今回の列車旅ポイント

  1. 天王洲アイル駅から徒歩で巡れるアートスポット
  2. 品川駅から近いホテルに宿泊
  3. 混雑していない湾岸エリアでのんびりデート

こんにちは。観音クリエイションです。ヒップホップのトラックメイカーをやっています。夫婦揃ってものをつくるのが好きで、奥さんは映像関係の仕事をしています。

さて今回は夫婦でインスピレーションを求めて、東京のベイサイドに出かけてきました。このあたりはギャラリーやアート関連施設が集まっていて、アートの街として注目されているエリア。面白いアートに触れて、おいしいものを食べて、綺麗な夜景を楽しむ。そんな大人なデートに最適なスポットなのです。

流通センター駅

城南島でギャラリー見学

ART FACTORY 城南島

まずは「ART FACTORY 城南島」へ。JR東京駅から京浜東北線でJR浜松町駅を経由し約17分、東京モノレール・流通センター駅へ。駅から京急バス「森32系統(城南島循環)」 に乗ってやってきました。城南島二丁目が最寄りのバス停です。

浮世絵

ART FACTORY 城南島は、ホテル事業を全国展開していることで有名な「株式会社東横イン」が提供するアート施設。もともとは東横インが倉庫として使っていた場所が、そのままアートの場に生まれ変わっています。

上の写真は浮世絵のインスタレーション展示で、こちらのギャラリーでは常設展示されているそう。また、浮世絵は東横インの国内・海外のホテルロビーや一部の客室にも飾られているとのこと。

アトリエ

個人的に楽しかったのがこちら。ART FACTORY 城南島ではアーティストにアトリエを貸し出しており、そのアトリエを見学できます。作品が生み出される場所や、現在進行形で使われている道具を生で見ることができるのは胸にグッとくるものがあり、つい長居してしまいました。

ちなみにこの施設、なんと入場無料。さらに空いているときは担当者の方が解説を添えて丁寧に案内してくれます。至れり尽くせり。

バスの時刻表(2019年5月時点)

ここにたどり着くための循環バスは、とくに日曜・祝日の本数が少ないので、スケジュールに注意しましょう。

※写真は2019年5月時点の京急バス(城南島循環)時刻表です。

天王洲アイル駅

ブレッドワークス天王洲でランチ

先ほど乗ってきた循環バスに再度乗り込んで約25分のJR大森駅へ向かい、さらに京浜東北線、りんかい線を乗り継いで約14分、潮風香る天王洲アイル駅へ。ここでランチ休憩をとることにしました。

ブレッドワークス天王洲

今回伺ったのは、駅から徒歩5分ほど、「ブレッドワークス天王洲」という人気のベーカリー。ここではテラス席で運河を眺めながらおいしいパンをいただくことができます。サンフランシスコみたいな開放的な雰囲気で気持ちいい。

塩パン ショコラピスターシュ パンオショコラ シナモンロール

右上より時計回りで塩パン、ショコラピスターシュ、パンオショコラ、シナモンロール。

オススメはショコラピスターシュ(写真右下)。外側はサクサクで中はモチモチの香り高い生地に、ピスタチオの食感がいいアクセントになった素晴らしい一品でした。毎日食べたい。

天王洲アイル駅

伝統画材ラボ「PIGMENT TOKYO」

食後はブレッドワークス天王洲から歩いて3分ほど、伝統画材ラボ「PIGMENT TOKYO(ピグモン トーキョー)」へ。

こちらは画材屋さんなのですが、建築や商品のレイアウトが美しく、滞在しているだけで芸術的な気分が高ぶってきます。絵を描かない僕たちでも「なにここすごい!」と興奮して、お店の端から端まで見て歩いてしまうほど。

顔料瓶 壁面に並ぶ顔料瓶。その数なんと4,500色
絵筆 筆・刷毛も600種類以上の品揃え

またPIGMENT TOKYOのスタッフは皆さんアーティスト活動をされているとのことで、画材への造詣が深く、説明もお上手。

「神社の鳥居って朱色で塗られますが、古くから使われているあの色の顔料には硫化水銀が含まれているんです。なので虫に食われないんですよね」

「この顔料瓶を持ってみてください。他のものより重いでしょう? これは顔料の材料になる鉱石の質量密度が高いからなんです」

などなど、知的好奇心が満たされる話をじっくり聞かせていただきました。

天王洲アイル駅

建築倉庫ミュージアム

建築倉庫ミュージアム 写真提供:建築倉庫ミュージアム

今回は展示の入れ替え期間のため見学ができなかったのですが、PIGMENT TOKYOから歩いて1分のところに「建築倉庫ミュージアム」という建築模型にまつわる博物館があります。建築に興味がある方は、こちらも立ち寄ってみては。

2019年5月22日~9月1日(7/1~7/19休館)は、「Wandering Wonder -ここが学ぶ場-」が開催されているそうです。

豊洲駅

豊洲でディナー

天王洲アイル駅からりんかい線、東京メトロ有楽町線を乗り継いで約20分の豊洲駅へ。徒歩3分ほどの「ららぽーと豊洲」内にある「ババ・ガンプ・シュリンプ」というアメリカンシーフードレストランで少し早めのディナーとしました。

シュリンパーズネットキャッチ

看板メニューのシュリンパーズネットキャッチ。ガーリック風味かケイジャン風味で迷ったら両方楽しめる「ミックス」で注文しよう。

おいしい海鮮をいただきながら、今日のデートの振り返りトークに花を咲かせました。「アトリエかっこよかったよね!」「パンめっちゃおいしかった!」「顔料瓶あんなに綺麗に並んでるの初めて見た!」

そうこうしていると日没の時間。ふと窓の外を見ると夜の海に都会の街灯が反射して、美しく水面が揺れています。

奥さん「夜景きれい」
僕「そういえば、ここからちょっと離れたところにもっと綺麗に見える場所があるよ」
奥さん「行く」

台場公園

台場公園から眺める夜景

というわけで1日目の〆は夜景。

夜景デートの定番スポットといえば「お台場海浜公園」ですが、今回はその対岸にある「台場公園」という、知る人ぞ知る夜景スポットへ向かいます。駅から離れたところにあるので豊洲からタクシーで移動しました。所要時間は15分ぐらい。

台場公園からの夜景 水面にはフジテレビや屋形船の明かりが浮かぶ
台場公園近くの遊歩道
台場公園の遊歩道

もう少し進んだところにある遊歩道では、レインボーブリッジや東京タワーも望めました。

人がほとんどおらず、聞こえるのは夜の海の波の音だけ。これまで東京で見た夜景の中でもぶっちぎりでロマンティックでした。こんな穴場スポットがあったとは。

このあとは品川駅近くのホテルに宿泊。明日の作戦会議をしながら眠りにつきました。

戸越銀座駅

戸越銀座をぶらり散歩

戸越銀座商店街

2日目は商店街グルメプラン。 品川駅から山手線でJR五反田駅へ行き、東急池上線に乗り換え約17分、戸越銀座駅へ。全長約1.3kmにわたる関東有数の長さの「戸越銀座商店街」で食べ歩きを楽しむことにします。

奥さん「事前の私の調べによると」
僕「ふむ」
奥さん「1人1,000円の予算でハッピーになれます」
僕「素晴らしい」
奥さん「献立も作成済みです」
僕「完璧すぎる」

というわけで奥さんの導きにより完成した食べ歩きフルコースを一挙に紹介します。

焼小籠包

龍輝(りゅうき)の焼小籠包4個入り、税込400円!

おでんコロッケ

後藤蒲鉾店のおでんコロッケ、税込100円!

豚巻きおにぎり串

炭火焼 とんたんの豚巻きおにぎり串、税込280円!

大辛口カレーパン

ハリマヤの大辛口カレーパン、税込200円!

お好み鯛焼き

おめで鯛焼き本舗のお好み鯛焼き、税込180円!

ソフトクリーム

シロクマカフェのソフトクリーム、税込480円!

※編集部注:食べ歩きのメニューと料金は全て2019年取材時のものです

などなど、夫婦であれこれシェアしつつ超ハッピーになりました。なかでも焼小籠包は肉汁が旨みたっぷりで、強烈にうまかったです。

おいしいものを食べて、綺麗なものを見る。シンプルだけどこれがいい。体力が回復して、精神的にも満たされる週末を過ごすことができました。また今回巡ったベイサイドエリアはあまり混んでいないので、一日中人混みと遭遇することなくストレスフリーだったのも良かったです。

ベイサイドはこれからもさまざまなアーティストの手によって表情を変えていくはずで、時期を変えてまた訪れるのも楽しみ。東京での定番デートに飽きた人はぜひ行ってみてください。

今回の旅の行程

【1日目】東京駅→ART FACTORY 城南島(流通センター駅)→ブレッドワークス天王洲(天王洲アイル駅)→PIGMENT TOKYO→建築倉庫ミュージアム→ババ・ガンプ・シュリンプ(豊洲駅)→台場公園→宿泊(品川駅)

【2日目】品川駅→戸越銀座商店街(戸越銀座駅)→東京駅

東京・品川
JR+宿泊 品川プリンスホテル メインタワー

1泊2日/仙台駅⇔東京駅

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