二拠点生活で暮らしたい街・仙台へひとり旅。素敵なカフェに雑貨店も!
今回の列車旅ポイント
- 東京から新幹線で約2時間。仙台は行き来しやすい街
- 仙台市地下鉄は、市内の移動にとても便利
- 仙台駅から徒歩圏内に自然を感じられる公園や神社仏閣が豊富
世界各国を買付で飛び回るインテリアバイヤーの早川七実です。旅の中で出会う素敵な「モノ、コト、ヒト」をインテリア雑貨やコラムなどを通して、日本のみなさんにご紹介しています。
テレワークにも慣れ、東京を離れて地方移住や、東京と地方の二拠点生活が気になりはじめた今日この頃。便利でいて暮らしも楽しめる新たな生活拠点を探しに、東京から東北新幹線で仙台へ。素敵なカフェや可愛い雑貨店、休日にぴったりなお散歩コースを巡ってきました。
東京駅
東北新幹線やまびこに乗って仙台へ
旅のはじまりはJR東京駅から。東北新幹線「やまびこ」に乗って仙台へ向かいます。
この日乗車した東北新幹線「やまびこ135号」は、山形新幹線「つばさ」と連結されて東京駅を出発。1時間30分ほどのJR福島駅で「つばさ」との連結が解除されて、「やまびこ」は仙台へ、「つばさ」は山形へと向かいます。
福島駅を過ぎた頃、遠くに大きな山々が見渡せる自然豊かな景色に。車窓を楽しんでいると東京駅を出発して約2時間でJR仙台駅へと到着しました。
カフェ ハヴント ウィー メット -オーパス-
街の喧騒を忘れる素敵な隠れ家的カフェ
仙台駅に到着するともうお昼過ぎ。お腹も空いてきたのでランチへと向かいます。
仙台駅から歩くこと3分ほど。駅前のにぎやかな商店街から看板にしたがって奥へ奥へと進むと「café haven’t we met opus(カフェ ハヴント ウィー メット -オーパス-)」にたどり着きます。商店街の喧騒が嘘のように静かな場所にひっそりと佇む隠れ家的カフェです。
店内に入ると、あたたかなオレンジ色の優しい灯りに包まれた、北欧のカフェのような空間が広がります。内装はシンプルかつ洗練された雰囲気で、コーヒーを飲みながら静かな時間を楽しむのにぴったり。
店主の佐藤さんが丁寧に淹れたふわふわのミルクが美味しいカフェラテ。カリっと香ばしく焼かれたシュリンプツナサンドと一緒にいただきます。
仙台駅から徒歩数分という便利な立地ながら、まるで別世界のような空間。仙台が生活の拠点になったら休日のたびに通いたい! ブランチを食べに訪れて、本でも読みながらゆっくりと時間を過ごせたら幸せだな、と妄想してしまうほど素敵な場所でした。
仙台香房 露香
香りで仙台の四季を感じる
素敵な空間と美味しいランチに癒やされたあとは、徒歩で約12分、「仙台香房 露香(ろこう)」へ。大通りから1本奥に入った路地にある小さなお香専門店です。
オリジナルのお香は、香料の質にこだわり天然素材を使用。調香師とともにオリジナルの香りのレシピを開発し、素材本来の香りを楽しめる質の高いお香を取り揃えています。
今一番人気の「開運香」は、七福神をイメージした香りのお香(7種類/2021年3月末までの限定販売)。年末年始には毎年、開運を願って買い求めるリピーターが多いそうです。
「仙台四季香」と名付けられたシリーズは、「香りを持ち帰る」というコンセプトでつくられたお香。仙台の夏の風物詩・仙台七夕まつりを笹の葉や花の香りで表現した「七夕」、仙台市の市花で秋に見ごろを迎える「萩」 のほか、「桜」「竹」「椿」など仙台の四季をイメージした香りが楽しめます。オリジナルのとんぼ玉の香立て付きのセットはカラフルでお土産にぴったり。
勾当台公園駅
仙台市を東西南北に走る地下鉄
可愛い雑貨を求めて仙台郊外に向かうため、「仙台香房 露香」から徒歩約5分、仙台市地下鉄南北線の勾当台公園駅から地下鉄に乗ります。
仙台には、仙台駅を中心に南北に走る「南北線」と、東西に走る「東西線」の2路線があり、市内の移動にとっても便利。仙台市地下鉄の仙台駅はJR仙台駅と直結しているので、新幹線からの乗り換えも楽々。しかも、Suicaもそのまま使えるので、わざわざ駅できっぷを購入する煩わしさがないのも嬉しいです。
そんな便利で快適な仙台市地下鉄南北線に乗って約11分、仙台市の北部にある八乙女駅へ。
ペチカ
一期一会の個性豊かなこけしに出会う
八乙女駅を下車し歩いて約4分のところにある雑貨店「ペチカ」に到着。こちらには、最近ブームにもなっている東北地方の伝統工芸品、こけしを探しにやってきました!
仙台をはじめ東北の各地でつくられているこけしは、こけし工人(こうじん)と呼ばれる作家さんの手によってひとつひとつが手作業でつくられています。こけしの顔は、個々に表情が異なるのはもちろん、作家さんの作風で従来の伝統的なものから個性豊かなものまでさまざまです。
こけしと並んで大人気の張り子。こちらも張り子作家さんの個性が詰まったものばかり。見ているだけで癒やされますね。
ペチカでは、こけし、張り子のほかにも、器、ステーショナリー、バッグなど店主の目利きで選んだ雑貨が並びます。
可愛い雑貨をたくさん見てほっこりした気分に浸ったあとは再び、仙台市地下鉄南北線に乗って仙台駅に戻り、駅近くのホテルへ。たくさん歩いた仙台初日の夜はゆっくり休みます。
榴岡公園
桜の季節が楽しみ! 歩いて楽しいお散歩ルート
ホテルをチェックアウトし、2日目は仙台の街を歩いて散策。仙台駅から宮城野大通りを歩くこと約10分で「榴岡(つつじがおか)公園」が見えてきました。宮城野大通りの歩道は幅が広くお散歩やランニングにぴったり。街路樹に葉が付く季節は気持ちの良いお散歩コースになりそうですね!
公園内はとってもきれいに管理され、緑がたっぷりで癒やされます。
公園自体はゆっくり歩いて30分ほどでまわれる大きさ。愛犬と一緒に散歩を楽しむ地元の方もちらほら。こんな素敵な公園が近所にあったら犬を飼ってみたいな、と仙台移住に夢を膨らませます。
仙台には桜の咲く公園やお寺などが点在しており、春になると益々魅力的な景色に。お散歩が楽しくなる街です。
榴岡天満宮
コンパクトに神社仏閣巡りを楽しむ
榴岡公園から徒歩3分ほどのところには、学問の神様としても有名な「榴岡天満宮」があり、天満宮の南側、若林区には30を超える神社と、60を超えるお寺があるそう。せっかくなので、お散歩がてら神社仏閣巡りをしました。
まずは榴岡天満宮から。階段を登ると境内への道に続きます。
榴岡天満宮にある「難関突破 合格の輪」。願いを込めて輪をくぐるとご利益があるのだとか。
榴岡天満宮から徒歩約6分、仙台の住宅街に立つ五重塔が目を引く「孝勝寺」。立派な門構えと堂々とした佇まいに歴史を感じるお寺です。
境内には立派な桜の大木。荘厳な五重塔に添えられた満開の桜の景観はぜひ一度見てみたいですね。
孝勝寺から3分ほど歩いた場所にある「正楽寺」。境内のお庭がとてもきれいに手入れされていて、裏門から本堂に続く小道はお散歩コースにぴったりです。
趣のある木造の本堂、大木の緑、茶色い石畳とのコントラストがとっても美しいです。
正門から本堂に続く石畳の両端には緑苔。お庭の色彩がとても情緒深く、歩いていて一番楽しめたお寺でした。
正楽寺から歩いて2分ほどの「圓徳寺」は、仙台駅からも近く都会とお寺とのコントラストが楽しめる景観です。
榴岡公園から仙台駅に向かうお散歩がてら、4つの神社仏閣を訪れることができました。どの神社もお寺も趣があり、手入れの行き届いたお庭を眺めながら歩いてまわるだけで、とても清々しい気分になります。
市内の中心地に点在しているので、わざわざ意気込まなくても、気軽に神社仏閣巡りができてしまうのも仙台という街の魅力ですね。
仙台の街は、歩道の幅がとても広く取られていて、ゆっくり景色を眺めながら、のんびりとお散歩が楽しめる街。街路樹などの緑もきれいに手入れされていて、街歩きが何倍も楽しめる景観も魅力的でした。
街歩きを目一杯楽しんだら、もう帰京の時間。名残惜しい気持ちで仙台駅へ向かい東北新幹線に乗車。車窓を見ながら、今回の旅を振り返っていたら、あっという間に東京駅に到着。
東京から新幹線で2時間少々、地下鉄など交通の便が良く、程よく都会ながら公園や神社やお寺、街並みには緑もたくさんある。可愛い雑貨店や通いたくなる素敵なカフェに出合い、街の様子を肌で感じて、仙台の魅力にはまった今回の旅。二拠点生活の拠点にするならこんな街が楽しいだろうな、と思ったのでした。
自宅に戻って、ペチカでお土産に買ったこけしを眺めながら、露香で買ったさくらのお香を焚いて、仙台の春に思いを馳せながら、じっくりと移住計画を練るとします。
東京駅
掲載情報は2021年3月17日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR仙台駅→カフェ ハヴント ウィー メット -オーパス-→仙台香房 露香→勾当台公園駅→八乙女駅→ペチカ→勾当台公園駅→仙台駅→ホテル
【2日目】ホテル→榴岡公園→榴岡天満宮→孝勝寺→正楽寺→圓徳寺→JR仙台駅→JR東京駅