旅。女子旅を計画する際にはぜひ、候補に加えていただきたいおすすめのプランです。

掲載情報は2021年1月10日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

 

スポット情報

八食センター 七厘村

住所:青森県八戸市河原木字神才22-2 営業時間:9時~17時 定休日:水曜日

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR八戸駅→星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル(氷瀑ライトアップツアー・氷瀑の湯)

【2日目】星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル(冬の奥入瀬渓流ガイドツアー)→チェックアウト→八食センター→JR八戸駅→JR東京駅

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1泊2日/東京駅⇔八戸駅/夕朝食付き

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この記事を書いた人

月山もも

山と温泉を愛する女一人旅ブロガー。 大学時代から、仕事あがりの風呂目当てに日帰り温泉でバイトしていた温泉好き。山麓の温泉宿を一人で巡るうちに「歩いてしか行けない温泉宿」に憧れを抱き、2011年から登山を始める。生来の単独行動好きのため山も一人で歩くことが多く、安全登山を心がけながら、試行錯誤しつつ登っている。ゆるハイクから雪山登山まで、テントも一人で担ぐ単独登山女子。 ブログ「山と温泉のきろく」に、温泉と登山のすばらしさを綴っている。山と温泉に魅せられる人を増やすことが、人生のよろこび。
山と温泉のきろく:http://www.yamaonsen.com/

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