家族や友達、カップルでの旅行も楽しいけれど、ときにはふらりとひとり旅に出てみるのもいいものです。好きなことにじっくり取り組んだり、ひたすらのんびりと過ごしたり、自分自身と向き合ってみたり……。そんなひとり旅におすすめなのは、宿から出なくても楽しめるおこもり宿。今回は、ひとりでこそ訪れたいおこもり温泉宿10選をご紹介します。

• ① ゆづくしSalon一の坊（宮城県　作並温泉）
• ② そば庵　しづか亭（岩手県　奥州平泉温泉）
• ③ 山形座　瀧波（山形県　赤湯温泉）
• ④ 野地温泉ホテル（福島県　野地温泉）
• ⑤ 新玉川温泉（秋田県　玉川温泉）
• ⑥ 酸ヶ湯温泉旅館（青森県　酸ヶ湯温泉）
• ⑦ 昔心の宿　金みどり（群馬県　草津温泉）
• ⑧ 奥那須大正村　幸乃湯温泉（栃木県　板室温泉）
• ⑨ 和みのお宿　滝乃湯（新潟県　越後湯沢温泉）
• ⑩ つるや吉祥亭（静岡県　北川温泉）

JR仙台駅から仙山線で約40分の地にある作並温泉郷。古くから仙台の奥座敷と称され、歴代仙台藩主のかくし湯とも伝えられています。JR作並駅から無料送迎バスを利用し約5分、もしくは仙台駅から無料シャトルバス（要予約）を利用し約50分で到着する「ゆづくしSalon一の坊」はオールインクルーシブが人気の温泉宿。オールインクルーシブとは、アクティビティやイベント、ディナーやサロンでの飲食など、すべての費用が宿泊費に含まれているシステムのこと。そのため、チェックアウトまで、お財布を気にすることなく滞在できるのが魅力です。

清流を望む「広瀬川源流露天風呂」や、自然湧出の「自然風呂」、秘湯を思わせる「鹿のぞきの寝湯」など、バラエティ豊かな3つの源泉からなる8つのお風呂も自慢。誰にも気兼ねなく温泉三昧を満喫できるのも、ひとり旅の醍醐味です。

湯上りには、くつろぎSalonでゆったりとした時間を過ごしてみて。自宅のリビングのようなリラックスした雰囲気の中、ハーブティーやコーヒーのほか、湯上りの生ビールも楽しむことができます。

ディナービュッフェでは、地元で採れた新鮮な食材を使った絶品料理を味わえるだけでなく、地酒やワイン、ウイスキーなどのアルコールもフリー。心ゆくまで食べたり飲んだり、ぜいたくなひとときを満喫してください。

楠瀬和美様
＠kazulinlin

【ご本人コメント抜粋】
晩御飯でも飲んだ後、第二弾久しぶりにやっちゃってます笑
#永遠に飲み放題

【びゅうたび編集部より】
作並にあるニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所のウイスキーやブランデーもラインナップ！

JR平泉駅からタクシーを利用して約10分で到着する「そば庵 しづか亭」（事前予約制の無料シャトルバスあり）。平泉の山あいに佇む温泉宿で、そばをはじめ、野菜、果物、花など年間80種類以上を育てている自家菜園が自慢です。

自家菜園の採れたての野菜を味わえる田舎会席は絶品。三陸からの四季折々の魚介や海藻、前沢牛や黄金コメ豚など岩手ならではの食材も楽しめます。宿の名前の由来となっている看板メニューの手打ちそばも人気。そば打ちの体験もできるので、自分で打ったおそばを食べてみるのもおすすめです。

はるみちゃん様
＠harumichan21

【ご本人コメント抜粋】
平泉のお宿の朝食。
野菜サラダにはお庭の畑で栽培している新鮮な野菜がたっぷり。
珍しいケールも入っておりました

【びゅうたび編集部より】
自家菜園の採れたて野菜が味わえるなんてぜいたくですね

地下500メートルから湧き出るかけ流しの温泉も魅力。炭酸イオンやラドンを多く含み、化粧水も必要ないほど肌にさらりと柔らかく、美肌の湯といわれています。ホタルが舞い込んでくることもあるという露天風呂で、おいしい空気を吸いながらゆったりとお湯に浸かると、日頃の疲れがすっかり吹き飛びそうです。

宿周辺には、中尊寺、毛越寺など世界遺産に登録されている寺院もあり、見所が満載。平泉駅からは巡回バスが出ているので、気軽に世界遺産をめぐることができます。ひとりでじっくりと浄土の世界に思いを馳せてみては。

山形新幹線のJR赤湯駅からほど近い赤湯温泉。奥州統一を担った源義家が戦をしていたとき、同行していた弟・義綱に発見されたといわれており、開湯約920年の歴史を誇る名湯です。周辺にはワイナリーが4つあり、個性あふれるワインを温泉と一緒に楽しめる温泉街としても知られています。

赤湯駅から無料送迎車（要予約）で約5分の「山形座　瀧波」は、庄屋屋敷や蔵座敷を移築した温泉旅館。全客室源泉かけ流しの露天風呂付で、自由にいつでも温泉を独占できるため、ぜいたくなひとり時間を過ごせるのが魅力です。

ダイニング「1/365」で味わえる、地元の旬の食材を中心とした食事も人気。きめ細かくしっとりとした肉質の米沢牛、庄内浜で水揚げされたハタハタや赤ガレイなどの魚介類、山形伝統の芋煮汁や有機栽培で育ったオカヒジキなど、地元ならではの絶品をいただけます。また、「つや姫」をはじめとする、4種類の有機米を味わえるのも嬉しいポイント。多彩な味わいのローカルワインや山形の日本酒など、料理に合うおいしいお酒も楽しめます。

大橋 みちこ様
＠michiko_kitchen

【ご本人コメント抜粋】
「最上川」の名付けられたこのお料理は、お皿の上がストーリー仕立てに。
左から右に向かって、川の上流から海に下っていく。
塩引き鮭のなれずし、南陽の「おかひじき」と「もってのほか」、
白鷹の鮎のウコギソースと甘露煮、庄内ののどぐろ。

【びゅうたび編集部より】
お酒にもぴったりな見た目も美しい一皿ですね

JR福島駅から無料送迎バス（要予約）で約50分。「野地(のじ)温泉ホテル」は、標高1,200メートルに位置する、雲上の温泉宿です。胃腸への効能が高いと言われ、乳白色でやわらかい肌触りが特徴の単純硫温泉。冬は雪見、夏は新緑、秋は紅葉と季節の移ろいを感じられる露天風呂「鬼面の湯」や、温度が違う3つの檜風呂の浴槽を備えた「千寿の湯」など、趣が異なる6つの湯殿で、源泉100％かけ流しのお湯を楽しむことができます。

館内から見渡す夜景はまさに絶景。早朝には、福島市内に広がる雲海を望めることも。

地元の旬の食材を中心とした食事も魅力のひとつ。福島県産の伊達鶏や黒毛和牛など、地元ならではの会席料理を味わえます。ホテルのオリジナル日本酒やウイスキー・焼酎など、ここでしか堪能できない一品もあり、売店で購入することができます。

ホテルの徒歩圏内には、ブナの原生林での森林浴が楽しめる散策路や、5月中旬にはミズバショウやリュウキンカの花が咲き乱れる湿原遊歩道があり、豊かな自然を感じながらのトレッキングがおすすめです。

Masako様
＠masako_yama

【ご本人コメント抜粋】
土湯峠ブナっ子路 – 鬼面山

【びゅうたび編集部より】
土湯峠ブナっ子路は片道およそ1時間半。気軽に散策を楽しめます

JR田沢湖駅から路線バスで約1時間の玉川温泉。毎分9,000リットルの豊かな湧出量とpH1.2という強酸性の温泉が自慢の宿で、全国から訪れる人が絶えない日本有数の湯治場です。そんな玉川温泉と同じ源泉をもちながら、本格的な療養・静養を目的に湯治をする人はもちろん、観光やレジャーとして利用する人も気軽に宿泊できる温泉宿が「新玉川温泉」です。看護師が常駐していて、湯治相談や入浴指導も行っているので、湯治が初めてという人でも安心して利用できるのが魅力です。

19ko939様
＠93919ko

【ご本人コメント抜粋】
#東北旅行 #7日目 #新玉川温泉 #周辺散歩

【びゅうたび編集部より】
山の中に佇む秘湯の一軒宿、風情があります

大浴場には、源泉50％、源泉100％といった源泉の割合が異なる浴槽や、打たせ湯、寝湯など、さまざまな湯船を完備。それぞれ異なる入浴法があるので、自分に合った入浴を楽しむことができます。飲泉もできるので、効能が高い温泉を味わってみるのもおすすめです。

湯船に浸かるだけでなく、岩盤浴も人気。屋内にあるため、季節や天候にかかわらず利用することができます。全身から発汗することにより、ダイエットやデトックス効果のほか、美容や健康促進も期待できるそう。

館内にはライブラリーもあり、客室への持ち出しも可能。温泉に入り、本を読んで、ひとりでゆっくり湯治を満喫すれば、日頃の疲れがすっかり癒されること間違いなしです。

JR青森駅からJRバスまたは無料送迎バス（要予約）で約70分、八甲田の主峰大岳の西麓に位置する酸ヶ湯（すかゆ）温泉。高い効能と豊富な温泉の湧出量、広大な収容施設などが認められ、昭和29年に「国民保養温泉地第１号」の指定を受けた宿が「酸ヶ湯温泉旅館」です。

「滞在に必要なものは自分で持ち込み、食事は自炊する」という昔ながらの湯治ができる「湯治棟」と、一般的な旅館のアメニティや設備がそろう「旅館棟」に分かれているので、目的によって使い分けることが可能。湯治棟には、自炊に必要なガスコンロや電子レンジなどのほか、洗濯乾燥機など日常生活に必要なものがひと通りそろっているので、長期滞在でも不自由しません。

marilou22999様
＠marilou22999

【ご本人コメント抜粋】
今回は旅館部7号館の2階のお部屋に滞在

【びゅうたび編集部より】
レトロな雰囲気が感じられる建物ですね

酸ヶ湯温泉の名物ともいわれる総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」は、160畳の広さがあり、まさに圧巻。熱湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など源泉の異なる4つの源泉と浴槽を楽しむことができます。基本的には混浴ですが、女性専用の時間帯があるほか、男女別の小浴場「玉の湯」もあるので、女性でも安心。5つの源泉の泉質は、すべて酸性の硫黄泉であり、「療養に適した温泉」として効果が認められているほど。

本格的な湯治を体験し、温泉の力を思う存分堪能してみては。

吾妻線の長野原草津口駅からバスを利用し、約30分で到着する草津温泉。毎分32,300リットル以上という自然湧出量は日本一で、pH2.1という酸性度の高さも日本有数。古くから日本の名湯として人気が高い温泉街です。街の中心に位置する湯畑は、草津温泉のシンボル。毎分4,000リットルの温泉が湧き出ていて、迫力満点。湯畑の周りは瓦を敷きつめた歩道、石柵、白根山をかたどった「白根山ベンチ」などがあり、一周ぐるりと散策することができます。

mirai様
＠mimira.08

【ご本人コメント抜粋】
草津温泉いったよ〜ていう投稿 #草津温泉 #湯畑 #金みどり

【びゅうたび編集部より】
もうもうと湯けむりが上がる風景は圧巻です

湯畑から徒歩3分の場所にある老舗旅館が「昔心の宿　金みどり」。大浴場では、草津温泉にある6つの源泉のうち「湯畑源泉」と「万代鉱源泉」の2つの源泉を満喫できるのが魅力です。また、石づくりの湯「石楠花（しゃくなげ）」と木づくりの湯「木蓮」の貸切露天風呂も完備。源泉かけ流しのお湯を独り占めして、自分だけのゆったりとした時間を過ごすことができます。

群馬の豊かな食材を中心とした豪華な食事も楽しみのひとつ。素材を活かした優しい味付けと、料理を引き立てる器や彩りの良い盛り付けで、味覚も視覚も満足できること間違いなしです。

夜はライトアップされた湯畑を散策してみるのもおすすめ。昼間とは違った幻想的な雰囲気が魅力です。

JR那須塩原駅から無料バス（要予約）を利用して約25分で到着するのが「奥那須大正村　幸乃湯温泉」。日光国立公園内にあり、30,000坪という広大な敷地面積を誇る温泉旅館です。フロントから大浴場に至るまですべてが畳敷きなのが特徴。日本らしさを感じながら、ゆったりと寛ぐことができます。

Tomoko Nimura様
＠mossan5555

【ご本人コメント抜粋】
名前の通り誠に幸せに仕上げていただける湯です

【びゅうたび編集部より】
和の雰囲気に癒されますね

大浴場だけでなく、男女日替わりで楽しめる「大滝の湯」「鮫川石の湯」など露天風呂を含む、6種の湯も人気。源泉かけ流しの湯は無色透明で、泉質はナトリウム・カルシウム硫酸塩温泉（低張性アルカリ性高温泉）。きずの湯とも呼ばれ、きりきず、やけどに効果的だそう。約41度とぬるめなので、長湯ができて、体の芯まで温まります。

敷地内にはガラス工房館があり、ヴェネチアンアクセサリーなどを購入できるほか、カットガラス工芸体験もできます（事前予約制）。じっくりとガラスに向き合い、世界でひとつだけの作品を作り上げるのは、ひとり旅ならではのぜいたくな体験です。

源泉を使用した化粧水「ゆあがり素肌美人」や、自宅で手軽に本物の成分を味わえる入浴剤「幸乃湯きぶん」など、ここでしか手に入らないお土産も要チェックです。

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ノーベル賞作家・川端康成の名作『雪国』の舞台として知られる越後湯沢。上質な温泉でも名高く、弱アルカリ性の単純温泉は、筋肉痛・神経痛・疲労回復などに効果があるといわれています。JR東京駅からJR越後湯沢駅まで上越新幹線で約1時間10分というアクセスのよさも魅力です。

越後湯沢駅から無料送迎車を利用し、約3分という好立地にある温泉宿が「和みのお宿　滝乃湯」。

お風呂は、加温・加水なし、源泉かけ流し100％の天然温泉。大浴場、露天風呂だけでなく、貸切半露天風呂も無料で利用できるので、ぜいたくなひとり時間を過ごすのもおすすめです。

日本海の新鮮な魚介と、新潟県内の山野から厳選した旬の食材を味わえる夕食も楽しみのひとつ。おいしいものをおいしいうちにと、できたてを味わえるのも嬉しいポイントです。名物料理は、朝食で提供される魚沼産コシヒカリをゆっくりと炊き上げた絶品粥（季節限定）。新潟ならではのグルメを心ゆくまで堪能できます。

JJ様
＠jjpanda_

【ご本人コメント抜粋】
旅館のお楽しみといえばやっぱり朝ごはん！新潟こしひかりで朝粥御膳なんて美味しいに決まってる。

【びゅうたび編集部より】
体が喜びそうな優しい朝食、おいしそう！

雄大な相模湾と伊豆大島を望む温泉宿「つるや吉祥亭」。JR伊豆熱川駅から無料送迎バスで約10分とアクセスも抜群です。

宿泊当日に先着順で予約できる貸切風呂は、50分間無料。目の前に広がる海を眺めながら、天然温泉かけ流しの自家源泉を堪能できます。ひのきや伊豆石の温泉大浴場、絶景の露天風呂、手軽に楽しめる足湯なども充実。10カ所の湯巡りを楽しむのもおすすめです。

湯上がりには、ぜひ館内にある「つるや甘酒横丁」へ。まるでタイムスリップをしたかのような昭和レトロな空間で、ビールやご当地グルメを味わえるほか、自家製甘酒はなんと飲み放題。射的やヨーヨー釣りなど、縁日遊びも盛りだくさん。童心にかえり、夢中になって遊んでみるのも、おこもり旅ならではの楽しみ方です。

新鮮な金目鯛やアジ、美容効果もある明日葉（あしたば）など、地元の新鮮な山海の幸を味わえる和会席も人気。旬の食材を使った揚げたての天ぷらは10種類以上もあり、食べ放題だというから驚きです。

伊豆ならではの新鮮な魚を使った「干物づくり体験教室」や、伊豆特産のわさびを使った料理を伝授してくれる「わさび料理体験教室」など、オリジナル体験教室も開催。日替わりなので、スケジュールの確認をお忘れなく。

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ゆっくりと温泉に浸かったり、おいしい食事を楽しんだり、ひとりだからこその旅の楽しみ方があります。気の向くままに自分だけの時間を満喫して、身も心もリフレッシュしてみませんか。

掲載情報は2020年2月4日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。