【難波里奈セレクト】わざわざ行きたい東北の喫茶店5選  東北

【難波里奈セレクト】わざわざ行きたい東北の喫茶店5選

皆さんは旅に出るときに、何を一番の楽しみにしていますか?
私は愛してやまない昔ながらの純喫茶との出会いや、その土地のおいしい食べ物、工芸品を目的に出かけます。
今回は一度訪れてからとても好きになった、アクセスしやすい東北のすばらしい純喫茶たちを紹介します。

【青森・青森市】マロン

いつまでも眺めていたい、趣のある空間

マロン 看板

青森市の中心地にある「マロン」は、印象的なイラストの看板と2階に見える大きな窓が目印です。店内には、たくさんの柱時計やランプ、懐かしい人形たちが飾られていて、いつまで眺めていても飽きることのない趣のある空間。緑色のじゅうたんが敷かれた床やレースの水色のカーテンが、どことなく海が近いことを感じさせます。

マロン パフェ

注文したのは、数種類のスパイスで煮込まれたジャマイカンカレーと、グラスからあふれんばかりの果物が盛り付けられたパフェ。常ににぎわっているのも納得のおいしさでした。

<スポット情報>
マロン
住所:青森県青森市安方2-6-7
営業時間:7:00~20:00
定休日:水曜日

【青森・黒石市】みらぼお

くつろぎながら食べるレモンケーキ

みらぼお 外観

黒石市を訪れた日は、あいにくの空模様。伝統的な建物が今なお残る「中町こみせ通り」から1本入った通りで見つけたのは「純喫茶 みらぼお」の看板。曇りガラスから漏れる光があたたかそうに見えて入ってみると、シンプルで清潔な店内が広がっています。テーブルと飴色の椅子に、雑誌と新聞が置かれた棚のみで、余計なものがなく、私好みの内観でした。

みらぼお レモンケーキ

思わず「おいしい」と言葉が漏れたレモンケーキとコーヒーをいただきながら、雨の音を聞いていたひと時の記憶。優しそうなマスターの笑顔とともに、今も思い出すのです。

<スポット情報>
みらぼお
住所:青森県黒石市市ノ町18
営業時間:10:00~22:00
定休日:不定休

【青森・弘前市】ひまわり

「珈琲の街」で出会った名曲喫茶

名曲&珈琲 ひまわり 内観

「珈琲の街」として知られる弘前市で出会ったのは「名曲&珈琲 ひまわり」。落ち着いた雰囲気の半地下と1階、開放感のある2階席があり、座る席によって変わる景色を日々楽しむことのできる近隣の人たちをうらやましく思います。全席禁煙なので、タバコが苦手でも安心。

名曲&珈琲 ひまわり ミートパイとサラダ

ほどよい音量で流れる心地よいクラシックを耳にしながら、江戸時代に津軽藩士が薬の代わりに飲んでいたといわれている「藩士のコーヒー」と、自家製のミートパイや甘いものを楽しめます。

<スポット情報>
名曲&珈琲 ひまわり
住所:青森県弘前市坂本町2
営業時間:10:30~18:30
定休日:木曜日(祝日の場合は営業。代休あり)

【岩手・盛岡市】リーベ

名物「ティパンチ」を楽しむ

リーベ 内観

近くに盛岡城跡公園などがあり、散策が楽しい盛岡の街中にある「リーベ」。常連客のみならず、遠くからやってきた人たちもほとんどが注文するという「ティパンチ」は、オレンジジュースの酸味が効いたアイスティの上に、10種類もの果物が芸術的な美しさで飾りつけられたもの。食事メニューも豊富なうえ、23時まで営業しているので、夕食後にコーヒー一杯、という使い方ができるのもうれしい。家族経営ならではのアットホームな雰囲気に包まれながら、2階のソファ席でくつろぐ至福の時間を。

リーベ ティパンチ

<スポット情報>
リーベ
住所:岩手県盛岡市内丸5-3
営業時間:7:30~23:00(土曜日・祝日は9:00~23:00、日曜日は11:00~23:00)
定休日:不定休

【宮城・仙台市】道玄坂

心躍る秘密の屋根裏部屋

道玄坂 外観

最後は、仙台で出会った「道玄坂」。外観はツタに覆われているので、扉を開けにくいかもしれません。でも一歩中へ入れば、まるで秘密の屋根裏部屋に紛れ込んだような、わくわくする素晴らしい空間が広がっています。車やバイクがお好きなマスターのコレクションや飴色のおもちゃたち。壁にはたくさんの漫画が並べられ、サイフォンで丁寧に淹れられるコーヒーを片手に、思わず時間を忘れて過ごしてしまうほど。あえて漫画を読みかけのまま帰り、次回の訪問を楽しみにするのもよいかもしれません。

道玄坂 内観

<スポット情報>
道玄坂
住所:宮城県仙台市青葉区国分町1-3-25
営業時間:8:00~20:00
定休日:日曜日、祝日

このほか、秋田県や山形県、福島県にも、これから行ってみたい魅力的な店がたくさん。東北旅行の際にちょっと疲れたら、散策の途中で出会った純喫茶の扉を開けて、ひと休みをしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

純喫茶コレクション

日中は会社員、日暮れから東京喫茶店研究所二代目所長。日常の隙間に訪れた純喫茶は1700軒以上。「昭和」の空気を含んだものに惹かれ、当時の文化遺産でもある純喫茶の空間をこよなく愛す。ブログ「純喫茶コレクション」で店内の様子や訪問時の記録を綴るほか、2012年『純喫茶コレクション』(PARCO出版)、2015年『純喫茶へ、1000軒』(アスペクト)、2016年『純喫茶、あの味』(イースト・プレス)を上梓。純喫茶の扉を開ける瞬間が至福の時。
Twitter:https://twitter.com/retrokissa
Instagram:https://www.instagram.com/retrokissa2017/
純喫茶コレクション:http://retrocoffee.blog15.fc2.com/ 

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