和倉温泉「虹と海」へ。七尾湾の絶景と温泉街散策を楽しむ
今回の列車旅ポイント
- 疲れを癒やすおこもり旅は、ゆったり移動できる新幹線がぴったり
- IRいしかわ鉄道線・JR七尾線でローカル情緒を満喫
- 和倉温泉駅から宿までは、送迎バスが便利
こんにちは、美術ブロガーの明菜です。普段は美術ブログ「アートの定理」で美術館巡りの楽しさを発信しています。
最近はステイホームで自宅にいることが多く、体力は使っていないはずなのに、なぜだか疲れが溜まってしまいます。外出できないとストレスが溜まるのですね。
時勢に十分配慮しつつ、美味しいものが食べられてゆっくりくつろげる温泉宿はないかな……と調べていたところ、ぴったりな宿を発見! 北陸有数の温泉地、石川県の和倉温泉で絶景を楽しむ「おこもり旅」をしてきました!
※編集部注:今回宿泊した和倉温泉の宿「虹と海」は、令和6年能登半島地震の影響により当面の間休館しています。最新情報は宿のホームページにてご確認ください
東京駅
北アルプスを眺めながら金沢へ
JR東京駅から北陸新幹線「かがやき」に乗ること約2時間半、JR金沢駅に到着します。
北陸新幹線は、車窓からの眺めも最高ですね! 軽井沢を過ぎてから佐久平あたりまでは、進行方向右側に浅間山。上田あたりを過ぎてから、左側に雄大な北アルプスを望むことができます。
絶景に心が躍り、おこもり旅への期待も高まります!
金沢駅
田園風景を眺めながら、七尾線に揺られる
金沢駅からIRいしかわ鉄道線(津端駅でJR七尾線へ乗り入れ)に乗り換え、約1時間半でJR和倉温泉駅に到着します。
車窓からは広々とした田園の景色が見えました。田んぼが晴天を鏡のように映し、とっても美しい眺めです。ローカル情緒に溢れ、早くも心が安らぎます。
景色を楽しんでいたら、いつのまにか和倉温泉駅に到着! 今回の宿「虹と海」に連絡して、送迎バス(予約制)で迎えに来てもらいました。
荷物を預けたら、ちょうどお昼の時間になりました。チェックインの15時まではまだ時間があるので、ランチを食べに温泉街へ出かけましょう!
epice
能登の食材を使ったイタリア料理
虹と海から徒歩約5分のところに見つけた、「epice(エピス)」という素敵なイタリア料理店へ。ピッツァやパスタなど、能登の食材を使ったイタリアンをいただくことができます。
ピッツァ マルゲリータを注文したら、店内にピッツァを焼く香ばしい匂いが……! 生地はもちもち、トマトとチーズはフレッシュで瑞々しく、ほっぺたが落ちるかと思いました!
焼き上げに使う窯は、能登の珪藻土(けいそうど)製ピッツァ窯です。素材の瑞々しさをそのままに、生地をしっかり焼き上げられるのだそうです。
湯元の広場
七尾湾を見渡す絶景
epiceを後にしたら、温泉街をぶらぶら散策してみましょう。海に面した和倉温泉では、穏やかな七尾湾を眺めながらお散歩することができますよ!
「湯元の広場」には「シラサギ伝説」をイメージしたシラサギの像があります。1羽のシラサギが七尾湾の沖合で傷ついた足を癒やしているのを見た漁師の夫婦が、不思議に思って近づいたところ、温泉が湧き出ているのを発見したのだそうです。
虹と海
全室オーシャンビューのおこもり宿へ
宿に戻ってきました。早速チェックインをして、まずはお部屋に向かいます。
私が泊まったお部屋は和洋室で、和風モダンなインテリアが魅力的! 日本らしい風情を楽しみながらも、ソファやベッドでくつろぐことができます。和と洋のいいとこ取りですね~!
虹と海の最大の魅力は、全室オーシャンビューなこと! どのお部屋からでも七尾湾の絶景を眺めることができるんです。私が泊まったお部屋はベッドの正面に大きな窓があり、朝起きて最初に目に入るのが海と空でした。
広くて穏やかな海を眺めていたら、日々のストレスなどどこかへ行ってしまいます。泊まって良かった!
オーシャンビューのお部屋を堪能したら、いよいよ温泉へ。タオルと浴衣を持って向かいましょう。
虹と海
海を眺めながら温泉でリラックス
なんと、大浴場と露天風呂からも、海が眺められるんです! 七尾湾の絶景を見ながら心地よい温度のお湯に浸かれば、リモートワークの疲れなど溶けて無くなってしまいます。
「海の温泉」である和倉温泉は、塩分を豊富に含んだ透明なお湯が特徴です。塩分が毛穴を引き締めるらしく美肌効果が期待できるのだとか! リウマチ、神経痛、痛風、婦人病、アトピー性皮膚炎にも良いとされています。
特におすすめなのは露天風呂。お湯の気持ちの良さはもちろん、海の香りや風の音も感じることができ、身体も心もすっかり癒やされました。うっかり長湯しすぎないように気をつけないと……!
虹と海
フリードリンクで休憩
1階にあるラウンジ「SEA-BOW(シーボー)」では、フリードリンクを楽しむことができます。夕食までの時間を、ラウンジでのんびり過ごすのも良いですね。
ラウンジからの景色も格別です! 七尾湾がすぐ近くに見え、開放的な気分になりますね。宿で快適に過ごしながら、素晴らしい海の景色を満喫します。
夕方のお散歩も心地よかったです。宿を出てすぐの場所で、夕焼けのグラデーションと静かな海を眺められました。
虹と海
おとなビュッフェで栄養をチャージ
温泉と眺望、そしてもう一つ楽しみにしていたのが、夕食の「おとなビュッフェ」です! 料理長のこだわりの前菜とお造りに加え、和・洋・中・エスニックのお料理の中から好きなものを組み合わせて楽しむことができます。
能登産の塩、いしる(魚醤)、能登の醗酵食材など、能登の調味料にこだわっているそうで、どのお料理も新鮮かつ濃厚な味がして美味しかったです。
特に美味しかったのがブイヤベース! エビ、カニ、貝と魚介のうまみがトマトベースのスープに溶け出し、一口すすれば全身が温まるお料理です。魚介の栄養をたっぷりいただくことができ、身体が喜ぶ声が聞こえてくるようでした。
渡月橋
ライトアップを眺めてうっとり
夕食を終えたら、虹と海を出てすぐの「渡月橋」に行ってみましょう。17~22時までライトアップされており、幻想的な雰囲気です。大正時代に建てられた、和倉温泉の旅館としては最古の数寄屋造りの建造物として知られている「渡月庵」も情緒があって、素敵な風景を見ることができます。
少し身体が冷えてきたかも、と感じたので、もう一度温泉に入ってから就寝しました。
虹と海
身体が目覚めるモーニングビュッフェ
温泉であたたまり、心地よいベッドでぐっすり眠れたからか、朝はスッキリ目覚めることができました! 朝食は虹と海のモーニングビュッフェでいただきます。欲張って焼きたてのクロワッサンも石川県産コシヒカリもいただいたので、和洋折衷なご飯に……でも、すべて美味しかったから問題なし!
和倉温泉の朝食の定番である、温泉カレイもいただきました。手のひらサイズの小さな干物で食べやすく、凝縮された魚のうまみが口の中にジュワッと広がります。
能登ミルクはさっぱりした口当たり。それでいて、優しい甘みと深いコクもあって美味しかったです。能登半島で農薬を使わない牧草のみを食べて育った乳牛のミルクなのだそうです。
ル ミュゼ ドゥ アッシュ
おしゃれなお土産をゲット
朝食を食べた後、宿から5分ほど歩いてスイーツのお店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」へ。石川出身のパティシエ、辻口博啓(つじぐち・ひろのぶ)さんのお店です。
旅のお土産に、兼六園の冬の風物詩である雪吊りの縄をイメージした焼き菓子「YUKIZURI」を購入しました! 石川県産の梅酒、卵、米粉を使ったサクサク食感の焼き菓子です。最初は優しい甘みが口の中を満たすのですが、後から梅のフルーティーな味がほのかに広がり、とても美味しかったです。個包装なので、職場やお友達へのお土産にもピッタリ!
お土産をゲットしたら、再び虹と海へ。送迎バスで和倉温泉駅まで送っていただき、名残惜しいですが東京へ帰ります。
今回の旅では、癒やしの温泉と身体に良いお食事のおかげで、心身ともに満たされました。ステイホームやリモートワークの疲れやストレスを解消でき、最高のおこもり旅になりました! また癒やされに来たいな~。
東京駅
掲載情報は2021年6月18日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR金沢駅→JR和倉温泉駅→epice→湯元の広場→虹と海→渡月橋→虹と海
【2日目】虹と海→ル ミュゼ ドゥ アッシュ→虹と海→JR和倉温泉駅→JR金沢駅→JR東京駅